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2021年10月01日

初代カリーナED 前期の特別仕様車

初代カリーナED 前期の特別仕様車 台風16号は、当初危惧された首都圏上陸こそ外れたものの、東寄りの海上を北上中。大事にならずの通過を祈るばかりです。

そして9月から10月への月替わりとなりました。
この月替わりは、長く続いた緊急事態措置及びまん延防止等重点措置の終了も意味するため、今回ばかりは少し感慨深いものがあったりします。ようやくの終了ということで開放感は確実にあり、また第6波の到来も考慮すると、今のうちにという感すらあるのは否定できません。かと言って、一気の緩和は再拡大への逆戻りに直結しそうなのが難しい所。自制が大切な局面ですね。


前段はさておき、本題に入っていきます。
一月ほど前、初代カリーナEDの後期の特別仕様車を取り上げています。この回を作る際、特別仕様車の資料がまとまって保管されていたことを確認。前期・後期を通しでやるのは、本文が長くなり不適。さらに私都合で後期を先行させたという経緯があります。

その後、前期もやろうと機会を伺っていたものの、他のネタを優先したことから先送りとなっていました。約一月遅れでようやく順番が回ってきたということで。


後期を取り上げた際、登場の経緯やモデル変遷等は書いていますので、今回この辺りは補足のみに留めることにします。

初代EDは、1985年8月の登場後、当初想定をはるかに超えた人気を集め、販売台数も好調に推移しています。ところが、翌1986年5月には早くも、セダンのマイナーチェンジと合わせる形で一部改良が行われています。
兄弟車でありながらも、GWを挟んでセリカの方が4日程発表&発売が早かったというのは、深海領域の話。

この時の主な変更内容としては、
・ボディカラーの変更。ホワイト(041)→スーパーホワイトII(040)
・一部ボディカラーにおいて、カラードドアミラーを採用。
・後席中央シートベルトの追加
・Sをベースに電動ムーンルーフやスポーツシートを備えたSツーリングを追加
等が行われています。

白が大半で売れていましたから、ボディカラーの変更はカラードドアミラー化と合わせ、初期型を買ったユーザーには結構厳しい仕打ちだったような。さらに追い討ち的に映ったのが、これからご紹介する特別仕様車となります。

実は中学生の時に車好きという理由から仲が良かった同級生の家が正しくその該当でありまして。同時期に出たビスタHT共々、複雑な心境を隠すこともなかったのは、今でも思い出す出来事の一つ。


【40周年記念特別仕様車】
●ベース車両:1800X
●1986年9月 - 12月
(特別装備)
 A1.カラードバンパーモール
 A2.カラードサイドプロテクションモール
 A3.カラードアルミホイール(13インチ)&センターオーナメント
 A4.専用フロントエンブレム
 A5.サイドストライプ(ベージュ色)
 A6.ロッカーモール(メッキ)
 A7.電動格納式ドアミラー
 A8.専用シート表皮&ドアトリム表皮
 A9.カセット一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ(レス車も設定)
(外装色/内装色)
 a1.スーパーホワイトII(040)/ブラウン(HB43)









標準では黒のモール類をカラードにするというのは、マークII3兄弟の特別仕様車に続くアプローチ。特別仕様車の定番装備となる過程を経た後、カラードモールが標準装備に含まれていくことになります。
まだ、この時期では特別感のある新鮮な装備ではありました。

電動格納式ミラーも、標準仕様では後期まで待ちとなるため、一足早くの採用。前期では唯一の採用と認識しています。


特別装備の内、カセット一体AM/FMマルチ電子チューナー付ラジオ(サウンドフレーバー・システム付)(名前長!)が選択装備だったというのは、比較的珍しい設定かと思います。

あまり聞き慣れないであろうサウンドフレーバーについて解説すると、ボタン一つで6つのモードのトーンコントロールを選択可能にした機能となります。車室形状に最適な音響効果を叶えたフィックスイコライザーと合わせて音質向上を図るというのが狙い。

