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2016年04月22日

1979年のミニカ アミ55のカタログ

1979年のミニカ アミ55のカタログ 多忙のピークが過ぎ去りつつあります。
かといって、いきなり大モノをやると息切れをしそうですので、軽くリハビリがてらということで(笑)

つい最近のクルマに関する話題というと、やはり今回取り上げたメーカーの話になると思います。もっとも、背景含めた事の次第や、それに対する考察みたいなのは、他で既にやられていますので、ここらしい触れ方をしてみようかと。

そんな訳で、今回紹介するのは、今から遡ること37年前にもなる軽自動車、ミニカ アミ55のカタログです。発行は、1979年(昭和54年)7月発行となります。



最初の見開きでは、低燃費が強調されています。
左側の数値は、もちろんJC08でも、10・15モードでもなく、10モード燃費です。右側は、60km/h定地走行テスト値。共に懐かしい領域の言葉になりますかね。

この22km/Lと32km/Lは、カタログの各所で強調されています。
ちょうど第二次オイルショックの時期で、低燃費に商品力があったということが一つ。もう一つは、ライバル車よりもいい数値だったためですね。

ちなみにライバル車の数値(10モード・60km/h定地の順)は

 ・スバル レックス : 28.0km/L・21.0km/L
 ・ダイハツ クオーレ : 28.0km/L・20.0km/L
 ・スズキ フロンテ(4サイクル): 28.0km/L・21.0km/L
 ・スズキ フロンテ(2サイクル): 28.0km/L・20.0km/L

でした。車名が全て消えてしまっている点も隔世の感がありますね。


当時のミツビシらしく、排ガス対策はMCA-JETですし、振動対策としてサイレントシャフトも採用されていました。





ユーティリティーの紹介です。
そもそも、ミニカは360cc時代からガラスハッチをいち早く採用していました。軽量なこともあってか、ダンパーは一本のみです。

さらに最上級のXLでは、スプリットシートも採用。今では不思議ではないこの装備も、当時の軽自動車としては、珍しい装備でした。





インテリアの紹介です。
550になる時に100mm拡幅されたことで、横方向のスペースは広がりましたが、縦方向は360時代のまま。さらにFRですから、後席の足元スペースは推して知るべしです。当時、乗せてもらう機会がありましたが、大人の男性が前席に座ると、後席の足元は小学生にもミニマムでした。

インパネは拡幅された時に新設計されたため、これでも当時の軽自動車としては立派なものでした。それでもライトとワイパーのスイッチ等は過渡期を感じさせます。

空調はフルエアミックスタイプではないようですが、インパネ上段中央にベンチレーションがあるだけでも便利だった時代です。





左頁には、その他のセールスポイントが記載されています。
右頁には、バリエーションの紹介。

今視点では、あまり大きな装備差とも言えないのですが、4グレードが設定されていました。ちなみにお値段は、XL(681千円)、GL(653千円)、S-DX(629千円)、STD(563千円)でした。

※燃費とお値段は、1979年発行の自動車ガイドブックより引用

お値段と装備の比較からすると、結局XLに行き着く気がします。





最後は諸元表です。
先に書いた通り、縦方向は大型バンパー以外は360時代と変わらないため、枠一杯までには、若干の余裕のある数値となります。

ホイールベース2,000mmのFR、今乗ってみると新鮮な運転感覚かもしれませんね。



といったところで、駆け足のご紹介でした。

この世代のミニカは、元々1972年のミニカF4が始まりで、途中550への規格拡大に対応したのが、この時点です。
この後、1981年には前後方向が拡大され、さらに1983年には軽自動車初のターボを追加。1984年に次世代に変更されるまで、12年近くもの間、作られ続けた形です。

