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野分の藤蔵のブログ一覧

2015年01月31日 イイね!

川越市立美術館に行ってみる

川越市立美術館に行ってみるここはみんからのブログなんだから、たまには自動車の

話題を提供しなければ罰が当たろうというもの。

以下の記事は、1月24日付の朝日新聞デジタルから。

サンフランシスコ支局長が書いた特派員レポートである。

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まさに「ジェットコースター」という言葉がふさわしい、車の概念を変える車というべきだろうか。いま、世界的に注目を集める電気自動車(EV)のベンチャー、米「テスラ・モーターズ」。世界の自動車産業の中で見ればまだまだ小さな存在だが、その革新的な技術力とEVで社会を変えようという意気込みが、多くの人を引きつけている。

昨年10月、米ロサンゼルス近郊で開かれた新しい全輪駆動車の発表会を訪れた。

会場は、小さな空港だった。周囲が薄暗くなりはじめた午後7時、黒いポロシャツに黒いズボンという黒ずくめの人たちが100人近くずらりと並んで招待客を迎えていた。

屋外につくられたステージにテスラの創業者、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が現れると、招待客から大きな歓声がわいた。

黒のベルベットのジャケット姿で現れたマスク氏は43歳。ネット上の決済システム「ペイパル」の前身の会社を作ったことでも知られる南アフリカ出身の若き実業家だ。2002年にロケットや衛星の開発や打ち上げを手がける「スペースX」を設立し、NASAとの契約で国際宇宙ステーションにも物資を届けている。

テスラは03年にシリコンバレーのエンジニアらが設立した。マスク氏はこの会社に投資し、その後会長になった。08年に初めてEVの販売を始め、13年には約2万2千台、昨年は約3万4千台を生産し、今年は5万台以上と、着実に生産規模を広げている。とはいえ、世界の自動車会社の中ではまだまだ小さなベンチャー企業だ。それでも世界の注目を集めるのは、EVで社会を変えようというビジョンを持っているからだろう。

舞台では、派手な音楽とともに、スクリーンに大きく「D」の文字が映し出され、ステージ右手から車体の下部が現れた。マスク氏が新機能を紹介すると、聴衆からも時折質問や冗談が飛ぶ。マスク氏もマイクを通じて答えたり、冗談を返して笑ったり。ベンチャー企業らしい、堅苦しさのない発表会だ。     

この日お披露目したのは、従来のセダン型「モデルS」を全輪駆動にした「D」。
「D」はデュアルモーター(全輪駆動)を示す。マスク氏いわく、「Dは個人でジェットコースターを持つようなもの」。前後にモーターをつけることで加速力がさらに上がり、85キロワット時のバッテリーを搭載した高性能の「P85D」は、走り始めて3・4秒で時速100キロに達するという。モデルSの「85」では5.6秒だったので、さらに加速力が増したことになる。もっとも、この数字が何を意味するのか、実際に乗ってみるまではなかなかピンとこない。

まず、実用化されている機能の多彩さに驚いた。ウィンカーを左右に出すだけで周囲との車間距離を測り、自動で車線変更してくれる。目的地に到着すると、駐車できる場所を見つけて自動的に駐車する機能も搭載されている。「まだ手を離して寝ていられる、という段階ではないが、将来は、スマートフォンのカレンダーに時間と場所を入れておけば、そこに車が迎えに来てくれるようになる。技術的にはもう近いところまで来ている」。マスク氏の話に、感嘆の声が漏れた。

自動車の運転が、人間がやる作業ではなくなったとき、社会はどう変わるのか。まずタクシーを使う必要がなくなるかもしれない。車が自分の居場所まで迎えに来てくれるからだ。飲酒運転や、高齢者の運転の問題も解消される可能性がある。しかし、万が一事故が起きたとき、それが所有者の責任になるのか、自動車メーカーの責任になるのかなどについて、議論が続いている。

