• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2020年11月24日

続・クラウンセダン生産終了の報道に接して

メーカーの公式発表はされていない以上、しつこいかなという少なからずの逡巡はあったのですが、軽くの補足ということで。

先々週の中日新聞のスクープを裏付けるかのように、全国紙の一部には先週こんなニュースが流れています。

【読売新聞】
・「クラウン」後継モデル、SUV風に…初の世界展開へ

【朝日新聞】(全文は会員限定)
・新クラウン、SUV風 22年予定 セダン人気低迷


記事の通りなら、先日のスクープ記事への問い合わせ対応に苦慮した挙句、内部的にも隠しきれなくなったということなのでしょう。

販売店関係者に限るとはいえ、恐らくこの時期の説明は想定外だった筈。本来なら、もっと後、現行型の販売台数が減ってから発表することで、仕方ない感を強調することを考えていたのだろうなと。

そんなことを推測させるのは、長く続いたフレームを10代目で外すときに、工場関係者から泣いて反対されたというエピソードを残しているくらいだから。工場と同様、販売店も思い入れを少なからず持つ車種でしょうし、モノコック化よりもはるかに大きな変革となると、説明会の状況が少々気になるところではあります。

気になると言えば、マイナーチェンジ直後でこんな説明となると、今後現行型の販売はどう推移していくのやら。駆け込む需要と見限る需要、両方ありそうで。

もっとも見限り離散したとしても、その受け皿がない気はするんですけれどね。クラウンに最も近いと思うレクサスも、既にGSはなく、残るはIS・ES・LSの3車。どれもこれまでのクラウンとは違う車だと思うのですが。また輸入車のセダンというのも、移行はあれども、受け皿となると疑問符が生じ。



何れにしても、私的には、マークXが廃止になる際に書いた危惧が、僅か1年足らずでほぼ当たってしまいそうなこと、改めて一人のセダンファン、クラウンファンとして、とても残念に思います。

後継車はハイランダーをベースとしたシャシーに、恐らく今推しているファストバックの上物。さらに世界展開。どう考えても、クラウンという名前が積み重ねてきた姿、また思い描く姿からは完全にかけ離れるであろうことは疑いようもありません。

トヨタとしては、得意の独自名称「セダンプラス」とやらで新たなセダン像を訴求し、セダン需要とSUV需要の両方を取り込もうというのでしょう。でも、物理法則は異なるカテゴリの両取りなんて不可能ですからね。プラスを求めれば、必ずマイナスも生じます。そのマイナスはセダンが失ってはいけないものも含まれている筈で。

成り立ちからして、私としては如何に取り繕うとも、後継モデルに(名前が残るかは疑問符が付きますが)「いつかはクラウンに」の思いが引き継がれることはありませんし、興味すらも湧かないだろうと予想しています。



今更ながらの話なのですが、、、
アスリートの存在が大きくなり過ぎて、拡販(あるいは延命)に大いに寄与したことは認める一方、クラウンの方向性を迷わせてしまったかなと、つい考えたりします。スポーティを求めるとしても、ロイヤルの世界の中に留める、ロイヤルツーリングとして併存させるべきだったのかなとも。あるいは、アスリートとロイヤルで併存させるとしても、理想はアスリートで入門してもらって、やがてはロイヤルに乗り継いでもらうだったのかもしれません。

ジャーマン3のセダンはトップにハイパフォーマンスモデルがあるから。アスリートの方が平均年齢が若いから。
そんな断片情報を繋ぎ合わせてマーケティングを行った結果、クラウンはスポーティで若返るを選択し、自らの砦をないがしろにしてしまった感が否めない、とはこれまでにも書いてきたことです。

それでも、アルファード、輸入車、レクサスはもちろん、アスリートでさえも違和感が生じる、クラウンロイヤルだけがフィットするTPOというのは、これまでこの国には少なからず存在していました。そのためだけにあえてロイヤルを求めるユーザーが存在していたのです。

作り手側が、それだけでも理解していれば、こんな迷走(と断言してしまいます)を演じずに済んだのではないかと思えて仕方ありません。
まぁ、長い歴史を持つ車ですから、理想像は多種多様。見解も多々ありそうで。

