• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

野分の藤蔵のブログ一覧

2014年09月03日 イイね!

五里霧中のいろは坂に行く

五里霧中のいろは坂に行く先月の24日の日曜日、自宅で転倒した。

朝、トイレに行こうと思って部屋から廊下に出た途端、バランスを失い倒れたのだ。

右わき腹をしたたか打った。

若い時ならすぐ治る打ち身も、この歳になると後を引く

いつまで経ってもよくならないので、病院で検査してもらったが、骨に異常はないようだ。

結局のところ、ブルーザー・ブロディも愛飲していたといういつもの痛み止めを飲みつつ、

「廊下で転んだので、これがホントの老化現象
「松葉杖をつきバランスを崩したので、これがホントの松葉崩し

などと言いながら、仕方なく引きこもる毎日である。


しかしながら、敬愛するみん友であるDuke.TTさんの
オトナのための本物・・・ダンディなクーペ(必見です! P50~51ですぞ!)


のエレガントな写真を繰り返し拝見するたびに、クルマ好きの血が騒ぎ、無性にステアリングを握りたくなるのだ。

そこで、多少の痛みはあるものの、運転に支障はないと判断し、2週間ぶりにS4号で街乗りしてみる。

8時35分、自宅を出発。
トヨタ スぺイドの背後に迫る不気味な影・・・。


この程度の痛みなら、そこそこのドライブは可能と考え、いろは坂に行ってみる。
いつもの日光口PAで、トイレ休憩。


自宅を出発する際は快晴だったのだが、次第に雲が広がってきた。

日光市街は正真正銘の曇り空である。


いろは坂は霧が立ち込めていた。

S4号に乗って丸1年。
初めてフォグランプを点ける。


いろは坂を上がっていくにしたがい、霧が濃くなっていく。
10メートル先も見えない。

けれども、昔走った伊豆スカイラインは3メートル先が見えなかったから、この位は程良いスリルである。


ちなみに後漢の張楷は、得意の仙術を操って、五里四方に霧を起こしたという。
五里霧中とは小生の人生そのもので、大好きな四字熟語だ。

11時40分、明智平にトウチャコ。


残念ながら、男体山は霧に包まれ、その雄姿を見せてはくれない。


そこで下手な一句。


男体山  見えぬ女体は  すりガラス
(某ラブホにて詠める)


下りは、一層安全運転を心掛ける。


13時30分、帰宅。

オヤジ、あんまり無理すんなよ・・・
とタロウが出迎えてくれた。
Posted at 2014/09/03 17:02:17 | コメント(7) | トラックバック(0) | 旅行/地域
2014年08月17日 イイね!

終戦記念日に送り火を焚く

終戦記念日に送り火を焚く吾々にとって幸福なことか不幸なことか知らないが、世に一つとして簡単に片付く問題はない。
遠い昔、人間が意識と共に与えられた言葉という吾々の思索の唯一の武器は、依然として昔ながらの魔術を止めない。
劣悪を指嗾(しそう)しない如何なる崇高な言葉もなく、崇高を指嗾しない如何なる劣悪な言葉もない。
しかも、もし言葉がその人心眩惑の魔術を捨てたら、恐らく影に過ぎまい。
(小林秀雄  「様々なる意匠」  1929)




一昨日の夕方、送り火を焚いた。

何やら盆送り火の正しい作法は、麻の茎の皮を剥いだものを門口で焚くらしいのだが、ここ下宿のオバサンの実家ちと違う

つまり、そんな七面倒臭いことはせず、盆提灯に火を入れるだけ。
とはいえ、家の門口で見送り終了ではなく、寺まで提灯を持ってご一緒するのが慣わしである。

そこで16時15分、愛車Nutron R51LXPに乗り、自宅を出発。
下宿のオバサンの両親たちが眠る寺を目指す。


トンネルを抜けると


そこは田圃だった


釣れますか?