テスラのEVが「車の概念を変えている」と感じるのは、車自体がネットにつながっており、車の機能がスマホやパソコンのソフトと同じように、「アップデート」されることだ。たとえば、最新のアップデートでは、運転中のエネルギー消費を管理しやすくする機能、正面衝突を知らせる警報、運転前の車内の温度調節機能などが新たに追加された。つまり、一晩のうちに(夜とは限らないが)新しい機能を備えた車に変わっているというわけだ。     

発表が終わると、「P85D」の体験試乗が始まった。発表会場が空港だったのは、空港の広大な敷地を利用して車を走らせるためだったのだとようやく気づいた。入り口で出迎えた黒い服を来た人たちは、このために集まっていたテストドライバーだった。試乗する我々は3人一組になり、1人が助手席、2人が後部座席に座る。私は助手席に座らせてもらった。

運転席の横には長方形のスクリーンがある。アップルのタブレット「iPad」を少し大きくしたような形だ。タッチパネルになっており、ネットにつながっている。車の設定変更や、ナビ、空調、音楽などほとんどの操作はこのタッチパネルで行う。地図を表示し、航空写真を使ったナビゲーションもできる。

車に乗り込むと、隣に座ったテストドライバーの男性が「シートベルトをしっかりと締めて、首をヘッドレストにしっかりとつけてください」という。この時点で不安が頭をよぎる。しかし、理由を聞く間もなくテストドライバーは直線距離を一気に加速。数秒で車は時速100キロを超えた。胃が浮くような感覚に、座席にしがみついているのが精いっぱい。道路の横に設置されたライトが流れるように遠ざかる。まさに、ジェットコースターで上から下に落ちていくときのような感覚と言ったらいいだろうか。後ろに座っていたがっちりとした体格の男性は悲鳴とも叫びとも言えない声を出して、息を切らせて呼吸を整えるのに必死になっている。言葉の出ない3人を尻目に、ドライバーはスピードを落としながら、今度は隣のレーンへの車線変更をしてみせた。左に方向指示器を出すだけで車はすっと隣のレーンに入っていく。コースを回り終えると、自動で減速して止まった。

こんな車が、どこでどのように作られているのか。今年1月初め、サンフランシスコ市の南東にあるカリフォルニア州フリーモントの工場を訪れた。

約50万平方メートルあるという工場には、従業員約4千人が働いている。案内してくれたテスラのアダム・スラッサーさんによると、この工場はトヨタ自動車が初めて北米進出した際、米ゼネラル・モーターズ(GM)と合弁工場を作った歴史的な場所だそうだ。「テスラがこの工場を譲り受けたとき、シリコンバレーからきた社員は、内部の設備の何が必要で、何がいらないのかさっぱりわからなかったらしい」と笑った。

見学はカートのような乗り物に乗り、一から車ができていく様子をたどるようにコースができている。写真撮影が許されているのは一部だけだ。印象的なのは、自動車工場とは思えない明るさと、工場独特の臭いがないこと。ずいぶん昔の話だが、日本の大手自動車会社の工場を訪れたときには、油の強烈な臭いが工場全体を覆っていたのを思い出す。しかし、EVはガソリンや排ガスなどの臭いとは無縁だ。

工場内には所々植物も置かれており、従業員が休憩できるスペースには、シリコンバレーの多くの会社と同じように、無料のスナックや飲み物が常時置かれている。工場内を移動するために所々に自転車置き場があり、従業員は自転車で移動している。

ラインは最初、車体の左側と右側が作られる流れに分かれているが、途中で合流して車の形が出来上がる。人が車体の下に潜り込まずに作業できるよう、一部の工程では高い位置に車が持ち上げられ再び下におりていく。大小のロボット160機以上が稼働し、ロボットの動きの合間に人が入って素早く作業しているのが見える。

EVはガソリンで走る車に比べ、作りが格段にシンプルだ。スラッサーさんは「部品が少なく、違うモデルの車でも同じラインで効率良く作れる」と話す。車を走らせている蓄電池は、パソコンのバッテリーに使われているのと基本的に同じもので、日本のパナソニックの蓄電池が使われている。