標準オーディオも、4アンプの電子チューナー、ロジックコントロールデッキ、グラフィックイコライザーを備え、スピーカーもライブサウンドスピーカーと名付けられた高音質の物が共通で使われていました。機能はサウンドフレーバーの有無を除けばほぼ同じで、最大出力も10W×4と15W×4という違い。それだけに選択装備でも充分という判断だったのでしょうね。

深海領域の話も少し。
マークII3兄弟と同様に、この3兄弟も、標準のオーディオは、セリカが富士通テン、コロナクーペとカリーナEDは松下。サウンドフレーバー付は全て富士通テンという形で製造元が分かれていました。

さらに余談。
自分の最初の車となったAT170コロナでは、メーカーオプションで同様のオーディオシステムを選択しています。こちらは松下製でしたが、2DINデッキには”Technics”の表記で、リヤのスピーカーグリルには”Live Sound System”のバッジ付。同世代の例外に漏れずオーディオ好きの少年としては、結構高価なメーカーオプションを奮発させるに充分魅力的な装備だったわけです。サウンドフレーバーは、最初触っていたものの、やがて高音強調のPOPSポジションで固定となり。まぁ、ありがちなオチということで。


本筋に戻します。
この特別仕様車は、トヨタ店の40周年記念ということで、クラウン(HT ロイヤルサルーンSCがベース)、カリーナ(1500SGエクストラがベース)と同時での展開がされていました。

何れも当時の最多量販グレードがベースであり、特別仕様の内容も結構凝ったもの。メモリアルであるから、が最大の理由となるのですが、同時期に進行していた”T50作戦”と無関係とは思えずです。

当時のトヨタは、創立50周年を迎えるにあたり、軽自動車を除いた国内乗用車市場の占有率で50%を超えることを目標としていて、相当荒っぽい手法も含めつつで強力な販売推進が行われていました。T50作戦は、数か月後に大量の中古車を早期発生させる副作用を招きつつも、一先ずは1986年10月に達成という形で終わるのですが、今回の特別仕様車もそこに大きく貢献していたのは、疑いようのない事実と言えるかと思います。

T50の最前線となる販社各系列は、各々強力な持ち駒を欲し、新型車が一巡していたトヨタ店はこれらの特別仕様車を作らせた。期間限定だった点も考慮すると、多少の見当違いはあれど、大筋はそんなところと推測しています。



続いての特別仕様車は、前期の末期に追加されたものとなります。
前回ご紹介したVの前史的位置にもなりますね。

【ED特別仕様車】
●ベース車両:1800L
●1987年4月 - 7月
(特別装備)
 B1.ワンタッチ式パワーウィンドゥ
 B2.電磁式ドアロック
 B3.ブロンズガラス(ブラウン内装)/ティンテッドガラス(グレー内装)
 B4.高級シート(S用)・オープンスルーヘッドレスト
 B5.185/70R13タイヤ
 B6.フルホイールキャップ
 B7.マッドガード
 B8.ペイントストライプ
 B9.ドアポケット(前席両側)
 B10.リヤウィンドゥアンテナ
(外装色/内装色)
 b1.スーパーホワイトII(040)/ブラウン(QA43)orグレー(QA13)
 b2.グリニッシュシルバーM(154)/グレー(QA13)
 b3.ブルーイッシュシルバーM(160)/グレー(QA13)









タイトル画像でも用いた、当カタログの表紙は、EDとWANTEDを重ねた、中々の技ありですね。

最近はまた異なる傾向が見受けられつつあるものの、新車の販売傾向としては、登場初期は上級グレードが人気を集めた後、月日が経過すると、やがて中下級グレードに比重が移っていくが、半ばお約束となってきました。

