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2015年09月16日

第21回東京モーターショー、トヨタパンフレット(商用車)の話

第21回東京モーターショー、トヨタパンフレット(商用車)の話 またまた、1975年(昭和50年)に開催された第21回東京モーターショーのパンフレット話です。

今回は、トヨタの商用車となります。

商用車は、乗用車よりも寿命が短いことや雑誌等で取り上げる機会が少ないこともあって、乗用車以上に当時のモデルを直ぐには思い出せないかなぁと想像するところです。

当ブログは、ほぼ懐かしんでいただくためのブログと化していますので、今回も「あぁ、こんなのがあった」や「懐かしい」等、記憶の琴線に触れていただければ、幸いです。

なお、今回の話に近いパンフレットとして、以前に、第21回のトヨタ乗用車(リンクはこちら)や第23回のトヨタ(リンクはこちら)のパンフレットを掲載していますので、よろしければ、ご参照くださいませ。

それでは、以下紹介していきます。



乗用車ではどこの社も、当時最大の課題だった排出ガス対策が最初に来るのですが、商用車の規制は後回しでしたので、全く取り扱いが異なります。

そんなこともあって、最初の見開きでは、毎日の暮しの中で活躍する図をイラストで紹介。乗用車の排出ガス対策が始まる前の、クルマの楽しさや面白さが、商用車ではまだまだ続いていたと言えるかもしれません。





続いてはフルラインナップの紹介。
・・・と言いたいのですが、クラウンとマークIIのバンは、何故か省略されています。特にクラウンバンは、1年前に登場したばかりで、今回が初の出品なのに不思議な扱いです。

セダンと共に各車に揃えられていたバンですが、しばらくの間、カリーナはバンを持たなかったため、この時点の参考出品が初となります。この直後に市販化されていますね。





フルラインナップの紹介が続きます。

バンとボディを共用するライトエースとハイエースの両トラックはフルキャブ形式だったものの、トヨエースやダイナはセミキャブ形式の時代です。末期とはいえ、まだまだこの形式は多かったのです。
その後、消えてしまったマッシーダイナも健在でした。

右下には、販売店別の取扱車種が記載されていますが、トヨタディーゼル店が含まれることもあって、乗用車以上に複雑な状態です。特に東京の取扱車種については、これを完全に把握できていたら、尊敬に値します(笑)

現在はトヨタ店で扱っているランドクルーザーも、元々はトヨタディーゼル店の専売車種だったのですね。





ユーザーの声にこたえてアイデアを注ぎ込んだとされたシリーズです。

今では一般的に存在する、ハイルーフバン・5ドアバン・木製デッキはどちらかというと特種仕様だった時代ですね。

パワーリフトは、その後パワーゲートが主流となりますね。ここでは英国ラットクリフ社と協力して開発と書かれています。





TECSは、現在の”TOYOTA EXCELLENT CONVERSION SERIES”になる以前は、”TOYOTA EASY CARRY SYSTEM”を意味していました。

確認したところ、TECSの最初は、1972年(昭和47年)2月に登場したコンテナ式バン型トラックとなるようです。3年半ほどの間に、用途に応じて種類が増えたのですね。





各種公共用車両が掲載されています。

新中型バスは、運輸省のプロジェクトに従って開発したものですが、フロントエンジン フロントドライブ方式を採用しています。ディーゼルエンジン、オートマチック、パワーステアリングと当時としては意欲的な仕様です。

乗用車の参考出品だったMP-1は、フロントエンジン リヤドライブだったこととの対比が興味深いですね。かなりの時間を隔てて、日野ポンチョに繋がった様なコンセプトですが、残念ながら市販化には至りませんでした。

もう一つ、自分的にはコースターと明らかに異なる大気観測PR車の詳細が気になります。

パトロールカーと救急車は、80年代初頭のドラマでもよく見た記憶がありますが、もちろんここにあるのは劇用ではなく本物の新車当時の画像です(笑)





最後は、レジャー用途への提案がされています。
当時は、商用車=お仕事優先であり、レジャーは新しい楽しみに類されていました。

また、先述の排出ガス対策により、それまで細々と存在していたキャブワゴンは、一旦生産中止となったため、バンとトラックをベースとした仕様となります。

ハイラックスのカバートップは、やがてハイラックス サーフに繋がるものですね。

ハイラックスとハイエースの荷台に乗せられているヴィルコは、着脱可能であり、日常はトラックとして使えることが謳われていますが、その間のヴィルコの置き場が問題となるため、現在は一体型のキャンパーが主流となりました。


といったところで、いかがだったでしょうか。
商用車も乗用車とは違った面から、大きな進歩を遂げているのを、ご理解いただけると思います。これらのクルマは、自分の幼少時代には各所で活躍をしていたはずですが、瞬く間に街中から消えて行ってしまいます。

そういった意味からすると、商用車の方が却って時代を映す鏡であると言えるのかもしれませんね。
ブログ一覧 | 古のモーターショーのパンフレット | クルマ
Posted at 2015/09/16 21:00:40

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この記事へのコメント

2015年9月22日 7:30
昔の商用車って味わいがあってホントに好きです♪

おっしゃる通りあくまで仕事の道具なので、きれいな個体の残存率は圧倒的に少ないですが、残っている車両は日本の産業を支えてきたその歴史を深く感じさせますね。
コメントへの返答
2015年9月22日 8:05
おはようございます

今ほど効率一辺倒ではない分、温かみや人間味を感じられるのが、昔の商用車の良さですよね。

そう、この当時だと耐久性が低い分、消耗が早かったですね。このパンフレットにあるとおり、需要が機能を生んでいるんです。今残っている車両は、そういう意味でも歴史的価値があると思いますね。

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