この工場では週約1千台が作られる。現在生産しているのは「モデルS」だが、今年からはスポーツ用多目的車(SUV)「モデルX」の生産も始めるという。

テスラが販売するEVの価格は、米国では1台約7万1千ドル~10万6千ドル(約840万~1250万円)。EVに対する連邦政府の減税措置が7500ドル(約88万円)あり、州の補助もある。カリフォルニア州の場合は一番安いモデルが約6万1千ドル(約720万円)になる。工場見学の最後にスラッサーさんに「社員割引はあるのですか」と聞くと、彼は「それが、まったくないんです」と笑い、急に真顔になって言った。

「テスラはマスクCEOがゼロから借金して始めた会社です。だから特別な扱いはだれにもしない。知人に寄贈したときも、自分のポケットマネーで定価を払っていましたよ」    

テスラは市場関係者の目にはどう映っているのか。ある大手金融機関のアナリストは「中国市場の伸びが思ったほどではないものの、欧米市場が好調で、今年も大きな成長が見込める」という。中国で伸びない理由の一つには不安定なネット事情があり、ナビゲーションがきちんと動かない問題がある、という。「これだけ高額な車なので、すべてがきちんと動かないと客は満足しない」。伸び悩む中国市場の分を好調の北米市場が支えているという。「今後は市場の予測以上に、EVを選ぶ人は増えていく。他の自動車会社はまだ通常のガソリン車が中心なのに対し、テスラは最初からEVに特化している。今後EV市場の競争が激しくなっても、テスラがEVの生産で最も優れた会社であり続けることはかわりないだろう」と話す。

昨年6月、マスク氏はテスラが所有するEVに関する200あまりの特許を公開して話題になった。特許を巡る訴訟が日常茶飯事のシリコンバレーでは考えられない決断だったが、背景にはEVを業界全体で普及させることで、テスラ自身も成長できるとの考えがあったようだ。EVは充電しなければ動かない。ガソリンスタンドのように外出先で充電できるスタンドが各地に作られなければ、電気自動車の普及はとうてい望めない。そのためにも、より多くの会社がEVの開発に加わってEVを市場に広める必要がある。テスラにとって、競争相手は同じEVを作る会社ではなく、ガソリン車だという意思の表明でもあった。今後テスラはどう成長していくのか。EVはどこまで広がるのか。世界の目がこの小さな会社に注がれている。

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率直に言って、新型デュアルモーターであるP85Dの0~100km/h3.4秒には大いにそそられる。

GT-Rには及ばないものの、Audi  R8には0.2秒優っているではないか・・・。

しかも小生の電動車椅子Nutron  R51LXP号のように、シューッという不気味なモーター音をたてて(いやほとんど音をたてずにといった方が正しいか)これだけの加速が味わえるのなら、かつて経験がないという意味で異次元の世界であろうことは想像できる。

ところで、もうひとつのセールスポイントであるオートパイロット機能は、将来の自動運転に繋がっていくのだろうか。

長距離レーダー・画像認識カメラ・超音波探知機等を搭載し、ソフトのアップデートを進めることにより、5年後の完全自走車を目指すと豪語するマスクCEO
いよいよコンピューターがクルマを操作する時代が到来しそうだ。

しかし、なるほど人間が犯すミスは一定程度防げるかもしれないが、コンピューター自身の不具合はクルマにとって致命的である。
テロリストによるハッカー攻撃も十分考慮しなければならない。

既にお気づきかもしれないが、コンピュータと表記せずコンピュータと言っている時点で小生のアナログ人間ぶりはバレバレである。
常に自動運転に批判的な立場をとるのも、機械のことはからっきしダメだからだ。
からっきしだから、当然コンピューターのことを全面的には信用していない。

いずれにせよ、5年後も自分の手で運転できていることを祈るのみである。


さて、半ば突発的に絵を観たくなったため、一昨日、川越市立美術館に行ってみることにした。
インターネットで調べると「たまものin川越」という特別展が行われているのである。


