セカンドカーも来たことだし、冬キャンプやるぞ!
・・・と、探すとまあサイトが無い。特に電源ありサイト、これが軒並み埋まってるか、空いてても豪華旅館なみにクソ高いのしか残ってない。
ならばキャンプ場 of キャンプ場こと、聖地ふもとっぱらでしょう!
8月に酷い目にあって以来なんとなく足が遠のいてましたが4ヶ月ぶりの訪問となりました。
じゃあ行ってくるよプレ吉。
「zzz・・・・」
あー腹出して寝てる。そうだよな、こんな暖かい部屋があるのにこの寒空の中、おいらは何をやろうとしているのか。
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12月30日。新たなキャンプの相棒、130iにギュウギュウに詰め込んで出発。
荷室が広大だったゴルヴァリに比べるとやはりコンパクトハッチバックの1シリーズ、積み方は難しい。
家を出たのが10時、途中で食材などを買い込み、13時頃に到着。
搬送車としての130iの能力はまずまず。エンジンがパワフルな点と、固められた足のおかげで荷物満載でのドライバビリティは大きな変化無し。もともと1.4tとそんなに軽くも無い車体も功を奏しているのかも。道中のドライブも満喫できるのは嬉しいですね。
この日、大晦日手前のふもとっぱらは既に大盛況で4列並んでのチェックイン。その時の並びはぼく含めて全員ソロで、さらに2人は二泊。年越しをここで迎えるわけか。
日が出てると13度と暖かい。
設営はもはやお手の物。いつものホームセンターチックなお一人様サイトの完成です。

今回のテーマはテント内を快適に。ナイロン感丸出しのインナーシートに
ニトリで買ったフォークロア調のラグ(180cm×180cm)をオン。ちょっとリビングっぽくなった!
さらにカセットガスストーブと普通の羽毛布団。コールマンの夏用シュラフはインフレーターマットに被せて敷き布団として使う。以上が今晩の寒気と戦うための心強いメンバー。
設営後、昼食をスーパーのお寿司で手早く済ます。どうせ何買ってきても冷たくなるんで、冷たくても違和感の無い物をというコンセプトでしたが・・・これは失敗!
食べてて胃が冷たくなる(;´Д`)

なんとかお湯で流し込む。
3時を回ると日が山陰に隠れてあっというまに寒く。
たき火の開始が思ったより早まりそうなので追加の薪を買いに行く。
一束500円ってのはまずまず良心的。杉の端材みたいにパッとなくなっちゃうやつじゃないしね。
そして今回はくろがねやで買った楢材の高級薪もある♪ 初めて使うけど火持ちが良いらしいのです。

しかし風が強く、火付けで苦労。牛乳パックを3枚重ねて火種にするも着かず。悪戦苦闘すること30分、ようやくそれらしい勢いになる。 問題は例の高級薪。こいつがジュワジュワと妙な音を立てる。油が多い木らしいからそれのはじける音なんだろうと思ったのもつかの間、程なくしてしけってることが判明。思いっきり外に置いてあったし嫌な予感は的中でした。
ああ、二束1,600円も出して戦力外かよ。
頼りは現地調達の1束のみですが、これもひっぱって40分ほどで終わる。現在時刻17時。風も強く底冷え感も増してきた。晩飯まで持たない。
決断。たき火は諦めて以後の全てをテントの中でやろう。
コールマン・タフワイドドームにほんのわずか存在する前室部分にテーブルと椅子、コンロを持ち込む。換気のためにテントの天井と入り口は少し開けておく。

ソロキャンスタイルが幸いし、テーブルはおろか、三段ラック、ゴミ箱、クーラーボックス諸々も納めることができたが・・・・どことなくホームレス臭い雰囲気に(;´Д`)
多摩川で見かけるブルーシートハウスの人達もこんな寒さと戦ってるんだろうか。
そんな辛気くささにささやかな抵抗を示す極上和牛。今日はこれですき焼きを作る! テンション高めてこう!

直前にいないと暖まらないカセットガスストーブを膝元ギリギリまで寄せつつ手早く調理完成。旨い! 肉が咬まなくてもとろけるよ(*´ω`*)いやはや、これは暖まるわと服を何枚か脱ぐ。
しかしビールを注ごうと手に取ったグラスを見て驚愕。
わずかに残ってた水が凍っている!
煮炊きして暖を取ってるつもりがその実、氷ができるくらいの寒さ。なるほど自然は厳しい。
食後、今度は外に出て星の多さに驚く。

