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2016年06月16日

1984年のカーオーディオのカタログから(SONY)

1984年のカーオーディオのカタログから(SONY) 久方ぶりに1980年代のカーオーディオのカタログを取り上げてみます。

今回は、1984年のSONYです。

SONYは、先日の「昭和40年男」誌での取り上げられ方からしても、80年代後半のワンボディ&CDの印象が強いのだろうと思うのですが、そこをあえてその前を取り上げてみるというのが、私らしいのではないかと(笑)

この年はSONYにとっても、転換期の年だったというのは、追々触れていくことにします。

それでは、1984年9月発行のカタログから抜粋しつつで紹介していきます。
このカタログ、横長かつ横開きということで、やや画像取り込みに難があるのですが、珍しさに免じてご容赦くださいませ。




SONYらしく、カーCDプレーヤーには早期から参入しています。
世界初こそパイオニアに譲りましたが、ほぼ同時と言っていいと思います。

従来のカーコンポへの追加を想定したパイオニアに対して、こちらはCDをヘッドユニットとして使う想定という対比が興味深いところです。

ボリュームやトーンコントロールまでは1DINに収められましたが、同時発売のチューナー付きでは、チューナー部だけ別体とせざるを得なかったというのが、初物らしいですね。初物らしいといえば、量産効果が出る前のお値段もです。











CDと同時に発売された、Dサイズのカーコンポ達です。
シリーズ名は「CDチューン」と名付けられています。
幅178mmのサイズは、後のワンボディに繋がるという見方が出来ますね。

1DINサイズのデッキに、1/2DINサイズのチューナーやイコライザーのデザインは、そのサイズ設定も含めて、この前年に出たパイオニアのロンサムカーボーイIIからの影響が感じられます。比べてみるのも一興だと思いますので、同時期のロンサムのカタログへのリンクを貼っておきます。
デッキのトーンコントロールを3バンドにしてみたり、インジケーターを内蔵したり辺りは、こちらの特徴ですね。



SONYのもう一つのシリーズが、ここから紹介する「メガコスモス」となります。









こちらは、最後に掲載されている「SYSTEM61」を除いて幅140mmで構成されていました。SONYでは、これをSサイズと呼んでいました。
ちなみにデッキ系は縦44mmで、イコライザーやアンプは縦35mmとなります。

このシリーズは、1982年の秋に「SYSTEM77」と「SYSTEM55」が登場し、後に機種追加がされてシリーズが完成したようです。

「SYSTEM61」は、この時期としては珍しいワンボディ機です。性能的には同時期のALPINEの名機「7155J」とあまり変わらないように映ります。ただ、こちらの見た目はどことなく純正を彷彿させますね。







当時のスピーカーのラインナップです。
「CDチューン」シリーズの登場に合わせて、据置型スピーカーの新シリーズが出揃っています。

この当時といえば、やはり据置型でリヤトレイを彩らせるということなのでしょう。もっとも、4スピーカーではその通りの構成が想定されていますが、6スピーカーではフロント:フルレンジ&トゥイーター、リヤ:ウーファーの組み合わせが想定されています。まだまだ音域で分けるマルチが珍しかった時代ですから、ちょっと目を惹く構成です。





車種別のフィッティング例ということで、当時の最新型たちのコンソールが並んでいます。

この画像からしても、メガコスモスはCDチューンに主役の座を譲ったということなのでしょう。

1DINサイズのデッキのみだと、幅150mmを横に並べていた日産車や、幅180mmのワンボディが多かったホンダ車では、収まりがあまり良くないように映りますが、まぁこれは過渡期ならではですね。







需要があるかは、かなり微妙なところですが、取り付けキットを少し大きめのサイズで掲載してみました。入手困難は確実でしょうが、多少なりとも参考になれば嬉しく思います。


といったところで、いかがだったでしょうか。
メガコスモスシリーズは、初期のカーコンポの名作だったようで、当時のオーディオマニアが高く評価、あるいは欲しい逸品に挙げていたのを記憶しています。

そんなシリーズも、DINサイズが主流となる時代を迎えて、CDチューンシリーズに主役の座を譲ったのが、この時となります。もっともそのCDチューンシリーズも、それほどの時を開けずに、ワンボディシリーズへと道を譲ることとなります。