12時10分、自宅を出発。
ホンダザッツの背後に迫る不気味な影・・・。


13時5分、トウチャコ。
身障者用スペースに止めさせて頂く。

     








川越市立美術館は初めてである。

受付を済ませ、早速地下の展示室に下りる。
玄関がこじんまりしている割に、展示室は思ったよりずっと広い印象だ。

埼玉県立近代美術館が4月10日まで改修工事で休館しているためだと思うのだが、同館が所蔵している3000点を超える名作の中から104点の作品がここに展示されている。

有名どころではモネ、ルノワール、シャガール、ピカソ、ゴーギャン、デルヴォー、岸田劉生、池田満寿夫、山本容子などの作品がところ狭しと並ぶ。

小生、恥ずかしながら美術館で絵を観る際の悪癖がある。
それは、
「3点に限り自宅に持ち帰ってもよい」
という話があったと仮定したときに、数ある作品の中から一体どれを選択するか・・・
そんなことを子どものように夢想するのが楽しみなのだ。

で、今回の「たまものin川越」特別展の第3位は、
上田薫  「ジェリーにスプーンC」  (1900年)

第2位は、
モーリス・ドニ  「シャグマユリの聖母子」  (1925年)

そして第1位は、
カミーユ・ピサロ  「エラニーの牛を追う娘」  (1884年)

という結果と相成った。

地下の常設展と、1階の相原求一朗記念室もゆっくりと鑑賞させて頂く。



実は、予め川越市立美術館のホームページを拝見した上で出掛けてみた。

その中で印象的だったのが、美術館と学校の連携に力を入れている点。
昨年4月地元の中学から美術館に職員を異動させ、教育普及活動を主に担当させているとのことであるから興味深い。

実際に、7~8月の夏休みの時期に大学生の協力を得て、小中学生を対象としたワークショップを3つ開催している。
さらに、11月から2月までの間に、市民ボランティア企画のワークショップをはじめとした小中学生の作品展が7つ行われている(内2月の2つは予定)。

また、託児付鑑賞会やファミリー鑑賞タイムをイベントとして積極的に実施するなど、文化を大切にする川越市の本気度が垣間見える。



草木ダムの湖畔にある星野富弘美術館以来だから、4か月半ぶりくらいの美術館詣でだろうか。
干乾びつつある小生の感受性に、潤いを与えてくれた気がする。感謝。

16時15分、帰宅。
肉メシ仕込み中の下宿のオバサンと、花より団子・絵画よりペットフードのタロウが出迎える。




Posted at 2015/01/31 21:50:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | 旅行/地域
2015年01月21日 イイね!

キャプテンの必修科目

キャプテンの必修科目世はまさにキラキラネーム流行り。
首相と書いて「キャプテン」と読ませる名前が実際に存在するそうだ。
名付ける親も親だが、受理する自治体も自治体だ。
そう思っていたら、戸籍法は使える漢字は制限しているものの、読み方までは規定していないそうである。


それはさておき、我が国のキャプテンにも事件が勃発した。
以下は本日付(午前3時頃配信)の朝日新聞の記事。

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中東訪問中の安倍晋三首相を狙いすましたように、イスラム過激派組織「イスラム国」によるとみられる邦人人質事件が直撃した。72時間以内に2億ドルを払わなければ拘束している日本人2人を殺害するとの予告に、中東地域の安定を掲げた外遊は一転、緊迫に包まれた。日本政府は早期解放に全力を挙げる方針だが、現地の情報は乏しく状況は見通せない。

「国際社会と連携し、地域の平和と安定に貢献する。この方針を変えることはない」。20日午前(日本時間同日夕)、イスラエル・エルサレムのホテル。安倍首相は予定より1時間遅れて始まった記者会見で、硬い表情でこう語った。

首相は16日に日本を出発し、まずエジプトとヨルダンを訪問。3カ国目となるイスラエルで、今回の中東訪問の成果を表明するはずだった。だが、会見予定時刻の約2時間前、「イスラム国」のメンバーとみられる男が、身代金を払わなければ拘束している日本人2人を殺害すると脅す映像がインターネット上に流れたことで状況は一変した。

