このタイトルを見て「あの車のやつだな・・・」と思った方は相当なマツダ通です(笑
そう、カペラをアテンザに置き換えただけですから・・・(爆
そんなこんなで、マツダに行って参りましたよ。
目当ては当然、GJアテンザ。
幸いなことに、近所の関○マツダの営業所にはXD Lパッケージ(ディーゼル)があるので勇んで行ったんですが・・・
営「いらっしゃいませ!」
セ「アテンザ見たいんですけど~」
営「申し訳ありません!!今、他の店舗に行ってるんです!1時間ほどで戻ってくるんですが如何しませう??今でしたら2Lガソリンの試乗車がご用意できるんですけど・・・乗り比べられてみませんか?」
と仰るので
セ「では・・早速お願いしてもいいですか?」
ということで、まずはセダン20Sに。
目玉がディーゼルということで、何かとおざなりにされがちなスカイアクティブ-Gシリーズですが、たった2.0Lしかないのに、直噴化とスカイアクティブシャシの効果で1.5tほどあるボディをグイグイ引っ張ってくれます。
スカイアクティブ-Dよりも鼻先が軽いことが幸いしてか、大柄な割に軽快感さえ感じます。
足回りはマツダらしい質実剛健で硬めの仕上げですが、決して不快感を感じるものではありません。
むしろ、個人的には好みの硬さです。
ラゲッジスペースは広大とは言えないまでも、必要十分すぎる容量です・・・が、(パンク修理キット採用であるにもかかわらず)床が高いこともあって、このサイズの割には物足りなさを感じます。
・・・約20分ほどの試乗を終えると、まだXDが帰ってくる気配がないので、今度はCX-5のXDに乗ってみることにしました。
当たり前ですが、アテンザと比べると視点が高いので非常に見晴らしがいいです!
皮肉にも、初めて乗ったスカイアクティブ-DがCX-5となってしまったわけですが、これが実に秀逸!
ペケトレはもとより、(以前、韓国で乗った)ゴルフやティグアンのディーゼルといい勝負どころか、それらさえ凌駕する静粛性にはただただ驚くばかりです。
しかも、トルクが低回転域~高回転域まできっちりと出ている点も特筆に値します。
乗り心地は19インチ採用の割には非常にマイルドなのもとなっており、不快なロードノイズもほとんどない上質なものです。
惜しむらくは、開発が間に合わなかったパドルシフトと日本向けスカイアクティブ-MTが無いことですね。
ここは小改良に期待しましょう。
以前乗ったラフェスタハイウェイスター(20分の試乗中、1回もアイドリングストップせず・・・爆)と比べ、「i-stop」の作動が非常にスムースだったので、営業マンに「i-stopの制御をかなり変えましたよね??」と訊くと、案の定、スカイアクティブ採用車種以降はそのあたりの制御を非常に柔軟にしているそうで・・・
これでこそ「アイドリングストップ=i-stopだよねぇ~」・・・としみじみ(笑
これも約20分ほど試乗しましたが、評判通り、非常に出来の良いSUVです!
・・・そんなこんなで、程なくして帰ってきたアテンザ。
色はスノーフレイクホワイトパール、グレードは「XD Lパッケージ」・・・つまり、安全装備全部のせ(笑
ということは、SBS&MRCC、RVM・・・と試そうと思えば目玉装備が全部試せるわけです。
おまけにオプションの
坊主・・・もとい、BOSEサウンドまで装備(驚
フロント
リヤ。レンズがマークXに似てなくもない?(笑
エンジンルームはキャパシターやらディスチャージユニットやらでギチギチかな・・・と思ったら、意外と余裕があります。
ディーゼルということで、防音・防振対策は結構採られていて、いたる部分に防音材がかけられています。
インテリアは上質一辺倒ではなく、マツダらしいスポーティさを掛け合わせた躍動感ある仕上がりとなっています。
本皮革シートの手触りも硬すぎず、柔らかすぎず・・・の好感の持てる仕上がりです。
シートのホールド感も、まずまず。
エンブレム。
全て大文字に変わっています。

これはスカイアクティブエンブレム。
こちらもデミオやアクセラのものとはちょっと違います。
では、早速試乗に出かけましょう!
スカイアクティブ-DのフィーリングについてはCX-5で触れたほぼそのまんまなんですが、何故かCX-5の時よりも室内に入るエンジンノイズが大きく感じました。
「普通は逆だろ」と思うのですが、恐らくスポーツセダン(ワゴン)というコンセプトを重視した結果、意図的にそのように仕向けたのでは・・と推測しています。
あとは、シートポジションとエンジンの位置関係・・・つまり、エンジンよりも人のほうが上に位置する(エンジンにより遠い)CX-5のほうが必然的にそう感じるだけかもしれませんが。
どっちにしろ、アテンザのほうがノイジーに感じたのは意外でした。
走行フィールに関しては、CX-5とほぼ同じ車重でありながら、スタビリティの部分はひとクラス上の印象であり、この部分は「やはりクラスが違うなぁ・・」と感じ部分です。
20Sと比べると80kg重い車重は鼻先の軽快さを欠く決定打になってはいますが、それはそこまで問題ではなく、むしろディーゼルならではトルクの太さを痛感できます。
道中、数百mの直線があったので、意図的に大きめにアクセルを踏み込んでみたんですが、60km/hに到達するまでの加速感が今まで体験したことのないリニアな印象でした。いや~ホント面白い!
回生装置「i-ELOOP」については「これはなかなか面白い仕掛けだな~」と思いますが、メーター右側のバーグラフが白黒なので、ややわかりづらい点が個人的に受け入れられません。
「LDWS」は非常に秀逸で、ほんの一瞬のレーン逸脱も瞬時にマイルドな警告音で知らせてくれるのですが、鬱陶しい人にとっては無用の長物かもしれません(ちなみに消音にすることも可能)・・・
流石にレーダークルコンを使用する機会はありませんでしたw
で、あまりの面白さに・・・
気が付いたら30分も試乗してしまいました・・・(爆
XDの6MT・・・何で高いんだろう・・・と思って営業マンに訊くと、ディスチャージヘッドライト部分と19インチアルミが標準になるんだそうです。
ちなみに、XDの6ATにこれらを組み合わせるとXDの6MTと同額・・・ということは、(メカニズム的には)ディーゼルは6MTを選んでも6ATを選んでも金額は同じ・・・という計算になります。
ならば、「6MTの17インチアルミ&ハロゲン仕様出せや・・・」と思うのは意地悪でしょうか(笑
まぁ、とにもかくにもお奨めかどうか・・・と言われれば「ちょっと待ったほうがいい」というのが本音です。
性能もスタイリングも走安性も非常に高いレベルにあるのは事実ですが、取得税も自動車税も免除でありながら国産車で300万円超・・・
確かにF30のディーゼル(320dブルーパフォーマンス)に比べれば割安ですが、「アテンザじゃなきゃ!」という決定打にまだ欠けると思うのです・・・数年後の下取り価格とか・・・(笑
なので、XD Lパッケージの6MTがもう少しだけ装備を簡略化して(正直、要らないものもあるので・・・)出てくれれば「欲しい!」に一歩前進するかもしれません。
少なくとも、今の自分だったらアテンザより30万円以上安いCX-5・XDになびきますね。