古の中古車情報話を一休みして、みんカラ投稿企画に乗ることにします。
車検も終わりましたので、今気になるのは、
30,000kmの時にも書いたタイヤという結論ではあるのですが、それだと話が簡単に終わってしまいますし、何にするのか楽しみ、というコメントもいただいていますので、少し話を広げてみようかと(笑)
ちなみに、前提として掲げておきますが、タイヤは組み合わせるクルマによって、あるいは個人の嗜好によっても選択が大きく異なる商品ですので、ここで書いている内容は一考察に過ぎません。従って、参考にはならない方が多いでしょうし、異論があるかもしれませんが、その点はご容赦くださいませ。
それでは、予防線を超えられた方に向けて、少し長めのお話など。
交換する際に検討のベースとなるのは、今履いているのだと思いますので、使い回しで恐縮ですが、先ずはこちらを掲載。
30,000kmを走破した、BRIDGESTONEのTURANZA ER300。サイズは205/55R16で、製造国は意外かもしれない(?)フランス。(少し前に借りたC200は、南アフリカ製ブリジストンでしたから、世界各所で作られていることを改めて実感できます)
性能の目安となるUTQGは、TREADWEAR(摩耗寿命):320、TRACTION(ウェットブレーキ性能):A、TEMPERATURE(耐熱性):Aと表記されています。TREADWEARに関しては、3万キロ強で交換時期を迎えたのですから、やや単純計算ながらも100倍という目安が立てられそうです。
タイヤ選びの最初の条件として、サイズは変えないこととします。
代車の経験からして、225/45R17でも乗り心地に不満がないことは確認できているのですが、あえてホイールを変えてまでの熱意は既になく。このあたりは、BBSばかりを懸命に探していた81時代とは、様変わりなのです(笑)
ホイール変えずでも、225/50R16なら履けそうですが、ワイドタイヤのメリットとデメリットで計りにかけると、自分の使い方ではやはりノーマルサイズに軍配。
あとは、ドイツ他ではC180の標準設定だった195/60R16でしょうか。マッドガードを付けていた場合には、縦径が稼げるという利点があるのですが、その頸木がなくなった今では、ブランドが限られるこのサイズを、あえて選ぶ必要もなかろうという具合。
こう書いてくると、消去法的ではあるのですが、現状で不満がない以上、当然の帰結でもあるのです。
サイズ話はこのくらいで、TURANZAに話を戻します。
国内では、REGNOブランドの一商品として展開されたTURANZAでしたが、今一つ浸透しきれなかったらしく、ER300は国内の展開から外され、後継となるT001も国内導入はされていません。
国内ではREGNOを使ってよ、ということなのですが、元々は別の狙いで開発されているわけですから、どうも個人的には素直に受け入れ難かったりします。
81時代は、REGNOって、率先して使っていたブランドですので、決して嫌いではない、というか結構好ましく思っているのですが、自車との組合せとなると二の足を踏んでしまうという話なのです。
ということで、BS以外の、他のメーカーにも検討を広げてみることにします。
ドイツ車には、各メーカーの承認タイヤなるものがありまして、メルセデスだと、メルセデス オリジナルの頭文字を取って「MO」タイヤと呼ばれています。
W204のMOタイヤの内、自車の205/55R16サイズで設定のあったものを、いくつか抜粋してみます。
1.YOKOHAMA ADVAN Sport V105
2.PIRELLI Cinturato P7
3.Continental ContiPremiumContact2
4.Michelin Primacy HP
他にもあるかもしれませんが、主だったものはこのあたりです。
順当にいけば、この中から選べば間違いがないのですが、タイヤにも世代交代はあるわけでして、3は「ContiPremiumContact5」が、4は「Primacy 3」が後継として登場していたりします。
さらに、W205のタイヤサイズが大きくなったことや、FF系も含めてランフラットの採用が進んだこともあって、このサイズのMOというのが、なかなか選び辛かったりします。
以上の検討を踏まえますと、目下の候補は以下の3銘柄と考えています。
1.YOKOHAMA ADVAN Sport V105
UTQGは、240-A-A(参考元は
こちら)
国内でMOが選べる貴重な存在。日本製らしいというのも、安心できるところ。
速度記号VとWから選択可能ですが、自分の使い方ならVで充分。今のはHですが、不足は感じませんし。
他の2つと比べるとモデルとしてはやや古参なこと、TREADWEARが240というあたりがネガポイントでしょうか。後者に関しては、ヘリが早いクルマですから、やはり気になるのです。
お値段も、流通が国内完結となるためか、ややお高目の感あり。
2.Continental ContiPremiumContact5
UTQGは、不明
メルセデスならコンチを組み合わせたいかなあというのは、一個人の心情。一つ前のPremiumContact2は、一度借りたW204の代車で体験していて、マッチングとしてはTURANZAよりも軍配を上げたい出来でした。みんカラ内でも、インプレを上げられている方が少ない商品なので、人柱もいいかなという思いもあり(笑)
おそらく、W205のタイヤサイズが変わっていなければ、MO指定になっていたはずです。
横浜ゴムとの提携関係がなくなったことで、将来も含めた流通関係と、W204の定説らしい左流れが出ないかなという点が不安要素。
TREADWEARは、PremiumContact2でも240or280で、さらに耐摩耗性の向上が謳われていますから、その点でも期待は持てそう。
お値段は、これまた強気のようですが、その中でも速度記号Hはややお安いようで、乗り心地等含めて考えると、選ぶべきはむしろこちらかなとも。
3.Michelin Primacy 3
UTQGは、240-A-A(?)
みん友さんで、選ばれている方も多く、さらに評価も高くということで、安心して選べる一品。当初は、Primacy 3 STが輸入されていたようですが、一年程前からPrimacy 3に切り替わっています。検索結果からすると、この切り替えにより、このサイズの正規品はドイツ製となったようですね。
無印が旧HP、STが旧LCに相当するらしく、相性としてはこの変更が吉となりそうですが、TREADWEARは320から240にダウンということで、寿命はV105と同等。ミシュランは、取り扱う製品数を絞っているようで、速度記号は最も高いWのみが正規輸入となります。個人的には、国内で使う限り、ここまでの速度対応は不要と思うのですが。
並行品も多いようで、お値段のバラつきが一番大きいようです。
ちなみに、Michelinでは、Pilot Sport 3という選択肢もあり得そうですが、最近こちらの同サイズは、XL規格に移行していて、車重1,500kgのクルマには、デメリットの方が多いという判断から候補からは外しました。UTQGは320-AA-Aのようで、スペック的には魅力的かつ評価も比較的高いタイヤではあるのですが。
といったところで、現状は全て一長一短がありまして、なかなか決められません。欧州での比較テストにも数多く取り上げられていまして、その結果が各種あるというのもその一因。
もっとも、自分の性格からして、ショップにこれがお勧めと言われると、すんなりと決まる可能性が高いのですが(笑)
あとの考えどころは、いつ交換するかですね。
寿命からすると、年末ぐらいかなと思う一方で、この時期は一般的にはスタッドレスの商戦だよなと。寒冷地だと夏タイヤの在庫は返却するという話もあるようですが、首都圏に関しては、サマータイヤも一定数の需要はあるようですから、入手は可能だろうと楽観視。
その昔、とある店舗のオープニングセールにおいて、破格値の入手に成功した身としては、いいタイミングを見計らいたいところなんですけれどね。