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れいぽんのブログ一覧

2017年05月06日 イイね!

WRC第5戦アルゼンチン終了❕

WRC第5戦アルゼンチン終了❕4月30日までの日程で行われていたWRC第5戦ラリーアルゼンチンが終了しました。

ラリー終了からはだいぶ経ちましたがGWの前半と重なっていたこともありますし、中継を見た方や結果等をフォローしていた方も多かったんじゃないでしょうか。

結果は優勝がヒュンダイのヌービル、2位がフォードのエヴァンス、3位にもフォードのタナクが入りました。

アルゼンチンといえば熱心なファンと『悪路』だと思うのですが、今年のラリーを見て改めて思いましたがホントひどい道です(いい意味でですよ)昔のアクロを思い出させるダスティーでラフなステージは見ている分には非常に面白いコースですね(^^;‥まあよくパンクするラリーです(^^;

ラリーもエキサイティングなもので2位のエヴァンスとヌービルの差は全日程走り切って0.7秒❕という信じられないくらいの大接戦で、最終SSまで全く勝者がわからない展開でした。



このラリーの勝利で前戦から2連勝になったヌービルですが完全に波に乗った状態です。

ヌ―ビルも完全にラリーを支配していたわけではなく前半戦はフロントのダンパーを壊したりパンクがあったりと決して順調ではありませんでしたが(前半のラリーリーダーのエヴァンスとは1分程度の差がありました)粘り強く走って後半戦は完全に調子をつかみ遂に最終SSで大逆転勝利となりました。

これは完全に勝ち方を『覚えた』んじゃないですか❕ヌービルは去年までも一定の条件ではとてつもなく速い事がままありましたが、こんなふうにラリーを組み立てて勝ちを拾うというところまではいってなかったような気がします。今年の前半の2戦も自分のミスから立て続けに2勝を失うこともありましたがその頃のヌービルとは隔世の感があります。
それに裏返せばあの2戦も勝てていた可能性があったという事にもなりますしね。

現段階ではヌービルとi20クーペWRCの組み合わせは最速なんじゃないでしょうか?今のところ、どんな路面でも満遍なく速さを見せていますし…この『覚醒』が本物ならばこれは選手権争いはもしかするかもしれませんね。



2位のエヴァンスは今回の一番のサプライズでしたね。彼の快走がアルゼンチンを面白くしました。やはりMスポーツのラインナップは今回3位を確保したタナクと言い活きがイイ(^o^)両ドライバーの才能は確かだと思うのでこのまま成長していってほしいですね。あと個人的にはエヴァンスのコドラのダン選手も応援していたので優勝までほんの一歩でちょっと悔しかったですね(-_-)


このエヴァンスの快走を支えたのがDMACKタイヤの存在だと思うのですが、実際、今のWRCはミシュランの独占状態。
やっぱりタイヤはワンメイクより、このように複数のタイヤメーカーが争うほうが単純に面白いですね…様々な大人の事情もありますがタイヤ戦争の時代を知るだけに今回のようなサプライズが起こると昔の方が面白かったかなと思ってしまいます。


オジェは今回4位でしたが、ちょっとおかしいですね…あのオジェらしくないミスが多いのです。
確かにこのダスティーなコースで出走順の不利等がありましたが、なにか乗れてない印象です。

本人の表情もなにか冴えないような(^^;

これは選手権連覇に向けて黄信号かもしれませんね…




深刻なのがシトロエン陣営。クリスミークは時折、速いラップを刻みますが結局はクラッシュ…そして修復して再出走してまたクラッシュ(泣)と師匠と同じ『クラッシャー』ぶりでした。


さすがのイヴマトンもラリー後、これからは勝てるラリーでの勝利を狙っていくというような意味の
コメントをしていましたが事実上のマニファクチャラー争いでは白旗という事でしょうか…今回のラリーを見た限りでは仕方ないのかもしれませんね。

これは深刻です。




トヨタ陣営はメキシコでも出ていたエンジンの水温上昇のトラブルでラトバラが5位に入るのがやっとでした。

さすがにトラブルが出ては今のヤリスでは勝負はできません。


それでもタイムは悪くはありませんし完全では無い中でも5位で帰ってくるラトバラは安定してます。
彼の調子は非常にイイんじゃないでしょうか。

トラブルを解消して後半戦の巻き返しにも期待が膨らみます。


次戦はラリーポルトガルとなります。私の記憶のポルトガルはミックス路面でしたが…いまはごくフツーのグラベルです。それだけにチームの実力が直に出る戦いになりそうです。