(じっくり撮影する根性も無かったので↑フリー素材ですが、まさにこんな具合)
その後、就眠までの2時間弱をテント内で過ごす。より快適に過ごせるよう今回は座椅子も用意です。ニトリの普通のヤツ。これにもたれかかり足は布団に入れ横ではカセットガスストーブを焚き、iPadで映画を見る。家でやれよ!と言われそうなもんですがそこはソロキャン、なにしてもおいらの自由♪
さて、11時か。寝るか。
・・・寝られるかな(;´Д`)
カセットストーブはさすがに消した方が良いんだろう。
持ち込んだ分厚い羽毛布団に両足元にカイロ、肩甲骨と腰にもカイロの4点装備。
さらにモンベルのスペリオダウンジャケットとダウンパンツの上下を寝間着替わりに潜り込む。
顔の寒さに備えて BELLWOODMADEのフードウォーマーも準備済み。

間違ってもこのままコンビニに入れない手合いのやつ。でも鼻まで覆う状態にすると吐く息で顔が温かく、そのわりに息苦しさもない。これには助けられました(*´ω`*)
ここまでの重装備の甲斐もあってか朝までぐっすり就寝。
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朝6時過ぎに目覚め、ぼうっとした頭のまま外に出ると、
想像以上の景色に腰を抜かしそうになる。
ふもとっぱらでの朝は何度も向かえてきたがここまで幻想的な赤富士にはお目に掛かったことがない。やはり冬の澄んだ空気の中に浮かぶ、裾野まで冠雪された富士山は威力が違う。
ご来光が拝めるかとしばらく見ていたがそこは雲に遮られてかなわず。
改めてテントを見ると凍り付いてパリパリに。
3シーズン用の薄いテントとはいえ、ちゃんと夜露から住人を守ってくれているのはありがたい。これがなければ顔に霜が降りてるところだった。
寒そうな130i。
この車、塗装やモールの状態からずっと屋根付き保管をされていた模様。甘やかされて育った車にいきなりのキャンプはどう映っただろうか。
あたりを少し散策。本当にテンマクデザインのサーカスTCは多い。
ぼくも狙っているのだがまあ買えない。TC=テクニカルコットンといって火に強く、幕内での薪ストーブ利用も前提で作られている。価格も手頃で、よって販売開始で即売り切れ。一昔前のエアジョーダンのようなもの。
ぼくがこんなエスキモーみたいな格好で寒さに耐えている傍ら
薪ストーブでぬくぬく暖まった同テントの住人がフリース一枚で出てくるのを見て、絶対入手してやる!と、思いは強まりました。

朝食は焼きカレーパン。フライパンはトーストも揚げ物の温めもできて万能です。今度はピザを温めてみよう。
大晦日朝のふもとっぱらの様子

水場、トイレ付近の混雑ぶりはGWなどのハイシーズンと変らず。朝から設営場所を求めてうろつく車が多数。
ただし、そこから距離を取る覚悟があるなら空いている場所もたくさんあります。
例えばこちらは東側(富士山側)の牧場を望むあたり。がら空きですね。
それとここ。夏に虫取り親子連続来訪で酷い目にあったクヌギ林エリア。
一日中日陰になることもあり閑古鳥でした。
大きめのウォータージャグと簡易トイレを用意できれば設営場所はどうとでもなるものだなと実感。後者はまあ男限定でしょうけど。
昼食は昨晩の食材の残りを活かしてうどんすき。肉一枚残していてよかった。
そして撤収の中休み用にステンレスボトルにお湯を入れておく。これでカセットコンロをしまった後でもコーヒーを沸かせる。ニトリで買った1,300円のステンレスボトル0.9L用は今回大活躍。
予想していたもののこの簡易ウォータージャグがでっかい氷塊になってしまい。
朝一番はこのボトルの残り湯で顔を洗ったり、沸かしてコーヒー飲んだりと貴重な水源になってくれました。
14時。カミさんとプレ吉とで大晦日を迎えるために帰路につく。
プレ吉、ただいま~。また腹出して寝てるんだろうな・・って、
自分で布団掛けて寝てる! 人間か。
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冬キャン、結局楽しめたのか?
正直言います。もう一回やるかと言われると当面いいかなと(^^;)
やり終えて思ったのは、ホームレス一日体験。ちょっとした試練です。
日の出てる間はなんとも無いのですが、日が沈み風が吹き霜が降りる気温の中、モコモコに着ぶくれしてカセットコンロで湯を沸かしてるとより強くそれを実感します。
もっとも、耐寒性能に優れたテントと薪ストーブなど、より冬向きの装備があればまた違うのかも知れません。このあたりは車の維持費と相談しながらおいおい準備していければと。
ということで来年冬キャンプの報告があるかは貴婦人号が次の車検まで良い子チャンにしてくれているか次第ですね!
(おしまい)