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2015年02月01日

シグマクラブ(惚れぼれシグマ発売記念特集号)の話

シグマクラブ(惚れぼれシグマ発売記念特集号)の話 最深部から発掘された資料、第2弾です。

タイトル画像は、実は表表紙ではなく裏表紙なのですが、こちらの方が分かり易かろうということで選択しました。

三菱は今回がブログ初登場となります。初登場がこれでいいのだろうか?と思ったりもしますが(笑)。


長い歴史を持つギャランシリーズ(シグマを含む)を、自分的好きな順で上げていくと、1.6代目(E30系)、2.3代目(初代シグマ)となって、このシリーズは3番目となります。

インパクトでは1・2の両世代に劣りますが、この世代は、(特に初期型の)三菱らしからぬ(?)スマートなデザインと、初のFF化ということで理想主義優先的なコンセプトが好きだったりするのです。

この時のCMキャラクターは、先代に続いて、昨年末に亡くなられた、故高倉健氏。
氏が亡くなられた時には、当時のカタログやCMを取り上げられているブログを見かけましたが、さすがにこれはなかったように思います。

かなり珍しい資料だと思いますので、貴重な情報を読み取りつつで、懐かしんでいただければ幸いです。


それでは、この世代が登場した1983年(昭和58年)発行のものをご紹介。
ちなみに、最初の見開きでお分かりのとおり、高倉健氏の他にもコメントを寄せている方がいるのですが、今回はその部分は省略いたします。



最初の見開きで、パラソルの下にたたずむ美女をバックにイメージリーダーである1800スーパーツーリングを掲載。通常は最上級をイメージリーダーにするのですが、この世代は何故か最多量販と目された、どちらかといえば廉価のこのグレードでした。

左上には、氏の名前と共に、CMで使われた「待ってたんだ」を彷彿されるフレーズが書かれています。ライバル車の商品力が上がる中、旧モデルは苦戦を強いられていましたので、販売最前線こそが最も「待ち望んだ」のかもしれませんね(笑)





続いては、当時のCMである「惚れぼれ、シグマ」のロケに関する話です。

ロケ場所は、新型車の秘密を守ることが考慮されて、品川にある”関東閣”で撮影されたとのこと。
執筆にあたり、”関東閣”を確認しましたが、残念ながら外部非公開のようです。

撮影の際の裏話ですが、氏の人柄を連想させるような箇所がいくつかありますね。中には「女性に買って、プレゼントしたい」と話されたともあり(笑)





続いては、新型のデザインの特徴の一つである、リヤピラーに関する話

リヤピラーは、同時期のクラウンも採用したアクリルパネルでカバーする形状を採用しています。個人的印象ですが、後付感が否めないクラウンよりもデザインは勝っているように感じます。翌年に登場した71マークIIのHTもアクリルピラーを採用しますが、デザインはシグマのそれにかなり近く。

もっとも、せっかく採用したアクリルピラーも、中期モデル以降はアクリル材質であることを隠すようなボディ同色のデザインに変更。これまた個人的心象ですが、「いいデザインなのに、もったいない」と思ったものです。

このピラーは簡単に変更可能で、下の画像は、最終頁にも出てくるオーダーメイドリヤピラーを装着したものなのですが、残念ながら実車で見かけたことはありません。





続いては新型車の見どころを紹介
最初は、内外装の話です。

旧型のFRからFFへの変更ということで、エンジン以外のコンポーネントを一新。メーカーとしても、かなり力が入っていたことが分かります。
他車を含めたFF第一世代に共通する理想主義的なパッケージを、当時の三菱に共通するスマートなデザイン(断定はできませんが、このクルマもアルド・セッサーノ氏の作?)で包む。この世代の最大の特徴はやはり、この優れたデザインだと思うのです。





