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イイね!
2015年10月22日

初代アリストの話(その2)

初代アリストの話(その2) 前回ブログを上げたところ、さすがは人気車でありまして、あっという間に「イイね」の数が跳ね上がりました。当方の予想を上回った初代ウィンダムといい、今はこの年代のクルマが見直される前夜なのかもしれないなあと思ったりします。

いただいたコメントの中に「そんなに古かった?」というご指摘がありまして、私もどちらかというとそちらに近い感覚なのですが、やがてもう少し時間が経過すれば、ヤングクラシックという認識が広まっていくのでしょうね。

前回に続いての、そんな初代アリスト。今回はちょっと珍し系の資料のご紹介です。

このアリスト、前回書いた通り、月販目標販売台数に3,500台を掲げてスタートは切ったものの、景気後退の影響と、新型車ならではの知名度不足が祟って、目標の1/3程度の販売台数で推移していきます。

やがては輸出にも活路が開かれるのですが、そんな状況からか、当初はその知名度を上げるために販促系の資料が作られていたようなのです。

先ずはこちらから。





Section1では、自動車専門誌各誌の掲載記事から高く評価された部分を抜粋しています。
現在と比べて、専門誌の流通量ははるかに多く、またその評価に左右されていた部分が多かったことを裏付けていますね。

新型車登場直後のご祝儀相場込の高評価は当然なのですが、現在視点でみると、プレスリリースをそのまま転記したかのようなインプレとはだいぶ違うフレーズが並んでいます。こういう文章に触れることで、審美眼が鍛えられて育ったクルマファンも多かったとおもうのですけれどね・・・









続いてのSection2では、自動車ジャーナリストの清水和夫氏が、応答形式でアリストの印象を語られています。年齢を逆算すると37歳となりますから、当然今よりもはるかにお若いですね。

画像自体は、前回掲載と同じものですので、解説は省略します。





続いてのSection3では、オーナーがその魅力を語っています。
発行からかなりの年数が経過していますが、画像とお名前は消しました。

ここに登場の5人のオーナー像を見てみると、ちょっとエネルギッシュな事業主の方が多く買われていたのかなと思ったりします。もっとも発行元の意向に沿った方が登場された可能性もありますけれどね。







Section4では、美術鑑定家の勝見洋一氏がデザインを語っています。
いろいろな時代を経由しつつの語りですが、先ずはご一読くださいませ。

読んでみるとお分かりのとおり「ドイツやイタリアがやってきたこととはまったく違った切り口で、この自動車は個性を表現しようとしているのだろう」と書かれていたりします。これのベースデザインは・・・というツッコミは野暮ですね(笑)

もっとも、このデザインに「知」を見出したのには共感できます。
アリストのデザインから「ようやく「知」がビジネスになるとトヨタは踏んだのだろうか。」とありまして、そこから24年後の現況はというと・・・これ以上は禁句ですね(爆)





Section5では、両グレードを掲載しつつ、内外装のデザインのポイントとなる箇所が掲載されています。

やっぱり、こうしてみると、デザインレベルがとても高いように映ります。このデザインがトヨタから出たのは、当時の勢いがあってこそなのでしょうね。



続いては、オート店で作られたと思われるミニ冊子です。
再構成の上で、掲載してみます。







これまた貴重な冊子だと思います。
両グレードの画像は、本カタログとは別の画像が用いられています。
こうして見ると、シルバーやダークブルーが似合いますね。



といったところでいかがだったでしょうか。
クラウンに代表される、それまでのトヨタ高級車とは違った装いで登場したために、その世界観を理解してもらうのに苦労していたのであろうことを、感じていただければと思います。

再び書きますが、当時のトヨタはこういう提案型の商品を問える力を持っていたのだと改めて再認識する次第です。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2015/10/22 21:52:52

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この記事へのコメント

2015年10月22日 22:51
こんばんは。

初代アリストの、知的なデザインセンスと高性能セダンというコンセプトを再認識しました。

QグレードにVのホイールを付けて、ホワイトパールツートン、布張り内装が当時の私の好みでした。

コメントへの返答
2015年10月23日 5:08
おはようございます

アピールしたかったのは、コメントされている2点ですよね。当時は保守的かつ指名買いの多かった高級車市場で苦戦しましたが、今視点ならもう少し理解されやすいかなと思ったりします。

