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イイね!
2020年03月28日

1990年代のFFアッパーミドルサルーンたち

前回のおまけ的話を少し書いてみることにします。

前回、A32セフィーロを取り上げ、「90年代のミドルサルーンという枠でも高評価の筆頭格」と書きました。

90年代のミドルサルーンという条件の中で、セフィーロ以外にも個人的に高く評価しているクルマを3台ほど挙げてみることにします。

○トヨタ カムリ


当初は、セプターという別ネームで登場した輸出向けカムリも、この代でカムリ名を正式に継ぐこととなります。

セプターの2.2・3.0というグレード構成は、VZ→MZへの変更と共に2.2・2.5という形に再定義。ほぼ間違いなくマキシマがセフィーロに替わって成功した影響を受けていると思っています。

VQへの対抗的存在である2.5も悪くないのですが、実は2.2に良さがあるというのが私的見解。鼻先の軽い4気筒、ビッグシリンダーならではのトルク、バランサーシャフトによる振動の低減、スペックだけでは分からない良さが実車にはありました。

途中マイナーチェンジを挟んでいますが、個人的好みは前期型。一見特徴のないスタイリングですが、意外と豊かな面構成のリヤデッキ等、スタイリングにも見所あり。

当時のトヨタのこのクラスには、マークII3兄弟があり、同じカローラ店の中にもウィンダムやグラシアワゴンが存在したため、このセダンはどちらかというと脇役の存在でした。それもまた、味わい深くと個人的に思うのですけれど。



○ホンダ インスパイア/セイバー


先代までのFF縦置き4ドアハードトップという成り立ちはこの代で捨て去られ、FF横置きの4ドアセダンに転換しています。

この時期のミドルサルーンとしては、アコード/トルネオも結構力の入っていたいいセダンだと思いますが、一クラス上の余裕を感じるこちらを取り上げてみました。

2.5と3.2のラインナップという事で、今回取り上げたクルマ達の中では0.5クラスぐらいは上が狙い所だったのかもしれません。ホンダは台数が出ないと読んだのか意外と淡泊で、国内生産ではなく輸入車の形で導入されていますね。

モデルライフの途中でフロントマスクを中心に比較的大きな変更を受けていますが、前期型に一票です。



○マツダ ミレーニア/ユーノス 800


登場時に謳われた10年基準を忠実に守った一台。それが可能となったのは、極めて真っ当な成り立ちだったから。

時期を前後して登場したウィンダムと狙い所は近いところにありますが、比べるとアピールの仕方等不器用に感じるのがマツダらしく。5家戦略の旗色が悪くなりつつあった時期の登場で、宣伝まで力が入らなかった事情はあるでしょうね。

2代目セフィーロ登場の2年近く前にこうした形で登場していたのは、もっと高く評価されていいと思っています。

お家の事情で、パーソナル寄りのアッパーミドルサルーンは、モデル廃止&車種統合が相次いだことでついにマツダ最上級サルーンの役まで担う形となりましたが、ライバル車が更新される中で然したる古さを感じさせることなくその任を全うしたのですから、立派としか言いようがありません。

このクルマもまた、長いモデルライフの途中で大きな変更が入っていますが、フロントマスクが変わる前の型に一票です。


今回取り上げた3台は、前回のセフィーロも含めて、当時も今も地味な存在かと思います。言い方を変えるなら、大人向けのクルマとかで。

当時20代だった私からすると、いくらこの種が好きとはいっても、ピンポイントの好きからは外れていた感が強く。でも、40代も終盤に差し掛かった視点でこれらを眺めると、今更ながらに魅力を感じたりもするのです。年齢を重ねることで解る良さもあるということなのでしょうね。


何となくまとめつつも、余談を少し。
実は、今回取り上げるにあたり画像を探していたところ、あれ輸出仕様の方がカッコいいんじゃないか?と思いまして。




国内仕様は、ターゲットユーザーの好みを反映した、どちらかというと地味な仕様とされていましたが、海の向こうではこんな仕様で売られていたのだなと、新たな発見となりました。

