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2014年04月05日

カタログで振り返る身近にあった車の足跡(その17) (80マークII教習車)

カタログで振り返る身近にあった車の足跡(その17) (80マークII教習車) 先々月から蓄積された疲労が祟ってか、年度替わり早々から体調を崩してしまう体たらく。

体力や許容量には限界があるのだから、無理をした分はどこかにしわ寄せが行くのだなと痛感します。最近は回復が遅くなりつつあるので、なおさら(笑)。

今回の風邪も、治ったと思ったらぶり返したりと一進一退の様相でしたが、ようやく大分回復しましたので、そろそろ終わりが見えてきたカタログシリーズを進めてみます。



今回も最初にカタログをご紹介。
前回タクシーを扱ったので、セダン教習車から。

この世代は前代同様に、タクシーとは違ってチェイサーとクレスタにも教習車仕様が設定されていました。このシリーズは、トヨタの教習車の中心で納入事例も多かったですから、私と同世代の方は、この車で教習を受けたという人も多いのではないでしょうか。事実、私が通った教習所も、元号が変わって早々のその頃は、70クレスタが大半で、ポツポツと80クレスタが追加されていました。


半ば余談ですが、90系移行の際に、トヨタの純正教習車は、80セダンが継続される一方で、190コロナをベースとした、その名も「トヨタ教習車」が追加されます。そのままだと、従前教習車を扱っていたオート店とビスタ店
の扱いが途絶えるということで、セダン教習車のみ両店で取り扱われることとなります。(事実、懇意にしていたビスタ店では、点検入庫等なのか、セダン教習車を見かけることが、度々ありました。)


前段が長いのは、毎度のことですのでご容赦を。

カタログの発行年月は1993年5月になります。
2015/4/15 画像を全て更新しました。



カラフルなタクシーと違い、素のままが多い教習車ですから、「まさしくこの格好だった」と懐かしんでいただけるのでは?
オプション装着されているカラードウレタンバンパーのみは、個人的にちょっと違和感あり。標準のPPバンパーの方が圧倒的多数だった印象があります。





シートとインパネの画像を中心にして、左側で教える側のための、右側で教わる側のための装備を紹介。
教官用のデジタルメーターは、70系と違って運転中でも比較的見やすい位置にあったものですから、こちらで速度確認して、教官から注意されたことがあります(笑)。
自分が学んだ教習所は、70系でもファブリックシートが選択されていました。標準の塩ビでは、A/Cを装着しても夏場が辛かったのではないかと想像しますが。





左頁で安全装備を中心にした装備類、
右頁でメカニズムを紹介。
これより前は、ディーゼルもありましたが、この時点ではガソリンとLPGのみ。LPGは、教習車としての退役後も、タクシーに転用された事例もあったのではないでしょうか。
上級グレードに備わるフェンダーマーカーは、教習車には備わりませんが、運転席から4隅が視覚で把握できる80系では、教習車と言えども必須装備ではありませんね。

これまた余談ですが・・・最近の教習車では、フェンダーポール(しかも両側とか)やリヤスポイラー等で車体の視覚を補正している例を見かけます。これって本末転倒の話で、根本となるベース車のデザインが歪になっているしわ寄せじゃないかと、つい毒づきたくなります。視界の話って、約40年前になる「間違いだらけ~」にも書かれた話なんですけれどね。。。





主要諸元表並びに主要装備一覧表等。
この時期には、初期に比べて装備が充実しています。
初期型では、タコメーターやラジアルタイヤはオプションだったはず。

またまた余談で、自分の教習車は当時最終期のバイアスタイヤでした。
これ、当時多数走っていた過積載(約30トン!)ダンプにより舗装状態が荒らされた国道では、制限速度でもハンドルが左右に取られて怖かったものです。



今回のGX81話は、思い出した点をつらつらと。

1.ツインカム24とハイメカツインカムの違い
 この両車の違いを細かく語れる人はそうは居ないだろうと想定(笑)。
 そもそも、大方の人には何の役にも立たないという話は置いておきます。

 走りの質感に影響を与える要素を上から挙げていくと、

 (1)ATの違い ・・・  電子制御(ECT-S)と油圧制御の違い
 (2)パワーステの違い ・・・  電子制御(PPS)が加わるか、エンジン回転数制御のみかの違い  
 (3)足回りの違い ・・・ 主としてショックが減衰力可変か否かの違い
 (4)リヤブレーキの違い ・・・ ベンチレーテッドかソリッドかの違い 

 と結構ありまして、比べてしまうと前者が良かったり。その中でも、ATは結構大きな差かも、しれません。

 他にも内装では、

 (5)シート形状や布地の違い ・・・ 機能的には、帯電防止が加わるか否か
 (6)天張りの違い ・・・ 成型天井か吊り天井か

 等の質感に影響する部分だけでなく、アクセサリーの類も結構差を付けられているので、相対的に見ると、新車時の約30万円差は納得できたりします。

 もっともハイメカだけを経験していれば、これで充分と思うのも事実ですから、この辺、当時のトヨタは実に上手いなぁと感心するのです。

 
2.ハイメカ最強説(?)
 JZX81は約15万キロ、GX81は約10万キロまで乗ったのですが、2台を比べると明確にGX81の方が壊れませんでした。これは、1Gの方が1JZより小さくて軽い分、熱量や重量の負荷が掛からないからだと推測しています。あと、部品交換する場合も、部品単価が安くて済みます。また、TEMS無であれば、ショックのお値段がお安くすむのも、維持する際のアドバンテージになります。さらに販売台数の多さから、中古パーツが一番見つけ易いのも、ハイメカの利点です。

