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2020年07月22日

1984年のローレルのカタログ(前編)

1984年のローレルのカタログ(前編) 当初の予定ではオリンピックの開催日だったということで、4連休を迎えています。昨今のコロナ禍の影響により、オリンピックは1年延期となり、東京都に至っては外出自粛要請が出されるまでに。

折角の連休なのに…と恨み言の一つも言いたくなるところですが、そこは口に出さず、自宅でやれそうなことを楽しむのが大人の作法なのです、きっと(笑)

そんなこんなでブログの更新ということで。

今回は、1984年にモデルチェンジをしたローレル、形式名:C32型について、前後編に分けつつで取り上げることにします。

掲載するカタログは、売れ筋に特化した登場当初の簡易版となります。



最初の見開きでは、この世代のキャッチコピーである「ビバリーヒルズの共感」が掲げられています。
先代のC31型では、「アウトバーンの旋風(かぜ)」をキャッチコピーにして、空力的なスタイリング(空気抵抗係数:CD値が注目を集めていますね)を筆頭に、走りの良さを謳っていましたが、この世代では一転して北米の西海岸にポイントを移しています。

恐らく背景には、80年代初頭にカルチャーブームとなったアメリカ西海岸のムーブメントからの影響があったはずです。西海岸の中でも全米有数の高級住宅街である当地にイメージを重ねることで、高級感を訴えるというのは、上手いアピールではありました。

ツッコミを入れると、そもそもC32は北米輸出はされていない、ましてやハードトップの輸出は中近東のみでしょ、となるのですが、そこはマニア視点の野暮な話ということで(笑)。当時のアメリカ車風味も感じられるデザインからすると、セダンにVG30Eを積んで北米に出しても一定数は売れた気もしますが、ブルーバードマキシマとの競合を避けたのでしょうね。

そんなビバリーヒルズですが、比較的短期間でキャッチコピーは変えられ、新たに「グレードの薫り」を謳うようになります。





イメージリーダーとなる、4ドアハードトップV20ターボメダリストが特別塗装色プレステージホワイトツートンで掲載されています。

グレード設定としては、この上の最上級としてメダリストエミネンスが存在していたのですが、こちらの想定は「セドリックだと対外的にまずいのでローレルの一番高いのが欲しい」だった筈で、あくまでもメダリストが販売の主力にありました。

このツートンは、後掲するホワイトと異なり、サイドモールがカラードとなることで見栄えが向上。実際ホワイト以上に見かけたように思います。ホワイトのツートンではもう一色、下半分をライトグリーンに塗ったものも設定されていたのですが、こちらは見かけることも少なく、カラー設定としても前期の途中で落とされているようです。

今視点で振り返ると、上半分にホワイト、下半分にベージュ/ライトグリーンの塗分けって、カラードモールも含めて、X80系マークII3兄弟のツートンの設定と同じなんですよね。後で掲載するブラックツートンといい、明らかに真似て影響されているよな、としみじみ。

明らかに派手、いや今風の言い方だと存在感のある、このフロントマスクについては、「当初中近東向けのみの想定で、社内で好評だったことから国内用にも共用した」という記述が1985年版間違いだらけのクルマ選びにあったりします。
GULFクレシーダにも通ずる装いであり、納得させられるものがありますね。

RB20の方でしたけれど、この色のハードトップは中学校の体育の先生が買われていて、当時学校の中では屈指のいいクルマだったんじゃないかな。校長先生がGX71のセダンLGだったことも記憶にあり。「最初はソアラを検討したけれど、派手かなと思ったからこっちにした。」とか話されていたのを聞いた記憶があります。





前ページで掲載したグレードの内装が、電動格納式ミラーと共に掲載されています。

マルーン色のインテリアカラーは、この時期らしいもの。
シートは、エグゼクティブ・ルースクッションを謳っていますが、デザイン自体は上級車となるセドリック/グロリアや、マークII3兄弟のボタン引きと比較すると比較的大人しいものに感じられます。その分、ドアトリムの造形は結構派手かな、ですけれど。

インパネは、先代でも内部構造を一新していますが、再びの一新。
先代では、横幅150mmのオーディオを横に並べると共に、空調スイッチも横に広げることで、インパネの高さを抑え、フロアコンソールと分離していました。このレイアウトは開放感のあるものでしたが、豪華さに欠けると評されたのでしょうね。
この代では一転して、オーディオは横幅180mmのオーディオを縦に2.5段配置、その他スイッチ類も高さ方向に展開して、重厚な高級感を感じさせるものとなりました。R31スカイライン・F31レパード前期にも内部構造は共用で展開されるレイアウトですね。絶壁インパネとも評される、このデザインは、X60系マークIIにスイッチや計器類の配置を含めて影響されたと思っています。