寺のすぐ近くでA4アバントを発見。嬉しくなって思わずシャッターを切る


トウチャコである


年に一度のお客さんを、間違いなく送り届けるという任務は完了した。

この寺に来ると、どうしてもこの連中が気になる。














17時50分、帰宅。

ビールを飲みながら広島・巨人戦を観戦する。

5回表で雨が激しくなり、中断。


仕方なく、NHKを見る。
終戦記念日だから、「日本の平和を考える」というテーマで討論番組が行われているらしい。

NHKアナウンサーの司会のもと、どこかで見たような6人がそれぞれ自説を展開していた。

しかし、その中のひとりである鳥越俊太郎氏の発言を聴き、いっぺんに酔いが醒めた

「一体どこの国が日本に攻めてくるというんですか!?。具体的に教えてください。そんなことはあり得ない。妄想です!」

と、他の発言者に食って掛ったかと思うと、次の発言では、

「中国が攻めてくる可能性はゼロではないから、自衛隊は必要。」
と言う。

この論理破綻は放送事故なのか。
あるいは、鳥越氏の脳ミソの調子が相当悪いのか。
それとも、正真正銘の本気なのか。

唯一同意できたのが、
「アメリカに頼らず日本の防衛は日本が主体となるべき。」
という意見だったのだが、それなら鳥越氏は徴兵制に賛成かと問えば、そんなことはあり得ないだろう。
なぜなら、徹底的に論理矛盾している人なのだから・・・。

一方、日本紛争予防センター理事長である瀬谷ルミ子氏の発言は、的を射ており説得力に満ちていた。

彼女はこう言う。
「我が国が切れる外交カードが少な過ぎる。もっと増やすべきだ。人的派遣や経済援助の他に、日本が蓄積している知恵の提供という方法もある。諸外国はそういった工夫を重ねている。」
と・・・。

最近、このようなまともな意見を発する人は実に貴重だ。

まともで思い出したのだが、LINEを使って女子中学生を恫喝したと報道された府議の件で、テリー伊藤氏が、
「こいつキモいよ!」とテレビで発言し、逆にこの府議がBPOに人権侵害訴えたとのこと。

少なくとも、まともとは言えぬ二人である。
それにしても、我が国は平和だなぁ~・・・とつくづく思う。

ちなみに、鳥越氏は74歳。テリー氏は64歳だそうだ。

人間歳をとると賢くなる・・そう信じて疑わなかった小生が馬鹿だった。

57歳の小生より、30代の瀬谷氏の方が何万倍も賢いのだから、この間違った考は即座に改めなければなるまい。




小生より何万倍も値打ちがあり、しかも賢いといえば、STAP細胞に関わっておられた笹井芳樹博士が、自ら命を絶った。

マウスのES細胞から、網膜を作り出す研究の世界的権威と聞く。

視覚に障害を持つ方々は、網膜再生の実用化が遅くなるのではと、さぞ不安なことだろう。
そのような事態にならないことを祈るばかりだ。

今回の不幸な出来事については、マスメディアの常軌を逸した報道や、理研という組織そのものの問題点が引き金になったのではと思う。

もうひとつ気になるのは、4月3日付の拙ブログで触れた、成長戦略という名の政者・大資本家のメシの種に関することである。

報道によれば、笹井氏は、政府の成長戦略の目玉である再生医療について、企業誘致をはじめとする諸事業の中心的役割を果たしておられたらしい。

それが、今回の一連のSTAP細胞騒ぎで責任問題に発展し、精神的にも社会的にも大きなダメージを受けることになった。

私見だが、ことはSTAP細胞の問題のみならず、日本経済の将来を左右する成長戦略の成否にまで影響する・・・と責任感の強い笹井氏は考えたのではないだろうか。

鳥越氏やテリー氏と同じくらいの図々しさ、お気楽さが笹井氏にあればと残念でならない。
心よりご冥福をお祈り致します。





さて、小生の実家の墓には、両親と長兄が眠っている。
昨日次兄に連絡したら、例年に倣い7月に盆送りしたとのこと。

すぐ後ろには世田谷線がゴトゴト走っていて、たいそううるさいのだが、久しぶりに親父やお袋と話をしたくなった。





Posted at 2014/08/17 16:26:44 | コメント(2) | トラックバック(0) | その他
2014年08月05日 イイね!