初代EDの場合は、その傾向に加えて、販売台数が増えるに従い、対象ユーザーの拡大も影響していたりします。当初は、スペシャルティーカーの位置付けが強かったものの、段々ファミリーカーとしても受け入れられることに。後者での売れ筋は、1800の中間グレードとなってくるわけです。EDの最廉価グレードとなるLは、価格訴求の要素が強い設定でしたから、激戦区で勝ち抜けるための商品力向上が必要度を増していたと言えるわけです。

特別装備は、そんな背景を反映したものと言えるかと思います。
細かく見ていくと差異は少なからずあるものの、少なくとも外観の一見なら、1800Xとあまり変わらない仕様となったと言えそうで。
一つ上のFとの関係では、シートやオーディオ等は下級に留まるものの、185/70タイヤやマッドガード等では逆転していたりします。

朧げな記憶という前提となりますが。
少なくとも前期のLは、リヤバンパー下部のロッカーパネルがボディ同色で、ブラックアウトされた他グレードと並べた時に、結構な見栄えの差を感じずにはいられませんでした。当時は白が大半で売れていますから、尚更で。
この特別仕様車、後期のL共々この部分の変更も行われていたのかは失念していまして、気になる点ではあります。


ベースグレードが異なるのを承知の上で上の特別仕様車とインパネを比較すると、空調スイッチはプッシュ式からレバー式となり、オーディオはカセットレス以外にラジオもFMこそ備わるものの、電子チューナーからボタン式のメカニカルチューナーとなります。見た目の高級感に大きな影響を与える一方で、当時流のお買い得価格に抑える策は、この辺りにあったと言っていいでしょう。

当時としては既に珍しかった6連メーターの一部が警告灯となる点も、廉価グレードの特徴でした。このメーター配置には、初代セリカやカリーナへのオマージュを感じたというのは私感です。

ラジオは、元々AM5ボタンが製品化された後、内2ボタンをFM受信機能の追加の際に割り振ったという経緯があります。5ボタンでは放送局の増加に追い付けないことから、過渡期では6ボタン式も製品化されていますが、やがて電子チューナーへ移行していくことになります。メカニカルチューナーの末期とも言える時期です。

首都圏に限っても、この翌年ぐらいから、BAYFM、J-WAVE、NACK5等、FMの新規開局が相次いでいます。


激戦区と書きましたので、当時のライバル車との価格関係も少し書いてみます。記載している価格は、当時の月刊自家用車誌から、東京地区のAT車の標準価格となります。

今回の特別仕様車の価格は探せなかったものの、L:147.4万円、F:166.4万円という価格と追加装備から推測すると、恐らく155万円前後だったと思われます。

4ドアハードトップに絞って、ライバル車を見渡すと結構イイ線の設定ではありまして。
直接かつ最大のライバルは、この少し前に追加されたブルーバードLXセレクトリミテッド:154.8万円のみ。近い価格帯では、ビスタVLエクストラ:153.2万円、チェイサーXLエクストラ:153.4万円があるものの、この両車はP/Wが非装着というのが大きな違いでした。この頃になると、A/C、P/S、4ATに続く形で、P/Wもかなり必須装備と認識されつつありましたし。視点を少しずらすと、チェイサーをこの価格帯に捻じ込んだオート店の執念も感じずにはいられないのですが、それはまた別の話ということで。

ちなみに、この時期と重なる形で発表された、カローラSEリミテッドは137.8万円。スプリンターSEサルーン、サニースーパーサルーン等含めて、値引き込みなら競合関係は生じていたと言っていいと思います。「こちらは一クラス上のハードトップです。それが今ならお買い得価格でご提供出来ます。」なんてセールストークが聞こえてきそうでもあり。モデル末期のお買い得で対抗は、マイナーチェンジとフルモデルチェンジという違いこそあるものの、コロナ1800セレクトサルーンと重なるところでもあります。

これまた余談の域ですが。
この年の8月にEDがマイナーチェンジを行った翌日、ビスタには、VLエクストラをベースとしてこの特別装備の殆どを追加した特別仕様車エトワールが追加設定されていたりします。明らかに意識しての設定であることは疑いようもなく。



