
前回の「
苦手な黄色信号 ^^;」は…
巡航速度が速くなると、停止位置からの距離によって、
黄色のうちに停止位置を越えられず、では止まろうと
すると強めのブレーキで減速Gが大きくなってしまう。
黄色信号はi-DM白点灯回避が難しいという話でした。
今回はその続きとして、i-DM以前と以後でどれほど違うかのか見てみます。^^
黄色信号では停止位置までの距離と速度に応じて、次のジレンマが生じます。
この領域を
ジレンマゾーンと呼びます。
・このままの速度では停止位置を越える前に赤になってしまう。
・止まるには強めのブレーキを踏まなければならない。
→どちらかで妥協する。加速するか/減速するか?
交差点内の交通に用心。衝突事故を招きやすい。
同様に、距離と速度によっては次の選択で迷いが生じることも。
この領域を
オプションゾーンと呼びます。
・このままの速度でも停止位置は越えられる。
・止まろうとすれば、普通のブレーキでも止まれる。
→どちらも可能。通過するか/止まるか?
止まるなら後ろにも用心。追突を招きやすい。
図にするとこんな感じ。(ゾーンは一定ではなく、距離と速度で決まる)
でも、i-DMを意識する以前はあまり黄色信号を苦手に思わなかった。
i-DM流で加速度を滑らかにコントロールすると、ジレンマゾーンが拡がった気がする。
GJアテンザの以前、CX-7に乗っていた頃のブレーキングはもっと単純な操作で
速やかに目標Gに合わせて、そのまま踏み力を維持、停止直前には軽く抜くけど、
i-DMを意識するほどにフワリと優しくではなかった。そーっとカックンな感じ。^^;
AT車はクリープの駆動力が掛かるので、停止の瞬間これくらいはいいよと妥協して。
では、以前の通常減速と今のi-DM流減速でどれだけ制動距離が違うか、比較してみます。
減速Gは一般的な0.3Gとして、空走時間は私の素早さから0.5秒と仮定。^^
グラフは時速40キロの場合の加速度変化。(表の緑枠のケース)
・i-DM流減速(青)は前回と同様、2秒間で加速度変化を滑らかにコントロールと仮定。
・通常減速(緑)は無造作に0.5秒で目標Gに達し、停止直前に0.5秒でスッと抜くと仮定。
加速度グラフ(緑)は単純な台形になります。踏む時間はi-DM流より1.5秒短く済む。
・制動距離はi-DM流の32.1mに対して、通常は23.8mになります。
黄色信号のうちに、巡航速度のまま走れる距離(停止限界)と、0.3Gで減速した場合の
空走距離+制動距離をグラフにするとこうなります。
通常減速では40mほど、時速40キロ台後半からジレンマゾーンが生じます。
こうして見ると、市街地で多い時速40キロ制限と黄色時間3秒は妥当な設定に思えます。
速度域が50キロ、60キロと上がるほどジレンマゾーンが長くなります。
i-DM流減速では30m弱、時速30キロ台からジレンマゾーンが生じます。
こうなると、通常減速よりジレンマゾーンにはまる確率が高く、速度域が上がると更に
厳しさを増します。結局、止まるには減速Gをより高く、あるいは停止線を越えそうな
ギリギリのコントロールへ挑むことになります。だから以前より苦手に感じるんだ。^^;
結論は前回と同じです。定量的にジレンマゾーンの厳しさが実感できました。^^;
改めて減速停止は速やかに目標Gに達することの重要性が分ります。
赤信号で余裕があるからと、アクセルオフでタラタラ減速してないで、滑らかに速やかに
目標Gを出せるように、普段から心掛けて練習したいです。^^
[補足]
一般的には平均の空走時間として0.75秒としてます。老若男女の平均で長めかな?
一般的には加速度パターンは長方形(いきなり0.3Gが立上がり/下がり)にしていますが、
それは無いだろうと、0.5秒で加速度変化としました。人によってはもっと長いことも。
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i-DM | 日記
Posted at
2014/06/21 12:27:25