雲と水族館を見にいわき市に行く

雲と水族館を見にいわき市に行く例によって、競馬で大負けした昨日、夕方から駅前の図書館に行ってみた。

何気なく手にした詩集に、こんな一節があった。





おうい雲よ
ゆうゆうと
馬鹿にのんきさうぢゃないか
どこまでゆくんだ
ずっと磐城平の方まで
ゆくんか


作者は、山村暮鳥という明治・大正期の詩人で、40歳の若さで亡くなったらしい。
結核を患い、晩年は茨城の大洗で療養生活を送っていたとのこと。

療養中に毎日空ばかり眺めて、この詩をつくったのかと思うと、無性いわきの雲が見たくなった。

好むと好まざるとにかかわらず、アデニン・グアニン・シトシン・チミンが二重らせん状に配列されたデオキシリボ核酸によって、いわき市で生まれ育った亡父と小生とは、案の定繋がっていたようだ。

それにしても、雲を見に行くだけではあまりに芸がないので、アクアマリンふくしままで足を延ばすことにした。
四月に桜を見に勿来に行ったとき、アクアマリンふくしまの道案内標識が妙に気になっていたからである。

7時10分、自宅を出発。
三菱eKワゴンの背後に迫る不気味な影・・・。


常磐道関本PAで休憩。


空を見上げると、いい雲の具合である。

トイレを済ませ、スポーツドリンクを飲みながら、いわきの雲を堪能する。


10時25分、次の目的地であるアクアマリンふくしまにトウ~


チャコ!


身障者用駐車スペースの右斜め前は、何やらがれき置き場のように見えた


本日のリハビリテーションは、ハードになりそうな予感。
歩け歩け・・・!


チケットを受け取り、まずは1階から見学開始。
写真撮影はOKとのことに、相も変わらず下手なのを撮りまくる。
















4階~3階へと進む


















客が少ないときを見計らって、そばにいた職員の方に、身障者用駐車スペースそばのがれきらしきものの正体について尋ねてみた。

やはり震災の際のがれきだそうだ。

アクアマリンふくしまは埋め立て地に建設されたため、液状化現象によりがれきが発生したとのこと。

「見苦しいので、早急に撤去しろなんておっしゃるお客様もいらっしゃるんですよ・・・」
と職員の方は苦笑しておられた。

「そういう人に限って、うちの市には絶対に持って来るな!・・・なんて言うんですよね」
と喉まで出掛ったが、グっと飲み込んだ

小生には面白半分にそんなことを言う資格はないし、第一、苦労しておられるのは職員の方たちだからである。

現在、がれきを再利用できないか検討中とのこと。
いい方向に話が進むことを祈るばかりだ。

3階から見た風景




2階のメインである三角トンネル






思わず渥美マリを思い出す・・・




孤独のグルメ状態に陥ったため、2階の立ち食い寿司をパクつく。
この量なら、5人前はどんと来い!・・・である。


そろそろ体力も限界に近づいてきたため、帰途に就く。

14時20分、アクアマリンふくしまを出発。
16時50分、帰宅。

土曜日のサマーカット以来、食欲が倍増して困っているタロウが出迎えてくれる。



暮鳥さん・・・、確かに水戸あたりの雲が、いわきの方まで出掛けてましたよ
Posted at 2014/08/05 01:07:45 | コメント(5) | トラックバック(0) | 旅行/地域
2014年07月29日 イイね!