といったところでいかがだったでしょうか。
前回ご紹介した特別仕様車との違いや、当時のライバル関係等様々な視点から検証、あるいはお楽しみいただければ嬉しく思います。


ブログのお題としては、ここまででほぼ満たせそうなのですが、初代EDを取り上げるのは、これでもうしばらくはなさそうなので、この機会に書いてしまいましょということで。

EDについて、当時話題の一つとなったのが、トヨタ初のピラーレス4ドアハードトップというボディ形状を採用したことでした。トヨタ自身が、5代目クラウンにおいて4ドアピラードハードトップを展開するにあたり、安全性等の点からセンターピラーは必要であることを謳い、事実以降の4ドアハードトップは全てセンターピラーありとしてきたことからすれば、EDの選択は自己矛盾にも映るものだった訳です。当然賛否も分かれています。

この選択について、当時の主査で、後の副社長となる和田明広氏は、次の2点を上げられていたりします。
●小さくてしかもヒップポイントが低いため、前席の乗降時にセンターピラーのベルトライン部と当たり易く、後席の乗降時の靴の干渉抑止と両立するには、ピラーレスタイプを採用しかつセンターピラーを比較的前方に配置するのが理想的。
●トヨタは技術がないのでピラーレスのハードトップを作ることが出来ないとまことしやかに(他社が)宣伝することに腹を立てている販売部門からの強い要望があった。

一つ目の理由については、前席の乗降時にリヤウィンドゥが開いていることは少なく、ピラー分の数センチはあまり大きな影響とならないと思われることからすると、どちらかというと後者の要素が大きかったのでは、というのは推測。

加えて和田氏は、初代セリカがクーペでありながらもピラーレスの開放感が人気の要素となっていたこと、さらに初期の販売に苦戦したカリーナがハードトップを追加して以降、販売が上向き人気車に昇格したことを目の当たりに見ていますから、再びとなるピラーレスをやりたかったのだろうなとは。

懸念された安全性に関しては、フロントピラーを転覆要件や衝突要件がかなり厳しい北米基準に適合したセリカと共用すること、ルーフサイドレールの長さは、4ドアハードトップでありながら2ドアハードトップと比べても短いことで対応したようです。前者に関しては当時としてもAピラーが骨太ですし、後者に関してはそれだけAピラーが寝かされていたとも言えますけれど。

4ドアピラーレスで生産する場合、ドアガラスの建付は確たる基準点がなくなるため、かなり難易度があがることになります。しかしながら、組立サイドからピラードへの変更要望が上がることはなく、懸命な取組みにより量産が立ち上がったとのこと。初の4ドアピラーレスハードトップへの挑戦とEDという商品企画があってこそのエピソードなのでしょうね。

そんないくつもの逸話を残した4ドアピラーレスハードトップですが、90年代からの安全性重視の中では継続は困難となり、結局トヨタにおいては、初代と2代目のED、それと兄弟車となる初代Exivのみで終わってしまいました。

私自身は、当時から商品性重視の採用と映り、否定的に見ていましたし、その後の変遷からしても、ピラードだけで展開しておくべきだったに一票を投じます。それでも、EDの販売が大成功した理由の一つであること、商品化の裏に関係各位の多大なる尽力があったことは忘れてはならない点であるとも思います。

このことに限らずですが、何事も好き嫌いだけで安易に断じてはならない、自身の肝に銘じていることの一つになります。
ブログ一覧 | カタログ話(特別仕様車編) | クルマ
Posted at 2021/10/01 21:48:04