いくつかの特徴を持つC32ローレルですが、最大の功績は、ここに取り上げられている電動格納式ドアミラーの採用であることは揺らがないでしょう。その後の展開は言うまでもなく、自社のみに留まらず、瞬く間に他社も採用、国内だけでなく海外ブランドも取り入れる装備となりました。今では標準アイテムの一つと言っても過言ではないかと認識します。その全ての端緒がここに存在します。
当初は、「こんなもの不要」やら「なくても困らないが、あると便利」といった評価でありまして、ギミックの一つと思われたのでしょうね。





販売のメイングレードとなる、4ドアハードトップRB20メダリストがホワイトのボディカラーで掲載されています。

こちらのホワイトは、初期は後の主流となるクリスタルホワイトではないこと(前期の途中で色変更が入っています)、モールが黒となることから、上で書いた通り、ツートンよりも少なかったように思います。もっとも、当時はホワイトシンドロームの渦中ということで、初期の販売動向では、ツートン系を含むホワイトだけで、実に84%を占めていたようです。

先代からの継承となる6ライトキャビンを採用したスタイリングは、直線基調で平面絞りも少なく、寸法以上の大きさを感じさせるものでした。先代は空気抵抗係数の小ささを謳う通り、どちらかというとシンプルかつスリークな印象を受けるものでしたが、ここも豪華さに欠けると評される要因とされたようで、マイナーチェンジで軌道修正を図りつつ、ここで濃厚長大路線に舵を切ることになります。
6ライトのピラーレスハードトップは、この時期の日産の特徴で、恐らくグラッシーなキャビンを狙ってのものと推測しますが、ここも大きく見せる要因かなと。
先代では、マイナーチェンジ時点でリヤのナンバープレートをテールランプの位置からバンパー下に移す変更をしていますが、再びナンバープレートの位置は戻されていたりします。

マークII3兄弟は、同じグレード名ながらも、ツインカム24のみ内装の仕立てが上級となっていましたが、ローレルは歴代エンジン間での仕立ての差は少なく、それはこの世代でも共通でした。
RB20が見劣りしない反面、V20ターボに注目が集まらなかった理由の一つでしょうね。日産としては、RB20に注目してほしかった節がありますので、この設定で正解だったのでしょう。初期受注こそ、RB20が42%、VG20が30%だったようですが、後にはVGが減り、その分RBが増えていたのは間違いなく。





もう一つのボディ形状となる、4ドアセダンRB20メダリストです。
マークIIと同様に、販売の主力はセダンからハードトップに移っていた時期で、同じく初期受注では、ハードトップが76%、セダンが24%という状況だったようです。これは営業車等も含めての数字でしょうから、次世代でハードトップに絞るという選択も仕方ないように思います。

ボディの形状としては、いつもの如くセンターピラーを有するセダンに一票を投じますが、純粋にスタイリングとしてはハードトップの方が良い出来に感じます。
このC32、意外とAピラーが寝かされていて、Cピラーを寝かせつつで下端を後ろ側に置いたハードトップの方が収まりが良いように映るのです。セダンは6ライトの部分もやや窮屈かな。セダンにはトランクの開口要件があったのかな、というのは推測。

掲載されているボディカラーは、これまた初期型のみの設定となるインペリアルブラックツートン。威風堂々を狙っての設定かと思いますが、ホワイト全盛期にあっては意図が受け入れられたとは言えず、後にディープシルバーツートンに差し替えられます。
このツートン、スポーティのアピールには効果的で、後にレパードやスカイラインで受け入れられていますね。

またまた私事で恐縮ですが、これと全く同じ仕様が通学途中の事務所に置いてあったことが記憶に残っています。当時としても珍しい仕様で、中々立派だなというのが印象として残り。前車は記憶失念ですが、次車はC33のダークグリーンをやはりモデルチェンジ直後に買われていて、ローレル党だったのでしょうね。





