
一昨日の話である。
区民会議のメンバーによる
勉強会に参加する。
何せこの寒さなので、腹に1枚、背中と腰にそれぞれ1枚、靴の底に左右1枚づつ
ホカロンを貼り付け、愛車である電動車いす
Nutoron R51LXP号にて自宅を出発。
9時45分、区役所に到着する。
以前に書いたかもしれないが、区民会議委員とは区長から委嘱された無給のボランティアのことである。
で、肝心の仕事の内容を
スパイ大作戦の大平透風に言えば、
「そこで君達の使命だが、区長から提案された地域の様々な課題について協議し、一冊の
提言書をつくりあげることにある。リーダーやメンバーが捕えられ、あるいは殺されても当局は一切関知しないからそのつもりで。死して屍拾う者なし、死して屍拾う者なし。なおこのテープは
自動的に消滅する。」
(※毎度古ネタで恐縮です。あれ、大江戸捜査網が混じっちゃった・・・?)
メンバーは20名で、地元の商工会議所、農業団体、自治会連合会、社会福祉協議会、民生委員協議会、中央青年会議所、PTA連合会など団体推薦の方々15名と、小生のような
一般公募5名からなっている。
それから、一切合切関知して下さる当局(=事務局)は、自治体の職員さん達である。
勉強会の午前の部は、当区で地道に活動しておられる多世代交流支援クラブの方の講話である。
一人暮らしのお年寄りから不登校の高校生、子育てに悩む母親も乳幼児も皆このクラブの参加者なのだそうだ。
以下、心に残ったキーワードのみ記す。
・人は一人では育たない
・振り返ることの大切さ
・長く続けるためのコツなんてない
・仲間づくりは時間がかかる
・印刷物より口コミ
・組織間の連携をあてにするより、あてになるのは人との繋がり
昼食後、隣町のU区に見学に行く。
12時20分に出発。
バスに乗るのは何年ぶりだろう・・・

電動車いすごと乗車できるのは有難い。
が、バスって結構足回りがハードなんだ・・・

13時にU区にある多世代交流ふれあいカフェに到着。
自治会館のあまり広くない一室で、子ども達が元気に遊んでいる。




このふれあいカフェは、月に6~8回ほど開催している由。
一昨日の参加者は子ども達とお母さん方だけだったが、この場にシニアグループが交じり、季節に応じて手芸講座やゆかたの着付けを教えて下さるのだそうだ。
新しい体験や他人との関わりを持つことで、世代を超えお互いに考え方が前向きになったり新たな発見がある・・・と主催者の方は説明しておられた。
またまた論理の飛躍と笑われようが、希薄化しつつある地域の繋がりをどのように取り戻すかというテーマを考えるとき、ヒントになるのは映画「always三丁目の夕日」や、同じく「警察日記」で観た古き良き伝統的人間関係なのだろうと思う。
小生が子供の頃は、近所に1人や2人、必ず「うるさ型」のおじさん、おばさんが存在したものである。
こういう人達の共通点は、口うるさいけれど面倒見がよく、決まって世話好きである。そして雑学に長けていた。
残念乍ら、新築マンションをはじめ新興住宅が増え、自治会の加入率も大幅に減少している現状では、50年前の地域共同体における人間関係をそのまま期待するのは難しい。
しかし、世話好きで物知りな、ちょっとうるさ型のおじさん・おばさんは少数派だろうが現に今でも存在するはずだし、これからはそういう人達に替わって役割りを果たしていくかもしれない地域の社会資源は、50年前に比べれば格段に増えているはずだ。
だから、地域の社会資源の結びつきと、その基礎となる人と人との結びつきのありようが、地域の繋がりを回復させるカギを握っている気がするのである。
15時10分U区のふれあいカフェを出発する。
15時40分、区役所にバス到着。
16時ちょうどに帰宅する。
自身を省みる意味で、とても有意義な一日であった。
ご協力頂いた全ての方に感謝!
Posted at 2014/01/16 22:01:27 | |
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