世田谷美術館に行く

世田谷美術館に行く若い男性にとって、初デートの場所をどこにするのかという問題は熟慮を要する
35年も前の私事で恐縮だが、小生の場合は東京タワーにした。理由は、
①お相手の方が九州から出てきて間もなくで、東京の名所をあまり知らなかった
②高いところが好きそう
ということで、比較的すんなりと決定したのだった。

小さい声で言うのだが、下宿のオバサンは埼玉出身なので当然別人の話である。

そして勿論初デートだったから、東京タワー周辺の実地踏査は当時の愛車である初代シビック号で念入りに行った。

さて、これもどうでもいいことなのだが、
2回目のデートは自宅。
3回目は相模湖。
4回目は大洗海岸。
5回目は新宿三井ビルのスカイレストラン(たぶん今はもうないはず)。
だったのである。

しかし今思えば、5回目のデートは何としても美術館にすべきだった。

「博物館は哲学研究の工場であり、その所蔵品は原料に過ぎないのです」
こう述べたのは、フランス国立ギメ博物館にその名を残す、エミール・エチエンヌ・ギメである。

仮に博物館を美術館と言い換えることができるとしよう。

即ちあの日あの時、恋愛を哲学するために
(もっと下世話に言えば、スカイレストランでいきなり直球勝負なんかせず、美術館という非日常的な空間で敢えてボール球を投げ、相手の出方を窺うという戦術上の意味も含め)、三井ビルに行かず何処ぞの美術館に行っていたとしたら、小生の人生も180度変わっていたかもしれないと考える今日この頃なのである。

そこで本日のリハビリテーションは、世田谷美術館に決定する。

日本の伝統文化をこよなく愛し、広くフランス国内に紹介してくれたギメにちなむかのような、「華麗なるジャポニスム展」が開催されているのだ。

何でも、ボストン美術館が誇る絵画をはじめとする名品150点が展示されているらしい。


土曜日に大嫌いなシャンプーとカットが待ち構えているとは知る由もないタロウが、上機嫌で見送ってくれる。


朝食を済ませ、9時15分自宅を出発。
スズキアルト ラパンの背後に迫る不気味な影・・・。


10時55分、トウ~


チャコ!(マンネリゆえパターンを変えてみた)

2台分の身障者用駐車スペースは満員御礼の垂れ幕が下がっていたため、業務用の専用スペースに止めさせて頂いた。ご配慮感謝申し上げます。

正面玄関を目指しリハビリ開始。






入り口に辿り着く。


予想通り混んでいるようだ。


ところで、フランス語のjaponismeという言葉は、日本という国名を表すjaponにismeをくっ付けた造語らしい。

名詞の後ろにismeを付け新語を造るのは、どうやらフランス人の得意技のようである。

例えば毛沢東を表すMaoにismeを付け、maoismeという新語を造っている。
当然毛沢東主義という意味である。

浅田真央と一緒に3回転してみたい・・・という意味では決してない。

このjaponismeは、日本趣味と訳されるらしいが、具体的には日本の美術品に対する愛好という意味だそうである。

そんなうんちく話を頭の片隅に置きつつ、1階の展示場内に入ってみる。

場内は思ったより暗く涼しい。
絵に光と暑さは禁物ということなのだろう。

歌麿や北斎の浮世絵と対比する形で、印象派の巨匠たちの名画が並ぶ。

それにしても、極端に陰影を付け遠近法で描いてきた伝統ある技法を敢えて捨て去り、極東に位置する神秘のベールに包まれた国の、しかもどこの馬の骨だかよくわからない浮世絵師の手法を取り入れるとは、随分と思い切ったことをするものだ。

素人の小生にわかるはずもないが、その背景にどういった意味が隠されているのか実に興味深い。

さて、1階場内には絵画の他にも、皿、漆器、着物等が展示されていたのだが、その奥のブースに、本企画展の目玉であるモネの大作「ラ・ジャポネーズ」が飾られていた。

考えていたよりずっと大きい・・・が第一印象である。
10分程じっと観賞してみる。

モデルはモネの妻であるカミーユ。

15本のうちわをバックに、金糸の刺繍をあしらったド派手な赤い着物をまとっている。
和服と言うより、どてらに近いようにも見える。

にっこりした見返り美人さながらのポーズに、こちらも思わず知らず微笑みを返したくなるが、実はカミーユからみて左側に花魁のうちわがあり、さながら日仏美女対決の様相を呈しているのである。

というのも、カミーユが持っている扇は赤白青とまさに三色旗の配合。

モネが扇を持たせたに違いないから、即ち国の威信をかけた美人コンテストを裏モチーフとしたのではないか・・・あの世でモネに会ったら一度聞いてみたいものだ。

そんな妄想はともかく、近くに女性の学芸員の方がいらしたので図々しく尋ねてみた。
「随分と大きいですが、何号ですか?

