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2014年05月20日

思い出のクルマをカタログで振り返る3(クラウン2600ロイヤルサルーン)

 思い出のクルマをカタログで振り返る3(クラウン2600ロイヤルサルーン)  カーオーディオ話をしばらくしていましたが、そろそろ本道に戻します。

思い出のクルマ、第3回です。

相変わらず80年代初頭をうろうろしてみます。この年代、幼少時代なんで、記憶鮮明かつ思い入れも強いんですよね。先々はもう少し年代を進めますので、しばしお付き合いくださいませ。



幼少時代の私、病弱だった(今も?)ために病院通いも結構な数をこなしていたのですが、今回のクルマは掛かり付けのお医者様の屋根付車庫に納まっておられました。

子供的には病院ともなると嫌いそうなものですが、このお医者様、決して怒らない優しい方だしたので、病院通いは全く苦になりませんでした。何より行けばクラウンを見られるという楽しみもありましたし。

この型のクラウンは、

 1.前期:1974年10月 - 1976年11月
 2.中期:1976年11月 - 1978年2月
 3.後期:1978年2月 - 1979年9月 

に分けられます。

乗られていた仕様は、後期のオーナー向け最上級となる4ドアHT2600ロイヤルサルーンのダークブルー。MT全盛のこの時代でもクラウンのロイヤルともなればATが主流(事実セダンと2ドアHTはATのみの設定)でしたが、珍しいことに5速マニュアルでした。

幼すぎて記憶曖昧ですが、確か同型前期の4ドアHT2600スーパーサルーンからの代替だったと思います。


家のクルマも、紺のマニュアル車でしたから、親子揃って当時憧れていたのです。もっとも、維持費の件もありますし、憧れるだけで決して現実的ではありませんでした。


と言うのも、数年前から3ナンバーの方が5ナンバーより登録台数が多くなっているようですが、当時は3ナンバーの自動車税が禁止税的に高かった時代(記憶では、2000cc以下が34,500円に対して76,500円だったかと。その他にも取得税や任意保険も3ナンバーは別枠扱いでした)。このため、ご近所でも新車の3ナンバーなんてのは、なかなか見られず、一般庶民には事実上無縁の存在でした。(メルセデスの時のコメントに書いた近所の中古車屋の社長さんは別枠扱いですね)

一方で、この維持費の高さが市場では敬遠されたため、3ナンバーの中古車は同型の5ナンバーに比べて、むしろ割安な存在。当然下取り値が安いということですから、3ナンバーを新車で買うというのは経費扱いでもなければ、かなり無謀な選択だったのです。


それでは、カタログ画像を解説しつつ、振り返ってみます。
2015/5/14 画像を全て更新すると共に一部追加をしました。

先ずは前期のカタログから



前期のフロントビュー
排ガス対策を考慮したために、フロントフードを高くせざるを得なかったようですが、むしろそれを逆手に取って堂々としたフロントマスクを造形。
前期型では、ボンネットの造詣こそセンターバルジを持ち上げますが、フロントグリルはライトと同一線上に留めます。





前期のリヤビュー
70年代前半のGMフルサイズ(Bボディ・Cボディ)の影響を受けていることは明白ながら、和訳をする過程でむしろ本家より綺麗にまとまったと言いたくなるスタイリング。5ナンバーサイズながら、特にウエストラインから下の造形は寸法の制約を受けているとは思えない見事なもの。





前期の内装
この代からセダンとHTでインパネデザインを分けています。
HTでも6人乗りはセダンと共通の水平基調のインパネ。
5人乗りのインパネは操作性を重視したコクピットタイプの造形。後年130系が登場した際に、HTのインパネは真っ先にこれを連想しました(笑)。


この代の前期は、シンプルながらも決して淡白ではなくグッドデザインだと思っているのですが、同時期のライバルは歴代最濃の330セドリック・グロリア。330と比べるとクラウンの造形は豪華さで劣るという評価だったらしく、豪華に見える方向で魔改造改良されていきます。


それでは中期のカタログから



中期のフロントビュー
一見前期と同じように見えますが、フードとグリルは変更されていて、グリルが強調されています。





中期のリヤビュー
前期のリヤテールはシンプルで好ましく思えたのですが、中期型から大型のものに変更されています。
掲載のグレードは、新たな上級グレードとして追加されたスーパーサルーン・エクストラ。4ドアハードトップの最上級グレードとしてロイヤルサルーンも追加されています。



これでもまだ足りなかったらしく、中期型への変更から僅か1年余りで再度の変更となり、後期型が登場することになります。

そんな後期のカタログから



後期のフロントビュー
さらにグリルが強調されて、通称”ベンツマスク”と呼ばれるものに変更されています。ついでにライバル&セダンに比べて35mm短かった全長も同サイズまで延長。延長はフロントバンパーの前出しで調整したため、バンパーの後ろに繋ぎ目が入ってしまいます。





後期のリヤビュー
前回、大幅変更されたリヤテールは手が入っていません。
エアアウトレット部分が大型化されていますね。
この時にアルミホイールが新設定されて、2ドアのロイヤルサルーンでは標準装備とされたのですが、4ドアでは注文装備に留まっています。





前期と基本造形は同一ながら、細部のデザイン変更と木目を多用することにより、かなり豪華な印象になっています。
3代目マークIIの時に紹介したステアリングの変更は、こちらからの流用。





ブラウン内装のため目立ちませんが、初期のモケットシートのため、シートの柄は結構派手なもの。外装がダークブルーだと内装もブルーになって、より豪華に見えました。
もっともシートの造形自体は至ってシンプル。
何せ同時期の330ブロアムは、前席埋め込みヘッドレスト&クラッシュドベロア&ルースクッションシートの組合せ也(笑)。