前に続いて、新型の見どころとしてメカニズム関係が紹介されています。

読んでいるだけでも、力の入れようが伝わってきます。最後に記載されているとおり、旧型はユーザー層が中高年齢層に片寄っていたそうですが、この世代はヤングアダルトにも広げたいとのこと。そのためのツーリングシリーズであり、赤いボディカラーをイメージリーダーにしたのも同じ理由でしょうね。





この見開きの主役は、CMキャラクターである高倉氏。
この年の夏に公開された「南極物語」に続いて公開予定となっていた「居酒屋兆治」が紹介されています。





最後は、新型登場に合わせて企画されたグッズたちの紹介。

GDIクラブ以前にもクラブは存在していたのです(笑)
グッズとしては、何となく三菱の社風を思わせるような、ややお堅い品が並びます。いずれも現存していたら貴重品であることは間違いなく。いや知っているだけでも・・・かもしれませんね。



ということで、いかがだったでしょうか。
この世代、せっかく力の入ったモデルチェンジでありながら、メーカー予想を下回る販売台数となってしまいました。このため、売れ線を意識したエアロパーツやメッキパーツを追加してみたり、小改良を繰り返したりしたのですが、販売台数の増加には結びつかずで終わっています。晩年は、お買い得最優先あるいは営業車需要となってしまいました。
デザインの完成度も最初期がベストだったというのが個人的感想です。

もっともこの世代の反動が、次世代のE30系となって結実するのですが。


※改めて、高倉健氏のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2015/02/01 22:49:50

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この記事へのコメント

2015年2月1日 23:19
こんばんは♪

この頃の三菱車ってミラージュ然り、ミニカ然り、何処となくフランス車っぽいデザインでしたよね。

今見てもそれ程違和感感じないんだけど、やっぱり当時の日本ではウケ無かったんで、以降のデザインがゴツくなったんでしょうねぇ。
コメントへの返答
2015年2月2日 19:30
こんばんは

書かれているとおり、この時期の三菱はフランスっぽいですよね。自分的には、トレディアからルノー9のイメージがダブります(笑)

ミニカやシグマの初期型は、今見てもデザインレベルが高いと思います。ただユーザーどころか当の三菱自体もそれを理解していない感が強くて、結局弄り回してしまうという・・・

次世代はややゴツイですが、個性的でした。ただこれも初期型が好みだったりです。
2015年2月2日 4:06
おはようございます。

懐かしいですね。

このΣ、私がSV10前期型ビスタを購入する時に購入検討に入れた一台でした。

当時大学生の私がバイトしていたガソリンスタンドの親会社がカープラザのディーラーも経営していたので私が買い替えを検討している話を聞き付けて営業マンが熱心に通ってくれました。

ビスタ店の提示より条件も良く、ビスタより装備の良いグレードが購入出来るのは魅力的でしたが、結局ビスタを選択しました。

私がファミリアを手放す頃にはファミリアもブームのピークを過ぎて査定値がみるみるうちにガタ落ちしていったのを見て、Σを買ったらおそらく次の買い替えでまた同じ思いをしなければならないと思い購入検討から脱落しました。

その選択は間違っていなかったと思います。
コメントへの返答
2015年2月2日 19:42
こんばんは

良く考えたら、登場から32年の年月が経過しているんですよね(笑)

カムリ・ビスタとシグマは、ブルーバードやコロナよりも一回り大きかったですから、比較したという話は納得したりです。

思ったより初期需要が盛り上がらなかったので、条件が良かったのだろうと推測します。販売1年目から小改良も続いていましたし、後発のカープラザは地盤も弱いため、尚更なのかなぁと。

当時も今も値引きの大きいクルマは結局査定額に跳ね返ります。そういう意味では、SV10という選択はお間違えではなかったと思います。
乗り継ぐ方ならリセールは無視できませんしね。
2015年2月2日 8:18
おはようございます。

