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2016年02月11日 イイね!

1988年のオーストラリア クレシーダのカタログ

1988年のオーストラリア クレシーダのカタログ今回は、X80クレシーダのオーストラリア向けを取り上げてみます。

これまで、北米(リンクはこちら)・GENERAL(リンクはこちら)と取り上げてきましたので、第3の仕向地ですね。

詳細な仕様は追って紹介していきますが、北米 + GENERAL といった感があるかもしれません。右ハンドルということもあって、国内仕様に近いともいえるのですが、国内仕様をベースにこれを作るのは、意外と大変だったりも。

モデル変遷としては、国内同様に1988年8月に登場。1990年8月にマイナーチェンジを経た後、1993年2月にモデル廃止とされています。今回取り上げるのは前期となります。

それでは、以下、奥の間に紹介していきます。




2つ設定されていていたグレードの上の方となる、GLXのフロントビュー。

この角度からだと、一見すると国内のグランデ ツインカム24と見間違えそうですが、フロントグリルの”TOYOTA”エンブレム、フォグレスのヘッドランプ、フロントスポイラー等、ディテール部は微妙に異なります。

エンジンは、この世代から7M-GEを搭載。
先代は、5M-GEでしたから、排気量アップ&4バルブ化による高出力はセールスポイントの一つだったのです。





GLXのサイドビュー
前期クレシーダのみに設定されていたフロントスポイラーは、ハードトップの流用に見えて、実は専用品番となります。この佇まいは、私がフロントスポイラーを装着する動機になりました(笑)
残念ながら、後期では省略されちゃうんですけれども。

その他は国内セダンと共通の部品が殆どですが、フェンダーアーチとドアサッシの両メッキモールは省略されています。

あとガラス類だけは国内とも他仕向地とも違うオーストラリアの専用品番だったと記憶しています。赤道に近い地域ということで、特別に紫外線対策が施されているか、あるいはグリーンガラスなのか、調べるまでには至らなかったのですが。





GLXのリヤビューです

国内には、このミディアムレッドパール(3H3)は設定されることはなく、赤系では初期のみダークレッドパール(3H4)が設定されていましたが、それも1年でカラーバリエーションから落ちることになります。
国内ではなかなか選び辛い感もありますが、地味目な印象を一変させていて悪くないと思いますね。

エンブレムは左から、「GLX」「TOYOTA」「CRESSIDA」となります。北米/カナダでは省略されていたトランクキーオーナメントは、GLXのみ標準。

この地のテールレンズは国内と共通ですが、後期ではGENERALのレンズにリヤガーニッシュ付となって、印象が大きく変わっています。

あとは、リヤクォーターのパワーアンテナ、リヤトレイのバルブ式ハイマウントストップランプ辺りは、国内と異なります。共に後付けしようとするとなかなか難易度が高かったりです(笑)





GLXのインパネです。

これも一見はハイメカ グランデ風ですが、220km/hスケールのメーターやクルーズコントロールが仕向地を静かに物語ります。

エアコンパネルは国内だとLG/GR系と同じプッシュ/レバー併用式。オーディオにはサテライトスイッチと、放送帯の関係からか左ハンドル用が組み合わされていますね。

インパネパネルはグランデ系以外の黒素地ですから、センターポケットは蓋無ですし、カップホルダーも無。

これらの仕様違いがありながら、エンジンはこの時点では国内未導入の7M-GEというのが、萌えポイントだったわけです(笑)





GLXのインテリア

シート縫製は、北米の標準&GENERALとも共通する、国内ではチェイサーのアバンテ/ラフィーネに近いもの。この地の特徴として、法規が関係するのか、ヘッドレストの形状が前後共に縦方向に大きいものに変えられています。

オーディオは6スピーカーですが、バルブ式ハイマウントストップとの両立のせいか、インテグレーテッドスピーカーグリルは装備されていません。

やや意外なことにエアコンは、オプション設定でした。





エンジンは、先述のとおり7M-GEが選択され、他エンジンの導入はありませんでした。先代も5M-E → 5M-GE という変遷を歩んでいますから、パワフルであることが必須な地域と言えます。

このパワーを支える足回りは、もちろん4輪独立懸架。TEMSこそないものの、スタビライザーも前後に装着されています。
このパワーを支えるブレーキは、もちろん最強の4輪ベンチレーテッドディスク・・・ではなくてリヤディスクはソリッド。次に掲載するGLのタイヤからして、どうやらフロントブレーキも14インチ対応の小径と推測されます。経験からして、パワーに対して容量が不足している気がしますが、大陸横断的使用環境のため、止まることは少ないという割り切りかもしれませんね。

GLXのタイヤは、205/60R15.北米/カナダは195/65R15でしたから、ここは奢られていますね。





順番を少し変えて、左は廉価版のGL、右は裏表紙です。

GLは、先代の85年途中から追加されたグレードです。
国内だとLG/GRに近い感が強いものの、黒バンパー&ドアミラー等さらに廉価グレード的な部分もあります。

ボディカラーは、これも国内未設定のスーパーシルバーIII(176)。ややビジネスライクな感もありますが、国内に設定されていても不思議ではないカラーですね。

タイヤは195/70HR14で、7M-GEのパワーを支えますが、アルミホイールは標準装備。

オーディオはこの時点では国内未導入の2DIN一体型デザインのカセット付レシーバーが4スピーカーとセットで組み合わされています。





GLXとGLの主要諸元表と主要装備一覧を大きめに掲載。
両グレード間の仕様差は、この表が分かり易いと思います。

国内の3.0グランデGよりも簡素な装いが幸いしてか、GLXでも100kg軽い1,440kgの車両重量が記載されています。

ここで、後期の仕様について若干の補足をしてみます。
後期ではGLが落とされて、その代わりにGLXの更なる上級、「GRANDE」が設定されています。GRANDEは、サンルーフに本革シートが標準といった具合で、ある部分、国内以上の豪華仕様でした。



といったところで、いかがだったでしょうか。
北米/カナダ、GENERALとはまた違った地域特有の事情を感じていただければ幸いです。

北米仕様に比べると知名度は落ちてしまいますが、国内により近いものの確実に存在する微妙な仕様差は、自分的には琴線な部分です。
GLXあるいはGRANDEといったところは、自分のセダンに手を加えていく中での源泉の一つでもあったのです。


ここで余談を一つ。
今から10年以上前に、話のネタ大半で、この地の中古車(主に後期GRANDE)を調べたことがあります。この地域なら右ハンドルの触媒付、しかも7M-GEを積んだ豪華仕様のセダンに食指という具合です。

ところが検索で見つかるクルマは、15万キロ以上が当たり前、中には30万キロ以上の強者もありという具合でした。紫外線の影響による内装のインパネ等の傷みとか、トレーラーヒッチ付のクルマが多い辺りも、この地域ならではの特性を感じさせたものです。

考えようによっては、それだけの距離を十分に消化できるだけの耐久性が実証されているとも言えるわけで、その耐久性の高さを改めて再認識したんですけれどね(笑)
Posted at 2016/02/11 22:24:50 | コメント(6) | トラックバック(0) | カタログ話(輸出仕様編) | クルマ
2015年11月29日 イイね!

1992年の北米クレシーダのカタログ

1992年の北米クレシーダのカタログ少し前にマキシマを取り上げた時(リンクはこちら)に、ふと思い付いた企画です。

クレシーダについては、あえての一般輸出を取り上げたことはある(リンクはこちら)ものの、北米/カナダ仕様はそのままになっていたことに気が付きまして。

大きくは一般輸出・オーストラリア・北米/カナダの3仕様に分けられるクレシーダですが、最も有名なのが北米向けであり、既に他所で取り上げられている可能性も高いのですが、ここしか触れないような部分を含めることで、何番煎じ感を払拭しようかと。

そんな北米/カナダ向けクレシーダは、1989年モデルとして1988年夏に登場し、1992年モデルで幕を閉じています。一般輸出向けクレシーダは1995年まで続いていますが、この両地域については一般的に知られる80系のモデルライフと同期となります。バリエーションとしては、国内のセダン3.0グランデG相当となる7M-GEを搭載したモノグレード構成。というより、国内の3.0Gは、税制改正を待って、この地域やオーストラリアに先に輸出されていた仕様を国内転用したと言えるのですが。

4年間に渡るモデルライフの中から取り上げるのは、最終となる1992年の北米向けカタログ。X30から始まったクレシーダ名は、ここで終わりとなる記念碑モデルでもあるわけです。

もっとも、後述する通り販売的には決して成功とは言えないモデルですので、最終期のカタログはそれまでの写真の流用も多く、頁数も減らされています。ところが、そんな状況というのは、取り上げる方としては都合がよろしいわけでもあるのです。何せ、このモデルに関しては、書き始めたらいくらでも書けてしまうものですから、若干のセーブになろうというもの(笑)

既に前置きからして、長くなる予感がありますが、以下記していきます。
マニア視点を含めますので、心してお付き合いくださいませ。

ついでながら比較用に、国内セダンのカタログのリンクも貼っておきます。



カタログの表表紙と裏表紙です。
掲載されているのは、アーモンドベージュパール(4J1)。国内ではベージュマイカメタリックとして設定されていた色ですね。
カナダ向けは、法令の関係からヘッドランプクリーナーが追加されますので、北米向けとなります。

国内のセダンとは、各レンズ類、グリル、バンパー等の造形が異なることがお解りいただけると思います。もっとも、この両地域における前期と後期の差異(91モデルから変更)はこの角度からだと、この時期に改められたトヨタのシンボルマークを掲げるグリル、カラード化されたバンパー&サイドモール、後述するホイールのみ。

国内セダンではマイナーチェンジの際に、フェンダーの前側下半分をバッサリやって、エアダム一体型バンパーを組み合わせたり、一見同一形状ながらリフレクターをガラスから樹脂に変更したヘッドランプ等、大技・小技を展開していますが、大型ウレタンバンパー付の輸出仕様では、そうした変更は行われませんでした。

アルミホイールは、後期より国内の15インチに適用された新ディッシュタイプをポリッシュ仕立てにしたものとなります。国内向けには、15インチのメッシュタイプがポリッシュ仕立てが先に出ていたことからの作り分けのようですが、好みの違いが反映されているようで興味深い点です。半ば余談ですが、このホイール、21世紀初頭では国内純正ホイールとほぼ変わらずのお値段で入手可能でありまして、食指が伸びかかったことがあります。先にBBSに手を出していたため、踏み止まりましたが。





見開きで掲載されているのは、サテンブラックメタリック(205)。
国内では、セダン以外にオプション設定されていたエクセレントトーニング(24S)の上半分の色と書くと、解り易いかもしれません。

前後バンパーの長さが目に付きますが、4,815mmという全長は、最短となる教習車&タクシー仕様の4,595mmと比べると、200mm以上もバンパーだけで稼いでいる計算ですから、それも当然です。

国内向けからは、ロッカー・ホイールアーチ・クリアランス等の各部からメキモールが省略されていて、ドアハンドルも国内G仕様用のカラードとなります。どうやら、この種のメッキモール類を備えた先代が「ごちゃごちゃしている」と評されたための変更のようです。

実はこの画像はタイトル画像共々、1990年版にも掲載されたもので後期における変更を加えつつで掲載され続けていたものとなります。


右下には(4J1)のリヤビュー。
リヤも、国内にあるトランクキーオーナメントは省略されていて、リヤエンブレムも「TOYOTA CRESSIDA」のみ。モノグレードということもあってか、グレードエンブレムは排気量を示すものも含めて付けられていません。

リヤクォーターの伸縮式アンテナやリヤトレイのバルブ式ハイマウントストップランプも国内とは異なります。

サイドマーカーが追加されたリヤコンビランプは、一見同一意匠ながら、国内仕様にはあるスモーク加工が廃されています。これを配線加工なしで装着するためにハーネスごと取り寄せたら、実は電球の形状も異なっていたのには驚かされました。ちなみにこの交換に率先して気付いた人は殆どいませんでした。所謂自己満足というやつですね(笑)





