自車は、あとは車検を待つばかりと思っていたのですが。
前回、もうすぐ30,000kmという話を書いたあとぐらいから、運転席のウィンドーを下す際に、異音と引っかかりが出るようになりました。数回上げ下ろしをすると、音は消えるのですが、引っかかりは残ったまま。
症状からして、ウィンドレギュレーターを疑うことになる訳で、部品交換なら車検と同時が良かろうなどと皮算用をしつつで、販売店に出かけてきました。
運良く(?)販売店でも症状は出たため、「グリスを塗ってみますか」となったのですが、診断結果は、水切りモールへの異物噛み込みだったとのこと。清掃後は、もちろんスムーズな操作も回復しました。
疑いは晴れた上、無故障記録継続となり、結果オーライではあるのですが、ワイヤー式である以上、他車での窓落ち事例を知ることもあって、どうにも完全な信頼には至りません。「ベンツは弱いですからね」などと耳にすると尚更(笑)。81は、パンタ式最後の世代ということで、最後まで窓落ちせずで過ごせましたが、こちらはどこまで記録が伸ばせるやら・・・
販売店には、こちらの展示車・試乗車の両方がありまして、ウィンドーの手当て中、展示車を眺めていました。
先代比で、前出しされたフロントアクスル、前傾姿勢が弱められ結果的に小さくなったフロントウィンドー、大径化されたタイヤ&ホイールといったあたりは、W204→W205での変更と同じですね。
サイズに余裕がある分、フォルムの流麗さはなかなかのものでありまして、パッケージングよりもプロポーションが重視されたと思わしきスタイリングは、もはや実用セダンの域にはないような気もします。
イイ感じで張り出している大径化されたタイヤ&ホイールは、特にリヤ側の存在感に圧倒されるものがありまして、そのサイズは何と275/35R19!。四半世紀前に驚かされた、初代アリストのリヤタイヤが、245/50R16ですから、この間のタイヤサイズのインフレには目を見張るものがあります。このまま大径化&幅広化が進む一方なのかな、というのも気になるところですが。
インテリアは、12.3インチのディスプレイを2枚並べたインパネが売りの一つでありまして、シフトレバーをステアリングコラムに追いやり(?)、その空いたスペースを生かして、かなりスラントさせたセンターコンソール共々、新世代であることを主張しています。こちらもCクラス以上にスペシャルティ感が強くなりましたね。
そんな内外装の意匠ながらも、リヤエンブレムは”E200”というのが一つの主張かと思います。国内のEクラスで200となると、まだミディアムクラスと謳われていた頃のW115まで遡ることとなりますし。
直6が収まっていても違和感がない長いノーズの下に収まるのは、Cクラスと同じ直4、2.0Lのターボとなって、もしかすると評価が分かれるポイントなのかもですが、C200に乗った印象からすれば、このサイズでも実用上は全く問題ないと推測するところです。
もっとも、ここまでの視点はきっと本筋ではなくて、何よりも注目すべきは、やはりインテリジェントドライブと銘打たれた運転支援装置なのでしょうね。先代にもあったレーダーセーフティの順当な進化なのですが、ここまでの強力なサポート&アシスト機能を市販車として市場に問うてこられると、やはり感嘆させられます。
今回導入された、アクティブエマージェンシーストップアシストの機能なんて、実際に発揮する機会こそ少ないのでしょうが、制御不能状態の抑止にはかなりの効果があるのではないでしょうか。
この種の機能は、運転の集中を欠くことになるという視点で否定的な見解も多いのですが、今のところその機能の根幹は、ちょっとした不注意やミスをカバーするところにあるということからすれば、私は必要な機能だと思うのです。
ただ、これって機能が高度化すればするほど、受け取り側の理解もそれに追いつく必要があるなとも。まだ過渡期ということもあって、センサー・機能・制御は各種あり、名称も不統一。その一方で売り手は、同じようなイメージを掲げて送り出しているのが現状なんですよね。
手の届かないクルマの話はこれぐらいで、自車に話を戻します。
車検前の状態確認ということで、リフトに上げた状態で下回りを見せてもらいました。
当然、打ち傷等もなく、ブッシュ類も状態は良好とのこと。気にしていたブレーキパッドは、現時点でまだまだ残っているそうで、残量からの推測では、60,000km程度は使えそうな気配。
こうなると、
メンテナンスプラスの加入による損得勘定は微妙となってくるのですが、「ブレーキ系の交換なしでも4年目の交換部品込みのため、損はしないはず」というお勧めに従って、加入することとしました。車検自体は、代車の関係でお盆明けからの入庫となります。
その際の雑談話も少し。
走行距離からすると状態良好という診断だったのですが、パッド残量にはキャリパーの小ささが、ブッシュの状態にはタイヤサイズが寄与しているのでは、という話がありました。先方の印象としては、ビッグキャリパーモデルの方がパッドの減りが早い気がするそうでして、ワイドタイヤも同様とのこと。
乗り方が起因する部分も大きいですから、真偽は不確かなのですが、私の使い方では現状の仕様で性能に不足を感じていない以上、多少なりともロングライフに結び付いているのであれば嬉しい話ではあるのです。イザ交換の際の部品代もお安くなるのでしょうし。
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W204 | クルマ
Posted at
2016/07/30 21:14:38