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2013年12月07日

カタログで振り返る身近にあった車の足跡(その4) (40マークII後期)

カタログで振り返る身近にあった車の足跡(その4) (40マークII後期) 今回紹介するのは、未だに市場人気も高く、個人的にも1・2を争う思い入れのある車種になります。従って、文章量も多くなりますが、ご容赦を。


前回紹介した2代目マークIIは、購入当時は3年落ち、されど現行型でしたが、半年程経過した頃、新型がキラ星のごとく登場します。

特に新規設定された、その名も「グランデ」、これは衝撃的でしたね。
全然馴染みのない豪華装備が沢山。一瞬で目を眩まされ奪われます。登場した時から、「いつかはエクストラカッパーのセダングランデ5速」が親子の合言葉となったのでした。(思い返すと渋い小学生だこと・爆)

このグレードの登場で、今までの最上級LGは中間グレードへ格落ち。
ついでにお値段も50万円以上アップ(笑)。

市場でも好評で受け入れられ、旧型から一転して、初代以来の人気車に復帰します。

さすがに新車当時はこの高級車(高額車)の購入には至りませんでしたが、父の友人2人は前期を購入しています。その実車を見て、憧れがさらに増す構図。

ちなみに、当時は親子共々前期派。父曰く「後期は4本スポークのステアリングとグリルが気にいらない」でした。


憧れは薄れることなく、自宅の車庫に収まったのは、登場から5年を経過して、既に旧型車となった昭和57年。3年落ちの中古車でしたね。
この頃の相場は、3年落ちの54年式で120万円前後、5年落ちの52年式で100万円前後だったと記憶しています。

購入は2代目を買ったセールス氏の転属先である東京トヨペット高島平店から。(この店のあった場所は紳士服店を経て、BOOK OFFになっているようです。)

フラッと立ち寄った時に、「急がないから程度イイのが入ったら教えてよ」で後日連絡があった車だけに、走行18,000kmの程度極上でありました。

購入当日、留守番の母には、「見に行ってくるだけだから」と言い残す父。ところが実車を見たら、程度のよさに一目ぼれ。車検付だったので、「絶対に事故を起こさないのは解っていますから、自由に乗ってきて下さい」という展開になり、試乗後そのまま仮契約(笑)。

前期派だったはずが、自分が購入するとなった瞬間に、「後期も衝撃吸収バンパー付いてて格好いいじゃない。」となるのですから、好みなんてのは実にいい加減なものなのです(笑)。

大分前に亡くなった母は、晩年までこの時のことについて、「買わないって言っていたのに、勝手に購入を決めてきた。」と呆れていましたが、今になって思い返すと、何となく予感はしていたのでは、と思うのです。


前話が長くなりましたが、ではカタログの紹介。
今回は54年5月のものから。
2015/4/24 画像を全て更新しました。




セダン2600グランデ(エクストラカッパーM)
70年代半ばにGMが提案してきた復古調ラインを、5代目クラウンに続いて採用しています。
キャラクターラインはクラシカルですが、パッケージ自体は伝統的なロングノーズ・ショートデッキのノッチバックセダンに復帰した形です。
エクストラカッパーは、一時期クラウンからカローラまでの全乗用車(ただし上級グレードのみ)に設定されて一世を風靡した色となります。



HT2600グランデ(マジェスティマルーンM)
HTは、室内長をセダンよりも10cm短くしているため、ロングノーズ・ロングデッキのスタイリングとなります。
同時代のスカイラインは、セダンとHTで縦方向以外の室内空間を変えませんでしたが、こちらは両ボディのキャラクターを明確化しています。





セダングランデのインパネ。
クラシカル風な外観とは一転して、80年代に通ずる当時の最新インパネレイアウトを初代カリーナの後期(通称:ビック・カリーナ)に続いて採用しています。
ポイントは、

 1:コンパクトな一体窓に収めたメータークラスター
 2:メータークラスター以外は一段高さを抑えたデザイン
 3:中央上段から、吹出口、空調、灰皿他スイッチ、オーディオを配置

あたりで、デザインを多少変えつつも、2代後の70系まで連綿と続くこととなります。

文中触れた4本スポークステアリングは、後期グランデのみが採用しています。デザイン自体は、5代目クラウン後期型が先行したものの流用となりますが。





セダングランデの内装
前期型はモケットを採用しつつも派手さを抑えていましたが、後期型は一気に派手な柄入りに変更されています。特に後期で追加されたワインレッド内装だと、80年代のハイソカーにも絢爛豪華(風)では見劣りしません。

パッケージの見直しにより、後席の頭上スペースが確保されたため、後席の背面傾斜角も健全なものに改善されています。





シリーズ中間かつ6気筒の最廉価グレードとなるセダンLエクストラのリヤビュー。
上で書いた、豪華なワインレッド内装が確認できます。



セダンのグレード一覧です









グレード別画像から、セダン2600グランデを抜粋してみます。





2000でも同じ内外装が選択可能でした。当時の3ナンバーは高額課税となる関係で2600は滅多に見かけませんでしたが、2000のこの仕様&色は多かったですね。

下段の画像は、54年7月のディーゼル追加時には画像が差し替えられています。





シリーズ中間かつ4気筒の最上級グレードとなるHT GSL。
リヤリジッド&6気筒のLと4輪独立懸架&4気筒のGSLは、ほぼ同じ価格で並んでいたため、マイナーチェンジによりスポーティな性格付けが強くなっています。
次世代で復活するDOHC GTへの布石という見方もできますね。


HTのグレード一覧です







HTに続くのは、ワゴンL(ヴィンテージワインM)
初代から設定のあったワゴンは、この代も設定されていました。
セダン&HTでは6気筒最廉価グレードだったLのみとなります。
こちらも70年代半ばのインターミディエイトサイズの米車風味です。





メカニズム部分の解説

エンジン画像で、4気筒と6気筒の長さの違いは解るかと。6気筒EFI車の
エアクリはラジエター脇に移設されていて、新鮮に映ったものです。

足回りは、ついにこの代から4輪独立懸架を採用して、このシリーズ最大の売りにしています。(ただし日産の初採用からは約10年経過後) 

フロントサスは、Wウィッシュボーン → ストラットに変更、リヤサスはセミトレ。この組み合わせも、インパネ同様2代後まで継続することになります。





安全に分類される装備群

ファスト・バックからノッチ・バックに変更されたことにより、視界は大幅に改善されています。

リアワイパーは、前期グランデの標準装備ということで、セールスポイントになっていましたが、後期ではオプションとなっています。

OKモニターは、5代目コロナと共に登場して、当時は名称共々流行した装備の一つですね。

アメリカ発で日本でも一時期流行した衝撃吸収バンパーは、後期型からの採用となります。確かに頑丈で、低速での接触であれば無傷で済みますが、重量が嵩むのが弱点です。このため、次世代以降はウレタンバンパーに変更されます。

グランデのみ標準装備されたオートエアコンは、採用車種が少なかった時代に登場して驚いた装備の一つです。
この代からは、エアコンもエアミックス型に改良されています。吹き出し口の制御はマニュアルで、さらに頭寒足熱モードにも出来ませんが、クラウンでも2000の最上級だったスーパーサルーンでは、マニュアルエアコンのみオプション設定だった時代なのです。





グランデに初採用された蛍光管表示式デジタル時計は、後期型ではカレンダー表示機能が追加されています。

前期ではグランデのみの設定だったウィンドー式アンテナ(以外は電動モーター式からピラー式手動に後退)は、後期ではラジオ付の全車に設定が拡大されています。
ただし、初期もののため、受信感度は現在の製品比では難がありました。

グランデは、パワーウィンドースイッチを電磁ロックスイッチとセットでアームレストに配置しています。機能こそ少ないですが、この辺の配置は現在の車と変わりません。

毛足の長いカットパイルカーペットもグランデとエクストラ仕様のみの装備されています。
バブル期までは、この仕様が多かったのですが、その後コストダウンされた車たちからは消えた仕様の一つです。ディーラーオプションのフロアマットはその名の通り、まだ黒ビニール製でしたが。