3.0QベースでVのホイールは同意見です。私はダークブルーかダークモーブに一票(笑)。
「趣味性の高いクルマだからか、好みの仕様がいろいろ分散するクルマですね。」というのが、通っていたビスタ店のサービスさんの見解でして、なるほどと納得したものです。
2015年10月23日 0:20
初めまして・・・

いや、正確にはどこかで
すれ違ったことがあるかもしれない
81マークⅡからの乗り換え組ですf^^;

81ではあれやこれやとMOPを後付したりも
しましたが、そんな必要がないくらい
全部入りなのが贅沢な1台ですね笑

気がつけば同色の147アリストばかり
8年に渡って乗り継いでますが、
全く色あせないです。

私が147を選ぶ理由の多くは
そのボディデザインに因るところが大きいわけですが、
やはり3.0Vに搭載された2JZ-GTEのポテンシャルの高さを
抜きには語れません。

なんだかんだいってもその当時の
高級車然とした足回りを適度に締め上げて、
エンジンをちょいとブラッシュアップしてあげれば、
その辺のスポーツカーが軽く青ざめるくらいの
動力性能を発揮してくれますし、
ターボモデルが存在しないGR系のレクサスGSと
比較してもアドバンテージがあると思っています。

免許を取得する直前、先輩の147で味わった
異次元の加速感と、それとは対照的な
スーパーライブサウンドの音響を体感したあの日から、
すっかり147の虜になってしまった僕でしたw

今でも自宅駐車場の愛車を眺めてはニヤけるくらいです爆
コメントへの返答
2015年10月23日 5:36
(こちらでは)はじめまして

私もどこかですれ違っていたと思うのですが、お恥ずかしながら、さてどこだったろうという感じです(汗)

81だとMOPとDOP後付というのが一つの流派でした。台数が多くて部品取りに困らなかったですから、えらく凝った仕様が出来上がったりもしていましたね(笑)

147に乗り換えられて8年になりますか。81を降りられた時に、話題になっていたのは記憶していて、そこからそれだけの時間が経過したのだと実感する次第です。

同色を乗り継ぎながら、それだけ魅了され続けているというのも解る気がします。理由に上げられているデザインや2JZ-GTEのポテンシャルは、今でも色褪せていないものですし、現在では再現が困難になってしまいました。バブル期の作らしい、凝った装備も含めて貴重な一台であると認識しています。

本当に気に入ったこの一台、というクルマに巡り合えたのは誠に幸運であり、理想のカーライフでもありますね。81の経験からして、そろそろ補修部品が厳しくなりつつあると想像しますが、好きであればその困難も乗り越えられるよなあと思ったりします。
2015年10月23日 13:50
こんにちは。

147アリスト・・・自動車としては大いに買っている一台なのですが・・・

個人的に、かなりつらい思い出のある一台でして・・・

登場時、平成三年でしたっけ、私の高校の同級生が某専門学校を卒業し、音響関係の仕事に就いていたのですが、やっぱり私と同類のクルマバカで、どうしても自動車関係の仕事に就きたいとのことで、私の圧力で入社させたのがV東京(!)。
私の紹介ってことで、配属先も私の取引店に決まり、新人君として配属されたのですが、その時の
配属のプリティ(懐かしい響きですな)ってのが、なかなか実績が上がらない。そこで、その同級生を通じ紹介されて、なぜか私が指導役に・・・で、初めて契約取れたのが147のアリスト。たしかQだったかなぁ。当時大学三年の私、御多分に漏れず、ちょっとその子にお熱上げるわけですが、自分の指導で一台売れて、尚且つ、会社やめようかどうしようか迷っていた彼女を助けられたと、独り悦に言っていたのですが、とんだ大間違え。この一台、私の指導でもなんでもなく、その子の枕営業(!)で売れていたことが発覚。そこまで人を追い込んで仕舞たのかという思いと、そうまでして売ってしまうかと言う驚きと、非常に後味悪く、以後の自分の身の振り方に深く影響を与えた事柄に成りました。
街で、シルバーのアリストを見かけると、今でも何とも言えない気持ちに成ります。
コメントへの返答
2015年10月23日 18:20
こんばんは