情報の少なかった当時、この種の情報に触れられる機会は皆無に等しかったわけで。

それにしても、国内仕様にもこうした仕様があったら、少しは印象が変わっていたのではないかと思ったりします。国内仕様の若者向けには、カムリのアメリカンビレットやセフィーロのエアロセレクションがありましたが、個人的印象からすると何とも似合わない感が強くて。カムリリミックスが成功していれば、また違った展開もあったのでしょうけれどね。



【EUNOS800の画像の引用元】
マツダ100周年サイト
【EUNOS800以外の画像の引用元】
FavCars.com
ブログ一覧 | 徒然昔話 | クルマ
Posted at 2020/03/28 20:59:15

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この記事へのコメント

2020年3月28日 22:18
自分の年齢的なこともあるのか、80年代に比べて90年代への思い入れは低調なのですが(^_^;;

しかし、今回取り上げられている中で、ユーノス800/ミレーニアは、個人的に別格だった覚えがあります。
よく言われるように、この頃のマツダは5ディーラー網形成を焦って粗製乱造(言い過ぎ?)のラインナップでしたが、デザインに限っては当てはまらないと思うわけでして。

初代センティアと、少し後になりますがランティス、 そしてこの「800」は、カーデザイン・オブ・ザ・ichiyanを獲得しております_:(´ཀ`」 ∠):

ミラーサイクル&リショルムスーパーチャージャーのメカも、マツダらしくて高得点でした。

買わなかったんですけどね・・・(。-_-。)
コメントへの返答
2020年3月28日 22:54
私も思い入れは80年代>90年代です。ずっと上り調子だったものが一息ついて新たな展開となった年代なのかなと。

5家時代のマツダ車、私もデザインを高く評価しています。これ見よがしのディテールはなく、全体のバランスも良いですよね。一般受けしたとは言えないのですが、再評価されてよいと思っています。

私も初代センティアと800には同意で、もう一台は500。ランティスも高評価ですけれど。

歴史のIFですが、マツダが急ぎ過ぎず、バブルももう少し続いていたら、異なる結果だったかもと思えてなりません。ミラーサイクルももっと高く評価されて然るべき技術でしたね。

当時買わなかったとしても、今振り返ることで幾ばくかの貢献になればと思ったりです。
2020年3月28日 23:54
私は当時ゴリゴリの日産党員でしたが、ミレーニアにはその限定車ミレニアムエディションの可憐さに脳天をやられて、これもセコですが買い求め、それ以来今でもマツヲタです。
予算の都合で2リッターでしたが、良い物に乗せて頂いている感に溢れる車でマツダの誠実な車作りを実感しました。
こちらもエンブレムはミラーサイクルを貼り付けて、輸出仕様のマーカーランプを付けて遊んでました(笑)
コメントへの返答
2020年3月29日 9:24
輸出仕様として掲載したミレーニアの画像がミレニアムエディションだったようですね。国内仕様にも同様の仕様があったことを知ることができました(恥)
感じるポイントは皆異なると思うのですが、良い物に乗っているは満足感や愛着に繋がると思っています。
エンブレム交換とマーカーランプ、分かる人だけが楽しめる大人の嗜みですよね(笑)
2020年3月29日 8:55
おはようございます。

このカムリは当時高校生だった私には、大きいカローラ(110系)に見えた(失礼!)のですが、今見るとサイドがグラマラスで、おっしゃることが分かる気がします。しかし、当時の5Sエンジンは、バランサー等がついても、6発とは特に踏み込んだ時の音感で大きな差があり、分かりやすさの面も含めて日本では分が悪かったと思います。豊かなトルクを生かして低回転でのんびり走る分には、2リッターの6発よりも快適だったと思うので、発進加速が少ないアメリカでは適していたと思うのですが。

