
サーキット走行時にエンジンが不調になるインマニへのオイル戻り(
番外編or
番外編2を参照)の原因ですが、恐らく
これだっ!!ってモノが判りました。
いつもの様に結論から言っちゃいますと、
S50エンジンならハードに走るとオイルがインマニに戻るのが普通で、これってエンジンの構造的欠陥(?)ですね。( ̄∇ ̄|||)
会社が休みの今日、先ずは「うちの奴のエンジンは本当にオイルが上がっているのか?」の確認をしてみました。
確認方法は、各シリンダーのコンプレッション測定です。
何故かというと、「オイル上がりしてる → シリンダーが磨耗して圧縮抜けしているシリンダーがある筈」だからです。
早速、知り合いの修理工場へお邪魔してコンプレッションゲージを借りて測定してみると...

各シリンダーのコンプレッションは綺麗に揃っていて、その値は14kg/cm2でした。
この値で正常なのかどうか?...はデータが無いので不明ですが、全シリンダーが全く同じ様に圧縮抜けしているとはちょっと考え難い → 逆を言えば、圧縮は正常だと考えられます。
やった~♪、オイル上がっていないぞぉ~~♪♪(ノ^∇^)ノ
んじゃ、オイルがインマニに戻る原因はなんだろうなぁ~??...と考えながら、ふとインマニを見るとオイルが滲んでいました。

こりゃ~また中にオイルが溜まっていそうだな...って事で、内部を確認してみると...

案の定、オイルが溜まっていました。
まだオイルの量は少ないのですが、放って置くと悪さをする事は確実なので掃除を始めたんですが、その最中に変なモノ発見!

最初はワッシャーでも落ちているのかな?と思ったんですが(それはそれで問題ですが...)、良~く見るとパイプの接続部でした。
何処かのセンサーにでも繋がっているのかな?...とパイプの行く先を追いかけると...

ちょっと判り難いですが、途中で何かのパイプと合流してオイルパンに繋がっていました。
あれっ?!...って事は、オイルパンとインマニがパイプで繋がっているって事ですね。
家に帰って早速ETKで確認してみると、インマニの下でY型の配管部品はブローバイのオイルセパレータからオイルパンへのリターンホースでした。

どうして今迄こいつの存在に気が付かなかったかというと、これまで使っていた古いETK↓↓にはこのパイプ④が表記されていなかったんです。

最近入手した新しいETKでは、上記の通りちゃんとパイプ④が表示されているのに...困ったモンです。
さて、今回発見したパイプ④が何の為に付いているのか?ですが、恐らくは「サージタンクに貯まったオイルをオイルパンに落とす為」だと思います。
(画像を良く確認すると、ちゃんとパイプ④はサージタンクのオイルが溜まる部分にあります)
つまり、最初から「サージタンクにオイルが溜まる事が考慮されたエンジン設計になっている」って事ですね。
ところが、サーキット走行等の高回転時にはエンジン内圧が高くなりブローバイも増加している訳で、その状態でスロットルを開けるとサージタンク内が負圧になり、セパレータで分離したオイルがパイプ③④を逆流してサージタンクへ噴き出すのだと考えられます。
特に右コーナーリング中の場合、オイルパンのオイルが横Gで偏ってパイプ③の出口を塞いでいると思われるので、スロットルを開けてサージタンク内が負圧になると、オイルパンのオイルさえもパイプ③④を逆流している可能性があります。
今回、オイルが滲んでいたインマニは5番シリンダーで、こいつはパイプ④の接続部の丁度真上ですから、パイプ④からオイルを噴くと考えると辻褄が合います。
さて、原因が推定出来たので、次は対策をどうするか?ですが...
...(考え中)...
...ちょっと時間を下さい。(^^ゞ
Posted at 2006/10/31 01:11:49 | |
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