
このご時世クルマの話も特段ないので(^^;今回は愛用品の話を。
暫くぶりに新調したコーヒーポットです。レトロな外観のこのポット「月兔印スリムポット」といいます。
コーヒーをハンドドリップで淹れる時に用いる道具です。そんなのやかんで良くない?って声が聞こえてきそうですがコーヒーポットはお湯を静かに細く注げるので味に違いが出ます。まあ素人なので大した差はないんですが(^^;)ちょっとしたこだわり⁈‥自己満足です(笑)

写真を自撮りしながらドリップするのは難しいと初めて知る(笑)お湯を細く注げると言いながらおもいっきり失敗してます(^^;ポットに責任はありません。
月兔印のブランド誕生は大正15年。長年「ゲット」の愛称で親しまれています。このポットの誕生は80年代ですから40年ほど同じ形で生産されています。長年同じものを代替わりで愛用している方も多いです。極力シンプルにそして完成された機能美は色褪せない。それを体現しているプロダクトと言えます。

このポットのトレードマークの兔印。このデザインも可愛い(^o^)
あれでもこのマークどこかでみたことがあるような…

スバリストならこちらの方がなじみ深いSTIのマスコット(^-^)ラビットマークに似ていますね。
このラビットマークはもともとは富士重工が戦後まもなくから生産していたスクーター「ラビットスクーター」のロゴが由来です。

以前うちのポットと同じような色合いのラビットスクーターが売りに出されていました。(^-^)
富士重工の前身である中島飛行機は終戦後分割解体されて航空機製造も当然禁止。分割された各工場は窮地に陥ります。ラビットスクーターはそんな何も売るものが無かった時代に50万台というヒットを飛ばしてその危機を救います。
『富士重工技術人間史』によれば当時各工場は電球、時計、木造住宅、ラジオ、スクーター、バスボディなどを航空機技術を応用して生産し凌いでいたとあります。航空機技術者出身で富士重工の伝説的エンジニア百瀬晋六氏は「何を生産しようかとディスカッションしたのです。食うためにやるのだから何でもやらなければならないのですが、それでも人々の生活で必要とされているものでなければ生産しても売れないでしょう~」とこの中で当時の事を語っています。

その経緯を考えるとこのウサギも航空機メーカーから現在の私達のスバルにつながるシンボルにも思えてきます。
ちなみに初代ラビットスクーターのプロトタイプは車輪に海軍陸上爆撃機「銀河」の尾輪を流用しています。

ヒコーキのハセガワからボックスアートを拝借。日本機離れした女性的で美しい機体です。この角度からだと初代新幹線(0系)と印象がよく重なります。どちらも航空機技術者から戦後鉄道技術者に転身した名設計者三木忠直氏の手によるものですね。

ラビットのロゴに心奪われるのはスバリストのさがなのか?(笑)今夜は月の兔でも眺めながらコーヒーを頂くことにします。
Posted at 2020/08/29 21:49:44 | |
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