書かれている思い出話、20年以上経過しているとはいえ、仮に私が当事者の一角だったとしたら、同じくトラウマになっていただろうと思うところです。

事実関係を知りさえしなければ、イイ話で終わっていたはずでありまして、そこまで知ってしまったのが幸か不幸かは、何とも言えない部分がありますかね。また、事実関係を知れるだけの複雑な人間模様を想像したりもしています。

自分的には先にいただいたコメントの「クルマには罪は無い」にとても共感をしておりまして、この話もそれで締めさせていただくこととします。


・・・というか、話が重過ぎてこの場ではこれ以上書けませぬ(苦笑)
2015年10月25日 0:10
こんばんは~。

カタログばかりでなく、このように珍しい資料をいくつもお持ちである事に驚きを隠せません(笑)。

アリストはシルバーがイメージカラーでしたが、こう見るとノーブルな紺色もかっこいいですね。特にデザイン的に重さを感じるリヤクォーター部を上手く帳消しにしてくれるのが紺色で、3.0Vを紺色で乗るのも知的で悪くないと思いました。

しかし地味な印象の強いシルバーを若々しく見せてくれた立役者という印象がアリストにはありますね。
コメントへの返答
2015年10月25日 7:59
おはようございます

手持ちはカタログが大多数なのですが、珍しい資料は掲載の優先度を高くしています。直球勝負より変化球の方が好みなのかもしれませんね(笑)。

紺は、クラウンと共にフタロシアニンフレークという早口言葉になりそうな(笑)新開発の特別色で、とても鮮やかな色でした。一般的に想像されるアリスト像とは違う色かもしれませんが、紺は似合うと思いますね。

シルバーを流行させたのは、もう少し後の2代目レガシィか90年代半ばのメルセデスという印象が強いですが、アリストが一足早くイメージカラーにしたのも貢献しているかもしれません。シルバーは、昭和の時代だと、営業車カラーに思われていたのですけれどね(笑)
2015年10月25日 15:51
初めまして。
現オーナーとして恥ずかしい話ですが、トヨタがこのような販促資料を作っていたなんて、まったく知りませんでした。
このような特集を組んでいただき、ありがとうございました。
初代アリスト、これからも大切に乗っていきたいと思います。

コメントへの返答
2015年10月25日 20:12
はじめまして
コメントをありがとうございます

この資料は偶然入手できたもので、それまでは私も存在を知りませんでした。販社主導の資料と推測していまして、その通りとすれば極一部のみ流通していたのではないでしょうか。

「懐かしい」の一言で十分以上と思っているものですから、現役オーナーさんからのお言葉は、こちらも大変励みになります。
私も好きな価値ある一台を、大切になさってください。
2018年8月10日 16:03
非常に貴重な資料だと思います。

この車は、色やホイールによってかなり異なった印象になりますね。
スポーツか、落ち着いた高級さか。

93年に、マジェスタのV8・4000ccエンジンを積んだ4WDも出ていましたが、私の興味は2JZ-GTE搭載車オンリーで、「リアに、普通は十分な17インチの255を履いても、アクセルを吹かすとトラクションコントロールが利きっぱなし」という、ホリデーオートの読者のカスタム記事を、目を皿のようにして見ていました。
コメントへの返答
2018年8月11日 20:32
時流も影響して、当初想定した台数を下回っていましたから、販促も力が入っていたのでしょうね。

ご指摘のとおり、色々な方向性を提案していたクルマでした。クラウンをどう進化させるかのパイロットモデル的役割も担っていたと推測しています。

私は、3.0V程のパワーは不要と思っていましたが、そのパワーに価値を見出すという見解も理解できます。17インチの255は、認可が遅れたため、アリストはもちろんスープラも当初は間に合わず、後からの設定追加でしたね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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