
ちょっと前に、職場の先輩とこんなやり取りがありました。
先輩「ロールスロイスに乗ったことがある??」
私「何回か試乗したことがありますよ」
先輩「死ぬまでに後部座席で良いから乗り心地を体験してみたいんだよ」
私「ディーラーに試乗をお願いすればいいじゃないですか」
先輩「買えもしないのにそんな図々しいことできないよ。ロールスロイスの試乗の機会を作ってよ。俺も付いて行くから」
私「え~」
と言うことで試乗の機会をうかがっていたのですが、図々しい私でもさすがに何でもない時にディーラーに行って試乗させてもらうのは気が引けます。
するとコーンズ主催のロールスロイスフルラインナップ試乗会がありました。
こういうイベントなら多少行きやすくなります。
ゴーストとレイスとファントムと選べるのですが、先輩に聞くと「何でも良い」とのことです。
シリーズⅡになったばかりのゴーストをお願いすることにしました。
まずはゴースト(ショートホイールベース)のカタログスペックを紹介します。
全長5400mm×全幅1950mm×全高1550mmで、車重は2480kg。
6.6L V12ツインターボエンジンが、570ps/79.5kgmを発揮。
8速ATで、0-100km/h加速は4.9秒。
FRで、もちろん右ハンドルも選べます。
価格は3132万円。
試乗会場は永田町のキャピトルホテル東急。
実車を見ると、とにかくその大きさに圧倒されます。
あまりにも威厳があるので、スペックよりもはるかに大きく見える印象。
観音開きのドアが独特です。
内装も質感が高いとか低いとかそういう言葉では語れません。
陳腐ですが「本物」という表現がピッタリ来るでしょうか。
ナビは画面が大きくて綺麗。
スイッチ1つで蓋が閉まります。
先輩が頑なにハンドルを握るのを拒むので、運転は私がしました。
ゴーストはショーファーよりもオーナードライブの方が多く、80%にもなるそうです。
ショーファー用途ですとファントムになるそう。
シートの座り心地は極上で、このまま寝たい。
試乗後に後部座席にも座りましたが、変にリクライニングしているわけではないのに、ゆったりとくつろぐことができました。
この大きさなので最初はちょっと緊張します。
とにかく全ての面でなめらかです。
アクセルペダルの踏み応えさえもクッションのよう。
ステアリングの反応も鈍いわけではないのに、とてもシットリと落ち着いていました。
アクセルを踏み込むと本当に一瞬だけエンジンが吠えますが、静粛性が高いので殆ど気になりません。
加速もとてもジェントルで、変速ショックは皆無です。
ブレーキはスーッと止まる独特のフィーリングでした。
「急」の付く動作にならないよう、車全体で制御しているように感じます。
乗り心地はまさに絨毯の上を走るかのよう。
粗野な点は全くなく、全体において角を取るとどうなるのかとの極みを感じられました。
オーナーも徐々に若い人が増えて、今は40代も珍しくないそうですが、完全に場違いでした。
しかし、先輩が感動してくれたので、本当に良かった。
コーンズさん、素晴らしく貴重な体験をありがとうございました。
オプション金額は人によってかなり異なるそうですが、400万円位の人が最も多いそうです。
4000万円あれば乗り出せますね。
ちなみにオンボード上の燃費は2.9km/Lでした。
高速だと7km/Lぐらいまで伸びるそうです。
折角なのでその後はアストンマーチンやマクラーレンのディーラーに寄って帰りました。
特に赤のマクラーレン・650Sがメチャクチャ格好良い。
アヴェンタドールを2台見たり、BMW・i8が駆け抜けて行ったりと、青山通りはブラブラ歩いているだけでも楽しいですよね。
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試乗記 | クルマ
Posted at
2014/11/22 20:27:40