そんな訳で、初めに書いた「転換期の年」という話に結実するのです。

現在では、検索キーで「メガコスモス」と入力しても、あまり該当が出てこないのですが、その見た目といい、このまま時間の砂に埋もれさせるのは惜しい気がします。ただ、実機はそれこそ残っていない気もするんですけれどね。
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Posted at 2016/06/16 21:58:49

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この記事へのコメント

2016年6月16日 22:44
こんばんは。

大変興味深く拝見させて頂きました。
この頃のカーオーディオは資料が大変少なく、余りよく知らなかったので勉強になりました。

シルバーのボディに角形スピーカーユニットが80年代イメージで好みです。


この時期の日産車のEサイズオーディオですが、私のS12も上段はDINで下段はEサイズと言うなんともあり得ない構成で悩みました…。
結局は1DIN機で落ち着きましたが、この時代(私が検討したのは90年代前半)ではちゃんとEサイズも冷遇されていなかったのですね。


ソニー機は良い音がしそうなイメージはありますが、いかんせんメジャーになりきれなかった印象ですね。
私も一時期購入候補に上がりましたが、結局はメジャーな他社機に行ってしまいました。

この中でのデザイン的にはグラ・イコの斜めが良いかと思います(笑)。

コメントへの返答
2016年6月17日 18:58
こんばんは

この頃のカーオーディオのカタログは想像以上に残っていないようでして、さらにSONYということですから、希少であることは間違いないと思います。

コメントされています通り、80年代のオーディオとなると、シルバーのボディに角形のスピーカーユニットを真っ先に想像しますね。

日産は1984年のC32ローレル以降は2DINサイズとなるのですが、それまで、特にデッキの方は、Eサイズとすることが多かったですね。社外のEサイズは、日産車が2DINサイズの車種が多くなったことで、80年代後半で終わってしまいます。

ソニーは、カーオーディオでは後発でしたから先発組に割って入るのは難しかったようです。この後、ワンボディが激戦となる時期には、XR-747等、主に廉価機種で一角を築くこととなりますね。

グラ・イコは、機能からして、斜めにする意味が不明ですよね(笑)。他社との差別化という意味では、明確なデザインだとは思います。
2016年6月16日 22:55
はじめまして。
あまりに懐かしくてコメントしました。
ボックス型のスピーカーってなくなりましたね。後ろからメインという不思議な音場でした。ブレーキに連動してカロッツェリアのロロゴの色が赤くなるのがありましたね。
コメントへの返答
2016年6月17日 19:07
はじめまして
コメントをありがとうございます

懐かしのオーディオは、結構好評でして、ライフワークのように時折取り上げています(笑)。用品編のカテゴリに、他にもいくつかありますので、ご参照いただければ幸いです。

ボックススピーカーは、ドアトリムの加工が一般的でなかったことから、創世記由来でした。これもリヤトレイの設置が難しくなったのと、構造的に低音が苦しいことから、90年代にはトレードインに主役の座を譲ってしまうのですが。
ボックスのイルミは、法の抜け穴だったのですが、やり過ぎて規制がかかることとなってしまい、短期間の華となってしまいましたね。
2016年6月16日 23:03
こんばんは。

SYSTEM61は輸入車のデッキとして取り付けられていた様な記憶が有ります。

昔はカーステレオ高かった!ですよねぇ(遠い目

今はナビ全盛で、カーステレオの種類自体が殆ど無いのが悲しいです・・・・(^^;;;;
コメントへの返答
2016年6月17日 19:18
こんばんは

SYSTEM61は、確かに輸入車を主としていたっぽいですね。どことなく純正ラジオを連想させるデザインといい、あまりソニーらしくない気もします。

今視点で定価を見ても高いなぁと思えるくらいですから、当時の貨幣価値からすれば、格別ですよね。それでも思いきる方が多い装備だったのですが。

今の後付けだと、やっぱりナビとの一体機となる気がします。スマホが普及したことで、オーディオの機能自体、求められなくなったということもありますね。
2016年6月16日 23:42
取り付け例が懐かしいですね。
この頃は既にDINサイズも一般化してましたので、取り付け例の掲示もこの頃が最後だった様に思います。
更に70年代は、縦型の純正オーディオもあったりとバリエーション豊富で、車雑誌やカタログも自由に見れなかった小学生時代の自分は、オーディオ宣伝チラシの「インパネ総覧」を穴の空くほど観察したものです。
同じく、サンデンカーエアコン等でも同じく取り付け例が宣伝チラシに載ってましたので、こちらも同様楽しみでした。