デザインは好き好きになりますが、マイナーチェンジ前後ついてはおおむね同意見です。ただ、ミレーニアは、前期の後、フロントバンパーのウインカーがクリアレンズになった中期?が私は一番好きでした。紹介されている海外仕様の写真はそうなっていますね。
コメントへの返答
2020年3月29日 9:48
おはようございます

ニューモデル速報誌のグラシアの回で、リヤショルダーが凝った造形である旨、書かれていたりします。
1Gと5Sの比較、書かれている通り、日本では1Gを求められる方が多数でした。私自身、6気筒FRこそが高級と信じて疑いませんでしたし。そんな1G乗りの一人が体験した5Sは、予想よりはるかに良かったですよというわけで。ハイメカと言えど3500回転以上が本領となる1G-FEとは対照的な5S-FE。どちらがいいではなく、好みで選べた良き時代だったと思うのです。

セフィーロも含め、シンプルな前期と豪華さを求めて手を入れてしまう後期の対比となるのでしょうね。で、私は前期に投じたくなると。
クリアレンズは色要素が減ってスッキリとした印象となりますので、好まれる方が多いですね。実は私、ウィンカーはアンバーのままが好みだったりです。
2020年3月29日 9:45
おはようございます。
この型のカムリ、カムリグラシアは私も前期型が好みですね。
当時他メーカーに乗っていて、ディーラーさんの対応が悪く、頭にきて帰り道トヨタを覗いた時に試乗したのがこのカムリでした。
真冬の猛吹雪の夕方、一見さんのお客に対して嫌な顔一つしないで試乗に付き合っていただいたセールスさんには感心しました。
客商売だから当たり前でしょうが、自分の担当ディーラーとの対応の違いに、さすが販売のトヨタと痛く痛感しました。
車本体の感想でなくて失礼しました。
コメントへの返答
2020年3月29日 9:59
おはようございます
一般的には後期型の方が豪華に映るんじゃないかと思うのですけれどね。その方向なら、クオリスの方がいいと思うこともあって、前期型に一票を投じます。
ディーラーさんの対応次第で縁が繋がり、時にその逆にもなったりしますね。
私自身、81クレスタがマイナーチェンジした時に対応してくれたセールスさんの印象が良くて、後に40ターセルを購入し長期の縁に繋がりました。逆に車検等の対応が悪くてお店を変えたことも数回。クルマは、買えば店づきあいが終わりとはならない商品ですから、対応は大切ですよね。
2020年3月29日 12:29
こんにちは(*´∇`)
はじめまして
興味深い内容でしたので、コメントさせていただきました
父親が92年に71マークIIからウィンダムに乗り換え(本人は81を欲しがったのですが、代わり映えしないしモデル末期なので反対したらこうなった)

自分が2011年に中古でミレーニアの初期モデル(ユーノス顔のミラーサイクル)に乗り換えたんですが

中古と言うことを差し引いても、普通に乗る分にはウィンダムの圧倒的勝利かなと

運転自体は楽しいですが「人を乗せる車か?」と言われたら違う気がします(笑)

あの頃みたいに、ふわふわ足にふかふかシートの走る魔法の絨毯みたいな車が出ないかなぁと秘かに願ってます(*´∇`)
コメントへの返答
2020年3月29日 13:19
はじめまして
コメントをありがとうございます。

81は71の熟成版でほぼ纏められると思えるくらいコンセプトは変えずでしたね。初期型のウィンダムは、近くにあり触れる回数も多かったもので、81との違いが興味深くもありました。
海外ではレクサスブランドを掲げることもあってか、(特に見た目の)品質ではウィンダムの方が確実に上と見受けていました。

そんなウィンダムと比較すると、ミレーニアも細部までの拘りかつ凝った作り乍らもそれが判り難い感があって。確かに同乗者視点だとより一層。それがマツダらしいとも言えるのですけれど。

