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2014年08月06日

思い出のクルマをカタログで振り返る14(130クラウン営業車)

思い出のクルマをカタログで振り返る14(130クラウン営業車)  思い出のクルマ第14回その2です。

当初は予定になかったのですが、こちらのみん友さんのコメントにヒントをいただきまして、急遽追加が決定したカタログになります。

まぁ、そもそもクラウン自体がその歴史上からタクシー用途は切り離せませんし、ましてや当時のセダンともなると営業車を紹介しないのは、片手落ちの感がありますかね。


営業車に関しては、実はこの回のPVが地味に上昇を続けていまして、ファンが多いんじゃないかとも思っております。

ちなみにハード面・ソフト面共に識者にはとても敵いませんので、今回もお手柔らかにお願いいたします・・・などと事前に予防線(笑)。


今回のカタログの発行年月は1991年(平成3年)10月となります。
大幅改良の当初版ですね。
2015/5/12 画像を全て更新しました。



最初の見開き頁には、改良前までの最上級グレードだった2台のスーパーデラックス。個人タクシー用途が主でした。

手前が上級のQパッケージ、奥がパッケージ無のため、細部が異なっています。

「Super Deluxe」のグレードエンブレム隣には、昔日の栄光の(?)「TWINCAM24」エンブレム。LPG仕様は、1G-GEをベースとしたハイメカではないツインカムということで貼られたエンブレムですが、自家用はハイメカツインカムの1G-FEのため、同エンブレムは無。

従って同エンブレムがあれば、LPG決定・・・のはずなのですが、そこを裏手にとって1G-FEにあえて貼った事例もあったようです。





左側には、前頁で紹介したスーパーデラックスの上級パッケージを2つ掲載。
一つは、ロイヤルサルーンに近くなるQパッケージ、もう一つはスーパーサルーンに近くなるGパッケージ。

共に車両形式でグレードを示すアルファベットからの命名となります。

ただし、あくまでも”近い”であって、完全に同等とはなりません。





続いてはデラックス。こちらは都内の大手法人が多かった印象でした。
都内もバブル前夜はスタンダードが主でしたが、バブル期にATの導入とほぼ時を同じくしてこちらへ移行し始めます。今で言う”ハイグレードタクシー”の走りですね。

画像は、自家用デラックスでは選択できないカラードバンパーが装着されているため、一見するとスーパーデラックスに見えます。ただしインパネはタクシーメーターの装着を考慮した、フォーマルインパネ(Aタイプ)となります。





続いては、大幅改良と同時に新規で追加されたロイヤルサルーン。都内の個人タクシーは、相当の台数がこちらに移行することとなります。

それまでは、前述のスーパーデラックス及び上級パッケージまでで販売していたのですが、ライバル車であるセドリック・グロリアが先手を打ってSGL、ブロアムの順に発売。クラウンは、守勢に回っていたのです。

そんな状況の中から販売店や事業者要望により生まれたグレードのため、自家用ロイヤルサルーンとは、仕様がかなり異なります。(例:足回りは4リンク&リヤドラム、シートはスーパーサルーン同等)

当時は、営業ロイヤルやタクシーロイヤルと呼ばれていました。

実は140クラウンの販売がY32セドリック・グロリアに劣勢だった時の東京地区の稼ぎ頭だったりします。(私がJZX81を購入した東京トヨペットでは、週末に個人タクシー事業主向けの展示会を開いていたほど)

私が購入したセールス氏も、この営業ロイヤルをY30セドリックブロアムの営業車の代替で売ったと話していました。曰く「買ってもらった事業者の方は、クラウンのロイヤルサルーンの営業車を待っていたんですよね。」とのこと。きっと同じような声が多かったのでしょう。





左頁は、タクシー架装を最上段で紹介しつつ装備類の紹介
タクシー装備は、機器が増えた現代よりも若干シンプルでした。

右頁は、装備を紹介しつつ、後席パッケージや前席シートの改良が紹介されています。





左頁は、上段にその昔は自家用にもグレード設定のあったデラックスA
デラックスとは、シート材質や細かい装備が異なります。

下段には、最も熱いファンの多い(?)スタンダード
規格品の丸目4灯ヘッドライトとスチールバンパーは意図的にメッキモールの廃された外観と並んで、クラウンスタンダードならではのもの。

