震災の影響で遅れたとはいえ、ついに出ました「プリウスα」。
(7人乗りはZVW40W、5人乗りはZVW41W)
ご存知「プリウス」をベースに後部を増やして2or3列シートとしたワゴンなわけですが、4.615mmx1.775mmx1.575mmと一見ジャストサイズのように見えて、全高が立体駐車できないというトヨタにしては初歩的なミステイクを犯しています。
価格は「S Lセレ」の235万円~「G ツーリングセレ スカイライト」の330.5万円と幅広いですが、メーカー自身が特に力(りき)を入れているリチウムバッテリ搭載の7人乗りが「G」系しか設定されない点はある意味”トヨタらしい”かと(ぶっちゃけ、皮肉です)。
というのも、トヨタの車種ってどれを見ても”その車ならではの売り”と誇大アピールする装備を備えたければ必然的に高いグレードを選ぶしかないというパターンが多すぎるからです。
例えば・・・
マークXジオの場合だとメーカーは6人乗りをプッシュするも、それが欲しけりゃ、高い「G」系グレードを選ぶしかないし、ラクティスの場合はパドルシフトが欲しけりゃ「1.5S」を選択するしかないわけですから(トレジアだと1.5Lであれば全車に黙ってても付いてくる)。
プリウスにしたって今でこそ特仕の「LEDエディション」が存在しますが、初期はソーラームーンルーフが欲しけりゃツーリングセレを諦めなきゃいけないし、LEDライトが欲しけりゃ必然的にツーリングセレを選ぶしかなかった・・・(LEDエディションの登場でようやく同時装着可能に)
日産だとオプションでも殆どのグレードでそうした”売り装備”が選択できるのとは大違いなわけでございます。
「欲しけりゃ高いのを選べやコラ」・・・トヨタのラインナップを見るたびにそう、遠まわしに言われているようでなんか嫌ですねぇ(^^;
・・・閑話休題。
プリウスα、5人乗りと7人乗りの価格差はジャスト20万円。
その差はシート数とバッテリーの変更(5人乗りはニッケル、7人乗りはリチウム)によるものですが、内容を考えるとまぁこんなもんでしょう。
内容を見る限り、恐らく売れ筋は250万円の「S」、280万円の「S ツーリングセレ」、300万円の「G 7人乗り」かと思われますが、上部でも記したとおり、ラインナップには少々不満が残ります。
話題性を増加させるために270万円で「S 7人乗り」を
、「パノラマルーフとか要らない」という向きのために320万円で「G 7人乗り ツーリングセレ」を用意したほうがよっぽど有益かと。
なんか5人乗りを売り急いでいる印象が見え隠れしてて正直、ちょっと設定がいやらしすぎます。
それに、皆様ご承知の通り、今の時点でオーダーが2.5000件以上あることに加え、震災の影響で工場稼働率が50%程度だということで今オーダーしても納車は来年4月以降とのこと・・・
それに伴い、展示車両もなければ試乗車もないという前代未聞の状況が各ディーラーで起きているんだそうです。
正直
、「何のための発表なんだ!」とぼやく声があちこちで聞こえてきそうだし、αの登場で存在意義を失って”完全にコケる”と思われるウィッシュがおこぼれ需要?でそこそこ盛り返しそうな気が・・・
あと、これはプリウスに限ったことではないですが・・・
ネーミングもいくらプリウスベースだからとはいえ「プリウス○○」として、新車販売台数を稼ごうとするのは止めなさい!
そこまでしてもなおトップのメンツにこだわるかぁ!?
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Posted at
2011/05/14 19:39:01