私も、今のセダンがスポーティでほぼ思考停止状態なのが物足りなく感じています。ふわふわ・ふかふかは往年のアメ車由来ながらも、日本の高級車の代名詞的価値観だった時期もあったはずなんですけれどね。
2020年4月1日 1:07
この4車、当時はよく見かけました。
セフィーロは高専時代の担任が
チャイルドシートつけて乗っていましたし、
インスパイアは同じマンションに一台、
グラシアはステーションワゴンに知人が乗っていましたので
良く乗せてもらいました。
ミレーニアは私が免許を取った頃にまだありましたが、試乗は叶わずでしたが、インパネがパウダースラッシュ成型という繊細な表現が出来るソフトパッドなんですよ!と力説するセールス氏が20年経っても忘れられません。

今のようにハッチバックとSUVだらけではなく、
セダンに一定のシェアがありニューモデルの話題も豊富でしたね。
どれも控えめかつ上品なのは2020年のエモーショナル疲れした私の目には好意的に映りますが、1998年くらいの視点だと今回取り上げられたセダンは大柄で上品だが少々退屈、という見方だったと記憶してます。世間のセダンはスポーティ一辺倒ですから、どこかのメーカーが上品でリラックス出来るような、丁度こういう車が見直される時代になってくるかもしれませんね。

個人的には日産あた りがこういうFFセダンを出してくれたらと思うのですが。ティアナでもセフィーロでも良いのですが。北米で売られている現行マキシマはちょっとエモーショナル方向ですね・・・。
コメントへの返答
2020年4月1日 7:54
この4車は、販売ランキングを賑わせる類でこそないものの、一定数売れ続ける、そんな存在だったように思います。近所あるいは知り合いの誰かしらが乗っているとか。あと、中古車市場で結構長期間流通するクルマ達でもありましたね。耐久性がしっかりしていたのかもで。

今振り返ると、国内ではセダンの斜陽は始まっていた時期ですね。一方で北米等ではまだまだセダンが全盛で。そうした背景から生まれたクルマ達ですから、国内専売モノとは少々異なる、書かれているような見方をされていましたね。

売れ筋とは理解しつつも、今のセダンを見ているとスポーティ以外の価値観はないのか、と言いたくなってきます。元の成り立ちからしてスポーティで、さらに価格が上がるほど仕様がスポーティになってしまいます。だからこそ、懐古主義以外にもこうした振り返りに意義があるのかなと思ったりするのですが。

日産からの提案って、いくつかありましたからね。現行マキシマは、北米がエモーショナルを欲しているのが要因だったりするかもですが、それでもA32やJ31の現代版を再び、とか思いますね。
2020年4月3日 20:38
こんばんは。

3ナンバーのFFセダンのことを思いだそうとしてますが、どれも運転した記憶がありません。
その当時は、FR6気筒に目が奪われてました。
それが、選択肢を狭めてがんじがらめにしていたことを反省してます。
文中に乗っているカムリ後期の写真をどこかで見たと思っていたら、ダイハツがアプローズの生産中止をして、その代わりにアルティスというOEMを出しました。
一部の合成写真をダイハツマークに変えていると思います。
この車に乗っていたのは、ダイハツ販売の社長だけでした。
お客様で購入したという話は、一回も聞いてません。
コメントへの返答
2020年4月3日 21:33
こんばんは

この4車の中では、セフィーロは日産の事情もあって比較的メジャーでしたが、他車はあまり台数が出ませんでしたからね。
私も同じような感覚で、FR6気筒を至上に思っていました。後年乗ることがなかったら、こうして取り上げることもなかったかもしれません。
そう、長く続けたアプローズの替わりにアルティスの投入でしたね。当時は、サイズ的にコロナプレミオやカリーナの方が適と感じたものでした。
2000年代の初頭、そんなダイハツ関係者からと思われるアルティスがいくつか業者オークションに流通しまして、仲間内で盛り上がったことを思い出します。敢えての理由でもなければ、中々アルティスを選ぶとはならないですよね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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