
友人と念願のレンジローバー・ヴェラールの試乗に行って来ました。
簡単にカタログスペックを紹介します。
サイズは全長4820mm×全幅1930mm×全高1685mmで、車重は2080kg(ファーストエディションの場合)。
全幅の2.0m超えが話題に なっていましたが、ミラーを含んだ値です。
F-Paceの時もそうでしたね。
現在は2.0Lディーゼル(180ps/43.8kgm)と3.0Lスーチャ(380ps/45.9kgm)の2本立て。
近々250psと300psの2.0Lガソリンターボが追加されます。
全車8速ATで、3.0Lスーチャの場合、0-100km/h加速は5.7秒、燃費は10.0km/Lとなっています。
車両本体価格は2.0Lディーゼルが699万円~、3.0Lスーチャが908万円~です。
ただしR-ダイナミクスを選ぶかどうかで見た目が結構変わります。

(右がノーマル、左がR-ダイナミクス)
BMWのMスポやメルセデスのAMGラインのようなものですね。
また結構なオプション商法なので、追加金額はそれなりに掛かります。
1526万円もするファーストエディションが展示してありました。
ブロンズのように見えるシルバーの外装色がよく合っています。
以前のお披露目会の時は人が多過ぎてジックリと見られませんでしたが、背が低くスポーティーな外観は素直にカッコ良いと感じます。
特に存在感があるリアデザインがお気に入り。
中央にブラックのラインが入るのはこのところのポルシェもそうなので、近頃の流行りなのでしょうか。
22インチホイールがスゴい。
内装はナビ下のタッチパネルが目を引きます。
走行モードやエアコン、オーディオの選択などができます。
反応も良く、慣れれば使い勝手は良さそうでした。
リアシートはリクライニングでき、前後幅も十分。
荷室もこのサイズのSUVとして標準的だと感じます。
試乗車は3.0LスーチャのR-ダイナミクスのSE。
ヴェラールはシルバーやグレーの外装色がよく合いますね。
ファーストエディションと違い、ダッシュボードがプラスチッキーで萎えます。
新生JLRの象徴として金に糸目をつけずに開発されたと思われるイヴォークの頃と違い、近頃のJLRの新車はコストカットがあちらこちらに見受けられます。
ここを革にするには100万円以上するセットオプションが必要になります。
お2人で自由にどうぞのスタイルで、いつものように友人から運転しました。
足回りはソフトで遮音性がとても高い。
Sダイナミックモードにすればそれなりにエキゾーストが入って来ますが、普通に巡航しているとアイポイントの高さを除けば高級ラージセダンに乗っているような印象を受けます。
ただしシートが結構硬い。
後席にも乗りましたが、腰痛持ちにはツラいシートです。
お次は私の番です。
見切りは良く、大きさはあまり感じさせません。
ドアミラーの形状も死角が少なくなるように配慮されているように感じました。
ステアリングの反応が自然で、コーナーでのロールも少なく安定しています。
パドルの反応も予想以上に速くて楽しい。
DCTが少なくなって来ている理由が分かります。
一方、まだ下ろし立てだからかも知れませんが、ブレーキの効きは甘め。
加速はとても自然で、特にSモードですと大排気量NAのようなどこまでも伸びる感じが味わえます。
逆に言うと、例えばAMG43系のような分かりやすい刺激は少ない。
日常使いをするのならヴェラールの方が疲れにくくて良いでしょうが、休日のお供なら43系の方が楽しいと思われます。
内外装も走りもレンジローバーらしい上質なものだと感じました。
問題は価格で、私が3.0LスーチャのR-ダイナミクスのSであれやこれやとオプションを付けたところ、乗り出しで1300万円にもなってしまいました。
ブランド的にリセールは悪くないと思われますが、いかんせん高い。
アダプティブクルーズコントロールなどの安全装備は全グレードで標準にすべきではないかとも感じます。
Posted at 2017/09/02 23:18:24 | |
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