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2021年11月10日

B12ローレルスピリットのイメージカタログ他

B12ローレルスピリットのイメージカタログ他 11月も10日となり、数えてみると今年も残り50日少々となりました。このままだと、あっと言う間に年末年始を迎えることになりそうな。

スタッドレス等の備えを持っていないこともあり、降雪が見込まれる年末までに行きたいところはいくつか思い浮かぶのです。ところが、つい最近までちょっと足を伸ばしてのドライブは控えていたこともあり、いざ行けるとなってもつい中・長距離に身構えてしまう。ありがちな話かと思うところです。


手前話は早々に切り上げて、今回のお題へと入っていくことにします。
前々回にB14サニーを取り上げた際、ローレルスピリットというワードを頂戴しまして。小さな高級車を好むと公言する以上、避けては通れない話題と受け取った次第です。
一般的にはマイナー車の範疇に属しながらも、車好き界隈では結構話題に上る車種ではありまして、どの角度から取り上げるかは悩ましくはあるのですが、少し珍しいと思われる資料から入ってみようかと。

今回先ず取り上げるのは、”フレグランス メッセージ”と銘打たれた登場時のイメージカタログとなります。2代目の登場早々に本カタログ共々、もらったものですね。
記憶が確かなら、アムラックスを経て今はサンシャインシティアネックスビルとなっている地(トヨタの手を離れ三菱地所とサンシャインシティが取得したのですね)にかつて存在した東京トヨペットの池袋営業所で、同年5月に登場した3代目コルサのカタログをもらい、その足で近くにあった西武日産の池袋営業所にも入っただったような。
まだ入社早々と思われるお姉さんが生意気な高校生相手にも関わらず、丁寧に対応してくれたというのは比較的鮮明な記憶です。






最初の見開きから8頁は、フレグランス=香るをキーワードにしてのエッセイやお姉さまたちの画像等。

セドリックやローレルをお持ちのご家族の奥様やお嬢様を意識した内容なのかな、というのは推測。ローレルスピリットがターゲットと想定したユーザー層もその辺りだったのでしょうね。




10頁目でようやく主役となるローレルスピリットが登場。
外観ではサニーから一番大きく変えられたフロントマスクを見せつつ、電動格納式ミラー、リヤーピラーフィニッシャー、ブロンズガラスと当時のラグジュアリーな装備を見せています。

電動格納式ミラーの世界初採用は、当時5代目だったローレルで、このクラスの初採用はサニー スーパーサルーンと記憶しています。

外観上はグレード差が少ないのも特徴で、フードマスコットは全車標準ですし、サニーではスーパーサルーンのみ標準だったカラードバンパーもこちらは全車標準でした。





内装は、サニーのベージュと替わるマルーンの内装色が独自性を主張。同時期のマークII3兄弟・ローレル・スカイライン等でも主に売れた当時の流行カラーですね。

シート地のベロア調起毛トリコットも、サニーのモケットとは異なる独自の仕様でした(ただしLFのツィード調起毛トリコットはサニーと共通)。若干惜しく映るのは、生地自体は高級感を感じさせながらも、ヘッドレストやシートサイドの一部にビニール部分が残る点。シート縫製共々サニーと共用したことによる制約ですね。リヤセンターアームレストが備わらず、トランクスルーが備わるのも同じ理由です。

既にこのクラスでもパワステが常識となりつつありましたが、オート機構を備えたパワーウインドウスイッチが集中ドアロックのスイッチ共々、アームレストと一体で備わるのは、クラスを超えた豪華さがありました。





大型バンパーの採用もあって、全長はサニーより130mm長くなっていました。同時期のU11ブルーバードが4,415mm、T150コロナが4,370mm(共に標準バンパー)でしたから、ちょうど中間位のサイズとなります。

グレードはLF、XJ、グランドリミテッドの3グレードで構成。サニーではGL、SGL、スーパーサルーンに相当となります。先代は、LT(GL)、LT-G(GL-L)、LF(SGL)、XJ(SGLエクストラ)という構成でしたから、LFとXJは少し位置づけが下がった形でした。サニーはSGLエクストラが転じたスーパーサルーンが想定以上に売れていましたから、XJではなくグランドリミテッドを新たに設けることで高級感の訴求を行った形ですね。
サニーは、ローレルスピリットの登場に合わせる形で、SGX-Eに替わるスーパーサルーンE(同時にATは3速→4速に変更)と新たなグレードとなるスーパーサルーン ツインカムを追加しています。サニーのツインカムは、同じスーパーサルーン名ながらもシート形状や内装の仕立て等、スポーツ指向を強めた設定でしたので、シングルカムと同様の仕様となるローレルスピリットのツインカムは一番独自性が強かったという見方が出来ます。最上級が一番独自というのは、前回のチェイサーに繋がる話でもありますね。

ボディカラーはクリスタルホワイト以外、サニーとの共通色はありませんでした。ホワイトツートンも、こちらはベージュでサニーはグレー。同じグレーにレッドを組み合わせたサニーに対して、こちらはシルバーを組み合わせているという具合。

画像の13インチキャップは、スタンザが少し先に初採用して共用したものとなりますが、メッキ加飾含めて14インチよりも似合うというのは私感。14インチキャップはブルーバードからの流用ですが、ローレルから流用するのもありだったのでは、などと。




記憶を裏付ける、今は亡き西武日産販売・池袋営業所のステッカーが貼られています。西武日産販売はモーター店の車種を扱っていました。ストリートビューで見ると、営業所が入っていたビル自体は当時と同じと見受けるのですけれど。ちなみに今もある隣のホンダは当時ベルノ店でした。





価格表です。
各グレードともサニーに約10万円が上乗せされた設定でした。当然1.5lクラスでは高価になるわけで、お姉さん曰く「ライバル車はコロナ」というのも価格を意識しての説明だったのでしょう。150コロナのGX、セレクトサルーン辺りは、1.8lよりも1.5lの方が多かったくらいですしね。

価格競争の点では、他社よりもむしろ身内の方が手強かったかもしれません。U11ブルーバードの1.6SLX-Gは144.0万円、同1.8SLX-Gは159.2円で、それぞれグランドリミテッドとグランドリミテッドEに近い価格設定となっていました。
小さい高級車という主張を受け入れられないと、サニー・ブルーバードという2大巨頭と比べての価格競争力は厳しかったかなとは。


当初はE15EとCA16DEのみ4ATで、E15SとCD17は3ATでした。この4ATはブルーバード等でも使っていたもので、サニークラスで使うには大きい・重い・高いという認識だったようです。トヨタと比べるとこのクラスでも4ATの展開が遅れた理由ですね。ATの比率が旧上昇する中では、結構なビハインド。日本車の歴史という視点で見ても、全般的な4ATの展開の遅れはトヨタと日産の運命を決した大きな要因にも思えたりします。


AT同様に展開が遅れがちだったオートエアコンは全車で選択可能。エアコンをまだディーラーで装着していた最後の時代ですね。付属品がAセットとBセットと2つあるのは珍しいかと。Aセットの半カバーはメーカー純正で、Bセットのロベルタ仕様シートカバー&クッションは販社独自かなと。
ホワイト以外のドアミラーも西武オリジナルでカラードにできたようで、数ある販社の中でも独自性は強かったようです。



当初版資料はこのくらいで。
その後、ローレルスピリットはサニーと歩みを共にする形で、翌1987年9月に主力となる1.5LガソリンエンジンをE15型からGA15型に換装し、新たにフルオートフルタイム4WD仕様を2グレード追加。この時、グランドリミテッドのみ3AT→4ATとなり、1.7LディーゼルエンジンのCD17搭載グレードはXJ-DからグランドリミテッドDに変更されています。

さらに翌年には一部意匠変更と合わせて、主にグランドリミテッド系の仕様向上が行われています。パール塗装に本革シートを採用したある種の極み、ロイヤルグランドリミテッドEが限定販売されたのがこの時となります。

wikiによるとその後も一部変更が行われているようですが、最後に最終型の中から特別仕様車スーパーグランドリミテッドのリーフレットを掲載してみます。




豪華を極めたロイヤルグランドリミテッドEとは異なり、こちらは販売の主力となるグランドリミテッドに特別装備を追加しつつ、お買い得価格としたものとなります。特別装備は、オートエアコン、カセットデッキ、専用エンブレム、マッドガードの4点。発表は1989年5月24日となるようです。

半ば余談ですが、ラングレーにはセレクト、リベルタビラにはエクセルという名称で同様の特別仕様車がこのもう少し後に投入されていたりもします。


末期型の特別仕様車らしい充実ぶりで、前年実施の一部改良の際に採用されたパワーアンテナ、リヤセンターアームレスト、シート布地部分の拡大と合わせて、初期型で物足りないと感じた部分は、ほぼ解消されているように感じます。

強いて書くなら、カセットデッキがメカニカルタイプらしきで商品性で少し見劣りする気はします。既に市販品はもちろん、純正品もディーラーオプション含めてロジックコントロールタイプが大半だった時期ですからね。日産も1dinサイズのチューナーデッキを備える車が多かったことからすると、こちらにも採用できなかったのかなとは。

ボディカラーはクリスタルホワイト以外の全色が変更されていたことが判ります。シート地もベロア調起毛トリコットの名称は同じですが、生地自体は変更されているようです。



といったところで、ローレルスピリットとしては2代目となるB12型を取り上げてみました。

ローレルスピリットについては、サニーとの関係性で終始悩みつつで作られたことを感じずにはいられません。そもそも当初は、サニーのバッジエンジニアリングからスタートして、徐々に高級志向に向かう=独立性を強めたという経緯があります。モーター店もこのクラスに初参入するにあたり、サニーの高級版を歓迎したものの、完全な独立車種となることまでは望んでいなかったことを感じます。

そんな環境下では、作り手も小さな高級車をどこまで実現するか、悩ましかっただろうと推測するのです。

ローレルスピリット単体での訴求力だけで少し考えてみると。
例えば、サニーの1.6ツインカム追加に合わせる形で登場したため、最上級グレードは1.6ツインカムを搭載していました。先に書いた通り、ATの比率が急上昇していた時代、むしろ1.5ターボの方が合っていたように感じますし、モーター店の車種構成だけで考えるなら、独自に1.8を搭載するもありだったのかもしれません。CA16DEが積めるなら、CA18iも搭載可能だったのではないかなと。

結局1.6ツインカムは、価格競争力もあって主流となることはなく、末期のスーパーグランドリミテッドは1.5、ロイヤルグランドリミテッドEも1.5のインジェクションで登場していますから、ミスマッチ感は拭えずで。


小さな高級車、その狙いは間違いはなく、その後の時代の推移からしても、むしろ正しかったと感じます。キャラクターこそ多少異なりますが、ある部分では翌年に登場した90カローラの先駆けだったのではないか。そんなことを感じるのです。何より勿体ないのは、90カローラより先に生まれながらも、そのアドバンテージを生かせなかったことなんですけれどね。

一部改良がもう少し早かったら、そんな感もあるのですけれど、それもサニーとの関係がある中では難しかったのでしょうね。既に単独で成立する台数で売れてもいなかったですし。

それでもローレルスピリットでの成果は、B13サニーに反映されていると思っていますし、後継となるプレセアがはるかに明確な形で生まれたのはローレルスピリットでの試行錯誤の経緯も踏まえてとも思えます。


小さな高級車という枠組みの中で類別すると、ユーノス500やプログレと同種とは言えません。コンセプトからして”本格的な”とか”一から構築した”という形容詞は付け難いですし。それでも量産車の少し高級というのは、メインストリームとなることはなくとも絶滅はしていないジャンルと言えそうではありまして。

車名等から、とかくパロディ的な文脈で書かれがちな存在ではあるのですが、単体のみではなく、もう少し俯瞰的な目線で分析してみると、もう少し違う論調も生まれ得る、そんな存在に思えて仕方ないのです。
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Posted at 2021/11/10 21:08:15

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この記事へのコメント

2021年11月10日 22:39
こんばんは。

このクルマが登場した頃はかなり故・徳大寺有恒氏に傾倒してましたので、ロースピやリベルタ・ビラ、ラングレーなどの兄弟車には否定的だったのですが、今の日産車のラインナップの少なさを見ると選択肢が沢山あってつくづくいい時代だったんだなぁと思いますね。

ご指摘のようにツインカムのCA16DEはスポーツツインカムで音も野太いのでロースピのキャラクターには合ってなかったように思います。でもこの時代は車体とエンジンとのマッチングよりもツインカムでさえあれば売れた時代でしたからE15ETやCA18iの方が私もいいと思いますが数は出なかったでしょうね。
HR31スカイラインもRB20ETがマッチングが一番良かったのですが、実際数が出たのは一番マッチングが悪いRB20DEでしたし。

末期に出ましたスーパーグランドリミテッドにツインカムがなかったのはどうやらこの時期にCA16DEが一斉に生産中止になった可能性があるからなのかもしれません。偶々昨日目にしたB12サニーの元年6月のカタログにツインカムがラインナップされておらず、以前持っていたラングレー最終(セレクトシリーズ追加時のものです)カタログにもツインカムがありませんでした。ただロースピの最終カタログがないので確証はないのですが。

それにしてもリベルタ・ビラにエクセルでラングレーにセレクト・・・、なぜ反対にしなかったのでしょうかね?(苦笑)
コメントへの返答
2021年11月11日 19:43
こんばんは

故・徳大寺有恒氏は、「悪しき日産のシンボル」なんて書き方をされていましたね。「基本がいいのは救い」とも書かれていて、殆ど選べなくなった今視点で当時を振り返ると、選択肢の多さは佳き時代と感じたりします。

CA16DE、パルサーやEXAには合っていたと思うのですけれどね。当時がツインカムでさえあれば売れた時代というのは全く同感で、CA16DEを設定した理由も理解はします。CA18iなら、小さな高級車感がもう少し増していたかもくらいの軽い思い付きではありまして(笑)
1G-GEやRB20DEは本来MT向きで、ATと組み合わせるならターボ、どうしてもノンターボならシングルカムの方がいいくらいというのが定評でもありました。

恐らく同じカタログで末期のラングレーとリベルタ・ビラからCA16DEが落ちていたのは把握していたのですが、サニーまでとは知らず、昨晩の何シテル?を興味深く拝読していました。ロースピの最終は勿論、CA16DEのみだったEXAの末期の扱いも気になる話題です。次世代への移行準備かなと推測しつつ、理由も気になりますよね。

スカイラインはエクセル、ブルーバードはセレクトでしたからね。タイプX エクセルだと言い難くはあったでしょうが(笑)
2021年11月10日 23:03
いつにも増して、興味深く拝見しました。
結構好きな車だったんです。立派なグリルとフードのマスコットが
なんだか特別に見えて。
それにしても、10ページも主役が出てこないエッセイ集のようなカタログ。
ようやく出たかと思えばエレガンス、リッチ、風格といった美辞麗句のパレード。
昔のカタログは多くの場合で力の入り様が凄いと感じていましたが、その中でもこれは格別でした。
でも、皮肉でなく、自動車はイメージに左右される側面も大きいのですから、いまこそ見習うべき熱量を感じました。
コメントへの返答
2021年11月11日 19:52
メインストリームから外した選択として、この種を好まれる方には琴線に触れる存在なのかもしれませんね。
メインカタログは常識的な構成で別に存在していまして、イメージカタログの方は比較的制約も緩く、やりたい放題だったのかなと推測しています。
特にこの時期前後から、代理店あるいはコピーライターの力技を感じるものが散見されるようになりました。以前取り上げた、同時期のラングレーと通ずるものがありますよね。
2021年11月11日 10:55
私の大好きなクルマです(^^)
初代はいかにもサニーにメッキ装飾を付けた兄弟車的な装いでしたが2代目はハッキリと外装も専用品でローレルな車格感を出してきて装備やマルーン内装もそそるものがありました。エンブレムも初代はスピリットという字が大きかったのですが2代目はあきらかにローレルを強調。日産も本気でローレル魂作ってきたなと一気に好きになりました笑
ロイヤルグランドが出た時は本当に凄いなと。。本革ついに。このグレードが欲しくてたまらかった(^^)
エンジンもE型からGAに変わったり、4ATになったりと日産もライバル車との関係で前期後期エンジン変わるとかそういう時期でしたね。唯一カローラにあってスピリットにはなかったセンターアームレストの追加。完璧でした笑 高校の先生に乗せてもらった同時期のパルサースーパーエクセレンスのシートで驚いた記憶も。当時パルサーセダンに興味が無かったので尚更で汗 日産頑張っていたなと思います。
私がこのクラスでかつて驚愕したのは2代目シャルマン・アルティア。当時としてはマークⅡセダングランデのような6ライトにボタン引きシート、PS/PWというクラス以上の装備に驚かされました。それを思い出させるクラスを越えた興味深いクルマでした。
サニーエクセレントからの流れなのかスピリットとスタンザの関係もなかなかニッチな部分を日産は当時担っていましたね。スタンザも初代から凄く好きでした(^^)
コメントへの返答
2021年11月11日 20:10
リクエストにお答えした感もありまして(笑)
初代はサニーと一体で販売台数が計上されていたりもしますね。初代も途中からフードマスコットが備わるようになり、2代目で花開いたという感があります。今視点だとグランドリミテッドのみでよかった気もしますが、LTを残す辺り、サニーと完全に絶縁できなかった感もあるのが逆に興味深くもありますね。

4ATやマルチバルブが商品力のあった時代ですから、追随せざるを得なかったのでしょうね。改めて取り上げてみると、スーパーグランドリミテッドが完成形だと思います。ロイヤルグランドリミテッドEは最高峰と感じつつも別の頂に登ったような(笑)
パルサーのスーパーエクセレンスは恐らく販社主導の設定と推測しています。シリーズで明らかに異端ですよね。セダンを求める顧客の一部にはこの種を好まれる方が確実に存在していたのだろうなとは。

シャルマン・アルティア、装備だけでなく価格にも驚かされました。以前に取り上げた通り、私より父の方が熱量を上げた思い出のクルマだったりします。

兄弟車を作るなら、スポーティの次に高級路線となる訳で。結局プレセアに統合となってしまいますが、ニッチならではの魅力は両車に感じたりしますよね。本社ギャラリーに、プレセア、スピリット、スタンザの3台で並べられないかな、なんてつい空想したりします。
2021年11月11日 23:15
子供のころ同じマンションの駐車場でロレスピが居たのをを思い出しました。ローレルスピリット、まだ子供だったので存在意義がよくわかりませんでしたが、「派手なサニー」だと思っていました。初代と違い、トラッドなサニーをベースにできたことで2代目のほうがローレルスピリットとしてのまとまりが良いですね。四角いフォルムとローレルっぽくするための変更部位がマッチしています。

さて、トップグレードが1.6Lツインカムというのは確かにイメージにそぐわないですね。それしかなかったんでしょうけど、確かに1.8Lは積んでもよかったですね。1.8Lは対米仕様などで設定があっても不思議ではないですし。

昔買った本で日産の元テストドライバーの方が書かれた本を読みましたが、ローレルスピリットとサニースーパーサルーンの味付けは全く同じでも文句は出なかったと思うが、それでも「限界性能は0.5点下がるけど乗り心地を1点上げておこう」といったような違いを一生懸命考えた。当時は兄弟車が多すぎてセッティングに苦労したし、それは他部署には理解されなかった、といったような記述がありました。

パロディ的な扱い方をされるのは、スカイライン・ミニなる先行者がいて、ローレルスピリットもそういう車の一種だと認識されてしまったことも少々残念だったと思います。ローレルスピリットはローレルを手本にする必要があったのか?新規ネーミングではいけないのか?とも思いますが、全く新しいブランドではないから認知されやすいというメリットはありそうです。

90カローラの先駆けという記載がありましたが、私の中ではとても新鮮な仮説であり、なるほどそんな見方は確かにできる!とaha体験できました。90カローラはカローラでありながらハイソカーの世界観を取り入れて成功しており、まさしくサニーにハイソカーのエッセンスを取り入れた(取り入れすぎた)のがローレルスピリットですね。
コメントへの返答
2021年11月12日 19:48
「派手なサニー」でも大きな間違いではないような。サニーとローレルスピリットを見分けられる時点で素人ではありませんし。
当時の日産のデザインもある種金太郎飴的ではあるんですよね。プロポーションが3ボックスの伝統様式に振れた分、初代よりまとまりが良いに同感です。

ハイソカーにおけるツインカムの扱いで売りたかったのかもしれませんけれどね。1.6Lは他社含めて武闘派が多く、主力となるATだと2.0L以上に似合わなかった感が強いですね。軽く調べてみた所、RZ-1の輸出は末期にCA18DEを積んでいたようです。

T12のオースターとスタンザはシートを別物にできましたが、ローレルスピリットはサニーと縫製まで共通ですからね。足回りのセッティングを変えるのは尚更難しかっただろうなとは。スタートがバッジエンジニアリングだと、同じで充分という意見も説得力を増してしまいますし。どこまで変えるかは、激論が交わされたであろうことを想像したりします。

恐らく、初代ラングレーが成功したという理解だったのでしょうね。扱い車種が近いトヨペット店がコルサを売るのに苦労したということも念頭にあったでしょうし。プレセアの売れ方からすると2代目は新ブランドでもやれた気はしますが、ラングレーとリベルタ・ビラはどうする?ともなりますし、ミニローレル路線は大前提だったのかなとは。

