
何だかだいぶ前に10万円賭けたような気がして、それがどうしても思い出せなかったのだが、3月20日付けの小生の発狂ブログを見たら、あろうことかこんなことを書いていた。
「ちなみに、トランプ氏は大統領になれないに10万円」
誰に払ったらいいのかわからなかったので、
お詫びの印にアメリカ株のNucorをほんの少し買ってみた。
以下は、11月10日付の毎日新聞の記事より。
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環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対姿勢を示すトランプ氏が当選を決めたことで、日本政府には「TPP発効は厳しくなった」と落胆の声が出ている。安倍晋三政権が成長戦略の柱と位置づけるTPPが白紙に戻れば、通商戦略の見直しを迫られそうだ。
政府・与党は10日にTPP承認案と関連法案を衆院通過させる方針。国内の批准手続きを進めることで、米国にも早期のTPP承認を求める意向だ。
しかし、トランプ氏が反対姿勢を転換しない限り、TPP発効に不可欠な米国の批准は見通すのが難しい。政府内には、「再交渉を求められれば、あらゆる可能性が考えられる」(外務省幹部)との声もあるが、トランプ氏はTPPの離脱を主張しており、再交渉も困難な情勢だ。
日本にとって、米国との関係をさらに強固なものにする意味でもTPPは重要で、発効の見通しが立たなければ、新たに米国との2国間での自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の締結を目指す可能性もある。ただ、「トランプ氏が保護主義的な立場である以上、在任中は難しい」(経済産業省幹部)との見方は根強い。
高いレベルの自由貿易の実現が見込まれたTPPが頓挫すれば、日本が中国や韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの間で進める通商交渉にも影響を及ぼしそうだ。
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TPPのことを
T(とっても)
P(ピンチな)
P(プラン)
と命名したのは、かの
福島瑞穂センセイ。
センセイとはほとんど意見の合わない小生だが、この件に関してはまさにその通りだと思うし、何より
センスがイイ。
センスの欠片もない小生などは、
T(徹底的に)
P(パッパラ)
P(パー)
といったあたりが関の山である。
政治家は言葉が全て。
乙武クンに代わって出馬要請がきたら断るのが面倒臭いなぁ・・・と心配していたのだが、
徹底的にパッパラパー程度しか思い浮かばない男に、話を持ってくるわけがない。
冗談はともかく、TPP推進論者の
詭弁を腹立たしく感じていた小生にとって、トランプの主張は
至極まともに聞こえる。
第一に、アメリカの経済戦略において関税撤廃などは二の次三の次の話で、
ドル安円高に誘導することこそ喫緊の課題のはず。
第二に、デフレのときに貿易の自由化を行い競争を促進することは、
デフレをさらに悪化させる懸念があること。
第三に、これはよく保守を名乗る日本人が言うのだけれど、
日米安保を強化するためにTPPを批准すべきという意見が存在する。これこそ
詭弁中の詭弁。もちろんこんなことを言っているのは日本人だけだが・・・。
よく考えてご覧あれ。アメリカの軍人が日本のために血を流すときは、
日本を守ることはアメリカを守ることだ・・・と判断した場合のみ。
すなわち、アメリカ祖国のために命を賭けるのが愛国アメリカ軍人の本分である。
したがって、日本の農業市場や保険・医療市場をアメリカのものにしたいので、日本のために血を流してくれと、アメリカ軍人に大統領が
命令を下せるわけがない。
そんな簡単なこともわからないで、TPPは対中国政策において極めて有効である・・・などといった
嘘話を本気で信じる能天気な日本人たちは、老婆心ながら一度味噌汁で顔を洗ったほうがいいと思う。
第四に、日本の農業はこのままでいいのか、むしろTPPをきっかけに強い農業に
構造改革すべき・・・という意見。
一見聞こえは良いが、実はこれも
危ない罠で、つまり弱小・中小農家は切り捨てられ淘汰され、伝統的に築いてきた
地域の共同体が破壊されることを意味するものだ。
実際にアメリカでは、年間販売額100万ドル以上の農家は戸数としては2.6%しか存在しないが、全米販売額の六割を占めているという。
一方、大草原の小さな家のような販売額5万ドル未満の中小農家戸数は、全体の78%を占めているが、販売額は全体の4%にしか過ぎないわけで、完全な
二極化が進行している。日本でも、TPPを批准すればアメリカナイズされることは明らかである。
政府は、美味しいコメや甘いイチゴ・リンゴなどを輸出して、
強い農業を目指せという。
しかし、よくよく考えれば、日本の美味しいコメや甘いイチゴ・リンゴを買えるのは
限られた外国人富裕層だ。今はバブルで儲かっている金持ちの外国人だって、3年後は千昌夫のように自己破産しているかもしれない。
元来農業とは、5年・10年といった長期的スパンで投資し、準備・計画し、土を耕し育て、必要に応じ品種改良を施して収穫を得るもの。そんな日本の農業は、
にわか成金の外人相手の商売にはなじまないに決まってる。加えて為替の変動リスクだってあるし、そもそも、輸出すればするほど円は高くなっていくという理論は、経済学のイロハのはずだ。
そういった姑息な手段を考えるより、適切な経済政策を講じて日本人の賃金所得を上げ、世界に誇る我が国の農産物なら多少割高でも
日本人が腹一杯喰えるようにする・・・それが政治の王道だと思う。
さて
世迷言はこの程度にし、7日の早朝にいろは坂に行ってみた。
6時20分、自宅を出発。
日産デイズの背後に迫る不気味な影・・・。
東北道を宇都宮へ
日光宇都宮道に入る
いつもの日光口PAで休憩
身障者用駐車場に止めさせて頂く
清滝周辺が一番の見頃
明智平にトウチャコ。男体山を眺めるカップル
いろは坂はやや見頃が過ぎていた
10時10分、帰宅。
警備隊長が出迎えてくれる。

Posted at 2016/11/10 19:59:25 | |
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