
友人とAMG GLC 43 4MATICの試乗をして来ました。
カタログスペックを紹介します。
全長4670mm×全幅1930mm×全高1640mmで、車重は1920kg。
3.0L V6ターボが367ps/53.0kgmを発揮。
9速ATで、0-100km/h加速が4.9秒・燃費は10.3km/L。
車重が300kg以上重いGLE43が5.7秒ですので、特に出足に結構差がありそうです。
最小回転半径は5.4m。
右ハンドルの4WDのみの設定です。
863万円の価格は、プラグインハイブリッドのGLC350eと全く同じ。
対極なモデルの価格が同じところが面白いですね。
試乗車は外装色が青味がかったシルバーで、レザーエクスクルーシブパッケージ付き。
この67万円のオプションは、レザーシート・パノラミックスライディングルーフ・ブルメスターサラウンドシステムがセットになっていて、結構多くの人が選ぶものだそうです。
内装はCクラスの43系と同一。
荷室はもう少し奥行きが欲しいところです。
いつものように友人から運転し、私は後席に座りました。
革シートは硬過ぎず体になじんで良いですが、座面がちょっと短い。
背もたれの角度も急で、足元も広いとは言えず、快適とは言い難いです。
スライディングルーフは開放感があり、これは欲しいオプションです。
乗り心地は引き締まった足回りが気持ち良く、スポーティーさと快適さを両立していると感じました。
特にコンフォートなら家族を後ろに乗せても、少なくとも乗り心地に関しては文句は少ないと感じます。
さすがにS+モードではちょっとした段差でガツンと来ますし、音や振動もかなり伝わって来ますが。
お次は私の番です。
コンフォートモードからして出足はかなり鋭く、SモードやS+モードであれば、サーキットでもない限り、まず不足のない加速力です。
パドルを使っての変速も速く、積極的に使いたくなります。
そこまでアイポイントが高いわけではないので、43系Cクラスに乗った時と殆ど印象は変わりません。
やはりセンターコンソールの張り出しが気になり、左足がとても疲れました。
ブレーキペダルも右寄りです。
こういう車ですからヘッドアップディスプレイが欲しい。
親切なことに比較としてGLE43も用意して下さっていました。
青のボディカラーがとても綺麗。
これも友人から運転しました。
当たり前ですが、後席の環境は格段に上です。
乗り味も上質さが加わり、コンフォートモードでは高級ラージセダンに乗っている感じです。
お次は私の番です。
私は5ヶ月前に
メルコネで試乗したことがあり、その時も結構印象は良かったのですが、今回はより長い時間乗っていられましたし、GLC43との比較ができましたので、多くのことが見えて来ました。
運転席はゆったり広々で、アイポイントがとても高い。
そのため車両感覚がつかみやすいです。
コンフォートモードとSモード、S+モードの違いがより鮮明です。
S+モードでは迫力あるエキゾーストノートが響き、ブリッピング音もバリバリと伝わって来ますが、粗野な印象は受けません。
その分、背の高さによるステアフィールの鈍さが感じられます。
スポーツカーに近いGLC43と高級スポーツサルーンに近いGLE43という違いと言えましょうか。
いくら基本設計がGLEは古いとは言え、車格の差とはこういうものかと感じます。
総合的に見て、今の私に合っているのはGLE43です。
GLE43は1150万円なので、GLC43とは300万円近い差がありますが、GLE43はエクスクルーシブパッケージが標準装備なので、乗り出しの差は250万円弱。
さらにGLE43なら1000万円を切った新古車及び準新古車も何台か見掛けます。
問題はGLE43のちょっと古臭い内装です。
新型Eクラスを見てしまうと、本当に比較になりません。
また全長4815mm×全幅1950mmの巨大なボディも、実用を考えると躊躇われます。
この大きさならジャガーF-PACEなど、選択肢はとても多いですし。
SUVは魅力的な車種が増えましたよね。
GLEならSUVスタイルだけではなく、やはりクーペも気になるところでしたが、タイミング良く展示車がありました。
63Sですが、後席の居住性などは分かります。
尻下がりのルーフラインはスポーティーですし、リアは近頃のメルセデスのクーペに則ったスタイリッシュなものですが、いかんせん後席の居住性が悪く圧迫感があります。
後ろに人を乗せる機会が多いのなら、SUVスタイル一択ですね。
また、S63カブリオレも展示してありました。
ため息が出るほど優雅ですが、価格も2750万円と超弩級でした。
ブログ一覧 |
試乗記 | クルマ
Posted at
2016/10/27 22:02:39