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2014年10月23日

Y31セダンの画像を比べてみる話

Y31セダンの画像を比べてみる話 少し前に予告したとおり、Y31セダンのカタログ画像を並べて、モデル期中で行われた大幅マイナーの検証をしてみようという企画です。

自分自身こうして比較したことはないので、楽しく眺めつつ書いてみようかと思います。

つい先日27年(!)に及ぶ長い歴史の幕を閉じた訳ですが、その間の変遷を記すとそれだけで膨大な文章量になりますので、ここでは省略。wikiにある内容でほぼ問題はなさそうなので、歴史に興味のある方は、「セドリックセダン」「セドリック営業車」の項をご参照いただければと。


今回の抜粋は、紺が1990年、シルバーが1998年、共にセダン最上級のブロアムVIPになります。抜粋が3ナンバーなのは、小型車枠の全長の制約を受けていないこちらがオリジナルデザインだと思うためということで。ついでにこちらの方が変更点が多くて書き易いということもあります(笑)


2015/5/19 画像を全て更新しました。
それでは、前置きはこのくらいで、フロントビューから検証をしてみます。



Y31登場時には、ボンネットラインをかなり前下がりにして話題となったのですが、91年の変更時にはボンネットの傾斜を緩めてフロントマスクの厚みを15mm増す形としています。
ボンネットを下げる=車格が下に見えるに直結しやすい(120クラウンではこの点が憂慮されて、役員審査が通常の倍になったそうです)のですが、初期は思い切っていますね。

Y30後期からHT・ワゴンと異なりセダンはフォグなしだったため、Y31でもこれを踏襲。その分フロントグリルの横幅を拡げてワイド感を強調しています。最下級のオリジナルのみ丸4灯ヘッドランプだったのですが、そちらとの共用の制約があったかもしれません。一方で91年ではフォグ付異形ヘッドランプに統一されています。この厚みでは丸4灯との共用は難しいでしょうね。その後95年の変更では、3ナンバー専用のヘッドランプ、フロントグリルの採用、3ナンバー用バンパーのデザイン変更が行われています。91年の変更では上半分のボリューム増加により下半分が痩せた印象となりましたが、この変更によりバランスが取れた印象ですね。

2009年には改正保安基準への適合のため、ボンネットやフロントフェンダーが形状変更されていますが、純粋にデザインだけで言えば、ここまでのラインが自然に思います。



続いてサイドビューです。





発表当時はY30からの変容振りに驚きました。
当時のルーチェセダン、あるいはランチアテーマの印象にも通ずるどことなくヨーロッパ臭のするスタイリング。基本ディメンションを5ナンバー枠に縛られる制約を受けながらも、伸びやかな印象を受けました。プレスドア並びに430以来連綿と続いた6ライトウィンドーを特徴とします。205/65R15という、これまでの同クラスより一回り大きいタイヤ&ホイールもちょっと違う印象でしたね。

91年の変更では100mm屋根が延ばされると共にオペラウィンドー部分が廃されています。本当は、リヤドアの上半分も拡大して乗降性の改善を図りたかったが、プレスドアのため叶わなかったのではないかというのは推測。ただ実現していたら、130クラウンの改良後のようにホイールベースが相対的に短く見えていたかもというのがスタイリングの難しいところです。

初期型で特徴的だったCピラー後端からリヤウィンドーへの折込は、処理が弱められましたが、この処理を同様に続けていたら、リヤデッキの長さが強調されてもう少し古典的なフォルムに見えていたかもしれません。

それにしても、しばらく続いていた6ライトを廃して、厚いCピラーへの変更は、先に初代シーマで市場に問うていたとしても、思い切った変更だと思います。

同じく初代シーマから流用されたアルミホイールは、後期のデザインを慎重に彩っていますね。ちょっと古めかしい印象を受けるナットを露出させたディッシュタイプのデザインは、ボディスタイルにマッチしていると思います。



ということでダラダラと書いてきたのですが、基本デザインが崩れたものであれば、モディファイも上手くはいかなかったでしょうし、逆に手の入れ方を間違えていたら、基本デザインを台無しにしていたとも言えます。

私自身は登場時のインパクトの大きさや思い切りの良さを買って、初期型を支持しますが、押し出しの強くなった後期型も悪くないと思いますし、支持される理由が分かる気もします。その後登場した新世代セダンでは求め得ない世界観がここには残っていたのです。それだけに、生産中止は実に残念とも。(クラウンコンフォート系は屋根の高さが80年代風味を遠ざけていますね)

参考までに同時期のクラウンの画像も貼っておきます。書いてきた箇所を比較されつつで、古き良き時代の和風セダンを愛おしく想っていただければと想う次第です。

ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2014/10/23 21:13:03

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この記事へのコメント

2014年10月23日 22:35
こんばんはです!

430セドリックから6ライトを貫いてきたセドグロでしたが、Y32のイメージに近づける為にCピラーが太くなりましたね。

今でこそほのぼのと感じられるデザインですが、当時はグダグダな日産に輪をかけるようなデザインワークが日産ファンとしても嫌いでした。その点トヨタは上手かった…。
と、大人の事情を知らなかった頃の感想です^^;

コメントへの返答
2014年10月23日 22:59
EMoonさん、こんばんは

最初は、いきなり太くなったCピラーに違和感を感じましたが、次第に見慣れていきましたね。その後の衝突安全の強化を考慮すると、いずれどこかの段階で6ライトは止めざるを得なかったのかなと思ったりします。

クラウンと比較すると、変更パーツが少ない辺りは両社の台所事情の反映でしょうか。この制約が、かえってバランスを崩さずにすんだのかもしれませんね。
2014年10月24日 6:15
91年でしたか、ハードトップ系がモデルチェンジしてもセダン系は大規模マイナーで対応したことについて、残念に思っていました。当時初期Y31セダンが自宅にありましたし、太いCピラーは確かに違和感ありましたね。セダングランツーリスモの進化も見たかったのですが(笑)
また、3,000ccがVG30Eだけになったのも寂しいと思いましたが(クラウンはJZ系の用意あり)クルマの性格には合っていたのでしょうね。

150系クラウンで、新たにセダンを用意出来たのは流石トヨタだなと思います。
コメントへの返答
2014年10月24日 6:51
tteeさん、おはようございます

それまではセダン・HT同時のモデルチェンジが当然でしたから、何となく片手落ちのような感を受けましたね。
HTはVG30DETとVG30DEを得たのに対して、セダンはVG30ETを落とされたのにも寂しく感じました。どうやらハイオク仕様が嫌われると読んで、レギュラー仕様のVG30Eに留めたようです。
セダングランツーリスモは、まさかと思っていたので追加された時は驚きました(笑)。

150クラウンのセダンは、フレームボディを残したくなかったのかもしれませんね。3ナンバーシャシー(90マークII)を源流とするため、横方向がかなりギリギリ、ホイールINSETは初めて見た数値(58mm)でした(笑)

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