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この記事へのコメント

2021年10月2日 0:44
義妹が最終モデルのGTに乗っていたこともあり、親近感のあるカリーナEDですが、今目線では随分と質素に映ります。

さて初代では1S-Eの存在が疑問でした。
同時期のFFコロナにも設定があったもののやや中途半端な印象で、ビスタカムリの2S-Eを持ってきた方が良さそうに思えたものです。
3S-Gは特別な存在で1800中心とする事でビスタカムリのやや下のポジション狙いだったのが、思いの外3S-GのG-LTDが売れて、後期では2Lメインにシフトしたのかと思っています。
本来お買い得なFですが、前後期通じて思惑ほど売れなかった気もします。
また特仕ベースにも好適のはずですが、Fベースの特仕はいかがだったのでしょうか?
コメントへの返答
2021年10月2日 6:30
XやG-LTDなら、マークIIグランデとの対比でも然程見劣りしないという印象でしたが、時代の変化の方が要素として大きいということなのでしょう。

企画の際に意識したのがブルーバードやプレリュードということで、当初から1800中心の構想だったようです。セリカの輸出仕様は3S-GEの下に2S-Eを設定していましたから、純粋に当時の国内市場を見据えての1S-Eという選択でしょう。
1S-Eが中途半端な印象というのはご指摘の通りで、ハイメカ化される際、コロナ共々3S-FEへ統合となっていますね。

FはコロナEXサルーンに相当し、Xは同ADに相当という設定でしたので、当初は(特に初期需要が一巡後は)Fの比率がもっと上がる想定だったのだろうと推測しています。Xが売れ続けたことで、後期は1800Ciにも展開。お買い得はLベースの特仕が担っていますから、Fは上下に挟まれた難しい位置に押し込まれた感は否めません。後期のXが3S-FEのみなら、Fの特仕も可能性は十分あったと思うのですけれど。難しい位置という点では、20・30ビスタVEと重なるものを感じたりします。
2021年10月2日 10:02
85年の登場当初はまだフルホワイトではなかったんですね。
真っ白ハイソの権化のような印象から、間違った思い込みしてました。
EDはものすごい売れ行きで、カッコいいから納得はしてましたが、セリカ・コロナクーペが大して売れない点は理不尽に感じたものです。
コメントへの返答
2021年10月2日 10:38
当時は、ボディを一周するサイドモールはデザイン上の必須要件と認識されていた、なんて話があったりします。社外のエアロだと、主にコスト面からモールディングの処理を略とすることも多かったですね。
私もセリカ・コロナクーペはもっと売れるorカッコいいという定評が得られると予想していました。その後の影響も含めて、歴史上の分岐点の一つとなったように思います。
2021年10月2日 10:27
初代EDはすべてボディ下端をブラックアウトしていたと思っていましたが、そうでないモデルもあったのですね。
余談ですが、BMWの3代目7シリーズ(E38型)も当時大艦巨砲主義化?で不評だったメルセデスのW140型Sクラスとの対比をつけるためか、ボディを薄く見せるために同じデザイン処理をしていたのを思い出しました。
コメントへの返答
2021年10月2日 10:49
ブラックアウトのレスはLだけの特徴でもあり、僅かな違いながらも結構な見栄えの差を感じた部分でもありました。
同時期の日本車も同じデザイン処理が多く見受けられたりします。全般的に床の低さよりボディの薄さが優先されていたのでしょうね。この流れが変わったのは、170クラウンのロイヤルとアスリートの対比辺りと認識しています。
2021年10月4日 22:04
こんばんは。

価格を見るとまた理解が深まりますね。カローラの上級仕様から、カリーナ、コロナ、ビスタ、チェイサーの廉価仕様までが近い価格帯で並んでいて、当時は選びがいがあったでしょうね。
今のトヨタのSUVもそうですが、普及車種の上級版か、上級車種の廉価版かの選択…以前触れられていましたが、オート店はスプリンターの上がチェイサーでしたので、オート店と懇意にしていた方は、スプリンターの最上級と、チェイサーの廉価グレードを迷ったということもあったかもしれません。特に、90系になってからのスプリンターと、70系のチェイサーでは自分でも結構迷いそうです(笑)。