スタンダードの室内は、これまた自家用には設定のないセパレートシート&コラムシフトが掲載されています。


右頁はエンジンの紹介です。
上段は、ロイヤルサルーンとスーパーデラックスに搭載される6気筒の1G-GP。こそまで搭載されてきたM-Pに替わって、1989年(平成元年)に登場。

下段は、デラックス系とスタンダードに搭載される4気筒の3Y-PE。3Yは、それまでの5Rに替わって1983年(昭和58年)に登場しました。





左頁は主要装備一覧表

興味のある方は前回の自家用との違いを比べてくださいませ。
全般的に、ロイヤルサルーンの装備が自家用ほど充実しない一方で、下級グレードはオプション装着可能品が増えています。

右頁は主要諸元表

これまた自家用との違いを比べるのも一興かと。



営業車の性質上、走行距離が多くなるために、どうしても寿命が短くなってしまいます。そんな中でも、このモデルは最後のフレームボディということもあってか、2000年代の初期頃までは見受けられましたが、今では地方事業者も含めて緑ナンバーの現役車両はほぼ引退しています。

極一部の幸運な車両は、熱いファンが確保しているんじゃないかなと想像するところです。


同年代のセドリックは、つい最近までほぼ同じモデルが販売されていた(生産中止には落涙)ため、この年式でもあまり懐かしさは感じませんが、すっかりクラウンの名が付いたコンフォート系へと置き換わったこのモデルは、懐かしく思わずにはいられません。思い返せば、20年以上前になるんですよね。
ブログ一覧 | カタログ話(思い出のクルマ編) | クルマ
Posted at 2014/08/06 22:31:16

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この記事へのコメント

2014年8月6日 22:42
こんばんは♪
いつもマニアにとって涙もののネタを挙げて頂きありがとうございます。
なんと営業車にロイヤルサルーンがあったとは驚きです。
6気筒でプロパンのロイヤル。 とても魅力的ですね
コメントへの返答
2014年8月6日 23:05
ヨコヨコさん、こんばんは
コメントをありがとうございます。

あまり考えず、気分次第で上げていますので、喜んでいただけたことをとても嬉しく思います。

書いたとおり、仕様的にはこれでロイヤル?なのですが、事業者的にはその名前が何より重要だったようです。

残念ながら、この代と次の150セダンで自家用と同じボディを使った営業ロイヤルは終わってしまいます。短い期間でしたが、確かに魅力的な仕様ですよね。
2014年8月7日 0:21
parl-siroさん、こんばんは♪

余分な手間を増やした言いだしっぺですwww

実はこのタクシーロイヤルにはもう一つのミッションが有ったそうですw

東京特別区(23区と武蔵野市、三鷹市)以外の営業区域では中型車の区分が2,000ccまでと言うのが有りました。

と言う訳で、特別区以外の個人事業者は特別区の事業者のクルマを羨ましく思いつつ、タクシーロイヤル乗ってたそうですw

170後期の時代に区分が変更になり、2,500ccまでOKになると乗り換えが多かったみたいです。

まぁ、うちの伯父も180がデビューしたら、即2.5ロイヤルサルーンに乗り換えてましたがw

130と150のタクシーロイヤル、クラウンを使ってる個人事業者のセド、グロ流失阻止と、地域格差の不満の解消の為に設定されたグレードだったみたいですねぇ。
コメントへの返答
2014年8月7日 6:21
ならっちさん、おはようございます

保管場所からの発掘に一番時間がかかりましたwww 喜んでいただければ、全然OKですが。

営業区域の話、勉強になります。
170後期の時代の区分変更は、クラウンやセドリック・グロリアの排気量拡大の影響が大きそうですね。
今でも2000ccまでの制限だったら、クラウンセダンのスーパーサルーンがもっと売れていたかもしれませんw

そう考えると、利用者視点では排気量拡大は大歓迎ですw

東京特別区の個人タクシーは一時期マークXが増えましたが、燃料代の高騰もあってか、カムリやクラウンのハイブリッドに切り替わりつつありますね。
2014年9月9日 0:39
はじめまして。
検索よりおじゃましました。