続いては、4ドアハードトップCA18グランドエクストラです。

歴史を遡ると、C231で1800にSGLを設定して、エンジンで贅沢をせず見た目や装備で贅沢をする、という市場を開拓したのがローレルでした。

先代末期では半ば特別仕様の扱いでしたが、この代で正式にSGLの後を継いでいます。
先代のグランドエクストラでは、ベースはSGLながらもメダリストに近づけた装いでしたが、再び外観での差別化が行われています。実は、個人的にはバンパーの形状、ホイールキャップのデザイン等、メダリストよりもシンプルなこちらが好み。これまた豪華さに欠けるという評価だったのか、途中でホイールキャップはメダリスト用が共用されるようになりますし、さらに1800版のメダリストとなる、グランドエクストラリミテッドが追加されることとなるのですけれど。

チェイサーやスカイラインほどではないにせよ、1800が販路の一つだったことは間違いないようで、上記の通り結構力の入った設定でありました。

ボディカラーのディープワインは、さすがに当時も見かけた記憶はあまりなく。





前編の最後に掲載するのは、4ドアセダンCA18グランドエクストラです。

前言を翻すかのようですが、リヤからの眺めだとセダンもいいかなと。起こされたCピラーの造形等、同時代のボルボ740/760に重なるものを感じたりします。
ボディカラーのシルバー、グレーの内装と相まって、地味ながらも上質という私の好みにはズバリ。

半ば余談となりますが、ヨーロッパへの輸出仕様は、こちらのバンパー等をベースにメッキの替わりにカラードのディテールを増やした仕様と記憶していて(残念ながら画像は発掘できず)、結構カッコよく映った記憶があります。欧州向けの搭載エンジンは、当初CA20S・L24E・LD28で、後にVG30Eの追加とLD28からRD28への変更が行われているようです。

話を元に戻して、この種の1800が売れ筋の一つだった理由については、価格設定が要因の一つにありました。
当時の東京地区の新車価格を確認してみたところ、1800の代表車種であるコロナ1800EXサルーンが154.6万円(AT車、以下同)、ブルーバードセダン1800SLX-Gが154.3万円のところ、このローレルは158.5万円だったようで、ちょっと背伸びという感覚は理解できるものがあります。

こうした価格設定は、FF化での多大な投資の反映が見られた一クラス下に対して、従前からのFRでの継続というのが可能にしていたのでしょう。事実、80年代初頭よりも価格差は縮まってもいます。
チェイサー、スカイライン、ローレルはいずれも販売系列にミドルクラスを持たないというハンデがありましたから、こうした1800というのはミドルクラスを希望するお客様へのアプローチ手段でもあったのです。1800で入門してもらって、次には2000に繋げるというのも当時の重要な戦略ではあり。


続いて、当時の月刊自家用車誌に掲載されていた車種別総合研究、C32ローレルの回における対談記事から、スタイリングに関する部分を抜粋してみます。

対談されているのは、当時、高原誠のペンネームを使われていたモータージャーナリストの川島茂夫氏と当時、商品開発室の主任担当役員をされていた西岡興洋氏のお二方となります。

抜粋ここから*****

高原 スタイリングは全体的にウエッジで、部分的には絞り込んだり曲面的な処理をしたりが主流だと思うんですが、その点、先代のローレルやレパードを見る限りでは、日産さんは積極的にアプローチなさってましたね。今回のローレルは直線的でボクシーなんで驚かされたんですが?

西岡 C31の時と日本の市場が違ってまして、ローレルのお客様はオーソドックスな感じを好まれますので、斬新的なものより後からついてという感じがローレルなんですね。今までのスタイルに関しての行き過ぎた面を戻してみました。フラッシュサーフェス化をやりながら、近代化のあるようなダイナミックさを表現しました。

高原 細かい配慮があるようですが、あのスタイリングから空気抵抗係数がとても想像できない値なんで驚いてますが、やはりこれはフラッシュサーフェス化によるものですか。

西岡 ええ、もう一つはフロントフードの先端をめくってみますと0.01くらい変わるんですね。リヤのトランクとか、アンダーカバー等への配慮の積み重ねで値が変わります。

高原 平面上はあまり絞り込んでないようですが、見た目に大きく見えますね。

西岡 今回はローレルの外観を変えずに、大きく見せることに努力しました。

高原 旧型よりだいぶセドリック/グロリアに近づいた感じがしますが・・・。

西岡 豪華に大きく格調高い表現を目指しました。

*****抜粋ここまで

要約すると、先代で新たなアプローチをしたものの受け入れられなかったため、(C231以前の路線に)戻したとなるかと思います。今も風潮は残っているように思うのですが、当時のこのクラスにおいては小さく見えるというのは、販売上の結構なハンデだったのです。ミドルクラスの横幅が広がってきて、クラスの違いを表現する必要が増したというのも、もう一つの背景ですね。5枠の上限が窮屈になり始めた頃でもありました。

ちょうど画像がありましたので、ここで歴代の画像を、C231、C31前期、C31後期、C32の順で並べてみます。インタビュー記事との対比やモデル間の表現方法の違い等を感じ取ってもらえれば幸いです。

先ずはセダンです





続いてはハードトップ





この中ではC31前期のセダンが一番のグッドルッキンと高く評価する一方、C231セダンの重厚感やバランスの良さにも魅かれるものがあります。
スタイリングは好みもあるので、それ以下の順位付けは避けておくということで。

前編の割に、すっかり長くなってしまいました。
C32については、ご存じの通りメカニズムについても取り上げるべき内容があるのですが、その辺りは後編に送ることにいたします。

文中の引用
販売比率:CARandDRIVER誌、1985年2月10日号のロードテスト第19回より
新車価格:月刊自家用車誌、1985年7月号掲載の東京地区新車販売価格より
対談記事:月刊自家用車誌、1985年1月号掲載の車種別総合研究より
歴代の画像:FavCars.comより
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Posted at 2020/07/22 22:51:45

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この記事へのコメント

2020年7月23日 0:07
こんばんわ。

本日は東京五輪の開催ネタが📺多く採り上げられていますが、私事になりますが、20数年前の本日7月22日に免許を取得しました!
「クルマを運転する」、と言うことが今では当たり前のことになっていますが、その当時はもう嬉しくて嬉しくて!
クルマ道楽者の端くれとしまして初心を忘れてはいけませんですね!

すみません!余談が長すぎました!
C32は小学校中学年の頃の登場でして、印象深いです!
ナベサダ氏のCM、『グレードの薫り』、仏壇マスク、いやぁ~懐かしいですね~!

コロナ禍が収束しましたら、是非ともクルマ談議合宿をしたいですね!
コメントへの返答
2020年7月23日 6:44
おはようございます

ここのところ、色々ありすぎて、本来なら東京五輪が開催されていたはずというのが、どうにも実感を伴わないように思います。
免許の取得日は、車道楽者にとって確実に記念日扱いとなりますよね。免許は取得するまでの過程がそれなりに大変で、ようやく交付となるのですが、時間が経つにつれ、あるのが当たり前でありがたみが薄れがちでもあって。

X70に少し遅れての登場でしたね。3兄弟と日本流高級感に対する表現方法の違いが興味深くもありました。

お誘いをありがとうございます。今しばらくはコロナ禍に影響されるのでしょうが、それも英知をもっていずれ乗り越えられるものと信じています。
2020年7月23日 0:46
ローレル繋がりでしたね。
私は作文的内容でお恥ずかしい限りです(笑)。

当時、親友とディーラーを廻ってカタログ集めをしていたので、C32ローレルも懐かしいですね。
下半分がライトグリーンのツートンは面白い組み合わせですね。
カタログで見て、こんなツートン売れるのかなぁと思って眺めてましたが、実写で走ってるのを見た時は驚きました。
車好きな叔父が、電動格納ミラーが世界初なんだよと得意げに話していたのが懐かしい思い出です。

翌年登場したR31スカイラインの4ドアハードトップがハイソカー然とした姿に見えたのは、ローレルと同じく6ライトのピラーレスハードトップだったのもあるでしょうか。

このC32ローレル、マイナーチェンジで印象を変えてきましたね。
エンジンもRB20DETを搭載したり。
日産はどうも、あっさり路線を変えたりするのが伝統なのかなと思ったりします。
コメントへの返答
2020年7月23日 7:36
C33のカタログ、懐かしく拝見しました。
カタログ画像を主役にして、解説は軽くにとどめるも書き方の一つと思っています。細かく書き過ぎかなと自戒もしつつ(笑)

C32、興味はあったのですがモーター店との接点がなくて、前期のカタログは後年になってから入手しています。
ライトグリーンは、もっとシルバー風味が強い方が売れたのかもしれませんね。差替えのツートンの下半分がシルバーでしたし。
電動格納ミラーは、充分自慢できる装備でしたね。3兄弟もマイナーチェンジを待たずで標準にしたくらいで、要望も強かったのでしょう。

今視点だと、R31の4ドアハードトップはローレルとイメージが重なるのが不利で、R31クーペやR32風の4ライトの方が正解だったと思えるのですけれどね。
コンセプトがハイソカーですから、6ライトの選択は必然でもあったのでしょう。

この時期のローレルは、あっさりとこってりの間で振れていますね。作りたいものではなく、ユーザーの顔色を伺い過ぎたのかなとは。
2020年7月23日 9:57
CMに渡辺貞夫さんが出てましたね。
ナベサダが映ると、とたんに西海岸の雰囲気になります(^。^)
コメントへの返答
2020年7月23日 10:18
先代のCMキャラクターは、特別仕様車にもなっていましたので、もしかするとナベサダバージョンが出るかも、という笑い話があったことを思い出します。
当時のアメリカ車と雰囲気が重なるものはあって、西海岸はいい狙いどころだったのかもしれませんね。
2020年7月23日 10:04
すでにこちらでも触れたことがありますが、ボルボ700シリーズとは似た(似せた)雰囲気を感じます。

このローレルの後期型で私はタクシー乗務員デビューをした思い出深い車です。
コメントへの返答
2020年7月23日 10:33
セダンのやや無骨に映る斜め後ろからの姿は、ボルボ700シリーズの雰囲気が重なりますね。

当初はオーナーカー想定だったローレルも、この頃には小型タクシーとしても多く使われていたことを思い出します。営業車のみ、C33登場後もクルー登場まで長く併売されていましたね。
2020年7月23日 11:45
こんにちは。

ローレルは、マークⅡ3兄弟ほどではないものの、結構見かけましたよね。この方の近辺だと、C31後期のグランドエクストラに伯父が、C32後期のターボにお隣さんが乗っていましたが、C32前期も近所で乗っている方がいました。

C32もマークⅡへのあこがれか、C31同様マイナーチェンジでイメージを変えますが、日産らしさがあるのは前期の方に感じます。

同じ5ナンバーのハードトップで、メダリストとグランドエクストラとでバンパーを作り分けていたのは知りませんでした。トヨタもそこまではしていなかったと思いますが、仰せの通り、1800の方がすっきりしていますね。

以前の職場にあったセドリックバンでも思いましたが、日産は上級車種にも、熱線などインパネにあるスイッチにシーソータイプのものを使っていますね。トヨタはプッシュ式を好んで使っていたように思いますが、高級感ではプッシュ式の方が上に思っていました。

実用上は、スイッチの入り切りが一目でわかる、シーソータイプの方がいいと思うのですが、この辺りもトヨタの方が上手だったように感じます。
コメントへの返答
2020年7月23日 19:09
こんばんは

ハイソカーブームの真っ只中でしたから、歴代の中でも売れている世代ですね。
本文に記しましたが、何台か身近で見かけた車が記憶に残っています。

C32のマイナーは、フロント周りを一新していますから、結構大きな変更ですね。らしさが何かという話はありますが、前期の方が表現法としては統一感があるかもしれません。

前期のグランドエクストラ以下のバンパーは、R31に通ずるものを感じます。HTのグリルとの相性なら、メダリストのバンパーかなという思いもあるんですけれどね。

スイッチの部分、鋭いご指摘かと思います。
たかがスイッチと思うなかれ、どこに配置するのかも含めて、操作性だけではなく、見た目の高級感にも影響する部分ですよね。

同じような部分で差を感じたのが上級グレードのオーディオで、操作パネルの高級感では明らかに3兄弟が上手だったと思います。
2020年7月23日 14:35
欧州調から北米調へのモデルチェンジで、「ローレルは方向性が定まらない」と揶揄される象徴的FMCでした。
でも当時中学生だった小生は、少なくとも車のイメージを多くを占める前周りは先代のイメージを残しながらのアップデートと思えたものです。
もっとも先代末期のMCで、それとなくFMCでのイメージ激変を避けるべく変更したからなんでしょうが。
代を重ねる毎にHT中心のスタイリングで、セダンはワザとHTから崩したデザインに写り残念でした。

「世界初電動格納式ドアミラー」が盛んに宣伝されていたのはよく覚えています。
一代限りのアイデア装備も多い中、後に世界の基準になるモノも中には出る訳で、批判覚悟でチャレンジする事は大事ですね。

さて1800ですが、ご指摘の通りこのクラスで先先代くらいから熱心だったのはローレルですね。
先代末期の1800SGLグランドエクストラは「見た目メダリスト」と言う、チェイサー1800XGエクストラとは似て非なるモノでした。
SGLやGLと言う70年代ぽいグレード名を日産に限らず淘汰したのが83/84年でしたので、C32グランドエクストラは単に先代SGLからの名称替えで、先代SGLグランドエクストラは内容こそ差異あるものの後に追加されるグランドエクストラリミテッド相当と考えるべきでしょうね。

グランデ系とそれ未満のグレードを徹底して差別する事でグランデ系のヒエラルキーを高めたマークⅡ兄弟に対し、メダリストとグランドエクストラの見た目(内外装色含む)に差異が少なかったローレルですが、果たして販売にはどう影響したのでしょうか?
当時ならばメダリスト系はC31末期の様なルーズクッションなど分かりやすい豪華さもあったらばと思います。
コメントへの返答
2020年7月23日 19:34
C31が評論家筋には好評でしたから、C32は否定的に評価されていますよね。
C231以前を思い返すと、北米調に戻っただけとも言えそうなんですけれどね。

幸い画像が揃っていたため4世代で並べてみましたが、C31のMCはC32への橋渡しの役割を果たしていますね。
本文で書いた通り、C231とC31はセダンの方が好きですが、C32だと割と微妙と思っています。

私自身、電動格納式ドアミラーは、当初フェンダーミラーワイパー的なギミックと認識していて、深く反省しています。
格納機能が必須と認識された時点で、電動化のアイデアはあったと推測するのですが、それでも実現までには紆余曲折が恐らくあった筈でして。

早々にZ20Sが追加されているため、影は薄いかもですが、1800SGLって実は画期的だったのかもしれませんね。
C31末期のカタログで見比べると、SGLとSGLグランドエクストラの差が顕著で。チェイサーの「見た目アバンテ」はラフィーネ以降ですからね。
C31とC32におけるグランドエクストラの話、書かれているとおりかと思います。当時の新車価格からしても、C32のグランドエクストラは、GR/XGが近かったりしますし。チェイサーとローレルで、1800の高級化を邁進させた構図ですよね。

私的にはグランドエクストラにお買い得を見出すのですが、当時は大抵メダリストだったように記憶します。ハイソカーブームが一因で、あと高級車由来のモーター店はミドルクラスの販売は不得手だったのかなと。
R31のクラシック内装とか似合いそうなんですけれどね。スカイラインがハイソに振れて、二車の性格付けに苦心した、そんな表れの一つなのかもしれません。
2020年7月30日 17:06
こんにちは。

C32ローレルの前期型のメダリストとグランドエクストラのバンパー違いは、登場した当初から気になってました。

だいたいは、北米仕様のバンパーを転用して高級感やスポーティーな印象をユーザーにアピールしていたと思います。

セダンに限った話ですが、小型タクシーの基準に合わせるので、バンパーを切り詰めた仕様があるのも納得出来ます。

1984年の雑誌の後ろのページに値段表がありました。

1800のフル装備グレードは150万円が中心ですね。

若い人は、エアコンがオプションだったのを知らない人が多いので、欲しい装備を着けたら200万円を超えそうですね。

マークⅡやローレルの1800を選ぶ人の印象は、走りよりも居住性で選ぶ人が多かったと思います。あと合理的な印象がありました。

次のC33の1800は、トヨタはハイメカツインカムに対して、日産はシングルカムということで、はっきり言って売る気がない印象でした。

その点トヨタ1800は100系チェイサーラフィーネまで続いたので、考え方が全然違うと思います。








コメントへの返答
2020年7月30日 18:25
こんばんは

確かに北米はまだ5マイルバンパーの時代ということで、国内に転用する事例が多数存在しました。

ローレルは、北米輸出がありませんでしたが、作り分けをした珍しい事例かと思います。中東地域向けはメダリスト用、欧州向けはグランドエクストラ用だったようですが、国内仕様の決定経緯が気になるところです。

1500の上級が120万円、1800の上級が150万円の時代です。売れ筋は、もう少しお安いグレードではありましたが。エアコンとステレオが約20万円、税金と諸費用も約20万円、付属品と値引き込みで180万円ぐらいが実売価格だったのではないでしょうか。

C31の途中までは居住性でこのクラスという選択が成立するのですが、ミドルクラスのFF化が進み、居住性の逆転が生じてしまったことで、この先の選ばれ方は変わっていきますね。

オート店はミドルクラスのセダンを持ちませんでしたが、プリンス店にはプリメーラ、モーター店にはプレセアを投入したことで、スカイライン・ローレルの4気筒を継続する必要性は低かったのでしょうね。
90系よりも車重の増した100系では、当初4気筒1800を落としたにも関わらず、チェイサーのみ復活させた理由も同じく販売店都合かと思います。

プロフィール

「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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