トヨタは遂に3台目のラッピの投入がアナウンスされていますし、水面下ではミケルセンがヒュンダイと交渉しているとか(これは本気でヒュンダイはタイトルを獲る気ですね)楽しみは尽きません(^.^)

選手権争いはヒュンダイとフォードに収斂してきましたが、がっぷり四つで目が離せなくなってきましたね。



Posted at 2017/05/07 00:18:47 | コメント(2) | トラックバック(0) | WRC | クルマ
2017年04月13日 イイね!

WRC第4戦ツールドコルス終了❕

WRC第4戦ツールドコルス終了❕2017年世界ラリー選手権(WRC)第4戦ツール・ド・コルスが終了しました。

伝統のコルシカ島での今シーズン初のドライターマックでしたが結果はヒュンダイのヌービルが優勝、2位にフォードのオジェ、3位はヒュンダイのソルドとなりました。

期待のトヨタのラトバラも見事な走りで4位に食い込んでいます。これで今シーズンも早いもので4戦が終了しましたね。そしてそろそろ各チームの通信簿も出そろったというところでしょうか。

やはり新規定初年度と言うことが影響しているのかここまではマシンのトラブルが例年より多く発生している印象を受けます。



このコルスでもDAY2まで目の覚めるようなペースでタイムを刻んでいたシトロエンのミークが突然のエンジンブローでラリーを去りました。序盤はさすがターマックのシトロエンと言う速さだっただけにホントに残念でした…ルフェーブルのC3もパドルシフトのトラブルで早々に優勝戦線の後方に(のちにクラッシュでリタイア)。前戦優勝で波に乗るかと思われたシトロエンですが各所で指摘されているハンドリングの問題も含めてまだまだ本調子とまではいっていないようですね。

今年の傾向として各チームにもトラブルが多発していますがシトロエンも対策が鍵になってきそうな感じです。



同じくトラブルに泣かされたMスポーツ陣営。油圧を失ったり(一時二輪駆動に!)電装系のトラブル、ハンドブレーキ、果てはターボトラブルとトラブルの総合商社の様相(懐。)Mスポーツも選手権争いにはトラブル対策は急務と言えますね。




オジェとしてはこんなトラブルだらけの状態はここ数年VWでは無かったケースだと思います。そんな並みのドライバーならば集中力の持続が難しい状況でまたもや2位をもぎ取るところがオジェの強さですね。

前戦メキシコでもそうでしたがこのコルスでもその強さが際立っていました。このしぶとさがシーズン終盤のタイトル争いに効いてきそうな予感がします。

ですがオジェも昨年までと比べればまだまだ手が付けられないというレベルでないのも事実です。オジェの速さは、まだまだこんなものじゃないはず…マシンの特性の違いもありますしセッティングも含めてオジェがこれからフィエスタを自分のモノにして、どれだけ速くなっていくのかも見ものですね(^o^)



そしてタナク…またしても元気がなく、というか元気がありすぎてリタイヤ。
もう少しラリー全体を考えて組み立ててね(^^;
速さもありますし優勝は近いとは思うのですが勢いだけじゃなくもう少し繊細なマネジメントもほしいです。マニファクチャラ―争いを考えても彼にはもう一皮むけてもらわなくては…期待しているんだけどなぁ(^^;






ヒュンダイ陣営は遂に今シーズンの初勝利となりました。なかなか運にも見放されて優勝までここまでかかりましたが、今回はヌービルも安定した見事な走りでした。


これでヌービルも自分のミスから続けて勝利を失ったここまでの悪いイメージから解放されてこれからのシーズンをリラックスして戦えるのではないでしょうか。
あのクールなヌービルの涙ですからそうとうのプレッシャーや悔しさがあったのでしょう。悲喜こもごもドラマがあります。これもラリーです(^.^)

そして密かに今シーズンのベストマシンかも…と個人的に思っているヒュンダイi20 WRC。前戦までも純粋な速さとバランスは垣間見せていましたがつまらないトラブルさえなければ戦闘力は他チームを1歩リードしている様に感じましたね。とくにヌービルとi20 WRCの組み合わせはハマった時は圧倒的な速さです。