首相は17日、エジプト・カイロで行った中東地域の政策演説で「イスラム国」が勢力を広げるイラクやシリアなどに難民・避難民支援などとして約2億ドルの無償資金協力を発表。「『イスラム国』がもたらす脅威を少しでも食い止める」との決意も表明した。

その3日後、映像に出てきた男は「日本の首相へ」と名指しした上で、「『イスラム国』と戦うために2億ドルを支払うという馬鹿げた決定をした」などとなじったのだ。

映像を確認後、首相はすぐに首相官邸の菅義偉官房長官と電話で連絡を取り、
①事実関係の確認に全力を尽くすこと
②関係各国と協力して人命第一に対応すること
の2点を指示。官邸の危機管理センターには対策室が設置された。菅氏は20日夕の会見で「これが事実であるなら人質を盾にとって脅迫することは許し難く、強い憤りを覚える」と首相と歩調を合わせた。

その後、官邸で開かれた関係閣僚会議では、首相臨時代理を務める麻生太郎副総理が「邦人の早期解放に向け、最大限の努力を尽くす。関係省庁が緊密に連携し、対応してほしい」と閣僚らに要請。岸田文雄外相は滞在先のベルギー・ブリュッセルで、「基本的にテロに屈することはない。欧州諸国、米国など関係国とも意思疎通を図りたい」と記者団に語った。

■乏しい情報収集の手段

日本は原油輸入の7割を中東に依存し、この地域の安定は日本経済にとって死活問題でもある。首相は今回の中東訪問で、和平交渉が頓挫したままのイスラエルとパレスチナの双方に交渉再開を呼びかけ、政権が掲げる「積極的平和主義」を世界にアピールすることを狙っていた。

各国首脳との会談も順調に進んでいた。18、19両日に行われたイスラエルのネタニヤフ首相との会談では、焦点の投資協定について今年末までの締結を目標とすることで合意。ネタニヤフ氏は「首相はアベノミクスで経済を引っ張っている。自分も『ビビノミクス』のつもりで頑張りたい」と、自らの愛称「ビビ」を用いて連携をアピールしていた。

ただ、「イスラム国」が勢力を広げる地域で、日本政府が情報を入手する方法は乏しい。政府は隣国ヨルダンに退避している在シリア日本大使館を通じて情報を収集している。シリア国内の治安悪化のため、2012年3月に一時閉館しているためだ。

首相は20日に予定していたパレスチナの農産加工団地の視察を取りやめた。21日には日本に帰国する。中東訪問に同行していた中山泰秀外務副大臣はヨルダンのアンマンに飛び、現地で対策の指揮に当たる。警察庁も20日、国際テロリズム緊急展開班をヨルダンで活動させることを決めた。

だが、外務省幹部は「現在、日本政府の人間はシリア国内にいない。安否どころか情報の真偽すら直接は確認できない」と語る。

そもそも事件は政権にとって「想定外」だったようだ。首相官邸の高官は明かす。「今回のような事態は全く想像していなかった。湯川(遥菜)さんの足取りもつかめていなかった」

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パリでの事件の後、フランスで実施されたデモが話題を呼んだ。
370万人もの大群衆が集ったことについてさまざまな解説がなされたが、デモの中に各国の首脳陣が含まれており、特にイスラエルの首相がいたことから、このデモは茶番だと指摘するむきもある。

しかしよくよく考えれば、一個人である人間だって二面性を持っているのだから、国家ならなおさらだ。

即ち、国家権力としてのフランスは、欧米価値観が支配する現代世界の中心のひとつとして機能する。
今回、各国首脳陣がデモの中に含まれていたのは、その世界中心国家としてのフランスを意味していると小生は思う。

一方、概念としてのフランスにこそ、例の諧謔的な漫画表現に代表される「自由」が含まれるのではないか。
特にこの問題については、「表現の自由」と関連させて議論されることが多かったが、日本で言われる表現の自由と、フランスで尊重される表現の自由は根源的に異なることがわかった気がする(あくまで気がするというあたりが小生の限界である・・・)。