加えて、今回のことでセダンは時代遅れと断言されたようで、心情的には尚更残念感が伴っています。



しかしながら、残念が殆どの今回の記事群で、興味深くかつかすかな光に映ったのが、パトカーの生産は続けるという部分です。

パトカーとして求められる機動力の最適解はセダンなのでしょう。

記事の内容からは、今のまま先代型の生産を続けるのか、現行型ベースで新たに作るのかは不明確ですし、私の単なる思い付きに過ぎないと前置きをした上で。

パトカー向けの生産が先代型の継続なら、この際、先代型を一般向けにも復活させたら、と思うのは私だけでしょうか。

現行型の登場から2年半を経ていることもあり、先代のシエンタばりに完全復活となると、かなりの大事かと思います(もっともISがある以上、ターボ・ハイブリッド共々困難とは断定しきれませんが)。それでも、例えば、パトカー仕様をベースにシート地等最小限の変更を加えた上で、2.5を「クラウン ロイヤル」、3.5を「クラウン アスリート」と銘打って復活させるだけでも、クラウンファン(と一部のマニア)を喜ばせることができそうに思うのです。

みん友さんがコメントで寄せられた「お別れカー」。
トヨタが極めて寛大な心で実現させるとして。現行型のリヤクォーターを変えろなんて要望よりも、まだ現実味はある気がしますし、当面の対応としては一番収まりがいい気がするのです。
ブログ一覧 | 気になったニュース | クルマ
Posted at 2020/11/24 19:55:05

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

深夜徘徊。後ろ編です。(*´▽`*)
KimuKouさん

ペーパーレス
avot-kunさん

おはようございます!
takeshi.oさん

先日購入した物が届きました!
のうえさんさん

現在のチューニング具合
ゆぃの助NDさん

GLION ARENA KOBE
あつあつ1974さん

この記事へのコメント

2020年11月24日 21:19
例の中日の記事にも、次期型はハイランダーベース云々欲しいあった気がします。
いくらSUVが売れているとはいえ、SUVにクラウンの名が必要か?と思いますけどねえ。
スカイラインクロスオーバーの惨敗からして、ユーザーへそんな期待をしてないと思うのですが。
あ、一時期ランクル60が「オフロードのクラウン」と呼ばれていた時はありましたけど(笑)。
一番手っ取り早いのは、ESのようにカムリに細工してクラウンとしてしまう事。
それでもクラウンのSUV化よりなんぼもマシかと。
あと、全車シリーズハイブリッド化してミライのエンジン版車としてしまう。
コレなら後輪駆動になりますよ。
現実味はどうなのかわかりませんが(笑)。
パトカーは迫り来る安全基準の対応もあるでしょうから、ISかカムリベースあたりが相応なんでしょうねえ。

市場をドイツ車に奪われて、クラウン自体がドイツ車の紛い物になって行き、自らの首を絞めた。
自身に求められているモノは何なのか、よく見定めるべきでした。
私など、過走行の欧州車の維持費に辟易しても、今度は帰るべき国産車がない。
ネットで「クラウン廃止」のニュースのすぐ下段で「(マイチェンしたばかりの)クラウンのネット広告」。
双方とも何という皮肉でしょうなあ。
コメントへの返答
2020年11月24日 21:56
コンセプトを大きく変えて名前を残すのと、コンセプトは変えずで名前を変えるのでは、どちらが既存ユーザーに配慮があるのか微妙なところです。しかも2代目とかではなく、日本車でも有数の15代の歴史を背負うのですからね。
確かにセダンでクラウンを継続するなら、カムリ・ES・アバロンのバッジエンジニアリングが一番手っ取り早いでしょうね。歴代のファンが納得するかは別問題ですけれど。ミライやLSは、クラウンが止めることで逆に後輪駆動で残せなくなる気がしています。トヨタの後輪駆動セダン、絶滅危惧種に近付いているような。
パトカーはR32の経験がありますから、室内とトランクの広さは絶対でしょうね。都内はカムリが、近郊ではティアナも入り始めていますが、クラウンほどの実績や信頼は残せていないように思います。クラウンがセダンで継続する理由でもあるのでしょうね。