そうなると面白くなってくるのはマニファクチャラー争いとなってきますね。事実上、フォードとヒュンダイの争いとなるわけですが、まさかのパッドンの不調はヒュンダイとしては痛いですね…ヌービルにパッドンという才能あふれる2人をターマックのスペシャリストで安定性のあるベテランのソルドが脇を固めるというヒュンダイのドライバーラインナップはVWの撤退後も変わらずにドライバーを固定したことも頷ける強力なラインナップだと思うのですが…これまでは少し目論見とは違う展開になっています。

Mスポーツのタナクとエヴァンスにも言えることですがヒュンダイが公言通り今年のマニファクチャラーを獲るにはパッドンの復調が何としても必要になってきますね。

これからは彼の得意とするグラベルも増えてきますし、あの爆発的な走りの復活を期待したいです。



コルスでもトヨタはまたやってくれましたね(^o^)ラトバラの4位獲得と、最終パワーステージ一番時計❕で17ポイント獲得という素晴らしい結果でした。

正直言って、トヨタ初のドライターマックでチームもフィンランドオールスター…事前の情報でもターマックでの走り込みも不足しているとのことでセッティングもまず戦えるレベルじゃないだろうなと思ってました。



各チームのトラブルに助けられての4位でしたしトップとはタイム的にも離れましたが、それでもヤリスがまずはターマックでも競争力があることが分かったのですから素直に嬉しかったですね。

それに各チームがトラブルに悩まされ続けている現状でヤリスは壊れませんねぇ(^.^)今年参戦初年度のトヨタがほとんどトラブルフリーと言うのは全く持って素晴らしい!これは大きなストロングポイントとなってますね。
ほんとに今年はトヨタには驚かされ続きです。マキネンさん疑ってゴメンナサイ(笑)

そして4戦を終えてどうもヤリスWRCは初年度としては素晴らしいポテンシャルがあるマシンと言うことが徐々に分かってきたんじゃないでしょうか。多少の希望含みます(笑)



次戦は南米アルゼンチンでのグラベルラリーです。今回のような戦いがあと9戦も楽しめるのですから今年はほんとにいいシーズンですね♪

Posted at 2017/04/13 19:14:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | WRC | 日記
2017年03月13日 イイね!

やっぱり熱かった❕WRCメキシコ終了

やっぱり熱かった❕WRCメキシコ終了WRC第3戦メキシコが終了しました。結果は皆さんもご存知の通り、優勝がシトロエンのクリス・ミーク、2位がMスポーツのオジェ、3位がヒュンダイのヌービルとなりました。期待のトヨタはラトバラが6位、ハンニネンが7位でフィニッシュと言う結果でした。

序盤は熱害の問題が発生しオーバーヒート気味のマシンが続出、レースと言うよりほとんど我慢大会の様相でした。
気温は例年並みだったのですが昨年よりエンジンがパワーアップした影響でしょうか熱害は厳しかったですね…

初参戦のトヨタはまだしも、ほゞすべてのチームがオーバーヒートとの戦いに終始するというのは予想外の展開。さらにDAY2の2か所のSSがマシンの陸送が予定通りにできずキャンセルと言うおまけ付き。まさにアクシデントだらけのスタートでした。


その中で優勝を果たしたミークは序盤の出走順の優利を最大限に生かして抜け出しその後も終始ラリーを支配していました。
この展開自体は去年のスポット参戦でのミークが優勝した時と似ています。その面では去年のミークの経験がこの勝利を引き寄せたと言えるかもしれません。

リードを奪っていたとはいえDAY2終了時のオジェとのタイム差はわずか20秒。勝負どころのDAY3はタイム的にもつばぜり合いでどちらに流れが転ぶか全く余談を許さない展開でした。オジェからのプレッシャーは相当だったはず…そのなかで王者と正面から渡り合い、先に音を上げてミス(SS13にてスピン)をしたのがオジェだったのですからミークの走りは素晴らしかったですね。やはり去年の優勝でミークは『勝てるドライバー』に進化していたのかもしれませんね。今回のメキシコはそう思わすようなクレバーで堂々たる走りでした。…最後はちょとヒヤヒヤでしたが(^^;

正直、シトロエンは前の2戦を見る限りちょっとマズイかもと思ってましたが今回は相当危機感をもって臨んだのかもしれませんね。メキシコの勝利はC3WRCに十分な競争力があることを証明しましたね。

