
いよいよ1月19日からWRCの新シーズン開幕戦となるラリーモンテカルロ(2017 Rallye Automobile Monte Carlo)が始まりますね。
今シーズンは何といってもトヨタのWRC復帰となりますし各マニュファクチャラーの新規定マシン投入、ドライバーの大幅入れ替えと話題に事欠かないシーズンとなりそうです。
すでに各車のテスト映像等も公開されて盛り上がってきましたが、どのマシンの戦闘力が高いのか?興味は尽きません。WRCは簡単にマシンの速さだけで勝者が決まるわけではなくチームの総合力が物を言いますが、あれこれ想像するのは楽しいですね♪

そして今年のモンテですが19日に恒例のカジノ広場をスタートし4日間、16SS/360.59㎞で行われます。ほぼ例年通りのサイズですが約85%が新たなコースになるようです。その影響でしょうか往年の名物SSシステロン(Col de Castillon)が消えています。ここ数年は土曜日の山場だったんですが…

ナイトステージも健在で今年は初日から行われます(SS1Entrevaux-Val-de-Chalvagne -Ubraye,SS2Bayons-Bréziers)去年のインカ―映像を見てもかなり激しく発煙筒を焚いていますね。やはりモンテはこうでなければ!雰囲気あります。

最終日には数々の伝説を生みだしたチュリニ峠を走りパワーステージはこれまた名物ステージのロック峠(Luceram-Col Saint Roch)となります。

天候もモンテでは大きなファクターとなりますね。近年は暖冬傾向ですが13年の様な大雪のケースもあるので油断できません。今年はどうなるのでしょう?

ここ最近2000年代に入ってからはセブ様が驚愕の7勝(03,04,05,07,08,12,13,)、オジェが3勝(14,15,16,IRC開催除く)と圧倒的にフランス出身者が強い!そう言えばオジェはこの周辺のギャップ(GAP)の出身でしたね。ご近所での競争ですから、なおさら速い!

同じフランス人ではオリオールもモンテは速かったですね。当然トヨタのイメージも強いですがランチャをドライブしでセリカの前に立ちふさがったイメージがあります。とくに90年のリストリクター封印事件…白か黒かは分かりませんがどちらにしても勝利に賭けるランチアの執念は凄い。逆にいえばモンテでの勝利はそれほどの価値があり、何が何でも勝つそんな執念がなければつかみ取れないのか…そう思い知りましたね。ランチアが黒とは決して言ってませんよ(笑)
フランス人つながりで私の好きなデルクールも94年を勝っています。91年の巨大なフォードシエラRS・コスワース4×4(゚д゚)での激走&号泣も忘れられません。このところはドライバーも優等生タイプが多く良きにしろ悪きにしろデルクールのような濃いキャラが出てこなくなりました…自転車レッキ事件(笑)個人的には憎めません( ^^)
そのフランス人天国のなかでワルターロールの4勝(80,82,83,84,)とマキネン御大の4勝(99,00,01,02,)が光ります(*^-^*)

当時「プロペラシャフト付きのマシンではモンテは勝てない」と言われていた中でFRのフィアット131とオペルアスコナ‼で勝ってしまうワルターロールは正にモンテマイスターですね。4回とも違うマシンで駆動方式もバラバラですから…信じられません。(他の2回はMRのランチャ037ラリーと4WDのアウディA2)

ですがやはり思い入れはリアルタイムで応援していた、マキネン代表に軍配が上がります。
マキネンのモンテといえば00年に尽きるのではないでしょうか。アイスパッチが残る路面状態に他チームがイン・アウト双方にスタッドのあるタイヤを選ぶ中で彼だけがイン側のみ(゚д゚)スタッドのタイヤをチョイス。ドライ路面のスピードに賭けたマキネンが氷に覆われたフレンチアルプスを攻略、SSベストを連発し勝負を決める。まさに帝王の走りです!痺れました。また三菱での3勝は徐々に力を落としてきた落日のGr.Aランサーで成し遂げたものですからその価値は計り知れませんね。
そのマキネンでさえ97年には観客の撒いた釘(゜o゜)でパンクなんてこともありました。さすがに釘まではいかないですが今でもアイスノートクルーの通過後に雪隗が投げ込まれることはあるみたいですね(最近では10年にオジェもコースアウトしてます…)これも昔からの名物といえば名物ですがモンテを勝つためには『運』も必要という事でしょうか?

フレンチアルプスの変わりやすい天候に刻々と変わるアイス、ウェット、ドライが入り乱れた路面状況、タイヤチョイスの難しさ…そして少なからずの運。いつの時代もモンテを勝つことは容易なことではありません。だからこそモンテカルロはシーズンの華と言えるでしょう。

どちらにしてもこの戦いが今シーズンの力関係を占う重要な1戦となるのは間違いありません。トヨタは参戦初年度ですし多くを望むのも…現状総合力ではMスポーツが若干、有利なのかな?とは思います。
しかしトミマキの現役時代を知るだけについ無敵の帝王のイメージを重ねてしまいます。その現役同様のリスクもあえて取る!強気の姿勢を期待せずにはいられません(^.^)
Posted at 2017/01/07 22:17:00 | |
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