YFシグマですか。よくぞこの話題を引っ張った・・というか、今このネタで話しているのはここだけじゃないかと。

当然、我が家でも購入対象の1台に上がっていた1台で、ST150や、SV10、GCカペラや何故かC32ローレルなんかと比較して、結局価格と営業マンの人柄でカペラにしたのですが、このシグマ、「ガバガバのトランクス」みたいな、落ち着かない印象がありました。SV10なんかは、広いけど無駄に広くなく心地好い空間設計でしたが、ミドルクラスFFセダンの中では後発だったせいか、えらく力みすぎな印象で、とにかく広い、でもさっぱりしすぎて落ち着かない。そんな車だった覚えがあります。
それにトレディアの流れを汲むリアフェンダーの開口部形状。頂点丸くない車は軒並み失敗でしたね。
デボネアVしかり、AL2系のターセル/コルサセダン、SV10もそうでした。
で、4ドアHTを出したり、迷走していくのでしたが、こいつベースのワイドボディ・マグナは真剣に欲しい一台でした。豪州向けにタフに作られたボディ艤装、横幅ワイドを生かしたたっぷりしたシート、鼻の軽い&ビッグトルクの4発2600エンジン・・・ディアマンテになったときは、「三菱の質実剛健さはどこへ行くのだ~」とえらく残念でした。
コメントへの返答
2015年2月2日 20:24
こんばんは

昨年末には追悼で取り上げていた方がいたようですが、今やるのはここだけでしょうね(笑)。
単なる棚から発掘されたというだけですが、ギャランフォルテスの国内販売中止も決まったようですし、よろしいのではないかと。

やはりというべきか、購入対象の1台だったのですね。書かれているとおり、最後発のためか、室内の広さが最優先だったことが、添付画像からも伺えます。三菱的には、コロナ・カムリはもちろん、マークII対抗も視野にあったのかもしれませんね。

リヤフェンダーの形状がフランス車っぽいイメージを連想させるのですが、これをやるとリヤトレッドが狭くなってしまい、特にリヤからの視覚的には損ですよね。

マグナ、ワゴンが市場導入されていましたね。後のディアマンテに続く系譜ですが、こちらはもっと質実剛健でした。デボネアVも、縦方向だけではなく横方向も伸ばせばいいのに、と思ったものです。
幅を広げるという考え方は実にナイスアイデアで、これを参考にしたのがセプター&初代ウィンダムだと思っています。
2015年2月2日 21:27
こんばんは♪
あのCピラーって オーダーメード出来たのですか!!
全然知りませんでした。
こういう洒落たところを含めて、私はこのシグマ。フランスの香りを感じていましたよ。
コメントへの返答
2015年2月2日 21:51
こんばんは

当時この資料を貰って、知識にはあったのですが、オーダーメード品の実物を見ることは全くありませんでした(笑) おそらく初期だけだったはずで、実際に何台分作ったのか気になります。

イメージスケッチからすると前年に出たアウディ100の影響を受けていると思うのですが、実車の印象はフランスの(特にルノーっぽい?)香りがしますよね。
2015年2月3日 7:42
はじめましてm(__)m

興味深く楽しく拝読しました
(*^.^*)
三菱自動車って、クラブが
スキなんですね~(*^.^*)

私、以前GDIギャランのオーナーだったんですが、
当時、GDIクラブっていうのが
あったのを思い出しました
(*^.^*)
確か、四つ葉のクローバーが
デザインされたマークの
クラブで、ディーラーで
愛車に貼ってと、
ステッカーを貰いましたよ(笑)
私は貼りませんでしたが…。
コメントへの返答
2015年2月3日 19:00
はじめまして
コメント、また多くのイイね!をありがとうございます。

なかなか珍しい資料だと思いますので、楽しんでいただけたのであれば、大変嬉しく思います。

GDIクラブ、90年代末期にありましたね。こういったクラブ制は、ユーザーのプライドを擽りつつで囲い込めますので、なかなか有効な方策だったのではないかと思います。

もっともこちらのクラブは、当時物のグッズも見かけませんので、クラブ員がどれくらいいたのか、見当もつかなかったりなのですが。

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