つまり、日本では、戦後は主として四畳半襖の下張事件のような芸術的表現の中で用いられることが多かった表現の自由に対し、フランスでは、はるか昔には王権や教会から、そして70年前には、ナチスドイツから自由にものを言える権利を主体的に勝ち取ってきたという厳然たる歴史がそこに存在するのだと思う。

こうしてみると、乱暴なのを承知で言うなら、国家はほとんど歴史そのものだ。
ところが、フランス人の大部分は日本の歴史を知らないし、逆もまた然り。
曲がりなりにも先進国と言われている両国、日本とフランスの国柄でさえ、表現の自由ひとつとってみてもこれだけ違うのである。

したがって、イスラム圏の当該国家と今までにない深い付合いを望むのであれば、相互に理解し合える確率が極めて低いという意味で、それに敵対する勢力との軋轢は当然避けられないということになる。
今後の人質騒動の展開次第では、パリの痛ましい事件も決して他人事ではなくなるだろう

イスラム国も空爆によって弱体化していると聞く。
誘拐・拉致した女性たちをかつては奴隷化していたものの、今では養うのも大変になり、人身売買ブローカーらに安値で叩き売っているらしいとの情報もある。

さて、邦人人質については、数か月前から身代金を要求されているはずであり、日本政府は、頼れるいくつかのルートを通じて交渉を行ったに違いないと小生は推測している。
しかしこれまでに解放されなかったということは、金額が折り合わなかったか、アメリカから圧力がかかったかのどちらかだろうと考えている。

古人曰く、盗人にも三分の理とか。
わざわざ8500キロも離れた日本政府が得意気に十字軍に参加したとの理由から、ベストタイミングでストックしておいたカードを切ってきたイスラム国。
イスラム圏といえば目には目、歯には歯が国柄だから、当然身代金は2億ドルで理屈は通っている。

思えば、米も野菜も育たない砂漠という過酷な環境の中から生まれた宗教なのだから、日本人に理解できなくて当然。
創造から審判までを支配する絶対神アッラーは、全てを超越する存在である。故にアッラーの前には人間の意思が介在する余地はないそうだ。
さらに経典コーランによれば、最後の審判が起こり、大地が激しく振動し天が割れ、ラッパが吹き鳴らされる。親兄弟も妻子もあてにはならず、そして人々が絶対神によって裁かれるとある。

そこで最後の審判に備え、はかないこの世の快楽に溺れず、人々は来世の幸福を願わなくてはならない。
即ち、「この世はただ束の間の戯れに過ぎない。来世こそがまことの生命!」と書かれてあるのだ。
自爆テロを行う者は、来世で幸せになれると信じて疑わないのかもしれない。

敵の味方は敵。人道的支援やインフラ整備であることを何百回強調しようが、イスラム国には全く意味のないことだろう。
彼らにとっては何せ戦争中なのだから。

何百年、あるいは数千年という時間的な経過とともに蓄えられてきた、地域ごとの知恵や良識や文化や慣習、そして宗教。
仮にそれらをひっくるめて歴史と定義するなら、国際社会の文明の発展を第一義に考え、歴史を軽んじ、もしくは否定し、徹底的に利潤追求と効率化を図るのがグローバル化だ。
小泉・竹中の兇悪タッグチームが推し進めてきたグローバリズムの本質的な恐ろしさがここにある。

さて今回、我が安倍キャプテンは、中東地域で政策演説を行う際、歴史を踏まえた行動をとったのだろうか。
歴史を踏まえるという意味には2つある。即ち、
➀かつて我が国の首相たちが同様の経験をしたのかという意味での歴史。
②オスマン帝国から連なるイスラム国家とイスラム教そのものの歴史。

1点目については、ここまで踏み込んだ首相は過去にはいなかった。
したがって、石油の宝庫であるこの地域に、過去の首相たちが表立って手をつけなかった・・という歴史的事実を安倍首相がどう解釈しているかが焦点となる。

2点目については、小生ごときがコメントするなどはおこがまし過ぎる。
ただし「中庸が大切」と言い切った演説の内容はツッコミどころだろう。
元来、中庸という概念は東洋の仏教思想というのが常識。白か黒か、善か悪か、天国か地獄かというイスラム教の性格とは明らかに異なる。
けれどもその点を充分承知したうえで、なおかつ説教じみたことを言った方がよい(あるいは相応のカネを出したのだから、この程度のことを言って存在感を主張するのは、対中国政策からも当然)という判断ならば、納得はしかねるが理解はできる。

何といっても、世界史は首相にとって必修科目である。
世界史の本質を学ばずして他国で演説し、あるいは他国にカネを無償供与することほど愚かな行為はない。

他国の避難民の支援は黒柳徹子に任せ、2億ドルの余裕があるなら、その分を我が国の介護福祉士の給料に回せ・・・という一般国民の切実な声が聞こえるような気もしてくる。

いずれにせよ、安倍首相の真価が問われるここ数日間である。




さて一昨日、横浜に用事があったの久しぶりに出かけてみた。
13時25分自宅を出発。

ダイハツブーンの背後に迫る不気味な影・・・。






途中、大黒PAでトイレ休憩。
男気のあるクルマは皆無だった。


予想よりずっと早く、20分ほどで野暮用が済んだので、過日、よっし~♪さんがブログアップしていらしたAudiみなとみらい店に行ってみることにした。

15時15分、トウチャコである。
身障者用スペースに止めさせて頂く。


ショールームアシスタントのWさん(男性)が案内して下さる。
相変わらず下手な写真を撮る。

つい先日まで東京オートサロンに展示されていたというA1














試乗車R8は、道行く人に注目の的


Wさん、お忙しい中楽しいお話しをありがとうございました。

17時45分、帰宅。
オドメーターを見ると、日本~シリア往復の17000キロを超えていた。
食欲テロリストのタロウが出迎えてくれる。




Posted at 2015/01/21 17:03:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ
2015年01月09日 イイね!

有朋自遠方来、不亦楽乎

有朋自遠方来、不亦楽乎得難きは時、会い難きは友・・・とか。
この諺に逆らう訳ではないが、そこは無職の小生のこと、冥土に旅立つまでの暇つぶしの時間はそこそこある。

問題は友の方である。
しかし年に一度、小生のようないい加減でだらしない人間にわざわざ会いに来てくれる男が二人いる。


昭和57年に同期入社したS氏とT氏だ。
知り合ってから今年で33年経った。
古人曰く、友と葡萄酒と金(きん)は古いほど良い

昨年の正月は、小生のS4号で三軒茶屋のキャロットタワーに攻め込み、そのまま東名から中央へと三人でプチドライブした。
そして今年は、T氏のAMGのナビシートにS氏を乗せ、4日に拙宅を訪れるとのメールがあった。
ちなみに、T氏は跳ね馬とNSXも所有しているのである。

妙齢の美女と逢瀬を重ねるのは男子の本懐だが、時を忘れ旧友と語り合うのは何ともいえず楽しいものだ。
金襴の友ならなおさらである。

ところが4日当日の昼、AMGオーナーのT氏から本日は行けそうもない旨の謝罪のメールが届く。
文面によると、今母上といっしょに母上の実家がある静岡にいて、午後には拙宅を訪問する予定であったが、諸事情によりそれが叶わなくなったとのことであった。
残念ながら、AMGとのご対面はもう少し先になりそうだ。

という訳で、ひとりS氏が電車3本を乗り継ぎ、田舎の拙宅を訪れてくれることになった。

14時50分、拙宅にS氏トウチャコ。
何だか1年前よりも、随分若返った印象である。

お茶目なT氏に対し、酒・煙草・ギャンブルは無縁の上、仕事一筋・奥様一筋のS氏はまさに正義の人だ。
悔しいが、その上イケメンときている。
当然ながら、下宿のオバサンは彼の大ファンであり、彼の好物である湖池屋のポテトチップ(うす塩)を大人買いするほどである。