ルフェーブルのクラッシュ、最終SSでのミークのあわやコースオフもあってC3WRCはハンドリングについての不安が見え隠れもしますし…まだまだマシンは他チームを圧倒するレベルではないのかもしれませんがやっとシトロエンらしくなってきました。



今回のオジェは残念ながら2位と言う結果でしたがスタート順は圧倒的に不利な状況で掴んだ2位です。どんな状況でも3日間、素晴らしいタイムをコンスタントに並べて、最終的にはきっちりとポイントを積み上げる。

どんなマシンでも彼が依然としてトップランナーであることをメキシコでの走りが如実に表しているのではないでしょうか。

やっぱり憎らしいほど速いなぁオジェ(^.^)




今回のヒュンダイも3人ともスプリットタイムは非常に良くてミシェル・ナンダンの鼻息が荒かったのも頷ける走りを披露していました。

しかし惜しむらくはDAY2のミスファイアのトラブル。それですべてが水泡に帰してしまいました。幸いトラブル自体はDAY3で終息しましたが、それだけにもったいない。

いつでも勝てそうな速さはある…だけど勝てない。よくあるんですよね乗れないチームには(^^;これでいつの間にか3戦消化ですから流れが悪いですね。それでも3位を確保したヌービルは流石でした。




トヨタにとって始めてのメヒコはやはり、ほろ苦いものになりましたね。序盤からのオーバーヒートとの戦いに始まって天候の読み間違いからのタイヤ選択のミスなど様々な苦難の中で最後は6位と7位で終了しました。スプリットで見てもトップ集団とは長いSSでは1㎞あたり1秒程度も離されてましたので、現実的に勝負は難しい状態でした。
でも、ここ2戦の大活躍で忘れていましたが(汗)トヨタは今年初めて参戦したチームなんですよね。
序盤のトラブルで2台揃ってラリーを去るという可能性もあったなかチーム一丸で冷静に対処して2台とも完走(6位&7位とパワーポイント2点のおまけつき❕)は個人的には大健闘なんじゃないかと思います(^.^)



『トヨタ失速‼』なんて一般向けニュースでは言われちゃうんだろうなぁ…そこは心配ですが今、一度冷静に考えると初めてのグラベルラリーでこの程度の差がつくのは当然ですし、ここで得た知見が短期的にはグラベルでの戦闘力向上と来年以降の高地戦での戦略に活かされていくと信じたいです。

そういえばトヨタは3台目のヤリスWRCがポルトガルに投入かという嬉しいニュースがありましたね。
あの素敵なサインを書く(笑)ラッピがどんな走りを見せてくれるのか楽しみですし、これでセットアップがどんどん進んでほしいものです(^.^)


これで3戦終了ですべてのイベントで勝者とチームが違うという群雄割拠!戦国乱世のような状態です。次戦は伝統のコルス!ここでも4チームの拮抗した戦いを見たいですね。何度も言いますが(笑)今年のWRCは目が離せませんよ!




Posted at 2017/03/13 12:49:19 | コメント(3) | トラックバック(0) | WRC | 日記
2017年03月09日 イイね!

もうすぐ開幕❕WRCメキシコ 

もうすぐ開幕❕WRCメキシコ WRC第3戦メキシコの開催が週末に迫ってきました。この2017シーズンは開幕からのトヨタの快進撃で大いに盛り上がりを見せていますね。
周囲のWRCやラリーに普段は興味を持ちそうもない方にまでトヨタのことを聞かれたりしましたので一般の方?にもそれなりのインパクトはあったのかもしれません。
一風変わった趣味を持つ私を憐れんでの話のネタ(笑)とは思いますがこのような反響は素直にうれしいです(^-^)


本題のメキシコですが、あまり印象に残っていないと思っていたら、それもそのはず2004年に正式にWRCのカレンダー入りを果たした比較的新しいイベントですね。




路面は一般的なルーズグラベルで80キロにも及ぶ長距離SSを設定する事でも有名ですね。
速度域はグラベルとしては高速の部類に入ります。モンテ、スウェディッシュと開幕戦から特殊戦が続きましたがいよいよ本格的なグラベル戦がスタートすることとなります。

しかし路面は普通でもこのメキシコをメキシコ足らしめているのが開催地の標高です。
大部分のSSは山岳路で行われ標高は高いところで2700mにもなります。
富士山でいえば7合目あたりでラリーを行っていることになります。






