
先日みんカラの過去所有車をアップするために古い写真を久しぶりに整理してみました。するとそこには懐かしい昔の車たちが…
みんカラのページを見させていただくと皆さん結構、昔の愛車も紹介されていますよね。誰にでも忘れ難い記憶に残る愛車があるのではないでしょうか?
そんな愛車との出会いは人と人との出会いや別れに似ていますよね。確かに車は工業製品であり道具なんですが洋の東西を問わずそんな風に考える人はいるみたいです。
イギリスでは約40%の人が「車には人格がある」と考え47%の人が日常的に車に話しかけているとか…(゜o゜)
そういえば三菱でギャランを駆って89年のRACラリーを勝利したアイリッカラも愛機VR-4に「いい子だからゴールまでもってくれよ」と語りかけていたと聞きます。
わたしにも今でもちょっと感傷的?になる忘れ得ぬ1台があります。その馴れ初めをちょっと書いてみようかなと思います。
こんなふうに書き連ねておいてなんですが…わたしはそれまでの車選びには、ほとんど無頓着でした。若いころは速い車(昔は速い車=いい車です!)に対する憧れは当然のごとくあったんですがその頃は車自体を手に入れるのも大変でいつの間にかそんな気持ちも忘れていたのです。その結果、それまでに乗ってきた車は節操がないというほどブランドも駆動方式もまちまちで良く言えばこだわりがない…実際は
なんでもいいと言う状態になっていました(^^;

そんなわたしが車の乗り換え時期にあたって前車が某社のSUV(駐車場の雪かきしなくてもスタックしないという何とも後ろ向きな理由でした。)だったので同じSUVの初代フォレスターを見に軽い気持ちでスバルの販売店に出かけたのです。スバルがラリーフィールドで大暴れしていたのはもちろん知っていましたが自分の車とは全く関係のない世界の出来事とその時は思っていました。

初代フォレスターも今思えば『乗っておくんだったなぁ』と思うユニークな1台です。インプレッサのシャーシにSUVのボディでたっぷりのクリアランス。おまけにターボも選べてセンターデフはVTD。当時では恐るべき快速ぶりでした。今見ても初代のパッケージングのバランスは秀逸ですね。クロスオーバーという観点からも時代を先取りしています(^.^)武骨なさっぱりしたデザインも富士重的で好きです♪
しかしスバルディーラーでは残念ながらその時フォレスターの試乗車がありませんでした。そしてすぐに用意できる試乗車はレガシィGT-VDC(BH-5)だけだったのです。もちろん「何でもいい」わたしにターボなど全く眼中になく(笑)普通だったら試乗もしなっかたでしょう…でも「それしかないんなら」と全く気乗りしませんでしたが乗り込むことになりました。

それが初めてのレガシィとの邂逅だったのですが一言でいうと
衝撃的というほどに気にいってしまったのです。完全にカルチャーショックでした。
「車ってこんなにスーッと滑るように走るものなんだ」今から考えると笑ってしまうような感想ですが…当時は大真面目でそんな風に思いました。パワーの出方のスムーズさもよっかたですし路面から伝わるインフォメーションの豊かさも今まで感じたことのないものでした。もうこの瞬間にレガシィの購入を決定していました。

担当の営業の方も最初の話からNAの《TS-typeR》の見積書をつくってくれたのですが…グレードは迷わず当時の最強版、レガシィGT-B E-tuneにしました。こちらも走りに衝撃を受けましたが担当の方もそのあまりの
豹変ぶりに衝撃を受けたと思います(笑)

オートマチックかマニュアルかは最後まで迷いましたがこの車の性格や使い方、VTDによる制御を気にいった事から人生初のAT車となりました。

今では他社も含めてけっこう、試乗もしますが試乗時のいい感触はテンションが上がっているからなのか、また乗る機会があると「こんな感じだったかな?」となることも多いんですが…レガシィは逆に乗れば乗るほど信頼感が高まり好きになる、そんな感じでした。
当時は今よりも、もっと多く積載して高速道路利用を含めての長距離移動をする機会が多かったのです。そんな時は疲れを多少感じていましたがレガシィに変えてからは嘘のように疲れなくなりました。とくに豪雨でも吹雪でも天気を全く気にせず出かけられるようになって北海道内は、くまなくレガシィと回りました。ちょっと大げさですが生活スタイルが変わるほどでした。
何よりも毎日のちょとした何気ない普通の道程でも気に入った車に乗るのがこんなに楽しいとは!
そういえばスキーキャリアなしでスキーに出かけたりちょっとした引っ越しもこなしました。そういう意味でも『速く遠くへ安全に』とその時の私にぴったりの相棒だったのです。
もちろん、ターボラグがちょっとあるとか、とっても大食漢だったとか気になることもありましたが、どれも些細なことと思えるほどでその後約10年間乗ることになりました。

トラブルらしいこともなしに(途中、ビルシュタインから油にじみがあってクスコの車高調に足を変更したぐらい。ん…これじゃGT-Bじゃない?)きましたが最後の半年でオーバーヒートさせるという私の不注意もあってトラブルが続発するようになりました。最後まで徹底的に修理して乗り続けるか、新しい車に入れ替えるか迷いに迷った挙句、次車インプレッサWRX STI A-Lineに乗り換えることに…今でも思い出すと少し胸が痛くなります。普通、新車に乗り換える時は胸が高鳴るところですがこの時の心境としては『レガシィを降りるのか』というほうが心のウエイトを占めていました。
そのA-Lineが納車されてからもちょっとした事件がありました。わたしは古典的なところがあり、新車は回転数縛りで慣らし運転をしています。その慣らし期間中に回せないのと初めての電子スロットルに慣れていないことが重なって軽快なレガシィが恋しくて恋しくて…ついにスバルディーラーで
「レガシィ返してくれない?」と半ば本気で言ってしまいました(笑)担当の方は困惑されていましたがそれ程にレガシィに慣れ親しんでいたという事と思います。(慣らし運転が終了して不満は無事解消されました)

わたしにとっての車とはそれまでは必要な道具にすぎませんでしたが『愛車』という愛情をかける存在であると教えてくれたのがレガシィだったんだと思います。
愛すべき相棒♪皆さんにもそれぞれにそんな素敵な『愛車』があるんだと思います(^.^)
Posted at 2016/12/07 23:10:16 | |
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愛車 | 日記