
前回の続編となるタイトルの話しに行く前に、
以前に予告した
くるまマイスター検定についてご報告。
予定通り、日曜日に1級の受験をしてきましたところ、翌日には解答が出ましたので、早速答え合わせなど。
自己採点の結果は・・・71点ということで不合格確定orz
正直、受験時点で即答できたのは半分強。答えは4択なのでほぼ正直な結果かと。答え合わせをする過程で「あ~そうだった」みたいなのも数問あったのですが、それを含めても当落線上ギリギリでした。
事前に発表されていた合格率予想は、1~2割ということで、やはり難しかったのでありました。
私の中では、くるまマイスター検定は、1級不合格ながらもこれにて終了。再受験はありません。
さて本題。
今回も総合カタログのご紹介なのですが、当時の価格表もありましたので、付け合せの形にしてみます。共に1972年(昭和47年)12月と前回より若干新しくなりますが、その点は紹介の中で補足をしていくこととします。
2015/5/1 画像を全て更新しました。
もちろん、当時の価格は当然現在とは大きな乖離があります。そこで価格感覚の補正に
国家公務員の初任給をあててみます。途中で区分は変わっていますが、同等級で比較しますと、
○総合職(大卒)平成26年:181,200円、昭和47年:47,200円(3.84倍)
○一般職(大卒)平成26年:174,200円、昭和47年:45,300円(3.85倍)
○一般職(高卒)平成26年:142,100円、昭和47年:37,500円(3.79倍)
となりますので、便宜的に3.8倍を補正指数として計算をしていきましょう。

最初は、クラウンから
この年は、小型車枠の拡大を見据えた2600ccのグレード追加(DX&スーパーDX)のみ。翌年早々にマイナーチェンジが実施されます。
前回掲載のグレードの価格は、(以下同)
○ハードトップSL(4MT):1,288,000円、(補正後:4,894,400円)
○セダンスーパーDX(4MT):1,234,000円、(補正後:4,689,200円)
現在のクラウンハイブリッドロイヤルサルーンの価格が4,824,000円(消費税込、以下同)ですから、ほぼ同等の価格と言えるかもしれません。
相対的にタクシー仕様のスタンダードは高かったと言えますね。

続いては、マークII
こちらも年初にモデルチェンジされたばかりなので、GSL・EFIとLツインキャブの追加のみ。
○ハードトップL(4MT):955,000円、(補正後:3,629,000円)
○セダンGL(4MT):793,000円、(補正後:3,013,400円)
現行のマークXだと、350Sが3,702,857円、プレミアム2.5が3,003,428円で同等になる計算でしょうか。

お次は、コロナとカリーナ
両車共に、この年の8月にマイナーチェンジが実施されています。コロナは前年8月にマイナーチェンジ、カリーナは前々年の12月が初登場なので、期間的に短く見えますが、この頃のトヨタの小型乗用車はアメリカ車に倣ってモデルイヤー制を導入していました。
○コロナハードトップ2000SL(5MT):860,000円、(補正後:3,268,000円)
○コロナセダン1700DX(4MT):676,000円、(補正後:2,568,800円)
○カリーナ2ドア1600GT:834,000円、(補正後:3,169,200円)
1600DOHCと2000(マイナーチェンジ時に1900 → 2000に変更)ツインキャブのHTがほぼ同じ価格というのが興味深いところですね。
ミドルサイズセダンの概念が大幅に変わった現代に同等車種を見つけるのは難しいところですが、コロナDXはプリウスGの2,592,000円、コロナSLとカリーナGTは86Gリミテッドの3,065,237円が近いところでしょうか。

次は、ハイエースとトヨエース
共にこの年は変更を受けませんでした。時期不明ですがトヨエースにディーゼルが追加となっているようですね。
○ハイエースバン1600DX:639,000円、(補正後:2,428,200円)
○トヨエース標準型1600スペシャル:568,000円、(補正後:2,158,400円)
商業車は、今ほど仕様が細分化される前のため。グレード構成もシンプルです。個人的にとても気になったのは、トヨエースのライトバス&幼児バスの存在。画像もなく詳細は全く不明なのですが。(もしもご存知の方はお教えくださいませ)
現行車種だとハイエースのガソリンGLパッケージの2,260,800円相当でしょうか。トヨエースは新車価格が不明のため省略します。

最後はワゴンとセンチュリーです。
○クラウンカスタム(4MT):1,121,000円、(補正後:4,259,800円)
○マークIIワゴン2000DX(4MT):816,000円、(補正後:3,100,800円)
○センチュリーDタイプ:2,800,000円、(補正後:10,640,000円)
ステーションワゴンも現行相応を見つけるのが難しい車種となります。
マークIIワゴンはプリウスαGツーリングの3,178,145円、クラウンカスタムは半ば強引ですがアルファード350Gの4,176,000円、が近いところでしょうか。
なお、現行センチュリーは12,538,236円となります。
現行比については、やや無理繰りなのもありましたが、初任給比ではそれほど車の価格が上昇はしていないと言えそうです。
ところが、、、当時は維持費がとても高かったのです。5ナンバークラウンで金額を引きますと
○自動車税:24,000円、(補正後:91,200円)
○重量税:15,000円、(補正後:57,000円)
○自賠責保険料:35,450円、(補正後:134,710円)
となります。
現在のクラウン2500はそれぞれ、45,000円、40,000円、28,780円ですから当時の高さは顕著ですね。当時の販売比率は今よりも小型車の方が高かったのは、こんなところに理由があるのです。
世間的に簡単に買えなくなったと言われながらも、こうして比べると今の方が相対的に購入や維持をしやすくなったとは言えそうです。にも関わらず車に対する羨望や熱望が冷めてしまった(ように見える)のは、どこに理由があるのでしょうかね。。。