前の投稿は言わば長い前振りでした。^^
クルマの「動き」をどこでどう感じる? 動きはX Y Z 3軸方向の加速度と角加速度。
i-DMではZ軸方向の加速度は無視ですね。体感的には影響は小さくありませんが。
動きの感覚と言えば
平衡感覚。人は両耳の奥にある器官(三半規管など)で角加速度や
加速度を感じるそうです。つまり頭の動きを感じ取れる器官ということ。
ちなみに人体の中で頭はけっこう重く、体重の10%程度、成人で5〜6kgはあるから
ボーリングの球ほどの重りが首の上に乗ってることに。
平衡感覚は耳の奥の器官(前庭器と言うそうです)だけでなく、
深部感覚、
皮膚感覚、
視覚が強く影響するそうです。確かに日常的な感覚からも類推できます。
例えば発進時の加速感、尻よりちょい上の腰回りがシートに押される感覚で感じてる
ような気がします。だから腰回りがシートにしっかり安定してないと感覚が鈍る。
ATでは暇な左足が実はしっかりフットレストを押して腰の位置を安定させるように
意識してます。(でもよく忘れてるらしい、ビデオ撮りして身体の揺れに気付いた)
背中はピッタリシートバックに預けますが、猫背風に骨盤が後ろに倒れると腰痛の
元なので、肩甲骨の辺り、肩をシートに押し当て離れないようにして上体を安定。
上体が安定して重い頭が加速度で慣性力を受けると、首の筋力で抗して適切に加速度を
感じ取れるでしょう。だから頭がぐらつくと感覚が鈍りそう。
それに耳の奥の器官に不規則な加速度、角加速度が生じると余計に混乱する、視覚が
安定しなくてそれこそ目が回る、酷いとクルマ酔いになるのでは。
だから頭は安定させたい、視点をホームポジションに安定させる、またそうした方が
クルマとの一体感が増して適切な車両感覚が得やすいのでは、と思います。
そんな訳で後頭部はいつもヘッドレストに軽く触れさせてます。押し付ける程でなく。
触れたまま左右に振ってサイドミラーを確認、頭が前に出るのは左右からの飛び出し
を警戒して目視する場合など。普段はホームポジションで一歩引いた感じ。^^
シートを寝かせ気味にして両肩がシートバックから離れてる人をよく見掛けますが、
当然、頭はかなり前に出てぐらつき易い。運転しにくそうだし、後ろからゴッツン!
やられたら頭を後ろに強く振られて目を回しそうで危ないなー。
ヘッドレストを枕と勘違い?「固くて嫌だ」なんて意見を目にすることも。
GJアテンザのヘッドレスト、けっこう前に出ているようにも見えますが、
ちょうど良く後頭部に自然に触れる位置。変に固いとも思わない。
BMアクセラも同様だと思ったけどなー。
この
BMアクセラについての記事、よく見てるなーと感心しましたが、最後の方で
「ヘッドレストが頭髪に触れて嫌だ」には、はぁ〜 何言ってんの?と思いました。
【12/17追記】
ヘッドレストについて少しばかり調べてみました。
参考になりそうな資料を見つけたのでご紹介します。
(財)交通事故総合分析センター
ITARDA No.66 特集 ヘッドレストは正しい位置に!
適正位置とは、
・頭を後ろに傾けた時にヘッドレストの上部に乗り上げてしまうことがないような高さ
・車両前方に、つまり、頭の近く
です。
ヘッドレストの英語表記がHead Rest(休息) ではなくHead Restraint(拘束)
であることからも、決してまくらとして存在するものではなく、追突事故に対する
乗員保護装置であることが分かります。このことを認識し、位置調整が出来る
ヘッドレストについては、今日から適正位置に設定しましょう!
適正位置を「頭の近く」としているのは近いほど安全面で有利だから。
かと言って、当てるべき・いつも触れさせましょう、そこまで強くは言ってませんね。
いつも軽く触れさせるのは私の使い方であって、それを薦めているのではありません。
なぜそうしているか、その理由の方に主題があります。
ところで資料によるとヘッドレストが触れる(拘束される)を嫌う乗員に配慮してか、
アクティブヘッドレストなるものがあるんですね。さすがおもてなしのトヨタ。^^
これに比べてGJアテンザのものはそこまで乗員を甘やかさず、触れるギリギリまで
寄せることで安全性を優先しているように思えます。
だからやはり、髪に触れるを嫌がるのは、出っ張ったお腹をシートベルトで拘束
されるのを嫌うようなものだなーと私は感じてしまいます。^^
Posted at 2013/12/16 14:49:08 | |
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