正義の人で思い出したのだが、互いに新人だった33年前のこと。昼休みにS氏はポツリとこう言った。
「ホントは海外青年協力隊員になりたかったんだ・・・。」

今、そのDNAは子どもたちにしっかりと受け継がれている。
長男は、日本の大学在学中に何を思ったか突然世界を放浪。
数年ぶりに帰国の後、現在はアイビーリーグに所属する東海岸の某名門校で勉学に勤しんでいる。

長女も留学・ホームステイを経験。英語と仏語はペラペラだ。
だから、イギリスに輸出する新幹線をつくった某電機メーカーにこの4月から就職が決定。
物流関係の仕事に興味があると言っているらしいので、将来は海外勤務になると小生は勝手に思い込んでいる。

さて、家族の話の次は勿論会社の話である。
12年前に勤め人を辞めた小生だが、同期のことや世話になった先輩・後輩のことは、やはり今でも気になるものだ。
したがって、「あの人はどうしてる?」とついS氏に尋ねてしまう。

とは言え、先輩のほとんどは既に退職してしまい、現況不明。
同期だって、定年まであと3~4年といったところである。
それでもしつこく聞いてみる。

最もショックだったのは、小生より10歳も若い後輩U氏が、昨年3月にクモ膜下出血で天国に旅立ったこと。
彼はオープンしたてのディズニー・シーに連れて行ってくれて、1日中小生の車椅子を押してくれた。
しかも、車椅子で利用しやすいコースを予め調べるため、実地踏査まで行ったということを後で聞いたのだった。

古人曰く、同年の友が死んだら干し餅で耳を塞げ
10歳年下の友の悲報に接した場合、一体何で耳を塞いだらよいのだろう。
合掌。


他にも、現在の職務に関する苦労話をはじめ、旅行や体調のことなど、1年分の話は尽きなかったのだが、明日から仕事が待っているS氏をいつまでも拙宅に引き留めておくわけにはいかない。
となれば、残りの話は車内でということになり、S4号で彼の自宅まで送って行った。
大橋JCが渋滞していたお蔭で、1時間10分もS氏と話すことができた。


19時50分に帰宅すると、T氏から丁寧なメールが届いていた。
声が聞きたくなったので、携帯に電話する。
相変わらず元気な声である。まだ静岡にいるとのこと。
AMGを出動させたのかと思いきや、母上と電車の旅だそうである。
暖かくなったらドライブしようと話し合う。


古人曰く、愚人は銅を以て鏡とし、君子は友を以て鏡とす
小生とても君子にはなれないが、友の良いところは少しでも見習わなければと今さらのように思うのだった。

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明くる5日、いつものAudi店からダイレクトメールが届いたので行ってみることにした。
14時55分、自宅を出発。

日産エクストレイルの背後に迫る不気味な影・・・。


15時30分トウチャコである。


森口博子を推定年齢22歳位にし、ずっと可愛らしくした女性スタッフの方がまたもや出迎えて下さる。

コーヒーを頂く。






RS4はまだあった。




お土産も頂く。




帰り道はいい具合に夕焼けになった。16時45分帰宅する。
Posted at 2015/01/09 15:31:34 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

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野分の藤蔵と申します。 還暦+4歳の偏屈オヤジです。 家族は下宿のオバサンと二人暮らし。他人様に言えない稼業で、何とか糊口を凌いでおります。 趣味...
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トヨタ エスクァイア トヨタ エスクァイア
2016年1月17日付の拙ブログに購入経過を記しておきましたので、興味のある方はご参照下 ...
輸入車その他 ???? 輸入車その他 ????
買い物、通院等に使用。 最高速度時速6・5キロ。 エスクァイア号のドライバーズシートとし ...
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買い物、通院等に使用。 最高速度時速6キロ。 約3時間の充電で20キロ程度の距離はこなし ...
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14年間お疲れ様。 よく頑張ってくれました。 鳥取までの遠征・・・懐かしいなぁ。 次の ...

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