80年代半ばから後半にかけての時期は、近代化が急速に進む変化の大きい時期だったことが分かります。メカ式のラジオもあれば、風向自動のオートエアコンもあり、エンジンはキャブこそ無いものの、シングルポイントの1S-iで、最後はハイメカ16バルブ化。タイヤはオプションのアルミでも4穴13インチ、ドアロックが電磁式、細かいところだとメーターの字体もこの頃独特のものであり、新旧混在。実に面白いです。

色も大きな違いですね。ホワイトとスーパーホワイトⅡは、カタログで見る以上に差は大きく、それだけで「新旧」を感じるほどの違いだった記憶があります。ご紹介のように初期型を買った方は、かなり悔しかったと想像します。

スーパーホワイトⅡというと、父が87年に70マークⅡにしたときに、白より白い…と嬉しそうに言っていたのを思い出します。もっとも、その後急速にインフレが進み、数年後にはカローラのバンにすらスーパーホワイトⅡが使われていましたから、変化が大きい時代だったんですね。
コメントへの返答
2021年10月5日 17:28
こんばんは

スペックまで言及できればより理解し易くなるかもですが、一番解り易いのは価格だろうということで。
選び甲斐があるは誉め言葉で、実態は迷わせるや惑わせるもあったと思うところです。全ての販売系列が隙間のないフルラインナップを望んだが故のすし詰め状態ですね(笑)
当時のオート店はミドルセダンが抜ける形ですので、スプリンターとチェイサーはまだ間が開いていた方と言えるかもしれません。もっともモデルサイクルによる値引きや買う側の背伸びも絡んでくると微妙にはなって、意外とスプリンターとチェイサーで悩む事例はあったようです。

80年代、特に後半は装備水準が一気に上がり、電子化も進んでいますから、前期と後期の比較でも意外な違いが発見できるかと思います。新車で買う時には少し贅沢な選択と思っても、数年後の売却では必須装備になっていたなんて話もありますね。中古車商品化の際に後付で補うというのもありましたし。

カラーコードとしては、041→040への遡りとなるんですけれどね(笑)
スーパーホワイトは上級限定とする想定で開発、中級以下のホワイトも038や041等相次いで出ていたのですが、結局上から下に順を追う形でフルラインスーパーホワイトIIとなってしまいました。ホワイトパールの他、スーパーホワイトもIIIやIV等、製品化されたのですがソリッドホワイトはIIに収束して今に続く形となっていますね。
2021年10月5日 16:51
こんにちは。毎回細かな検証ブログ、楽しみに拝見させていただいております。

さて今回はparl-siro様とは逆で、いまだに我が家の愛車遍歴の中では家族(とくに母親)の好感度が一番高い初代カリーナEDの、しかもレアな前期の特別仕様車ということで興味深く読ませていただきました。Xグレードの特別仕様車に関しては知ってましたが、Lグレードのモデルに関しては全く知識がありませんでしたので勉強になりました。
コメントへの返答
2021年10月5日 19:07
こんばんは
作る方も細かいかなと思いつつなのですが、むしろその方が喜ばれる印象もあり、手加減せずで書いております。

誤解されたかもと推測しつつで書きますが、ピラーレスであることを承知の上で、割と真剣に欲しいなと思わされたのは、初代EDと初代シーマが双璧だったりします。両車とも20年以上前から名車枠と言い続けてもきましたし。
気になる一点だけで全てを断じる事への戒めを意図したのですが、誤解を招きかねない書き方だったかもしれません。
2021年10月5日 19:12
連コメ失礼します。

ワタクシの言葉の使い方がまずかったかもしれませんが、けっしてparl-siro様の意見に反対とかって意味ではなく、単純に我が家の家族がスタイルが好きだったことを申し上げたかっただけです。気分を害されたのであれば申し訳ありませんでした。
コメントへの返答
2021年10月5日 20:08
お気を遣わせてしまったようで、こちらこそ大変申し訳ありません。