1979年のフロンテ&アルトを皮切りに、次々とライバル車が新世代に進む中、ミニカは小変更を加えつつで一番最後まで残っていました。

アルトが登場するまでは、軽自動車の市場自体に展望が見出せていなかった(ホンダ・マツダは軽乗用車から撤退していた時期でした)のでしょうし、三菱自体も他車の更新を優先したのが、その理由なのでしょうね。


で、現況はかなり苦しいはずと推測しながらも、やりたいことがやれないという点では、この時代も相当に苦しかったはずと思ったりするのです。(今見ると、これはこれでその構成に希少価値を見出せますけれどね)
ここから、4年余りの時を経て、ご存じのとおり、次世代はFFに大変身となるわけで。

そんな視点からすると、希望は捨てずに持ち続けてほしいなというのが、私からのささやかな贈る言葉なのです。
ブログ一覧 | カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at 2016/04/22 21:44:39

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この記事へのコメント

2016年4月23日 10:59
三菱自動車と言うよりは、日本の『軽』の谷間のモデルの取上とはなかなかシブイですね(笑)

確かに暗黒期とも言えるこの時期、魅力的モデルも少なかったですね。
各社とも新規格の恩恵も生かしきれず、クオリティもあまり変わらなかったのは、1998年の新規格化で一気にクオリティアップとシェアアップがあったのとは対照的です。

まあもっともミニカ70やスキッパーの好調中に敢えて72にあまり機能的とも思えない『黄金虫シェル』を投入した意味は何だったのか?
『軽』市場自体が無くなる恐れもあった中、500+バンパー→拡幅→フル規格と言う小出しの改良もやむを得ないとも思いますが、当時のホンダライフ/ライフステップバンのようなFF4ドアで72年に登場してればまたその後は違っていた気もします。

とは言えダイハツもFF4ドアながら新規格後は鳴かず飛ばずでしたから、しょうがなかったのかも知れませんが。
コメントへの返答
2016年4月24日 9:45
おはようございます

70年代初頭までの第一次ブームと80年代以降の第二次ブームの谷間の時期ですよね。
そもそもこの時の規格拡大は、大きく減った軽自動車へのテコ入れの面はあったにせよ、主眼は排ガス規制への適合でしたから、なかなかこれを機に前向きにとはならなかったのも仕方ありません。

軽自動車が減り始めたことで、如何に普通車に近づけるかが主眼だった時代、4サイクル化という大きな変更をアピールするには、新しいボディが必要だと判断されたのでしょうね。ところが、以前のブーム時のようには売れずということで、延命となってしまったと。
ミニキャブを含めた他車との関係や三菱自体がミラージュ登場までFF化に慎重だったことからすると、選択肢はここにしかなかった気がします。結局FF化に至ることからすれば、この世代でチャレンジしておく意義はあったように思いますが。

第二次ブームの起こりは、アルトが提起した軽便な足としての軽自動車だったことからすると、この時期に必要だったのは、メカニズムの刷新だけではなく思想の刷新も必須だったのでしょうね。
2016年4月23日 19:54
こんばんは

70年代後半は、軽規格そのものが暗黒の時期があったのですね。80年代にかけて各社がFF化していく中で市場が活成していったのですね。
三菱自動車といえば、地味ながらもトヨタ・日産とは違った個性的な車が多かったと思います。次期のFFミニカ以降はギャラン∑等のデザイン言語を採り入れ、1クラス上の雰囲気があったように思います。
ek&デイズシリーズはどうなってしまうのでしょうか。軽の中では気になる車でしたので、早期の問題解決と再開を望むところです。
コメントへの返答
2016年4月24日 10:00
おはようございます

一家に一台の普及に貢献した軽自動車も、この時代には我慢車的に受け取られていました。2台目・3台目に需要を見出したのが80年代以降です。売れることで大きな投資を背景とした刷新が可能となる、そんな構図でした。
三菱も振れの大きいメーカーなのですが、トヨタ・日産から離れたモデルは、個性が感じられて好印象でしたね。FF化以降のミニカは、以前に一度取り上げているのですが、ここでもスズキやダイハツと違った主張がありました。
私もeK&デイズの背の低い方のリヤスタイル等、結構好ましく思っていました。事は露呈してしまったわけで、その成り行きを諦めずで見守りたいと思います。
2016年4月24日 0:46
こんばんは。

