
念願のギブリのディーゼルモデルの試乗を友人として来ました。
まずはカタログスペックを紹介します。
全長4970mm×全幅1945mm×全高1485mmで、車重は2040kg。
V6 3.0Lのディーゼルターボが275ps/61.2kgmを発揮。
8速ATで、0-100km/h加速が6.3秒。
公称燃費は16.9km/Lですが、実際の街乗りでは10km/L前後とのことでした。
エコカー扱いでもありません。
全て右ハンドルでFR。
価格は933万円で、3.0L V6ガソリンツインターボ(330ps/51.0kgm)のギブリに比べて18万円高く、同ガソリンツインターボ(410ps/56.1kgm)のギブリSに比べて121万円安い。
オプションは30万円弱のツーリングパッケージを筆頭に100万円程度入れる人が多く、平均的な乗り出し価格は1100万円弱とのことでした。
試乗車は外装色が青で、内装が青とブラウンの組み合わせ。
この内装は最高で、男の色気がプンプン。
青主体はマセラティのブランドイメージにも合いますよね。
基本的に外観からはディーゼルモデルなのかガソリンモデルなのかは分かりません。
エンジンをかけた瞬間の音はマセラティにしては控え目。
外からですとディーゼル特有のカラカラ音が明らかに分かります。
最初は友人から試乗し、私は後席に座りました。
全長の割りには前後の幅が狭い。
ですが着座姿勢やシートの座り心地は最高です。
乗り心地も良く、ギブリの初期モデルに比べて角が取れたしなやかな足回りに感じます。
後席ですと、たとえスポーツモードでも殆どエキゾーストノートは気になりません。
次は私の番です。
左足への張り出しがちょっと気になります。
ウインカーはメルセデスのようなワイパーとの一体型。
さすがトルクフルなディーゼルエンジン、街乗りでのストップ&ゴーがとても楽です。
8速ATはスムースで不快な段付きなどは全くありません。
剛性感や重厚感はあるものの、特にコーナーで重さを感じる場面も。
ステアリングの反応の鈍さも気になります。
ブレーキもちょっと頼りない。
肝心のエキゾーストノートですが、低いエンジン音がわずかに聞こえてくるだけで、ディーゼルっぽさはあまり感じません。
Sモードでは迫力が増し、多少技巧的な唸りが身体に響きます。
ただし、多くの人がマセラティに求めるであろう澄んだ高い音とは全く違います。
昔のディーゼル車のような不快な振動などはありませんが、官能性に欠けます。
右ハンドルの設定しかないことからも、あくまでスポーツセダンとしての実用性を重要視しており、スポーツカーではないことが様々な面で感じられました。
乗り心地や加速感など、全体的にとても滑らかで、一番マセラティらしからぬ車かも知れません。
ドイツ車っぽいと言いましょうか。
となると、同じく1000万円を切っているメルセデス・S300hと悩みます。
実燃費、安全性などの先進装備を考えれば、ギブリでは話になりません。
ただし特に内装に強く表れている世界観や艶っぽさはギブリの圧勝です。
Sクラスはよく見掛けますので、レア度でもギブリの勝ちです。
後部座席主体ならSクラスかな。
ギブリと同じエンジンを積むレヴァンテについて聞いてみました。
まずはガソリンエンジンからで、日本は今秋導入ではないかとのことです。
価格は全く分かっていませんが1200万円位を予想しているそうです。
ディーゼルモデルは来春とのことでした。
とにかく問い合わせが多く、早くも手付金を払った人がいるとのこと。
価格も決まっていないのに、お金持ちですね。
Posted at 2016/03/22 20:51:43 | |
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