学芸員の方曰く、
「この絵は継ぎはぎ(註:表現は正確ではないかもしれないが、多分そういう意味だと思う・・・)なので、何号とは言いません。強いて言えばエム155ですね(と聞こえた・・・)」

小生余計にわからなくなったので、どなたか詳しい方ご教示頂ければ幸いである・・・。

閑話休題。

エレベーターで2階にあがってみる。
風景をテーマとした絵画・版画・写真が主であり、地味ながら落ち着いた趣きがある作品が多かった。

あっという間に13時が過ぎ、空腹感に襲われたので、1階のフランチレストランであるル・ジャルダンに行くが、1時間半待ち言われ退散。

地下のSeTaBi  Cafe(セタビカフェ)に行く。
10分ほど並んで、ランチにありつく。


腹の虫も落ち着いたので、外に出てみる。

夏休みで子供も多いが、砧公園には楽しそうなカップルも数組いた。

そういえば、展示場内にも外国人をはじめ、明らかに恋人同士とわかる若者たちが熱心に絵を観ていた。

海も山も映画も、そしてディズニーランドもデートの場所には悪くはないが、恋愛を哲学するならやはり美術館に限ると小生は本日再認識した。

14時ちょうど世田谷美術館を出発。
首都高は渋滞もなく、15時5分帰宅する。

さて若人よ。
ル・ジャルダンにこそ行けなかったが、君たちに代わって実地踏査は済ませてある
この夏こそ彼女を連れ、胸を張って世田谷美術館に行くべし!
Posted at 2014/07/29 23:47:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | 旅行/地域
2014年07月24日 イイね!

1年点検に行ってみる

1年点検に行ってみる先日ラジオを聴いていたら、トヨタとパナソニックが共同開発したシステムで、車載ナビから自宅のエアコンを操作することが可能になったと報道していた。

つまり、冬の寒い夜(夏の暑い日中)にあと15分で我が家にトウチャコするので、予め愛車のナビを使って部屋を暖めて(冷やして)おこう・・・という独身者もしくはダブルインカム・ノーキッズ夫婦のための便利な道具のつもりなのだろう。

小生はこのシステムに何ら魅力を感じないし、そのために車両価格が高くなるのは本末転倒だと思うのだが、どうやら世の中全体のような流れになっているらしい。

確かに、手足に重い障害をもつ小生にとってウォシュレットほど有難いものはないし、人が眠っている間に掃除を済ませてくれるルンバは中々どうして憎いヤツである。

したがってどう考えても、小生が子どもの頃に比べれば現在の身の回りは便利な物であふれ返っていて、その恩恵に大いにあずかっているのもまた紛れもない事実だ。

しかし、人間にはもっと便利な物が欲しいという宿業のようなものがある。
だからこそメルセデスを筆頭に、世界の自動車会社が本気で自動運転システムの開発に躍起になっているのだろう。

自動運転といえばその昔、ナイトライダーというドラマがあった。

アメリカ版の沖雅也みたいな顔の俳優が活躍する他愛のない特撮ものなのだが、もう一人の主役が「ナイト2000」という名前のドリームカー(黒いトランザムだったと思う)。

このナイト2000(別名キット)は人工知能が搭載されていて、車体にマシンガンを撃ち込まれても傷ひとつ残らない頑丈さだ。

さらにペラペラと人間顔負けの言葉を喋り自らの意思で現場にトウチャコ。
圧倒的な計算能力を駆使し、主役がピンチになると必ず助けにやって来て事件を解決しまうという、まるで風車の弥七のような役どころである。
ことほどさようにかなり強引なドラマなのだが、いかにもアメリカらしく単純でバカバカしくて好きだった。