左頁は、コロナに続いてHTのみに採用された3ウェイトランクとエクストラインテリアが紹介されています。

エクストラインテリアは、グランデに近い豪華な内装がお安く入手可能ということがセールスポイントでした。


右頁は、装備一覧表

マニュアルミッションでは、4速もまだまだ健在でした。
ようやく装着比率の伸び始めたオートマは、ライバル車に先駆けて上級のみ4速を採用しています。初期トラブルもなく評判も良好で、AT比率の向上に寄与することとなります。

パワーステは、上級グレードのみ標準で、従来は6気筒のみだったのが、4気筒にもオプション設定が拡大された時点です。まだまだ非装着車の比率も高かったのです。





主要諸元表です

ボディサイズは、旧型比で全長が20cm、全幅が5cm近く拡大されて、クラウンに迫るサイズとなりました。標準車のサイズは、後年のプログレに近いですね。

70年代初期から続くエンジンを改良して、ようやく53年度排ガス規制に全車適合しています。性能自体は、50・51年規制車より向上しましたが、未対策時代には、まだ及びませんでした。未対策車にも劣らない性能が向上した新エンジンの搭載は、次世代以降になります。


(概要データ)

型式:MX41-XEMQE

外装色:エクストラカッパーメタリック、内装色:ベージュ

登録年月:1979年(昭和54年)4月、購入年月:1982年(昭和57年)2月

譲渡年月:1983年(昭和58年)12月、廃車年月:1990年(平成2年)1月

純正装備:カセットステレオ、フォグランプ、サイドバイザー、マッドガード、前後コーナーポール、ドアエッジモール、ハーフカバー、ハイマウントストップ


憧れていた車が自宅に来たのですから、そりゃ~嬉しかったですね。

今回もエピソード等を幾つか紹介。
○全長が前車比で25cmも延びたため、納車後車庫からはみ出すことが発覚。あわてて家の戸袋を移設する羽目に(笑)。

○特注でリヤポールをお願いしたら、「リヤシートバックが高いため、この高さじゃないと見えません」ということで、ドえらく高いポールが聳え立つ事に(笑)。

○燃費は前車の8km/l弱から、EFI&5速の効果で9km/l弱に向上。

○とっても丈夫な衝撃吸収バンパー。接触したりされたりが2~3度ありましたが、全て無傷で済みました。

○4輪ディスクの効きも良く、クラッチも大幅に軽くなったため、運転が楽になったと喜んでいましたね。家族も乗り心地良く、速度感が低くなったと大好評。

○汚れを嫌ったため、途中でタクシー風ドアビニール張りを施工。

○お約束のフロントスピーカー部のダッシュ割れは購入直後から発生。中古車保証にてダッシュの全交換対応。

本当に気に入っていた車でしたが、生活環境が途中で変わって、2台持ちとなり、維持費等の面から統合が決定。早い時期に家から父の知人の元に去っていきました。譲渡先でも屋根下に入れられていて、大事にされていましたね。

前車と違って、まだまだ綺麗な内に去っていたため、情熱は覚めやらず、数十年に渡って、購入を企てること数度。でも欲しい時には目ぼしいタマは無く、コレはという時には周辺環境が許さなかったのです。家で乗っていた車も放出の際には話が来たのですが、後者の状況のため、泣く泣く見送り。

一般人気も上々で思い入れのある人も多いのか、イベント等では同じ仕様の車は時折見かけますが、その都度見入ってしまう当方なのでした。
ブログ一覧 | カタログ話(身近にあったクルマ編) | クルマ
Posted at 2013/12/07 22:41:52

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この記事へのコメント

2013年12月7日 22:59
parl-siroさん、こんばんは♪

親戚の兄さんが後期HTグランデATのエクストラカッパー新車で買って良く乗せて貰いました。

小学生ながら恰好良いと思って、のちのマークⅡシリーズバカの原点になったクルマだったとwww

さすがに親戚はもう乗ってませんが、知り合いで後期HTグランデの白をワンオーナーで現役稼働してる人いますwww
コメントへの返答
2013年12月7日 23:12
ならっちさん、こんばんは

当時はグランデ=エクストラカッパーだと思っていました(笑)。(今は他色もイイと思いますが)
HTはロングノーズ・ロングデッキでこれまた恰好イイんですよね。

イイといい続けて35年(爆)なのですが、近年これほど再評価されるとは思っていませんでした。


ワンオーナーの現役稼動ですか。いぶし銀とでも言いますか、オーナーの歴史と共に存在しているのでしょうね。
2013年12月7日 23:27
parl-siroさん、こんばんわ~。

マークIIグランデ、当時の大人気車でしたね~。
懐かしいです。
衝撃吸収バンパーはこの頃でしたか。
それまでのクロームバンパーが、
大型化して樹脂カバー(?)がついて、
皆、このタイプに切り替わって行きました。

ワゴンもあったのですね。
あまり記憶に残っていません。

パワステもまだまだ贅沢装備でしたね。
ウチの810ブルーバードもノンパワで、
まして重い直6が載っていたので
大口径のハンドルでも据え切りはかなり大変でした。
コメントへの返答
2013年12月8日 0:01
famasさん、こんばんは~

この車、世の旦那衆を夢中にさせましたね。乗っていたとか、欲しかったとか、何かしら記憶に残っている車ではないでしょうか。

衝撃吸収バンパーは、コロナが73年に始めて、設定が広がりました。マークIIは78年からですが、この前年にはセリカがウレタンバンパーを採用して、以降はそちらに移っていきます。
お乗りになられていた、810ブルーバードも途中で設定されましたね。

パワーステ付はまだ珍しく、直6でもノンパワーステが普通でしたが、現在視点では考えられません(笑)。数年前に初代カリーナに乗る機会がありましたが、ハンドルの重さには閉口したものです。
2013年12月7日 23:56
こんばんわ。
パット見、ジャガー見たいな雰囲気ですね。
当時のトヨタは英国車に影響受けてたんでしょうか?

親子で思い入れの有る車ってイイですね。
これを実際に購入するとなると二台体制が必須?
都会だと仲々大変。

私も趣味車持てるなら928とか逝っちゃいたいのですが。
コメントへの返答
2013年12月8日 0:09
大叔さん、こんばんは~

この型、70年代半ばのGMからの影響だなぁと思っているのですが、「名前に続いてスタイルもジャガーから・・・」という話も聞きますね。

思い入れのある車は好きな時だけ乗りたいので、仰るとおり、複数所有が必須ですね。都会だと現実は難しいですし、置けたら置けたで、物欲の抑制が大変です(笑)。

趣味車に928ですか。登場当時はポルシェらしくないと書かれた車ですが、今のラインナップを見ると登場が早すぎただけなのかもしれませんね。
2013年12月8日 20:19
いや~、やっぱり味わい深いデザインですよね♪

30・40系は、僕がクルマに興味を持った(86~87年)頃に近所の駐車場で頻繁に見て運転席のガラス越しから良く覗いていました(爆)

1978年頃の当時は、排ガス規制でかなり厳しい時代だったんですよね…TTCCのトヨタ、NAPS-Zの日産(笑)

丸目2灯の内側に車幅灯が有るのデザインがとても好きです!車幅灯の真ん中に小さくマークⅡのマークⅡが入ってるのは驚きましたね。

あと、マニアックな話ですが、この当時に流行った、丸型のデジタル時計が大好きだったんです(笑)

例を挙げると、セリカカムリ・PA10スタンザ・B310サニー等…

機能美と豪華さが堪りません(笑)
コメントへの返答
2013年12月8日 21:13
ぽんともさん、こんばんは

86~87年というと、30・40系は減り始めていた頃です。88年の81登場で、その流れにさらに拍車がかかります。

1978年だと、51年規制適合車が順次、53年規制適合車に変更にされていて、カタログもそれに連れて目まぐるしく変わっていますね。

デジタル時計は表示画面の小型化が可能なため、インパネの片隅に置かれるようになりましたね。挙げられている車も、代を遡るとコンソール中央に大きなアナログ時計が鎮座していました。