このミニカは私が中学の特の英語の女性教師が乗っていました。

三菱はこの時代から既にサイレントシャフトという名称を謳っていたのですね。180度クランク特有の1次振動をキャンセルするバランサーは、実はうちの親父が昔乗っていた初代ライフ(360cc)に既に採用されていました。
でも、確か4気筒の2次バランサーは三菱が最初に採用し、その特許をポルシェが買ったはずです。三菱は意外とエンジンの慣性振動にうるさい会社だったことがよく分かりますね。

こういう技術や発想がある会社だけに、今回の騒動は本当に残念でなりませんが、さすがに3度目の隠ぺいとなるとファンやユーザーへの裏切りも度を超えたものに思えますね。ホンダはこの燃費競争からやや脱落して、燃費の面でNシリーズは完全にトップ集団から外れていますが、三菱もあのかっこいいスタイルですから、Nシリーズと同じ判断をしても売れていたんじゃないかと思ってしまいます・・。
コメントへの返答
2016年4月24日 12:00
おはようございます

身近で乗っていたクルマというのは、印象に残りますね。学校の先生のクルマは、私も結構な台数を覚えていたりします。

ニューギャランの時にはサイレントシャフトと謳われていたはずですから、比較的初期からこの名称を使っていたようです。思想的には古くからあったものの、2次バランサーとしての開発は三菱が初だったようですね。
ポルシェでは、944や968への採用が印象に残っていて、それらの大排気量4気筒を支える技術でした。

世の流れがあるにせよ、燃費が全てではなく、数ある中の一性能に過ぎないという判断をして欲しかったですね。得るものより失うものの方が多いのが偽装であって、それも3度目となると、さすがにどうよとも思います。
それでも、諦めたら全て終了ともなりかねずですから、ここから何とかしようという動きには、ささやかなエールを送りたい、そんな気持ちだったりです。
2016年4月24日 7:05
おはようございます。

地元産と言うこともあり当時は沢山居た気がするミニカです。
通算で12年も作っていたんですね・・・。
今では全くといって良いほど見ません。

私としてはこの後の?ATモデルのシフトノブがとても印象深いです。
シフトブーツがあって見た目はMTなのにノブがT型・・・当時小学生だったので余り詳しくなく
いったんどういう使い方をするミッションなのかわからなかったです。

この後もヘッドランプが異形になったりターボが出たりで最後まで地道に改良を続けた(おっしゃられているように、台所事情等が大きいとは思いますが・・・)印象があります。



今回の件はかなり厳しい状況になりそうですが、これを機に良い意味での三菱らしさで魅力を表現するモデルを期待したいと思います。




コメントへの返答
2016年4月24日 12:33
おはようございます

軽自動車ブームに連動する形で、360時代やエコノは結構見かけた印象があります。何度も改良を重ねているため、初期と最終では別物感がありますが、通算だと長期なんですよね。

最後期のATは、イージードライブが求められた時代の過渡期らしい製品ですよね。私は、あれにチェリーやパルサーのスポーツマチックに通ずるものを感じていました。共にシフトパターンが特徴的でしたね。

三菱は、当時提携していたクライスラー低迷の影響もあってか、普通車の更新が優先されて、ミニカは同時期に登場したライバルがレイアウトから刷新される中、後回しにされていました。それでも、撤退という選択もちらつく中を粘ったからこそ、次に繋がっているんですよね。

事が大き過ぎて、今後の経緯も予断を許さないと思っています。それでも一縷の望みは捨てずに取っておきたいところです。
歴史の一角に名を残してきたメーカーですから、再びの提案が来る日を期待しています。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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