
前の投稿「
G-紙コップで実験」の続きです。
なぜ、紙コップの水がこぼれたか?
i-DMはGの大きさを制限しないので
G-紙コップの限界0.3Gを超えるから。
一般論としてはその通りなのですが、
今回の実験その1ではそう単純な話
ではありませんでした。
水がこぼれた瞬間の
映像を詳しく見て行くと…
こぼれた①
こぼれた②
こぼれた③
こぼれた④
こぼれた①〜④ まで、いずれも0.3Gを超えていません。*
【追記】
* なぜ、ぎりぎり0.3Gを超えないように走ったのか?
i-DMはGを制限しないのに。こぼさないように意識していたのか?
実は普段からG-Bowlアプリのリミッター警告音(カーン♪)を0.3Gに設定していて、
意識的に以前の運転を再現しても0.3Gリミットの習慣がつい出てしまった。^^;
以前の運転ならタイトコーナーで0.4Gに達して派手にドバッとこぼれたはず。
最初の構想段階ではそうなることを想定してました。
G-紙コップを作ってみて、水面の動きのパターンに気付きます。
(a)0.3Gで傾いた水面はコップの縁まで達しますが、表面張力で頑張って、
ゆっくり静的に傾けてもすぐにはこぼれません。
(b)持ってゆらゆら動かすと、0.3G以下でも揺れが増幅してすぐこぼれます。
(c)細かな振動で水面は傾きませんが、表面が細かくさざ波立ちます。
こぼれた①〜④ に当てはめてみると、
こぼれた①:b + c パターン 連続コーナーと路面段差の合わせ技で揺られた。
ここでは0.2Gしかなく、こぼれたのは不運としか言いようがない。
i-DM式走行か0.2Gに抑えるか、とは無関係な気がします。
こぼれた②:b + c パターン ここも①と似た状況。
ここは0.25Gあり、0.2Gに抑えていればクリアできたでしょう。
こぼれた③:a + c パターン 0.3Gで水面が傾き、さらにさざ波立った。
0.3Gぎりぎりでしたが、振動に対する余裕が無くてこぼれた。
i-DM式走行のタイトコーナーにしては、Gが控えめでしたが、
マージンが足らず、グラフのギザギザ振動でこぼれた。
こぼれた④:a + c パターン 0.3Gで水面が傾き、さらにさざ波立った。
③と似た状況。この場合はコーナーではなく、登り坂の加速。
細かな揺れは路面状況か、ATシフトアップのタイミングか。
ここでこぼれたのは惜しかったですね。
こうして見て行くと、①は分り難いですが、水のこぼれとグラフの相関が
すごく分りやすいです。
G-Bowlグラフで見た通りだなーと思いました。
これなら
G-紙コップなんて要らなーい。そもそもG-Bowlリアル版を水面に
置き換えただけですから。紙コップは「マンガ」との連想で興味を惹くだけ。
ゲームとしては面白いと思います。
スタート時点で縁から水面まで1センチと決めて、ゴールでコップに残った
水量で揺れの少なさを競うとか。i-DMはチンタラ走って得点を重ねると、
点数が挽回する「ズル」ができるので、挽回が効かない紙コップは正直。(^。^)
実験の裏話
実験その1(i-DMスコア5.0で走る)は簡単でした。でも2回走りました。
1回目は路駐の陰から現れた対向車に0.4G急ブレーキを踏んでしまった。
こぼれたのは私の予知能力が低いことを証明するだけなので、やり直し。^^;
実験その2(目標0.2Gに抑える)は難しかった。合計3回走りました。
普段は目標0.2Gと言っても、割といい加減で0.25Gを中心に0.3Gまで伸びる。
Gを揃えるとはコーナリングの進入ー旋回ー脱出を通してのことであって、
ドライブサイクル全体を0.2Gで揃えようとはしていないからです。
それが禍いして、惜しい所で1,2回ちょろっとこぼれてしまう。
こぼれた①地点での失敗も。0.3Gの紙コップはかなり難しい。(´・_・`)
実験その1の後に2回走ってもダメで、諦めて翌日夕方に持ち越し。
翌日は暗くなり始めでやり直しの時間が無く、1発で決めました。(^o^)
グラフを見れば分るように走り方は実験その1に近く、最大0.2Gに抑えて
いるだけとも言えます。本来の進入ー旋回ー脱出でGを揃えるに徹してません。
(徹していたら、i-DMスコアは4.0〜4.5になっていたはず。)
つまりi-DMに熟練したドライバーは最大Gに注意を払えば
紙コップの水をこぼさない運転はすぐ出来ます。(^o^)
i-DMで運転が上手くなったとは感じませんが、加速度変化や揺れに対する
感覚の鋭さは十分養われたと思います。特に5thの鋭敏な白ランプ点灯で。
その感覚は今取り組んでいるGを揃える運転にも十分活かされてます。(^。^)
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G-Bowl | クルマ
Posted at
2014/09/16 11:06:00