この頃のカーキチは、パワステもパワーウインドウもなかったクルマに、オーディオだけは見た目立派なスピーカーとともにデンと鎮座ましましてましたねえ(笑)

一時「オーディオレス」も設定され、アフターマーケットのニーズにもメーカーは応えてましたが、欧州車に始まるオーディオポケットすらない純正ナビとの一体化は、個人的には残念です。
古くて壊れたらどうするんでしょうねえ(笑)
コメントへの返答
2016年6月17日 19:32
こんばんは

この後は、車種専用の取付金具が減ってしまって、あえてページ立てする意味がなくなってしまうんですよね。

そういう意味では、コメントされているとおり、80年代初頭までの取付例の方が見応えがあったように思います。加工必須のクルマも多かったですから、撮影する方はかなり大変だったのだろうと想像したりですが(笑)

フル装備の定義、PS・PW・AC・STですが、80年代初期だと、パワーステは軟弱と言われかねませんでしたし、パワーウィンドーはもっと贅沢装備でした。オーディオは、隣に乗せる彼女向けの意もあったのではないでしょうか(笑)

コーナーセンサーや全方位カメラがAV系に入り込んでいますから、専用設計は必然の流れなのでしょう。懸念はごもっともでありまして、メカのよりもAV系がクルマの寿命を決するようになりつつありますね。
2016年6月22日 23:36
こんばんは。

私の友人(ホンダに勤める幼馴染)がSONYの大ファンで、最初の車からずっとSONYのデッキを装着していましたが、さすがにこの年代からは外れてますね・・・。でもイコライザーなどは見た目は古臭いけど間違いなく最新のものよりは使いやすいでしょうね。

箱形のスピーカーも当時は流行っていましたが、やはり音がね・・・。うちの奥様のトゥデイにも入れていましたが、埋め込み型には到底敵わない印象でした。因みに私は今のアコゴン以外は全てカロッツェリアのデッキでした。
コメントへの返答
2016年6月23日 21:17
こんばんは

メガコスモスには独自のファンがあったものの、後年からすれば、SONYがまだまだ後発の後追いをしていた時代だと思います。

この後のイコライザーは、スペクトラムアナライザーと結びついたことで、ディスプレイ重視となっていますから、ご指摘のとおり、使い易さではシンプルなこちらでしょうね。

箱形スピーカーは、ウーハーでも10cmとかですし、構造からしても低音が厳しいですよね。90年代までは各ブランドにファンがいて、カロッツェリアも人気ブランドの一角を占めていましたね。
2017年9月28日 9:45
初めまして、貴重なカタログを拝見させて頂きました。

昨年、知人より譲り受けたオーディオが正にメガコスモスのシステム55にチューナーとアンプを追加したセットでした。
こちらのブログの情報で初めて正体が判明しました。
有難うございます。


今年はパナソニックのBR3(チェンジャーコントロール付カセットデッキ)、EH1(グラフィックイコライザー)を入手したのですがネットには全く情報が無く困っています(笑)
コメントへの返答
2017年9月29日 22:37
お初のコメントをありがとうございます。

メガコスモスの実機を昨年に入手ですか。本文に書いたとおり、検索キーですらほぼ出てこない機種ですので、実機の存在に驚かされました。SONYは国内のカーAVから撤退してかなり経つということで、維持はかなり大変かと思いますが、とても貴重な実機、大事になさってくださいませ。

パナソニックのBR3、気になって検索をかけてしまいました(笑)。残念ながらカタログは持っていないのですが、当時の自動車雑誌に広告が掲載されていた記憶が薄っすらと残っています。こちらもかなり希少機種ですよね。

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「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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