当然左ハンドルとなるインパネ。
92モデルの数少ない変更点として、CD無のオーディオが1DINサイズとされています。

空調のスイッチは、国内に近い意匠ながらスライドスイッチは無。前期はスライドスイッチ付でしたが、後期から廃止されています。

ステアリングパッドの意匠違いも目に付きますが、何故変えたのか気になって部品を取り寄せたら納得。パッド全体がホーンスイッチとして可動する他地域とは異なり、中央部の枠線の中のみが押せるようになっていました。おそらくこれも法令の縛りでしょうね。

マイル表示のスピードメーターや「SECURITY」表示機能付きのタコメーター等も微妙に異なります。ちなみにデジタルメーターは前期のみとなるようです。

国内ではクリアランスソナーの表示部となる時計の下には、パッシブシートベルトの警告灯(緊急時等、シート側のアンカーをレバーで緩めると点灯)となります。ちなみに、このパッシブシートベルトは北米仕様らしい装備ですが、カナダ仕様には装着されていません。この差異から、天井の形状も異なっていたり(北米:成形天井、カナダ:吊り天井)します。

搭載エンジンは、先述のとおり7M-GEの一種のみでした。





ここではオプションが紹介されています。
ラグジュアリーセダンとして販売していたこともあって、素の状態でもほぼフル装備だったのですが、いくつか選択肢はあったようです。

素の状態ではマニュアルシートだったため、パワーシートは運転席と助手席を含めたパッケージオプションとなっています。このオプションを選択すると、シートデザインもチェイサーのハイメカアバンテ&ラフィーネに近いものから、国内G用のもの(通称:ラグジュアリーA)に変更となります。

さらに本革シートがパワーシートパッケージとのセットで装着可能。右頁の画像が装着車となります。国内の本革仕様同様に、ラグジュアリーBのデザインですが、リヤシートのヘッドレスト形状が異なっています。またまた余談風味ですが、前席にあるのがパッシブベルト。ショルダーベルトが自動で強制装着されますが、腰ベルトは手動となります。サイドブレーキ脇のレバーが緊急時等にパッシブベルトを浮かせるためのレバーであり、これを操作すると警告灯が点灯するという構図です。

その他には、CDプレーヤーを組み込んだオーディオ、ムーンルーフ、ABSがオプションとなります。国内にはあったTEMS、TRC、エアバッグ等はオプションでも選択不可だったようです。





最後に、装備・諸元・カラーの部分を大きめに掲載。
表記が異なるためサイズが判り難いですが、先に書いた全長以外は国内と同等となります。

カラーはちょっと力を入れてまとめてみます。
掲載されているカラーを、表記:国内表記:カラーコードの順で上から列記すると・・・

 ・Silvermist Metallic:スーパーシルバーIII:176 
 ・Dark Gray Metallic:ダークブルーイッシュグレーメタリック:183
 ・Super White:スーパーホワイトIV:050
 ・White Pearl:ホワイトパールマイカ:049
 ・Almond Beige Pearl:ベージュマイカメタリック:4J1
 ・Dark Amethyst Pearl:ダークモーブマイカメタリック:3K1
 ・Ice Blue Pearl:ライトブルーメタリック:8G2
 ・Dark Blue Pearl:ダークブルーメタリック:869
 ・Medium Red Pearl:レッドマイカ:3J9
 ・Satin Black Metallic:ブラックメタリック:205

となります。国内設定が見送られているのは、「Silvermist(176)」、「Ice Blue(8G2)」、「Medium Red(3J9)」、「Satin Black(205)」の4色ですね。(205)はエクセレントトーニング(24S)の上の色ですし、(176)はクラウンやセルシオ等、他車設定多数。その他、(8G2)は初期エスティマや170後期コロナに設定、(3J9)は30カムリ/ビスタの初期に設定されていたようです。