私にとっても買っていたかもしれないとても好きな一台ということで、つい書き及んだ次第です。5選からは外れましたが、「美しいクルマ」の一台とも思っております。
2021年10月7日 23:50
前期がデビューしたのは1985年なので、以前のブログによれば1.5倍すれば現代の価格に換算できるんですよね。

87年の特別仕様車の推定155万円の1.5倍=232.5万円と考えると、
廉価仕様+αの車でも結構な金額に見えますが、Lから追加される装備を考えるとなかなか満足感が得られる良い特別仕様だと思います。

ロッカーブラックアウトはどうなんでしょうね。コレがあるのと無いのとでは見栄えが大きく左右されるので塗っておいて欲しいとうのが私の勝手な願望です。この塗装は車体色を塗った後に一層塗り重ねているので防錆の意味でも重要になるなと思います。

ピラーレスの無きどころはどうしても側面衝突に弱いと言うことですね。少なくとも日本だけなら前突さえクリアすれば良かったので、ルーフサイドレールとロッカーを強化すればある程度衝突に耐えられるのですが、センターピラーが無いと側突は苦しいですね。片持ち梁と両端支持梁の強さの差は歴然でこればかりはどうしようもないですね。2ドアハードトップならクオーターで頑張る事も出来ますが4ドアだとセンターピラーが細くてどうしようも無い・・・・。タントのようにドアロックをたくさん設定する方法も現代ならありますが、カリーナEDに乗った際にドアを閉めたときのいやな感じ(ブルッと揺れる)が衝突しなくてもセンターピラーレスの弱点を感じさせていました。・・・・でも見とれちゃうし、そういうほっとけないところがこの車にはありますよね。最近、ハードトップの開放感に気づいたので尚更です。

いつもこの特別仕様シリーズを見ていて思うのは昔の特別仕様車は本当に特別感があって買う価値があるなという点です。そそる仕様設定が購入足踏み層の背中をそっと押してくれるという感じです。

私は特別仕様車にはあまり縁が無く、9割カタログモデルばかりを選んできましたが、20年以上前に一度ライトエースノアのメモリアルエディションを親に買わせたことがあります。このときは特別装備が魅力的で買うならコレしか無い!と在庫車を探して貰って親に契約させちゃいました。

現代の特別仕様車は、モールのメッキの色とかだけじゃなくて仕様的な特別感(元々選べないMOPが選べるなど)がもうちょっと欲しいかなと感じています。
コメントへの返答
2021年10月8日 18:43
1985年の回が6年前ですので、多少の変動はありますが、1987年の2年分もありますし、1.5倍のままでも大きな違いはないかなと。

230万円強という価格からすると、カローラクロスが近いのかもですね。高そうに見えて実はお買い得価格というのが肝心な仕様で、結構追加装備は厳選されていると見受けました。

セリカは、輸出仕様との共用もあって、SVでは黒バンパー&サイドモールレスとしているのですが、国内専売のEDではそこまで割切れず、ロッカーパネルでの差別化が行われたのだろうと推測しています。

原文からの印象だと、転覆は考慮にあるものの、側突は見切った感が否めません。正しくピラーレス4ドアハードトップが急速に消えた理由でもありますね。
NHKが日本車の安全性を取り上げた際に、(テスト車を判らないようにした)430セドリックのセダンとHTで側突の実験をやっているのですが、同条件でHTの方はセダンよりも確か10cm程度センターピラーが内側にめり込んだ結果となっていたと記憶しています。
フルオープンにした時の開放感やスタイリングはピラーレス特有の魅力があるのも揺るがない事実ですから、弱点を知りつつも魅せられるとなるのも理解するところなのですけれどね。

他社は勿論、自社内の他系列とも激しい商戦を繰り広げていた時代ですから、判子を押させるための誘惑を真剣に考えていますよね。特別仕様車と名付けつつも、最多量販となったものも多いですし。好評だったものはモデル改変後に通常グレードへ反映というのも多かったような。