 その他に特筆すべき事項として、最終セダンは、81の弱点とされるA/Cにおいて、14年目約7万キロでガス補充を行ったきり、最後までエバポ等の部品交換をせずに済みました。フロン12仕様に比べると、効きが弱い感はありますが、耐久性は向上しているものと推察します。

 一方で1G-FEの弱点は、インテークの詰まりに端を発する、ISCVの動作不良→アイドリング不調で、特に渋滞等でアイドリング時間が増えると症状が悪化します。自車も、転居に伴う道路環境の悪化後、坂道を転がるように症状が進みました。これ、洗浄しても一定期間でまた症状再発という困りものでした。


・・・まだまだ思いつくままに書けそうですが、今回はこの辺で。

次回に、最後のまとめを書いて最終回にしようかと思っています。
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Posted at 2014/04/05 00:01:30

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この記事へのコメント

2014年4月5日 0:41
parl-siroさん、こんばんは♪

うちの近所の教習所で80セダン使ってました。

なぜかLEDハイマウントストップランプ付きリアスポイラーが漏れなく付いてましたがwww

で、オイラが免許取った時(この教習所とは別)、C31ローレルのディーゼルセダンでした。

入換直前だったのと、シフトダウンする時はブレーキ掛けてデフからゴトゴト落としてから落とす様に教官が言ってたので、クルマガタガタでしたwww

ハイメカとツインカム24の違い、記述以外ではスピーカーの数が違うとか、リアスピーカーグリルが違うとか、気にしない人にはどうでも良い様な差でしたねぇw
コメントへの返答
2014年4月5日 8:24
ならっちさん、おはようございます。

お住まいのご近所の教習所で、80セダンを使っていたとなると、義姉が通った所のように思います。(前車を初見した際の感想は、「教習車と同じ」だそうでw)

教習車は、用途からして劣化が早いですよね。自分が通った教習所も、2年~3年落ちの5万キロ弱の時点でしたが、結構ヤレていました。ましてや、入換直前のディーゼルでは、尚更なのかと。

直接比べると、スピーカーの数の違いは、ドアスピーカーの有効性が体験できw、スピーカーグリルの違いは、スピーカーの出っ張りに合わせていることが判るw のですが、気にしない人には、まさしくどうでも良い話ですねwww
2014年4月7日 23:28
教習所で使用されている車はカラーが出ますよね。

私が通った教習所ではバブルのころ、初代カリーナEDが教習車でした。
Lグレードだったのですが、現代でもBMWで教習ができることを売りにした
教習所もありますからカリーナEDでも十分客寄せになったのでしょうね。

ちなみに私はST190カリーナ(なんでトヨタ教習車じゃないのか?)、新方向ファミリア、AT211カリーナでした。
今はアクセラに・・・・。

地元では80の教習車は見かけませんでした。乗って見たかったです・・・・。
コメントへの返答
2014年4月8日 6:00
免許取得人口の飽和に伴う教習所の競争が激化したのは、バブル前後辺りだと思うのですが、この時期から教習車で差別化みたいな流れが、出てきましたね。
それ以前は、ATだけ外国車を含めた高級車という所もありました。

教習車を聞けば、免許の取得年代がほぼわかるのは車好きの性ですね(笑)。今はMTも選べる小型セダンが少なくなりましたから、その中でアクセラの選択が多いのではないでしょうか。アクシオやインプレッサも見かけるようになりましたね。

80教習車、廉価版ですから上級グレードとはやっぱり別物です(笑)。
2018年8月6日 16:03
私が免許を取った97年は、ちょうどこのマークⅡセダンから、新車のコンフォートに教習車の全入れ替えがされた直後でした。

熊本はほとんどの教習所では、今でもコンフォートを使っているようですが、新しいタイプの教習所では「RV教習」で教習車の形も色々選べるようになっています(熊本では「寺原自動車学校」)。
セダンで教習を受けても、あとからこの形の車は実際には乗らないから・・・という意見が年々多くなってきたからのようです。時代は変わった・・・・・・・・・。
しかもそのセダンもFFのマツダ車ばかりです。

5年間GX81グランデに乗っていて、ハイメカツインカムと普通のツインカム、普通のATと電子制御AT、TEMS・ABSのあるなし、あるいはLSDがない・・・という所は、廉価版のハイメカグランデに乗る人間としては、当時は結構コンプレックスでしたが(「ATが電子制御とならないのは、はっきり言ってセコい」と雑誌で酷評されていただけに)、今の視点で見ると、耐久性の観点からはハイメカの方がいいわけですね。

コメントへの返答
2018年8月6日 19:18
私が通った教習所も、マークIIセダン→コンフォートという変遷でした。コンフォート登場後は、型落ち感が影響してか、他の教習所共々早めの代替が多かったように記憶しています。

都内近郊だと今は教習車設定のあるアクシオ(トヨタ教習車)・グレイス・アクセラが多いですね。販売台数からすると、ミニバンやSUVが増えても良さそうですが、ATこそ他車種が選べても、MTとなると選びようもないのが影響しているのでしょうね。

1G-Gと1G-Fの両方を乗った経験からすると、エンジンの違いよりATの違いが顕著と断言できます。当時の2WAYとECT-Sの価格差がMT基準で2万円でしたから、その実力差からすると、ECT-Sとすべきだったとも思います。生産都合もあっての選択だろうと推測していますが。
販売期間と台数からしても、部品供給面からの維持の容易さは、1G-Fでした。今ではその1G-Fも厳しい状況だと思いますけれども。電子制御部品は、長く使うと基盤やコンデンサ等に起因するトラブルが出てきますので、その辺りをどう判断するのかだと思います。

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何シテル?   03/16 21:58
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