奪われたと言っても、クラウンより台数の少ないドイツ車の後を追う理由が理解できないんですよね。追ったことで得られたものより、失われたものの方が多かったのではないかと。そもそも実際の商談で競合していたのかも謎で、長年のファンを自ら裏切った感がして仕方ありません。そして、私も戻れなくなった気がしています。プログレ・ブレビスの廃止も痛かったですけれど、次期クラウンには、日本車のセダン全体も含めて絶望に近いものを感じ始めています。
本文でも書きましたが、何とも微妙な時期で。たとえ話題作りだとしても、明るい未来像を見せて欲しかったのですけれどね。
2020年11月24日 21:30
こんばんは。
クラウンのユーザー年齢の上昇はどうあがいても消滅不可避だつたのかもしれません。
それ故に若返りを図ろうとしたのが現行型なのでしようが、
メガウェブで見た限りインパネなどその作りは古典的で残念ながらその目的には不十分、結局は旧ユーザーの乗り換え需要で繋いでいるのが現実ではでしょうか。
世界的にもセダン需要の低下はドイツ御三家も抗えない現実ですし、
そうした中でセダンに分類されながら伸びているのは唯一、テスラ モデル3だけという。(モデル3をセダンと呼ぶかは人により定義が変わりますが。)
パトカーとしての需要は特装車を新規に起こすコストやSUVだと全幅や全高で、運用上の仕様要求に合致しないからではないでしようか、ただしこの先もセダン必須ならそれは、単に役所側が細かい事を変えたくないという消極的理由しか無い気がします。
https://clicccar.com/2018/08/18/618592/
コメントへの返答
2020年11月24日 22:12
こんばんは
クラウンの年齢上昇は、20年以上前からの傾向でしたからね。もっとも当時は消滅を危惧するのではなく、若い世代がいずれ入ってくるという自信を持っていたようですが。
若返りをキーワードに求めるのは理解するのですが、方法が違っていたのかなとは思うところです。私も新規顧客が取り込めていたとは思えず、旧ユーザーが乗り換えていたのだろうと推測しています。
中国市場を別と考えれば、全体的にセダンの低下は否めないとは思っています。むしろこれまでセダンが多過ぎで、少し減るぐらいで全体のバランスが取れる気もしていたのです。アメリカや日本の動きは性急すぎないかなとも。
公用車の要求は、タクシーの要求と似ていて、インフラの関係もあり、あまり変えてほしくないはありそうです。私なんかは、クラウンの先細りが続くなら、センチュリー並みに公用車の販売比率を上げて、細く長く作ればいいとか思っちゃうんですけれどね。
2020年11月24日 22:37
こんばんは。

かつて、130系や170系がセダン(ハードトップ)をフルチェンジした後も、ワゴンを継続販売していたことがありましたが、まさかその逆が起こることになるとは思いもしませんでした。

本当につい20年前までは、乗用車はセダンを中心にラインナップされ、そこに派生車種が誕生していく感じでしたが、レガシーが売れ、カローラのフィールダーが販売の主になったあたりから潮目が変わった気がします。コロナやカリーナが無くなったのもそのすぐ後でした。

210系は後ろ姿がクラウンらしさがあってなかなか魅力的だと思うので、フロントグリルをマイナーチェンジで、160系カローラアクシオの2度目のマイナーチェンジのように、もうちょっと普遍的なお顔に整えれば、仰せの通り需要はある気がします。

ただ、昔ならば、マイナーチェンジで動力系は最新のものに更新したでしょうが、特にハイブリッドは転用が難しいのか、SAIやプリウスαのようにマイナーチェンジでも更新してくれないのが残念です。
コメントへの返答
2020年11月24日 22:50
こんばんは

セドリックやグロリアはY30のままで生産を続けていた頃ですね。セダンが当時のバン/ワゴン的な扱いになるとは私も予想できませんでした。

日本車は需要の動向に敏感というと誉め言葉ですが、反面、動きが性急すぎないかとは思います。一気に根絶やしまで進みますからね。その点では、今の流行も決して油断はできないところなのですけれども。

210も歴代との比較では、つい言いたくなるのですけれど、220を変えるよりは可能性はあるかなと思っています。プレミオ・アリオンの例もありますからね。台数を求めず、法規制対応ぐらいで細く長く続けるでいいんじゃないかなと。

そう、昔は新しいエンジンが出ると早々に統一となったんですけれどね。電子制御が増えすぎて、容易には変えられなくなったのが大きいと推測しています。最新を求めさえしなければ、昔のように一世代前による決定的な不足は生じないので、それでもいいかとは思うのですが。
2020年11月25日 14:03
こんにちは(*´∇`)
ネット記事で読んだのですが、レクサスRXが発売されてハリアーが生産中止になった時に

千葉トヨペットが再販をメーカーに要請した事があったそうです

その結果復活したのかは分かりませんが、クラウンも大手のディーラーや業界団体が要望すれば少しだけ流れが変わるかもしれません

たしか埼玉トヨペットがクラウンでスーパー耐久に参戦してますよね
コメントへの返答
2020年11月25日 18:17
こんにちは
2代目ハリアーについては、生産中止からの再販ではなく、モデル廃止の方針を撤回させたということのようです。千葉トヨペットが経緯をHPで公開していますね。