豪華装備の数々を紹介します。
今の視点ではシンプルに映るかもしれませんが、当時の最上級がここにはあったのです。





メカニズムの紹介
2000EFIは、中期の途中で53年排ガス規制に適合していましたが、後期では2600もEFI化されて、同規制に適合しています。
フロントブレーキは、2ポットキャリパーだったのですが、一般的な物に変更されています。





装備一覧と主要諸元表です。



こうして前期から後期までを通してみると、今の視点では前期のスタイリングに惹かれるのですが、車自体としてはEFI&4ATを採用した後期の方が明らかに優れるというのが判断の難しいところですね。それに当時は後期の豪華さに惹かれてもいましたし。


この世代、前代のクジラ、後代の鬼クラに挟まれていて、歴代では影が薄いように思われているようですが、私は何となく上品で奥ゆかしい佇まいに惹かれていて歴代でもかなりの上位に居たりです。何より長らく続いてきた私のクラウン好きの原点は、間違いなくこのクルマなのですね。(昨年の代替の際は、ようやくクラウンに乗れると思ったのに、何であa・・・以下自己規制)





最後に、この代のクラウンといえばCMも最高傑作と書き添えておきます。
美しい景色に佇む姿は「美しい日本の~」というフレーズと共に素直にイイと思います。
ブログ一覧 | カタログ話(思い出のクルマ編) | クルマ
Posted at 2014/05/20 21:29:44

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この記事へのコメント

2014年5月20日 21:42
parl-siroさん、こんばんは♪

この型のクラウンは当時近所に前期セダン2600スーパーサルーンがいました。

さすがに一般サラリーマンでは無く、会社役員だったと記憶してますが。

で、後期の4ドアHTは以前リハビリに行く時に、チョコチョコ見てたんですが、最近見なくなりました。

人ごとながら手放したのかなぁって気になってます。
コメントへの返答
2014年5月20日 22:04
ならっちさん、こんばんは

セダンの2600だと値落ち最高級の仕様ですから、会社貸与の可能性が高いですね。私の周辺も、中古になってからの方が見かけたように思います。

リハビリに行く時となると、中央本線N駅の近くでしょうか? 少し前に山梨方面に出かけた際に見かけたのが、後期4ドアHTでした。

同一車両だとすると残念です。
2014年5月20日 22:08
parl-siroさん、こんばんは~(^_^)

実は1986年頃に、父と一緒に後期HTのスーパーサルーン(多分、紺色です)を中古車店で一緒に見ました。当時で既に、7~8年落ちで、距離までは流石に解らないですけど、70~80万くらいして気がします。(福島なので関東よりは割高かと)父はこのベンツマスクを観る度に「この型はなかなかカッコ良かった」と未だに言います(笑)

その当時、父親は54年式のKE70カローラセダン1300GL(2AT・ベージュ)に乗ってました(笑)

因みに、80/90後期のCMでは、正に純和風で映画の様なワンシーンですよね!BGMも含め、その出来栄えに鳥肌が立ちました。時代背景も有るのでしょうが、こういう当時CMを見習って欲しいものです!
コメントへの返答
2014年5月20日 22:21
ぽんともさん、こんばんは

1986年にこの型のクラウンだと、首都圏では極上車以外は解体送りが始まっていた頃です。
極上車だと、保証の関係もあってか意外と強気のお値段だった記憶があるので、そんな中の一台かもしれませんね。

70カローラは、母の友人が同色の1500GLに乗っていました。当時70カローラは日本の風景の一部だったと思います(笑)。

少し前にクラウンの歴代CMの人気投票があったのですが、迷わずこの代に一票を投じました。先代後期のCMはこれにインスパイアされたかなと思わせるものでしたね。
2014年5月20日 22:16
こんばんは♪
懐かし過ぎです(^^)
ガッコのセンセが乗ってました!
その車にたずらしてチョメチョメしたら…
71クレスタに乗り換えてしまいましたw
色々な過去の思い出が甦りつつ拝見させて頂きました。。。
コメントへの返答
2014年5月20日 22:40
umekaiさん、こんばんは

私が中学生の時までは、ガッコのセンセがクラウンで通勤という自体、見かけた記憶がありませんw
新車の時には本当に高級車の扱いでしたが、当時は陳腐化が早く、71の時代ともなると半ば古車扱いされ始めていましたね。

懐かしんでいただけたのであれば、嬉しく思います。年代を前後しつつ、まだしばらくは続けますので、よろしくお付き合いいただければと思います。
2014年5月28日 7:38
1982年産まれの私にはギリギリクラウンだなぁ、と思えるモデルです。
地元でも見かけることがありました。
ちなみに暮らしていたマンションの近所の月極駐車場に
クジラHTの廃車が放置されていました。

当時の自分にはこれがクラウンだとは到底思えず、
大きくなってから資料を調べてクラウンだったということが分かりました。
スピンドルシェイプは子供心にクラウンらしくないと悟ったんでしょうね。

そう考えるとクラウンらしい上品なクルマに仕上がってますね!
コメントへの返答
2014年5月28日 20:18
なるほど、ノイマイヤーさんとは、一回り違うんですね。

私が物心付いた時に新車で売っていた車ですから、世代間ギャップを実感します(笑)。

個人的事情ですが、クジラというと、すぐ近所に居た、3台(前期セダンDX→後期セダンSS→後期HT2600SS)買われて、HTを購入直後に亡くなられた方を未だ最初に思い出します。

一般的には、3代目後期→5代目はどことなく上品なイメージが共通で繋がっていて、4代目は長い歴史の中でも異端ですよね。

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