いわゆる空気の薄い高地戦ということでエンジンについては非常に厳しい環境という事ですね。

05シーズンのメキシコはペターソルベルグが優勝していて個人的に印象に残るラリーでした。
インプレッサWRC05のエンジンパワーはメキシコの高地でも相対的に十分なアドバンテージを確保していてそれが結果的に勝利につながりました。ただ後にスバルの宿痾になるジオメトリー問題の萌芽も既に潜んでいたわけですが…そして、このラリーがスバルのWRC最後(今のところ)の勝利になろうとはこの時点では夢にも思いませんでした(泣)

話は大きくそれましたが(笑)当時の2リッターWRカー時代と比べると現在の1.6リッターWRカーは排気量が減少した分、エンジンについてはよりシビアです。一般的にエンジンのパフォーマンスは海抜ゼロ時と比べ20%ほども落ちるといわれますから影響は小さくありません。
各チームはこの問題に対応するためエンジンのマッピング等の『メキシコ用』の高地対策を行ってきます。この良し悪しが時に勝負に影響を与えます。




かつてセバスチャン・ローブはこのメキシコを6勝するという離れ業を見せましたがその時ローブに力を与えた要因の一つに当時のシトロエン・スポールの高地セッティングの巧みさがありましたね。

その点ではメキシコではトヨタはかなりのハンディキャップがあるかもしれません。高地対応という面で(前回WRCに参戦していた時にはメキシコは影も形もありませんでした…)まともなデータはないでしょうし、ましてや高地での実戦経験がないというのはチームとしての対応力の面で、このラリーを難しいものにしそうな予感がします。
ただ例外として現地メキシコでのテストまで行って綿密に事前準備したことで初年度から優勝したVWの例がありますがその再現は成るでしょうか…

このエンジンパフォーマンスの低下は走り方にも影響するようでコーナーのアプローチやブレーキングに失敗するとパワーとトルクが低下しているため、他のグラベルロードよりロスが大きくなってしまうと言われています。そのためメキシコでは他のグラベルラリーよりもミスの少ない効率的で精密なドライブが求められます。ラトバラもかつて「ターマックラリーのような走りが必要」とメキシコについて語っています。



そう考えるとローブがこのラリーを大得意としていたのも納得できます。彼ほど精密なコーナリングをする人はいないでしょうから…クサラWRCもシトロエンC4WRCも懐の深い優れたハンドリングで一時代を築き、彼のドライビングスタイルを支えた名車でした。

しかし同じシトロエンが開発した新マシン、シトロエンC3WRCが今シーズンは苦戦しているというのは、ちょっと信じられない展開です。C3WRCはこれまでの2戦とも結構簡単にグリップを失ってオーバーしているように見えますが何かしらハンドリングに難を抱えているのでしょうか?それともドライビングのマージンが狭い『運転』のしづらいマシンなのでしょうか?シトロエン陣営は昨シーズンのフル参戦を控えて開発とテストを有利に進められる体制だったはず…シトロエンは以前にも06シーズンのワークス参戦を見送って、その期間をC4WRCの開発に充てその後の快進撃につなげたことがありましたが、今回はちょっと様相が違うようです。

今までよりは資金も潤沢ではないとの話もあるようですし、ちょっと心配ですね。





勝負とは関係がないですが2015年のメキシコではMスポーツのタナクが水深5メートルの川にマシンを水没させてしまったという珍しいハプニングがありました。



クルーは無事で良かったのですが、本当のショーはその後でした。Mスポーツのメカニックがなんと水没したマシンを川底より引き揚げて完全に分解、再組立て。シリンダーから水を抜きエンジンも再生😲DAY3には再スタートさせてしまったのです❕これにはマシンを日干しして乾かす時間も含んでいるのですから感心するより笑ってしまいました。まったくワークスというのは恐ろしい集団です( ^^)

あれから2年ですから優勝の見えてきたタナクにはやんちゃを控えて頑張ってほしいですね。




極寒のスウェーデンから灼熱のメキシコへ…前戦スウェーデンとメキシコの温度差は50度にもなると言います。またマシン内の温度は50度にも達するそうで、つくづくラリー屋さんはタフだなぁと感じます。この灼熱の高地戦で最後に笑っているのは誰なのか?

精緻なドライビングでは全盛期のセバスチャン・ローブに比肩しうるオジェが個人的には来そうな気がしますが、スプリントの速さではオジェを凌いでいたヌービルがスウェディッシュとモンテの屈辱を今度こそ晴らす展開も十分にありそうですね。

それとも大穴で実はメキシコで去年勝っている(ちょっと意外!)ラトバラが勢いそのままに、またまた下剋上を果たすのが一番面白い展開ですが…。でも走行順がね(^^;

こんなに読めないWRCはいつ以来かなぁ…スタートが楽しみですね(#^.^#


付記:去る3月1日に鎌田卓麻選手が丸和オートランド那須でのテスト中にアクシデントによるクラッシュがあり入院されました。幸い命に別状はなかったようですが一日も早くもどって来てほしいです。心よりご回復を祈っております。

Posted at 2017/03/09 16:25:02 | コメント(4) | トラックバック(0) | WRC | 日記
2017年02月13日 イイね!

WRCスウェーデン おめでとうラトバラ!おめでとうトヨタ!

WRCスウェーデン おめでとうラトバラ!おめでとうトヨタ!WRCスウェーデンはトヨタ・ガズーレーシングWRTのヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組の優勝で幕を閉じました。

ラトバラ本人の言葉を借りればまさに『アメージング』な結果でしたね。参戦初年度の優勝がどれほど難しいかはWRCに興味を持っておられる方ならばわかると思います。それだけに今回の優勝は快挙と言ってもいいですね。


今回主役となったラトバラですが去年の絶不調を考えると生まれ変わったような素晴らしい走りを披露しましたね。改めてここ数シーズンの彼のコメントを読み返してみましたがマシンに対する不安や思い通りに行かない心情など、どこか後ろ向きなコメントが並んでいます。それに比べ今年の彼はモンテ、スウェーデンとマシンについての信頼とフィーリングの良さを語った前向きな発言が目立っていました。

やはりドライバーは自分の相性にぴったり合ったマシンを得てそのマシンを信頼出来た時にとてつもない力を発揮するんですね。最後のパワーステージも守らずに攻め切ったところを見ても相当マシンのフィーリングに自信があったのでしょう。今回はその好例だと思います。

勿論VWで苦労していた去年のラトバラを見るまでもなくその逆も多々ありますよね。マクレーだってバーンズだってデルクールだって速さはあってもマシンとの相性が合わないことで輝きを失いましたから。 …デルクールの場合は単なるアクティブデフの拒絶反応かも(笑)

その点今年のラトバラはいろいろな意味でリラックスして力を発揮できそうです(^^;



2010年ラリージャパン スナガワにて

ラリージャパンで見たラトバラは他チームのクルーとも穏やかに笑顔で話す優し気な青年でした。今度はトヨタのエースとしてラリージャパンに凱旋して欲しいですね。



出典:MICHELIN

もう一つ印象的だったのはヤリスの信頼性。他チームがパワーステアリングを失う事から大きいところではトランスミッションの交換、パワーユニットのトラブルまで様々ありましたがトヨタは3日間を通してほとんどノートラブルで走り切りました。これは参戦初年度、2戦目のチームとしては驚異的だと思います。

新規定初年度だからなのでしょうか、例年に比べ各チームはマシンのセッティングにも苦慮している印象を受けましたね。これから『一般的』なグラベルやターマックが始まりますが、いち早く新マシンのセッティングの最適解を見つけたチームが有利になりそうです…逆に考えると前戦不調だったチームが次戦は主役に、なんてことも起こるかもしれませんね。





出典:TOYOTA

オジェが選手権のリーダーから降りるのは2014年以来となるようです(3年間も敵なしで過ごしてきたオジェも凄い!)しかしラトバラの勝利でいよいよ時代が動いてきたのを感じます。
ヌービルやタナクの速さも本物のようですし各チームの力が拮抗した緊張感あるラリーが1年を通して見られそうです。そして何よりこれからのトヨタの活躍から目が離せないシーズンになりそうです(^-^)





Posted at 2017/02/13 19:17:10 | コメント(4) | トラックバック(0) | WRC | 日記

プロフィール

「エゾダート応援より無事帰還。現地でお世話になった皆様ありがとうございました😆」
何シテル?   08/24 17:02
れいぽんです。よろしくお願いします。 現在はアルトワークス(HA36S)とレヴォーグ(VMG)に乗っています(^_^)/ 車弄りは久しぶりですが楽し...
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