130クラウン営業車を数台所有しております。
実物はあるのですが、カタログは所持しておらず(笑)
たいへん興味深く拝見させていただきました。



コメントへの返答
2014年9月9日 5:53
はじめまして
コメントありがとうございます。

130営業車のカタログは、個タク販売に強い営業所でも、一般客が持ち帰れる状態ではなかなか置いてありませんでしたので、あまり数が出回らなかったようです。

こちらも愛車紹介を興味深く拝見させていただきました(笑)。
その昔は、130クラウン営業車はごくありふれた日常光景でしたが、今や当時を振り返れる貴重な存在ですよね。営業車ではありませんが、自家用STDの実在にも驚かされた次第です。
2015年4月12日 13:38
はじめまして。
130営業ロイヤルを新車購入して以来、自家用として乗り続けています。購入時にもらったカタログを紛失してしまい、残念に思っていたのですが、こうして再び見ることが出来てとても懐かしく、嬉しく思います。投稿して頂いて有り難うございました。「みんカラ」を始めたばかりなので、追々、私の実車の写真を投稿していこうと思っています。乗り続けて満22年ですので、いつまで乗れるかわかりませんので写真記録だけでも残しておこうと思っています。
コメントへの返答
2015年4月12日 19:27
はじめまして
コメントとクリップをありがとうございます

営業ロイヤルにお乗りなのですね。
当時は、都内の個タクで沢山見かけましたが、何時の間にやら代替が進んでしまい、すっかり見かけなくなってから久しくなってしまいました。

最近まで同時代のトヨタ車に乗っていた経験からすると、パーツの確保が大変かと想像するところですが、貴重な自家用の営業ロイヤルですので、まだまだ大事に乗り続けてくださいませ。

この時期のカタログ画像は、写りが今一つのため、徐々に画像の更新を行い始めた所です。ここも何れ更新したいと考えています。
2015年5月14日 19:03
 こんばんは。更新作業、お疲れ様です。このカタログは、まさに愛車の資料につき、画像が見やすくなって助かります。感謝です。
 さて、Qパッケージオプションの画像の中で、時計左下のスイッチは、リアエアコンのスイッチでしょうか? マルチビジョン装着車の場合は、そのスイッチが当該箇所に据えられるのですが、LP車は装着対象外。22年前に購入を検討したときの記憶が曖昧で、困っています。(^^)
 なお、純正オーディオの装着位置は通常であれば灰皿下だったようですが、エアバックをオプション選択した為なのか、CDも選択した為なのか、私の愛車には灰皿上の2DIN枠に据えられています。もしくは、自家用として購入したので、タクシー機材を灰皿上に据える必要がないので、販売店が気を利かしてくれたのかもしれません。今となってはどうでも良いことなのですが・・・(笑)
コメントへの返答
2015年5月14日 23:18
こんばんは
更新作業をやると決めては見たものの、作業量の膨大さについ挫けそうになっていますので、お言葉が励みになります。

ご質問のQパッケージの画像にある時計左下のスイッチですが、ご推察のとおり、リヤエアコンのスイッチとなります。フォーマルBインパネは、オーディオのスイッチがありませんので、ここを使っていたようです。

純正オーディオは、メーカーオプションのCDを選択しても灰皿下だったようですので、ディーラーオプションのCDだとすれば販売店が気を利かせた可能性が高いと思います。いずれにせよ計4DINサイズが収納可能であれば、システムを組む際にいろいろなレイアウトが可能ですね。
2016年6月3日 13:05
初めまして。
只今、トヨタ旧車のカタログを舐めるように拝見させて頂いております。
コラムMTでセパレートシートは、ATからの載せ替えをした私が初だと思っていたのですが、まさか営業仕様で既に存在していたとは…

コメントへの返答
2016年6月4日 0:17
はじめまして
コメントをありがとうございます

コラムMTとセパレートシートの組み合わせですが、タクシースタンダードを遡ると、100の時点で既に選択可能だったことが、東京トヨペットの価格表にて確認できていたりします。

もっともフロアATからコラムMTへの載せ替えとなると、かなり希少であることは間違いないと思います。

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「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
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