だから、ペーパードライバー歴ウン十年の下宿のオバサンは今でも、
「キットみたいなクルマがあったらなぁ~」
などと言っている。

恐らくその後に来る言葉は、
「アタシだって乗るよなぁ~・・・」
という台詞が省略されているに違いないのだ。

そう言われてみれば、キットなら冥途の土産に小生だって乗ってみたい。
しかし、各社が開発真っ只中の自動運転車両には乗りたいとは思わない

何故なら過度な利便性の追求は、人間の知恵やら感受性やら創造力を喪失させることに他ならないような気がするからである。

物質文明・技術文明の組みの中にすっぽり収められた、機械に依存する人間が、あたかもくたびれた機械のように錆びついていくという皮肉・・・。
あまりに笑えないブラック・ユーモアである。

ユーモアついでに言わせて貰うなら、このまま利便性が極限まで追求されれば、必ずや自動トイレが誕生するはずである・・・というのが小生の持論だ。

に関する限り、蓋が空き→便座が温まり→温水で洗浄し→温風で乾かし→起立後に汚物が流れる・・・というこの一連の動作は寸分の隙がなく、既に完成形の域に達していると言えよう。

問題はの方である。
今のままでは、あまりに利便性に欠ける
そこで小生は、小の方の未来予想図を以下のように考える。
即ち、

便器の前に立つ→便器横から柔らかな手が出てくる→優しくズボンのチャックを開ける→しくイチ●ツをつまみ出す→「出していいのよ」と音声が流れる→放尿→センサーで放尿完了を感知したのち優しくイチ●ツを振る→優しくイチ●ツをしまう→優しくズボンのチャックを閉める→「またいらしてね」と音声が流れる

ちなみに、便器周辺には好みのタレントの実物大の水着バーチャル映像が映し出されるオプションも用意されているのである。

そんな高尚な話はともかく、オートクルーズとバックカメラが標準装備された程良い自動運転の我がS4号が、1年点検だというのでアウディに行ってみることにした。

左ひじを掛け、社長座りのタロウが見送ってくれる。


早目に昼食を摂り、12時ちょうどに自宅を出発。
(たぶん)ホンダN-BOXの背後に迫る不気味な影・・・。


5分遅刻の13時5分、アウディにトウチャコ


とりわけ美形の女性スタッフの方から珈琲とラスクを頂く


本日の点検の内容は、エンジンと足回りが主とメカニックの方から説明があった。

エンジンオイル、フィルターエレメント、ワイパーブレードは交換である。

点検に3時間程度はみてほしいとのこと。

お世話になっている営業のNさんと30分ほどクルマの話をする。


お忙しいNさんを独占するわけにもいかないので、とるものもとりあえず下手な写真を撮ることにした。























20分ほど写真を撮ったので、残りの時間は読書である
中々に興味深かった


2時間半ほどで点検は終了。

3センチ近く車高調整しているので何か言われるかと思ったが、杞憂に終わった

A●系のディーラーなら恐らくこうはいくまい思いつつ、アウディをあとにする。

やや渋滞にはまり、17時15分帰宅。

本日も生ビールのことしか頭にない、熱中症予備軍の困ったオヤジである。
Posted at 2014/07/24 01:22:30 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

野分の藤蔵と申します。 還暦+4歳の偏屈オヤジです。 家族は下宿のオバサンと二人暮らし。他人様に言えない稼業で、何とか糊口を凌いでおります。 趣味...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

トヨタ エスクァイア トヨタ エスクァイア
2016年1月17日付の拙ブログに購入経過を記しておきましたので、興味のある方はご参照下 ...
輸入車その他 ???? 輸入車その他 ????
買い物、通院等に使用。 最高速度時速6・5キロ。 エスクァイア号のドライバーズシートとし ...
輸入車その他 ???? 輸入車その他 ????
買い物、通院等に使用。 最高速度時速6キロ。 約3時間の充電で20キロ程度の距離はこなし ...
スバル レガシィツーリングワゴン スバル レガシィツーリングワゴン
14年間お疲れ様。 よく頑張ってくれました。 鳥取までの遠征・・・懐かしいなぁ。 次の ...

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation