
前回の続きとなります。
いつもより早めに眠気に誘われ寝床に入っていた筈が、本格的に目が覚めたのは平日なら遅刻となる時刻。就寝環境の違いからか、夜中何度か目が覚めたのが影響しているかもですが。遅めに予約した朝食まで殆ど時間の余裕はない様相に。
毎回美味しい和朝食をいただいた後は、前日見送った飛騨古川の街並みを散策。
朝から気温は既に充分に上がっていて、早起きできていれば・・・というのは後からの後悔でした。

一時期のブームも過ぎ、落ち着きを取り戻したかのような街並み。演出ではなく生活に根ざしている感が長所と感じます。
高山の観光は前日に済ませているため、チェックアウト後は飛騨せせらぎ街道経由で、郡上八幡へ移動。
移動時間だけなら高速道路の方が早いのですが、距離はこちらが短く料金ももちろん無料。何より信号が殆どなく適度な曲がりが連続する、楽しい下りのワインディングとなっているのです。
ハンドルで抉るでなくタイヤを鳴らすわけでもないマイペースは、途中で地元車に追い付かれこそしましたが、煽られるまでには至りませんでしたので、ご迷惑をおかけせずには済んだかなと。
意思に忠実に走り・曲がり・止まる。それらの性能の余裕。運転して楽しいと感じさせる自車をさらに好きになれる機会ともなりました。
郡上八幡の撮影から3枚

本町通り
この後入った、蕎麦正まついのお蕎麦は評判に違わず絶品でした。

郡上八幡旧庁舎記念館で見つけたGJ8マン
故さくらももこさんが「郡上八幡に魅了され、一方的に郡上八幡を愛し、頼まれもしないのに、郡上八幡のキャラクターを勝手に考え出した。」という出自が何ともユニークなのです。

郡上八幡楽藝館
この日はお昼時点で40℃近くに到達する暑さ。日陰も少なく、外に出ていると熱中症への第一歩、頭痛に襲われるくらいに。
本当はもう少し散策する筈が暑さに負けて、切り上げました。また、再訪したいと思っています。
当初の予定はここまでで、帰路は東海環状経由で中央道、あるいは東海北陸道を南下して東名、夜食は時間次第で、とか考えていたのですが。
ところが旅行決行の僅か1週間前にタイトル画像を見つけてしまったわけです。
こんなの見たら、実物を拝まずに東京に帰ることはできません。
展示されているのは、昭和日常博物館。一路北名古屋市に向かって東海北陸道を南下します。飛騨古川からほぼ下りの行程は、一宮木曽川ICを降りたところで普段は先ず見られない燃費数値を表示します。

外気温もまた驚く数値。冷房のファンがほぼ全開でも暑さが引かない状態ではアイドリングストップを使う気には全くなれず。撮影後は名古屋の街中に向かう下道、忽ち燃費は低下してしまいます。
日常博物館の名の通り、車以外の家電製品や日常品も多く展示されているのですが、ここでは地下駐車場の一角に設けられたクルマの展示に絞ることにします。

初代カローラ。一部改良後のII型ですね。

K360とミニカピックアップ

2代目サンバー、初期型のバンと中期以降のトラック。
フロントドアの開閉方向が変わっていたりします。並べてみると、その他ディテールも変更箇所多数。

スバル360とK360

初代クラウンと初代セドリック
トヨタより日産が台数で優勢だった時代の高級車2台ですね。

初代ブルーバードと3代目コロナ
年代は少し異なりますが、当時の高級ファミリーカーだったことは同じです。

3代目コロナと初代パブリカ
先に掲載した初代カローラも含めてほぼ同じ年代かと思います。
ここまでは、車以外の展示品も含めて、ほぼ昭和30年代から40年代前半の構成。
そんな世界からすると年代は少し新しく異端児の感もありますが・・・
昭和52年、MX41と書かれていましたので、53年規制適合後の2000グランデ。色は当時の売れ筋エクストラカッパー。
5MTか3ATかは外観からでもリヤエンブレムで判別可能なのですが、残念ながら後姿は拝めず。この世代、リヤクォーターからの姿も見所の一台ではあるのですが。
それでも私的には、いい状態で残ったフルノーマルがこうして展示され、その姿を拝めることが出来ただけで充分感無量です。
幼少時代、正しくこの仕様が一番の憧れであり、私のクルマ観の多くを形作った原点的存在でもありますので。後年、81セダンを購入したのだって、この車の直系である点は少なからず。一人だったら、思い出に浸りながらいつまでも眺めていられた筈なのです。
名残惜しくはありましたが、暑さに喉の潤いを求めて移動。
標識に引き寄せられるように立ち寄ったのが、県営名古屋空港でした。

市街地の近くに立地しながらも、地方のローカル空港並みのこじんまりさが少々意外でした。国内各地を行き先としていますが、羽田は見当たらず。名古屋から東京なら新幹線を使うよなと一人納得。
この後は守山で味噌煮込みうどんを食し、名古屋ICから一路東京へ。
新東名or東名の選択に迷ったのですが、巡航速度が低く自車への負担が少なそうなこと、交通量は確実に少なくマイペースを保てそうなことから後者を選択。
それでも音羽蒲郡辺りまでは結構交通量が多かったのですが、その先は交通量もだいぶ減り、しかも速度差の少ない乗用車が殆どと運転しやすい環境となりました。
最初に立ち寄った浜名湖SAでは、日没の時間と重なり幻想的な風景が撮影できました。

透きとおる夜のはじまり・・・といったところでしょうか。
浜名湖を出た後は、東京に向けて段々速度を上げつつで移動。足柄まで戻れば、日帰りのお出かけで見慣れた風景。庭先まで辿り着いたようなものでもあり。
名古屋では表示されていた渋滞も既に解消していて、日付が変わる頃、無事自宅に戻ることが出来ました。
自宅近くの給油で算出された燃費は、燃費計こそ16.9km/Lの表示でしたが、実測値は16km/Lには届かず。この暑さでは仕方ないと思えます。

帰宅時のメーターは上の通り。2日間で830km余りですから、よく走ったものです。
もちろん故障はなく、道中ハンドルを通して伝わってくる安心感は、長年慣れた自車だからこそ、と感じます。
週末には労をねぎらいつつで洗車し、来週の車検入庫に備えようと思います。