
東京モーターショーの一般公開前日の特別招待入場券を手に入れたので行って来ました。
1000円分の食事券も付いていたので、まずは腹ごしらえ。
特別招待日でもそれなりに混んでいます。
とは言っても、一般公開中の土日とは比較になりませんので、小型パーソナルモビリティの体験走行をしました。
最初はジード株式会社の「ZieD」。
高齢化社会で益々このような電動スモールビークルの需要が増すでしょう。
しかし、2人乗りで結構な大きさがありますが、それほどの速度は出ませんので、今後は車と自転車と歩行者とどのように棲み分けるかが重要だと感じます。
次はホンダの「UNI CUB」。
円筒の椅子に座り、スキーのように荷重を掛けると、かなり自由に動き回ることが出来ます。
とても面白い。
段差などには弱いようですので、その辺りが改良されれば、公園などで乗り回すのに良さそうです。
法的な問題が立ちふさがりそうですが。
今回のモーターショーは結構面白そうな車が多く、どれから見に行くか迷いました。
ホンダのNSXは締めに見ることに決めていましたので、逆側の東展示棟から回ることにします。
最初はスバル。
モーターショー会場までに至る所に宣伝があった「レヴォーグ」に期待が膨らみます。
「25年目のフルモデルチェンジ」とのキャッチコピーの割りには、以前見たことがあるような、どこから見てもスバル車です。
個人的には好きな見た目ですが、保守的過ぎるデザインは吉と出るか凶と出るか。
一方、コンセプトモデルである「VIZIV」もシンプルながらも記憶に残るデザインラインでかなりカッコ良く思えました。
このまま出るとは思えませんが。
お次はレクサス。
コンパクトSUVのコンセプトモデルである「LF-NX」がかなりチャレンジングで威圧的なデザインで人目を引いています。
それ以上にカッコ良くてみんなの目を釘付けにしていたのが、2ドアクーペ「RC」。
これはちょっと本気でカッコ良いです。
現在のスピンドルグリル化したレクサスの一つの集大成のようにも感じました。
リアもかなり派手ですが、フロントとマッチしていてとても良い。
クーペなのだからこれぐらいの冒険はして欲しいですよね。
BMWはi3とi8のコンビに人が集まっていましたが、私は見たことがあったので、新型M4に注目します。
E46時代のフェニックスイエローをさらに派手にしたような蛍光っぽい黄色を纏っていたので、色ばかりが印象に残り、形の記憶がありません。
リアは見えないようになっていたし。
435カブリオレが見られたのは良かった。
欲しいなあ。
NEW MINIは評判があまりよろしくないようですが、実際に見たら結構ありだと思います。
かなり大きく感じはしましたが、MINIとしての愛らしさを残す一方、洗練されて高級感が増しているように思えます。
外装よりもセンターメーターが無くなってしまった方が衝撃が大きい。
トヨタのブースはとても広いくせに、一方通行で「立ち止まらずに進んで下さい。ここは通路です」と係員がずっと叫んでいるので、車を楽しむ気にもなれません。
円滑な通行を目指すのは良いですが、モーターショーなのにじっくり車を眺められなくてどうする。
だったらもっと展示車両を減らせば良いのに。
トヨタって毎回こうだから嫌になる。
少し興味があった86オープンはあまり客がいなくてゆっくり見られました。
ダイハツは新型コペンが2台もそろってカワイイ。
スマフォのカバーを替えるように、外板を自由に着せ替えできると言う新しい使い方を提案しています。
飽きたら見た目を替えられると言うことですから、これは確かに良いアイデアですね。
フロントライトは丸ではなくなりましたが、コペンのキュートさを残したうまいモデルチェンジだと思います。
アウディTTの2代目への移行に似ているかも。
アルピナはD3とB4が目玉。
予想できるデザインですので、走りに期待したい。
日産ではスカイラインが目玉車の1つのはずなのに、隅の方でひっそりと回っていました。
何ですかね、これがスカイラインなんですね。
私は日産党ではないですが、それでもこれをスカイラインと見なすのには抵抗があります。
エンブレムはインフィニティだし。
マツダとBMWが混じったようなデザインもどうかと思います。
客の少なさがスカイラインへの失望の表れでしょう。
一方、親会社のルノーはかなり独特のモデルを並べています。
特にコンセプトスポーツカーの「デジール」はデザインが凄すぎて、しばらく眺め続けていました。
軟体動物のような曲線は本当に美しい。
スズキはやたらカッコ良いコンセプトモデルを多数出展していました。
その中の「iV-4」はすぐにでも市販化できそうな完成度の高さです。
アウトドアに似合いそうな車が多かったのが、今回のスズキの狙いなのでしょう。
マツダは新型車を立て続けに出してしまいましたので、市販モデルを並べることでお茶を濁していました。
みんな赤色だったのは中々壮観です。
マツダがコンセプトモデルにどんな和風な名前を付けるのか当てるのが好きなので、次回に期待します。
ボルボはコンセプトクーペ、アウディはS3セダン、VWはゴルフRが私の心を捉えました。
S3やゴルフRに積まれた2.0Lターボエンジンは最高だろうから、見ているだけで欲しくなる。
ジャガーではFタイプのクーペがお披露目になっています。
オープンもカッコ良いですが、クーペも本当に素敵。
走りも音も良いFタイプの一番大きな欠点は収納スペースの無さですから、クーペになることでその欠点が克服できたと想像できます。
私にとって屋根が開かないのはそれ以上のマイナスでもありますが。
私が個人的に期待していたポルシェのマカンですが、遠目にはカイエンとの区別が付きません。
リアはカイエンよりもライトが大きい分だけ可愛らしくなっています。
ターボだったので四角の4本出しマフラーは迫力十分です。
ここでいよいよ西展示棟に移動しました。
メルセデスのSクラスクーペが日本初公開です。
私は昔からメルセデスのリアデザインは好きで、このモデルもリアはカッコ良い。
しかし、フロントはCLAの大きい版にしか見えません。
普通は上級モデルのデザインにエントリーモデルを似せて行くのに、メルセデスはBクラスから始めたデザインの変革にEやSを合わせて来ている感じがして、どうにも安っぽく思えます。
今のメルセデスのフロントデザインをあまり良いと思わないのが一番の理由なのでしょうが。
このところあまり楽しいニュースの無い三菱は多くのコンセプトモデルを展示しています。
しかし、どれもSUVチックでしかもデザインが似ているので記憶に残らない。
「オフロードの三菱」の名声を取り戻すための第一歩なのでしょうか??
おおとりはホンダ。
S660の完成度の高さにため息が出ます。
とても軽自動車には見えない。
そしてNSX。
何と言うカッコ良さ。
デザインだけで買えます。
本当にこのまま出してくれ、絶対に買うから。
ミニバンメーカーと揶揄されたホンダの意地を感じて泣けました。
2年後のF1にも期待します。
事前の評判通り、今年の東モはとっても面白かったです。
フィアット系列が無いのが残念ですが。
新しい車が欲しくなって来たなあ。
心がうずきます。