
今日のブログだが、車の話はせいぜい
最後の一行位なので、興味のない人は是非
スルーして頂きたいのである。
障害の程度も重くなり、今でこそケチな
小ばくち打ちになり下がった小生であるが、実はほんの10年前までは
堅気の勤め人をやっていたのである。
そのような中、小生が退職する前の年に、某ヨコハマ方面の国立大学から
才媛が新入職員として我が係に
配属された。
やれ
アベノミクスの何のといってもさほど景気が良くなったとは思えない昨今だが、12年前の不況もかなり深刻で、まさに
就職氷河期の真っ只中であった。
したがってこの才媛、
気の遠くなるような倍率を勝ち抜き、我が社にやって来たのである。
30数年前、
ドサクサまぎれに裏口の方からそっと入った小生とは
エライ違いである。
厳しい
生存競争を突破してきただけあり、くだんの才媛はさすがに優秀で、一を聞いて十を知り、十を聞いて百を知る、まさしく「
即戦力」の女性職員であった。
さて、小生の係は男性2人・女性2人のたった4人の組織ではあるものの、
チームワークは抜群であった。
良好なチームワークを維持する
秘訣は、何といっても密なる
コミュニケーションである。
仕事が終ると、別の係の気の合ったヤツもいっしょに「
呑みニケーション」に出発である。
ある日、
カラオケに行こうということになった。
小生、自慢ではないが、歌える歌と関節可動域は極端に
限定されている男である。
そこで、数少ない歌える歌である「
圭子の夢は夜ひらく」を熱唱しようとした。
小生が中学生の時に流行った歌は、どういう訳か今でも
諳んじているのである。
すると・・・である。
某ヨコハマ方面の国立大学を卒業した例の才媛
ピロ子ちゃん(勿論愛称です)は、こう言うのであった。
「あの~・・・。藤圭子って
全然知らないんですけど・・・。」
そうか・・・。
1978年生まれの彼女は、藤圭子を知らなかったか・・・。
「それならピロ子ちゃん、私の歌をよ~く聴いて
イメージを膨らませるように!」
と小生は偉そうに言い、やや
エコーを強めにして熱唱を開始したのである。
またまた、すると・・・である。
あろうことか彼女は「
大ウケ」状態である。
特に、「昨日マー坊、今日トミー、明日はジョージかケン坊か♪」のくだりで、完全に笑いの
ドツボに嵌り込んでしまった様子である。
想定外の展開に、小生、
人前で二度とこの歌は歌わないことを誓ったのであった。
今回、藤圭子の
訃報に接し、12年前の上記のことを思い出した。
そして、突然彼女の歌が聴きたくなって最寄りのCD屋に行ったが、店は
跡形もなくなっていた。
アベノミクスの恩恵もさして関わりがなさそうな我が町の
メインストリートは、見事な
シャッター街である。
藤圭子のベストアルバムCDも、どうやらネットショップで購入するか、あるいは図書館で借りるしかなさそうである。
ちなみに、あれから12年経ったピロ子ちゃんは、
愛するダンナと
可愛い女児に恵まれ、仕事と子育てを
見事に両立しているとのことである。
そんなピロ子ちゃんを祝福する意味でも、自慢の
MMIにCDをコピーし、人前では歌えない「圭子の夢は夜ひらく」を、S4号の中で
藤圭子とデュエットすることを密かに楽しみにしている小生なのである。
Posted at 2013/08/28 01:11:32 | |
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