強大な勢力の台風の通過に続く、激しい地震の発生ということで、自然の脅威を見せつけられる思いがしております。
この度の天災により被災された皆様に謹んでお見舞い申し上げます。
軽々しく書くべき話題ではないという判断で、早々に本題に移ることをお許しいただければ幸いです。
さて、ここのところ、「みんカラを始めて」と「愛車と出会って」が間もなく5周年を迎えるというお知らせがスマホの表示の邪魔になる形でしつこく届いておりますが、もう少し日にちがあるため次回以降に先送り。
保管棚で探し物をしていた際に出てきて、つい懐かしんだという軽い話を先にしてしまうことにします。
その資料はタイトル画像からもお分かりのとおり、トヨタ東京カローラが設立35周年を迎えたときのリーフレット。
資料に発行年月の記載はありませんが、同社の設立は1962年2月であり、同年5月に行われたカローラツーリングワゴンの変更が反映されていることから、今から21年前となる1997年初夏ぐらいの発行と推測します。
おそらく、アムラックスでご自由にお持ちください状態で置いてあったものを、持ち帰ったのだろうと思います。この辺りの年代となると入手方法等、何とも曖昧ではありつつ。
紹介の都合もあり、順序を入れ替え、リーフレットを全て開いた状態から取り上げていくことにします。
先ずはウィンダムからカローラへと連なるセダンシリーズが左に、右にはセダンからの代替も多かったワゴン、コンパクト、SUVの順で掲載されています。
グラシアセダンのグレードが紹介と異なっている点を取り上げてしまうのは、性分ということで。
カロゴンは、その呼び方、掲載されている今も活躍されている某タレントさん、共に今では”懐かしい”と呼んでも違和感はありません。
続いて、左には登場直後のスパシオからエスティマへと連なるミニバンシリーズ。ワゴン、SUV、ミニバンは、まとめてRVと呼ばれていた時代だと思います。
ミニバンも、今のような横置きFFという様式が確立する前で、FR・MRでの模索がされていた頃。サイズの違いだけでなく、レイアウトでも選べた佳き時代ですね。
また、セダンとスポーツ系は大→小の順での掲載ですが、ミニバンは逆というのが興味深く。何かしらの意図はあったのだろうと推測するところです。
右にはスープラ、セリカ、レビン・セレスの順でスポーツシリーズが掲載されています
セリカを除けば、全てこの型がモデルの最後となってしまいました。
リーフレットを閉じた状態です。
左には同社の販売店の紹介があります。
この頃が個人向けリースが始まった初期ということのようです。当初は、今のような比率の拡大になるとは予想できませんでした。
右にはビジネスカーとウェルキャブが並んでいます。
ウェルキャブの形式は、ベース車は変われども機構はほぼ変わっていないように見受けます。細かい機能は改善されているのでしょうけれども。
裏表紙はこちらです。
35周年を記念した特別仕様車が設定されていたようです。・・・と書きつつも、グラシアの方は標準仕様でも選択可能なボディカラーにディーラーオプションを追加した形。一方、スパシオの方はオリジナルカラーということで、メモリアル風味はより強く。その塗り分け方については、”個性的”の一言を添えてみるということで。今、イベント等に出てきたら、注目されることは間違いなしではあります。
ここからは、いつものまとめです。
今から21年も前ということで、街中で見かける機会も多かったはずが、最近ではすっかり見かけなくなってしまったクルマたちとなっています。そこには、ギリギリ、エコカ―補助金に駈け込めた年代という影響も大きいでしょうね。
当時は、主に興味の対象だったセダン系を筆頭に、性能の向上よりもコストダウンの方が目について、あまり気に留めていなかったのも事実ではあるのですが、今となると何とも懐かしい味わいを醸し出し始めているように思います。もう少しすると、イベント等にも実車が出てきて、当時を懐かしむ風情を作る、今はまだその前夜といったところでしょうか。
あと、こうして並べた時に思うのは、各カテゴリのバランスがよいなという点です。この以前だとセダンが強くて、この後にはミニバンが強くなる、その世代交代の間といった感を受けます。加えて、スポーティにカテゴライズされる車種も複数存在できる余裕があったということですね。
こうした点が解り易いよう、今の同社のラインナップを並べてみました。
この画像は同社のサイトに掲載されているものを並び替えて掲載しています。
スポーツが減って、コンパクトが増えているというのが、時代の趨勢を象徴しているように思います。更に、主力的位置付けではないものの、軽自動車も加わっていたりもして。
プリウスがセダンかという点はやや異論もありそうではありますが、それを除けばセダン、ミニバン、SUV、ワゴン等の各カテゴリにおいては、車種の変更はあれどもその数はあまり変わっていないというのは、やや意外な点かもしれません。
それよりも大きいのは、系列独自の車種が減って、他系列との併売車種が大幅に増えた点だと思います。かつては独自扱いだったカムリも、今では併売となっていますし。今でも独自で残っているのは、カローラ系とノアぐらいでしょうか。
そんな動きはもっと加速していて、東京では他地域に先駆ける形で、ついにかつては別会社だった4系列の垣根を取り払い融合させるという、過去を知る身からすると何とも驚かされた
発表もつい先日ありました。
今から20年後となると、もっと大きな変革が起こっているのかもしれません。そう考えると、こうした比較もちょっとした意味をもってくる、そんな気がするのです。
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カタログ話(雑談編) | クルマ
Posted at
2018/09/07 20:29:37