この年代、排ガス対策が一段落してようやく新車の開発が加速しだした印象ですね。
2016年4月17日 21:29
トヨタの「マダム」クラウン>「コマダム」マークII.....この関係は有史以来続いておりますが、その中でこの三代目マークIIは同時代のMS80/100系クラウンにもっとも近づき、ある意味では凌駕した一台として歴史に刻まれるのではないでしょうか。
まずクラウンが後輪サスが4リンクコイルの固定軸だった時期にマークIIはセミトレーリングアームの独立サスを採用しており、またクラウンシリーズ中で価格的にバッティングする2000スーパーサルーンがマニュアルエアコンなのに対してマークII側の2600/2000グランデはオートエアコン、クラウンでは最高級2600ロイヤルサルーンでないと設定がない四輪ディスクブレーキがグランデで選べるなど全般に「精根のこもった」作であることは未だ記憶に新しいです。
「クラウンがほしいけど金が無いからマークII」というのではなく、マークII自身が独自性を打ち出し、「アクティブな走りの高級車」としてクラウンに対するアンチテーゼとして育っていくことを伺わせる「下克上」の一台だったと思います。
見方を変えればこの時代=1970年台後半に現役だったMS80/100系クラウンはオイルショック直後のデビューで、排ガス規制に大わらわで新技術を注げる余裕が無い中での開発だったのに対して、マークII30/40系はオイルショック後にある程度落ち着きを取り戻してからの設計・コンセプトだっただけに一定以上の進化があったのではないかと取ることもできます。
そんな「力作」三代目マークIIの中で疑問に感じた点として、デビュー直後にはELRロック付きの三点式ベルトがなく、ちょうど同世代の日産ローレルC230系にはそれがある点、「安全第一のトヨタ」にしてはどこか抜けていて良心的とは言い難いと思ったものですがお気づきでしょうか?
コメントへの返答
2016年4月18日 20:25
こんばんは

ご指摘の視点は、なるほどと頷かされるものがありました。詳細な仕様の差異についても、さすがにお詳しいと感心した次第です。
その上で、あえての指摘をするとすれば、スカイラインの存在も語らねばならないといったところでしょうか。書かれているクラウンとマークIIの差異の内、サスペンションとブレーキに関しては、セドリック/グロリアとスカイライン(GT-Rを別にしてもGTX-E・Sも4輪ディスク)の間で先に成立していたという事実があるからです。

初代・2代目と販売台数ではスカイラインに大きく敗退したマークIIとしては、打倒スカイラインは3度目の挑戦でもあり、意するところがきっとあったはずです。だからこそ、当時のトヨタとしては異例とも思える、シャシー部分の一大刷新が行われたと認識しています。もちろん、それにオートエアコンや電磁ロックも組み合わせて、180万円~200万円級のセダン&HT市場に「小さなクラウン」の商機を見出したのは、トヨタならではの鋭さだったと思いますし、先代と同様のグレード体系だったローレル/スカイラインとは実に対照的ではありましたが。

それに対して事実上セドリック/グロリアのみがライバル関係となるクラウンでは、4輪ディスクの採用グレードは拡大しつつも、それ以上のシャシー部分への投資は必要性を感じていなかったのでしょうか。リーフからコイルリジッドへの進化を果たしたセドリック/グロリアに対して、クラウンは次世代となる110系でも同じフレームを使うという判断をされていますね。

最後にご指摘のELRロック付シートベルトですが、3代目マークIIでは、セダンスタンダード、バンデラックス&スタンダードを除いて標準装備にしたと当時のニュースリリースにはあったりします。3点式シートベルトが一本タイプとなった次の進化として、ELRの採用が進み始めた時期ですね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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