90カローラは、マルーン内装、グリルやテールランプにおける従前の同クラス以上に凝った造形等、少なからず影響されていると推測しています。ご指摘の通り、ハイソカー流儀をどう反映させるかがさじ加減も含めて難しいところで、成否を分けたのも同じ理由に思うところです。
2021年11月12日 6:42
ローレルといえばメイン上級グレードは『メダリスト』ですが、ローレルスピリットでも初代のころからそのメイングレード名にメダリストを冠するか否かで内部議論はあったはずです。
グランドリミテッドはローレスの1800メダリストたるグランドエクストラリミテッドからの命名かと思われます。
C31末期の特仕SGLグランドエクストラ→C32のSGLに代わる常設中間グレード・グランドエクストラ→ライバルチェイサーXGエクストラに対抗する1800最上級グレード・グランドエクストラリミテッド→そしてこのグランドリミテッド(さらにスーパー~/ロイヤル~と続くわけですがw)
『d』が2回出てきて収まりが悪いグレード名ではありますが、メダリストと呼ぶには畏れ多い、グランドエクストラでは『エクストラの響きが50年代っぽい』、グランドエクストラリミテッドでは長すぎる、そんなところではなかったのではないでしょうか?
その後ノートではあっさりメダリストが出るんですけどw。
このクラスで上級グレードが販売の中心になったのは80カローラ後期・B12サニー以降で、ローレルスピリットは同時期のサニーの上級グレードSGLエクストラは1500のみで、ディーゼルはSGLのみ、ターボ、EGIはルプリ、SGXとスポーティグレードを持って来て販売の中心ではなかったのに対し、初代からターボ、EGI、ディーゼルとメイン上級グレードのXJというのが特徴でしたから、2代目も同様のグレード構成というのも頷けます。
ただし個人的にはスカイラインジャパンに3ドアが出たのか?と思わせるほどのそっくりサンだったラングレーに対し、コイツはそれほどローレルにそっくりとは思えませんでした。
どうせやるならもっと似せることもできたのにその辺はどうだったのでしょうね?
コメントへの返答
2021年11月12日 20:19
ラングレーはGT、リベルタ・ビラはSSSを先にやっていましたから、「メダリスト」導入論議があっても不思議ではないですね。
2代目が登場する前年に登場したのがグランドエクストラリミテッドですから、推測はかなりイイ線を突いているかと思います。長過ぎるから短縮するまでは賛同するのですが、最大のライバルの特別仕様車とカタカナ・英文字どちらでも一字違いに過ぎなくなることに気付く人はいなかったのかと素朴な疑問は湧いたりしますw
サニーでSGLエクストラからスーパーサルーンに変えて大成功していた以上、ローレルスピリットでXJを続ける訳にもいかず、さらに豪華そうに映るグレード名で悩んだであろうことは想像できるのですけれど。セドリックで使っていたエクセレンスは、スーパーを付けてパルサーが使っていましたし。グロリアのグランデージだとやはりライバル車の面影が付き纏いますねw

2代目初期のグレード構成で唯一の疑問はXJ-Dで、グランドリミテッドに設定がないのが不思議でした。追加になるかと思いきや、翌年にはグランドリミテッドDに入れ替わっていますね。

最後の疑問、実は同じことをずっと思っていました。ランプ類の配置等、C32の前期と後期、どちらとも大分違いますよね。順当な理由は、ローレルの大幅マイナーチェンジは同時進行だったからですけれど、真相は謎ですね。フロントのターン&クリアランスランプの配置を変えると、むしろU11ブルーバード マキシマの後期の方が近くなるように思います。
2021年11月12日 8:46
おはようございます。

ローレルスピリットに、確かに視点を少し変えると全然違う面が見えてきますね。新たな商品企画は、トヨタよりも日産が先に行なっているケースが多いように思いますが、それを横目に見ながら?トヨタが徹底して市場調査し、商品として出てくるとよく吟味されていて、流石だなぁと思います。ローレルスピリットや、サニーのスーパーサルーンの販売比率から80系カローラの特別仕様で高級路線の様子を伺って、90系でキチンとSEリミテッドをカタログモデルで出してきてますしね。
ただ、トヨタは先駆者が居ない市場への新規商品投入は少ないですが、時として物凄い冒険(初代エスティマなど)をしますよね。 
SEIBU NISSAN懐かしいです。昔、近所にC33ローレルのグリーンが居てバンパーに何故かSEIBU NISSANのステッカーが貼ってあり、カラフルで比較的大きなディーラーステッカーでしたから、ローレルに貼られると目立ちすぎてました。TAIYO NISSANのようなステッカーだと、高級車に似合う感じ。

実は、少し前に中央分離帯にこのローレルスピリット(又はスタンザ)の13インチホイールキャップが落ちてまして(笑)、流石に驚きました。
コメントへの返答
2021年11月12日 21:01
こんばんは

ローレルスピリットについては、パロディを笑い飛ばす論調ばかりが目に付いて、却って擁護したくなります。
日産が先行するものの、大きな利益が出る前にトヨタが後追いして旨味を攫う。クルマ本体だけでなくグレード単位等でも散見されたりしますね。単なる真似ではなく、緻密な市場調査と分析を経ているからこそ成果が得られるのだろうと思うところです。
それまでGL級が売れ筋でしたから、サニー スーパーサルーンがイメージリーダーだけでなく売れ筋の一つになったというのは想定以上だったようです。もちろんトヨタが見過ごすはずはなく、E80でのアプローチからE90で結実という経緯ですよね。B12とE90の関係も数ある内の一つと思う所以です。
トヨタの冒険車種は、背景に揺るぎない信念を持つ主査の姿が映ったりしますね。初代エスティマの開発チームにも同種のエピソードを聞いていたりします。
SEIBU NISSANのステッカー、Iの赤囲みが特徴でしたね。淡色向きだったような。TAIYO NISSANは逆に濃色向きで公用車的でもありました。

このキャップ、割と好みのデザインで910スーパーバージョンのGLタイプも思い出します。現存というのが驚きですが、落とした車種が気になりますね(笑)
2021年11月13日 20:19
こんばんは。

祖父がトラッドサニーに乗っていたこともあって、内装は色遣いこそ異なれどほぼ同じ。懐かしいですね。

サニーをベースでローレルを名乗っていること、初代がほとんどバッジチューンだったこともあって、ローレルスピリットは日産の悪い冗談のように雑誌等で書かれていることもありますが、改めてこの2代目を見ると外装のまとまりは悪くないと思いました。同世代のラングレーやリベルタビラと比べても…じっと見ていると、ヘッドライトが70マークⅡハードトップに似ているように見えてきました(笑)。
ただ、マスコットはさすがにやりすぎでしたね。初代からの継続ですが、高級感創出には逆効果のような…。

B12サニーがボクシーなデザインで、その名の通りトラッド感でヒットしたわけですが、80年代後半に入り角の取れたデザインが流行りだすとそれが足かせになりましたね。サニーの方は、マイナーチェンジでブラックモールを排したフルカラード化で、上手にイメチェンをしていますが、ローレルスピリットの方はそうもいかず…。

このローレルスピリットを見るにつけ、ヒットしているベース車にプラスαの加飾を施し小さな高級車を作るというのは、難しいことだとつくづく感じされます。売れているベース車の上級グレードとの差別化を如何にするか。

私がこの手でほかに思い浮かぶのはマツダベリーサですが、ベースのDYデミオを感じさせない外装に、内装もベース車に手を入れ、静粛性向上のためガラスの板厚までも変えていたのに、ヒットしたとまではいえず。自分も後世代のDEデミオ購入時に、ベリーサはそのまま残っていて検討したことがあったのですが、やはり「割高感」を感じたのを覚えています。

その点、ノートベースのノートオーラが売れているというのが興味深い。ローレルスピリットの反省があったかはわかりませんが、あえて完全な別車種にせず、上級グレードとも取れるようにしたのは上手かったと思います。しかし、日産のラインナップがあまりにも整理され、身内のライバルが存在しないからという、寂しさもあるんでしょうね。
コメントへの返答
2021年11月13日 21:09
こんばんは

実は今回トラッドサニーと見比べつつで書いていまして、共通部品と変更点、共に意外な発見がありますよね。

初代も変更の都度サニーから離れていたりするのですが、一番最初のバッチチューンが最後までイメージを決していたように感じます。新規ネームの方が良かったのかもと感じる理由でもありまして。
ヘッドライト、グリル、バンパーのターンシグナルの位置関係が70マークIIHTに近いですよね。U11マキシマの方が近いと書いた由来と同じです。

日産が直線を推していた時期にトラッドサニーも登場しているのですが、N13パルサー以降、角が取れた方向に振れていましたからね。サニーの購買層は比較的保守的だったようで、市場の受けは悪くなく、B13でも角は取れたもののプロポーションは変えずの進化となっていたりはします。

ベース車から小さな高級車を作り出す難しさの理由は、高級というのがスポーティのように表現様式が固定化されていないからと思っています。あの時代、メッキ加飾にマルーン内装がお約束となっていましたが、一時的な流行にはなったもののあまり長くは続かなかった感が拭えません。

サイズの制約がないと、どうしても一クラス上と比較しがちで、結局「割高感」が付き纏うとなる気がします。大きい=高級の呪縛から逃れるのは一筋縄ではいかないというのはこれまでの歴史が証明してもいますよね。逆に考えると、軽自動車枠あるいは小型乗用車の枠の中で、高級ではなくとも高付加価値を追求するのはアリなのかもしれませんけれども。

ノートオーラは、現在版サニーエクセレントのようにも映るんですけれどね。
ラインナップを増やせない日産のお家事情も透けて見えますが、あのセグメントで高級や高質を感じさせるバリエーションを作るというのは大いにありな戦略と思います。大きなボディサイズを不要と感じたダウンサイザーの受け皿となりますし。
ノートオーラの登場を機にエクセレントやローレルスピリットもヘリテージとしてきちんと取り上げて欲しかったと割と真剣に思ったりします。
2021年11月15日 23:19
こんばんは。

ローレルスピリットは、なかなか渋いですね。
皆さんのコメントを見ながら、いろいろなことを考えてました。

B11ベースの時は、明らかに化粧直ししたサニーという印象でした。
二代目で、デザインをサニーと掛け離れたものにしたけど、パッとしませんでした。
その次に企画されたのが、ハードトップのプレセアだそうです。

その当時の雑誌には、サニーハードトップと書いてましたが、排気量の設定がコロナカリーナと同じなので、全然ピンと来なかったです。

販売に関しては、失敗は成功のもとと言うのを、行動で示した結果だと思います。

ローレルの最上級メダリストを名乗らないのは、6気筒と4気筒エンジンが関係していると思います。
メダリストのイメージ低下を恐れて、ローレル1800のグランドリミテッドを名乗ったと思います。

セドリックタクシーでも同様な事があり、V6はブロアムをラインナップしてましたが、V6を生産中止にする時に、ブロアムを残して欲しいと言う声はあったものの、ブロアムを名乗るのに抵抗があったのか、クラシックSVプレミアムとして存続しました。カタログモデルではなく、日産特販の特別仕様車です。

シャルマン懐かしいですね。
営業マンが販売活動車とは別に、プライベートで所有してました。
たしかにカローラよりも乗り心地が良くて、パワステが着いていたので楽ちんでした。

室内に入るエンジン音は、70カローラ後期よりも少し静かな印象です。
前期70の音色は少し野太い印象で、後期型は軽やかな音になります。

オートマの4速ですが、1GのマークⅡ71に乗っていた時に感じたのが、ちょっとした登り坂で速度が落ちて、少し踏み込むと3速に落ちる。少し落ち着くと4速に入っての繰り返しがあったのかと思います。

初代タントNA4WDが3速で、登り坂での3速4速の繰り返しがあって、3速を採用した経緯がありました。
ひょっとしたら、1500のキャブでは、なかなか思い通りのセッティングが出なかったと推測します。




コメントへの返答
2021年11月16日 21:28
こんばんは

コメントで背中を押されたもありますが、不当な評価をされがちな車種ではあるので、イメージカタログを主にしつつ、自分流の理解で一度取り上げたいとは思っていました。

スタートは、SGX-Eの替わりにXJ-Eを置いたくらいのバッチエンジニアリングですからね。販売台数の集計を始めとして、売る方も同一の車種という認識の方が強かったようです。兄弟車は止めるという方針となり、登場したのが2代目。スタンザとの統合も込みで後継となったのがプレセアですね。

プレセアのシャシーは、サニーのストレッチ。販売店の都合やライバル車との競合もあって、サニーの上級車種とされていました。途中まで2.0と1.8で進んでいたようですが、モーター店の要望で1.5も加えるとなったようです。

メダリストを名乗らせるかについては、真相は判らず推測となってしまいますけれど。GT・SSSの流用が先に存在する以上、議論はあり賛否が分かれたくらいはあっただろうなとは。

ブロアムについては、一時的にシルフィに流用していたりもしますけれどね。クラシックSVプレミアム、ありましたね。Y31については、カタログにはない2.0クラシックの3ナンバー仕様等、深海の域があったりします。法人・官公庁向けの所以ですね。

3Aは、70後期の時に酸化触媒から3元触媒となり、制御も変わったことで、初期は3A-IIを謳っていたりしますね。

GX71のATは4速が2WAYロックアップですので、60km前後で登り坂に差し掛かるとトルクが足らずシフトダウンとなりがちです。81の1G-FEも同じような状況でした。1G-GEのECT-Sだとロックアップの速度が高くなるので、この症状は当てはまらずなのですが。
日産は4ATの導入自体が遅れていましたから、サニーも順当に遅れた形です。上級グレードは1.8l級用を流用したものの、車重や最小回転半径での不利がカタログスペックからも読み取れるかと思います。B12&N13末期で新4ATに順次換装された後、B13では全車新4ATに換装されていますね。

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