特別仕様車はお買い得な反面、MOPが制限されることが多くて、私も未だ縁がなかったりします。81までは通常モデルにMOP追加という選択で満足していましたが、現車を購入後に登場したEDITION-Cだけは、もう少し待てば良かったと未だに思ったりするんですけれどね。
特別仕様車と名付ける以上は、MOPがお得に揃うとか、限定の装備が選択できる等何かしらの特典を期待したくなります。その特典がツボにはまった時には、唯一無二の選択となるのだと思うところです。

中古車になった時にも記憶に残っている特別仕様というのが、理想形かもしれませんね。
2021年10月8日 22:07
こんばんは。

カリーナEDが登場した時は、小学5年生でした。
CMがしょっちゅう流れていたのを思い出します。

この当時は、チラシを見て妄想していたので、特別仕様車があったのは存じ上げているものの、街中で見た記憶が薄いですね。
同じトヨタ店では、特別仕様車のアスリートやマイロードが売れ筋になっていた印象があります。

話題のメガウェブにユニバーサルデザインを紹介する施設がありました。
ここでは、人に優しいデザインとは何かという事で、視認性の良いメーターと操作しやすいスイッチ等を紹介したひとつに、乗り降りしやすい車の紹介がありました。
このカリーナEDが2000年代の現行車と比較対象になっていて、たしかにこのカリーナEDは、乗り降りする時に腹筋が必要だったです。

ひょっとしたら86よりも低いのかもしれません。

自分は、物価の比較として、サラリーマン平均年収を見てますが、これを比べると話が長くなりそうです。

もう一つ注目しているのが、1995年に10年落ちでも車検が2年つくようになりました。
当時71マークⅡに乗ってましたが、全然危ない印象がなかったです。
カリーナEDも同様で、90年代の終わりに見たのが、初代のカリーナEDを一生懸命にクリーニングしている業者を見た時です。
グレードは不明ですが、白のボディーに茶色の内装で、おそらくXグレードの雰囲気でした。

あの当時のカタログを見ると、やはり物欲をそそりますね。
コメントへの返答
2021年10月9日 6:28
おはようございます

新車名や新シリーズは、知名度を上げるためにCMの頻度を上げていた、そんな印象がありますね。実車同様、洒落たCMに感じたものです。

40周年記念の方はカラードモールで一目瞭然ですが、Lの特仕はSのシートでブロンズガラスといった特徴を押さえておかないと、判別からして難易度高ですね。
本文で書いた通り、同時期のトヨタ店は、モデルサイクルの谷間ということで、カリーナ・クラウン共々特別仕様車で支えていますね。

MEGAWEBのユニバーサルデザインコーナー、記憶に残っています。書かれている通り、比較対象の片方は、ドアが外された初代カリーナED。もう一台は最終ビスタだったかと思います。この年代が好きな仲間内界隈では、「EDを比較対象にするのは反則」と笑いあったものです。
T150~T180・T200のフロアパネルは、サイドシルがフロアに対して高めに位置していた感があって、乗降性は結構難がありました。座面が多少高いT170でも腹筋が要なくらいでしたし。

71マークIIは、90の登場以降淘汰が本格化しますが、書かれている通り、潰すには勿体ないという車が多数ありました。解体への搬入台数が多過ぎて即潰しも多かったですし。EDは一年後の登場ながら、淘汰の時期は重なります。こちらも搬入をよく見かける一台でした。
90年代中盤以降、景気の低迷もあってバブル期前後の車を主に延命される車が多くなります。ディーラー系の中古車で低年式を保証付で扱うようになるのも、この辺りからと記憶しています。

クルマが大きく変わったこともあって、今視点からだと新鮮に映るであろう年代ですね。

プロフィール

「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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1989年式マークII3.0グランデG感想文 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/08/05 19:34:14

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2013年9月14日納車 アドバンストライトパッケージ ボディカラー:988 ダイヤモン ...
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1995年12月登録(同型最終年月) 2001年6月購入 2013年9月譲渡 ボディカ ...
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