クラウンの件も販売系列ごとに取扱車種が分かれていた時代なら、トヨタ店は確実に要望に動いたと思うのです。今回は販売店の動きが伝わってこなくて、全車取扱の影響と見ています。

話題になったことは確かで、今後の動きは変わるか否かに関わらず気になるところです。
2020年11月29日 23:53
今月号のMAGX誌にISのモデルライフは3年でその間にLS用とは違う新規FR P/Fを開発開始するという夢のある記事を見かけました。そんな記事を呼んでしまうと、再びクラウンが帰ってくるか・・・なんて期待したくなってしまいます。

parl-siroさん発案のお別れのために残置されるクラウンは「クラウンEX」でしょうか。シエンタの様に突然復活する例もありますんで意外とない話では無いかも。カローラアクシオも売れていますしね。

お別れカーと言えばR34、S15もそうですが、トヨタだってAE86やAA63、ST140などのFR最終世代はいいお別れが出来たと思うのですが。
コメントへの返答
2020年11月30日 18:39
ISのモデルライフが後3年は、まぁそれぐらいだろうと思うのですが、その間に新規FR P/Fというのはだいぶ願望込みと推測してしまいます。Dセグど真ん中の世界戦略車ISとそれをベースに和風翻訳したクラウンというのは、理想形ではありますけれどね。

そう、「クラウンEX」です。シエンタの復活とは違い、自社製の現行型を自ら否定する形となってしまいますので、これも一筋縄ではいかないかなと思ったりしますが。

お別れカーは新規顧客の開拓等の欲が少ない分、ファンに向けてコンセプトがぶれずとなりますね。終幕というだけでなく、名車に昇華するもう一つの要素に感じます。
2020年12月5日 17:01
遅まきながら…

 人手不足でここのところ乗務する機会が多く、220クラウン(2500HEV S・Cパッケージ)を主に乗務しています。運転してみて思うことは

 ・伝統的なクラウンユーザーの目線では
  足が硬すぎ
  ステアリングの反力が過多
  室内がタイト
  
 ・主にトヨタ想定ユーザー(欧州車セダンユーザー)
  100kmh超えるとやっぱりクラウンの脚
  パワー不足
  
ユーザー層はあくまで想像ですが。

新東名の深夜の追い越し車線をリードするには躊躇する脚で、とにかくステアリングの座りがよろしくないです。また、その速度域ではエンジンはうるさくクラウン伝統の静けさではありません。正直、これではEや5、A6に対抗できるようなクルマではないと思います。クラウンの伝統と革新の融合と云う意味では、180はよくできたクルマですね。
  
コメントへの返答
2020年12月5日 21:38
乗務もされる管理者さんですね。ヘビーユーザーのレポート、参考になります。

新東名の深夜の追越車線ともなると、往年の常磐や湾岸並みと想像するのですが。わざわざニュルに行かなくても鍛えられる場所でもありますね。

アピールの仕方は別として、作っている方はドイツ車のEセグと超高速で張り合う想定はない気がします。ボディの縦横比、エンジン・ミッションの組合せ、タイヤ・ホイール・ブレーキの各サイズetc、基本構成の違いがまだまだあって。今のスペックだと新東名の制限内で不安を取り除くくらいかなと。
それだって、二兎を追ってどちらも捕まえられずだった感が否めません。

180も当初は賛否が分かれましたね。煩型の手練れがまだまだいて、伝統を変え過ぎなかった、そこが現行との違いと推測しています。そもそも180だって、伝統の否定はしていないと思うんですよね。

プロフィール

「帰還後の近況 http://cvw.jp/b/1984303/48316556/
何シテル?   03/16 21:58
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/5 >>

    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

リンク・クリップ

1989年式マークII3.0グランデG感想文 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/05 19:34:14

愛車一覧

メルセデス・ベンツ Cクラス セダン メルセデス・ベンツ Cクラス セダン
2013年9月14日納車 アドバンストライトパッケージ ボディカラー:988 ダイヤモン ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1995年12月登録(同型最終年月) 2001年6月購入 2013年9月譲渡 ボディカ ...
トヨタ マークII トヨタ マークII
1992年6月購入 2009年3月一時抹消 2009年6月永久抹消 ボディカラー:18 ...
トヨタ クレスタ トヨタ クレスタ
1991年7月登録 2000年11月購入 2001年6月譲渡 ボディカラー:27N パ ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation