
GWも後半に突入しています。
昨日は、昨年同様佐原まで出かけてきましたが、行きの首都高は、事故原因の渋滞に巻き込まれることに。出かけた先も人混み、帰路も交通集中による渋滞と昨年と違った様相となりました。
今日一日は休息しつつで、明日はまた出かける予定でいます。
混雑や渋滞の中では、難解な行動をするクルマも増えますので、より一層の注意が必要ですね。
そんなGW中日のUPです。
今回は少し前に、
1992年のSONYのカタログを掲載した際に、81関連の話が出ましたので、当該部品のある1990年に時計を戻してみようと思います。
それでは、1990年10月発行のカタログから抜粋しつつで紹介していきます。
先ずは、CDプレイヤーの紹介です。
CDがカーオーディオに入り込んで、普及しつつあった時代ですから、日進月歩で新製品が投入されていました。
自分は1年前に、CDX-A30RFという機種を登場直後に購入しましたが、それほど時間を置かずで同機能の価格引き下げ版である、CDX-A15RFが登場。また、高機能版である、CDX-A40RFも登場します。
ここまではCDチェンジャー本体は同一でしたが、CDチェンジャー本体の新製品として、CDX-A50が登場しています。
そんなCDプレイヤーの中から「RF SYSTEM」を紹介します。
「CDの音声をFMに変換します。これならFMラジオさえ付いていればCDが聞けますよ。」というこの方式を提唱したのはSONYが最初でした。
瞬く間に大流行し、他社にも同様の方式が乱立することとなります。
RM-X1に見られるとおり、最初の機能としては、”再生&停止”・”前後頭出し”・”前後早送り”・”DISC交換”だけでしたが、それでもカセットを使っていた身としては、かなり便利に思えたものです。
もっとも、後発のCDX-A40RFには、ワイヤレスリモコン・イントロスキャン・ランダムプレイ機能が付いたのを羨ましく思っていたのですが。
続いてはデッキの紹介です。
SONYのデッキは、ボタンの数が整理されている上に、誤操作防止の観点からボタン形状が工夫されていて、好感を持っていました。
さらに主力機種となるXR-747は、ライバル機種よりもお安い上にワイヤレスリモコンまで添付。
この機種は、知人でも購入する者がいましたし、私自身ターセルのデッキとして指名することとなります。
心配されたSony Timerは、ことデッキ部分に関する限り、廃車まで発動することはなく、大変重宝しました。
続いては、グラフィックイコライザーの紹介。
私自身は装着しませんでしたが、先述の知人は、XR-747との組み合わせで購入。
純正オーディオに慣れた目には、うねうね動くスペクトラムアナライザーが新鮮でした。同印象の人が多かったのか、比較的装着率が高かった印象があります。
続いては、スーパーウーファー。
セダンやクーペがまだ多かった時代、あまり注目を集めてはいなかったように記憶しています。
パワーアンプの紹介です。
ワンボディ全盛期では、外付けパワーアンプまで組まれることは希でしたが、高出力化&コンパクト化が進んでいます。
確かに、デッキ内蔵よりもイイ音がするんですよね。
2015/5/5 埋込型と据置型スピーカーを追加しました。
埋込型スピーカーの紹介です。
XS-7070とXS-7040が新機種ということで、大きく取り上げられています。
共に埋込型ながらも18cm×25cmの楕円ウーファー採用ですから、かなりの大型スピーカーですね。リヤトレイに余裕のある車種のみ装着可能だったはずですが、その制約を超えられれば、いい音に恵まれたはずです。
据置型スピーカーの紹介です。
主流はトレードインに移りつつありましたので、XS-330以外は従来モデルが並びます。
XS-777は、高密度複合樹脂を採用しているため、独特の質感となっています。
XS-605は、他社にも採用事例のあったトランクをスピーカーボックスとして利用できるタイプです。

この時期のSONYは、メーカー別のトレードインを推進していました。
左頁は、トヨタ車用、右頁は、日産車用となります。
81マークIIは、音響特性を配慮してダッシュスピーカーのステーが他車と異なるのですが、専用品が用意されていました。
これだけに留まらず、左下段には、81マークII系用6スピーカー、右下段には、セフィーロ用4スピーカーの設定もあるのにご注目くださいませ。
登場自体は、この前年ですが、当時の人気ぶりを裏付ける商品展開だと思います。
81マークII系用として6スピーカーセットでの専用設計品は、このXS-65Tだけだったはずです。

左頁は、前頁に続いてホンダ車用トレードインと欧州車用トレードインが紹介されています。
右頁はトゥイーターと車種別対応表となります。
この後4頁は、まだ先駆的試みだったカーAV商品の紹介です。
PIONEERは、カーナビとの組み合わせで液晶モニターを展開し始めていましたが、こちらはまだブラウン管が主流でした。
確かこのモデルは、日産車の純正オプションとしても採用されていたと思います。
同じくカーAVに関する商品の紹介です。
VHSビデオと8mmビデオデッキ、モニターは全てブラウン管ですから、25年前という時代を感じずにはいられません。
主に、ワンボックスワゴンに使われていたモデル群です。
「FITTING」として装着事例が紹介されています。
デッキ類の装着事例は、当時の最新人気車種が並びます。
その一方でスピーカーは、ホンダの2車以外、GX71マークIIHTに7thスカイラインHTと一世代前になるのが不可思議ですね。

アクセサリー類が3頁に渡って紹介されています。
ソニーのチェンジャー接続ケーブルは、この後一度モデルチェンジしただけで、多くのモデルが共用できました。この時代は、13pinの末期となります。CDチェンジャーのマガジンも21世紀初頭までは、このXA-10Bが現役。このあたりは、ユーザーに配慮した良心的な設定だと思っていました。
3頁目には、81マークII系用と当時の日産車用純正リモコンアダプターとして、XA-57TとXA-56Nが初登場しています。
こちらも当時の81人気を物語ると共に、同種では唯一の珍しい製品だと思います。前期と後期ではサテライトスイッチのコネクタ形状が異なるため、XA-57Tの適用時期からして、おそらく前期専用品でしょうね。
最後はシステムチャートです。
バブル期とはいえ、1992年のチャートと比べればシンプルですし、さらに同時期のPIONEERと比較するとかなりの差があります。
まだまだSONYのカーオーディオの商品展開は発展途上だったのです。
以上、当時を懐かしみながらで紹介してみました。使っていた人は結構多かったように思うのですが、メーカーの国内撤退もあって、当時の資料が殆ど見つからないんですよね。これがLonesomeやCarrozzeria、他社でもKENWOODだと熱心なファンが見つかるのですが。