案の定、抑えつつでも文字量多数となってしまいましたが、最後に概況等をご紹介。

クレシーダは、2代目(国内では4代目)となるX60の時代に結構な成功を収めています。当時は第二次オイルショックの後で、アメリカ車はダウンサイジングを強いられていたのですが、そこにコンパクトラグジュアリーとして嵌ったのです。

この市場を求めて追尾したのが、日産マキシマ、マツダ929(ルーチェ)、ホンダレジェンドであり、北米でのライバル関係でもありました。(この辺りは、マキシマの回が詳しいのでご参照くださいませ)

ところが、アメリカ車がダウンサイジングと並行してFF&V6化を進める中では、FR&直6のままだったクレシーダは世代を経るごとに、時流から外れた存在となっていきます。

その点を上手くマッチさせたのが、日産マキシマでありまして、北米では国内のマークII・マキシマの販売差がそのまま逆転した結果となります。
トヨタには、クレシーダの下にFFかつV6を搭載したカムリがあったことも少なからずの影響を受けていたと言えますが。その台数の多さから、日本からの輸出だけに留まらず現地生産に至ったカムリに対して、クレシーダは元町or関東自工で生産されたものが細々と輸出されるのみでした。

もっともトヨタがそんな潮流を見逃すはずはなく、ラグジュアリー方向への進化としてはレクサスLS&ESに、最大サイズのセダンとしてはアバロンに後を引き継ぐ形で、クレシーダはその役目を終えます。

国内優先で北米に輸出したクレシーダと北米優先で国内にも導入したマキシマ、この2台の差が文化の差とも言えるのですが、商売上はどちらが正しかったのか判定は難しいですね。

その後、セダンは地域別に作り分けられる時代を経ますが、現在は北米仕様が国内導入された感が強い時代に戻ってきました。北米ではセダン需要がまだまだ根強い中、今後国内のセダンがどう展開されていくのか興味深いですね。


※おまけ
 youtubeから、CRESSIDA関連を貼り付けてみます。


○CM


○Promotional Video


○Gulf圏で紹介される北米仕様(その1)


○Gulf圏で紹介される北米仕様(その2)


○前期カナダ仕様の紹介


※余談
 北米クレシーダ話は、需要があるようならX80世代に特化したモデル変遷を取り上げるかもしれません。
Posted at 2015/11/29 07:58:54 | コメント(4) | トラックバック(0) | カタログ話(輸出仕様編) | クルマ
2014年11月25日 イイね!

続・70系クレシーダの話

続・70系クレシーダの話少し前と言っても3ヶ月近く前になるのですが、南アフリカで販売されていた70系クレシーダのカタログを掲載していまして、その続編と言いますか、別のカタログを掲載しようかと。


前回は、5M-Gを搭載した2.8のみのカタログでしたが、今回はRSi以外の全グレードとなります。グレード構成からして、発売当初の版ではないかと推測されます。


グレード構成は前回書いていますので、早速紹介していきます。
2015/5/8 画像を全て更新しました。





最初は前回も紹介した、2.8i TWIN CAM
5M-Gを搭載した最上級グレードということで、国内のTWINCAM24よりも北米版クレシーダの方が近い存在。
前回掲載済みの画像が多いため詳細は省略します







続いてはGLi-6
1G-Eを搭載ということで、国内グランデに近いグレード。
チェイサー風ながらセンターマークの異なる樹脂ホイールキャップや時計とオーディオのスイッチがセットとなった左サテライトスイッチが要注目点。
標準はモケットシートですが本皮革シートも選択可能。







続いては2000GLE
リヤ固定軸に4気筒搭載ということで、国内だと1800GR相当のグレード。ただしエンジンは、1Sではなく、一世代古いユニットとなる21R。
ホイールキャップは国内グランデ用と同じに見えますね。







さらに続きます。唯一のワゴンとなるGL WAGON
外装は国内のワゴンLGに近いですが、4気筒であることや内装の仕上げを考慮するとバンGLの方が近いかもしれません。
北米仕様同様、こちらは国内よりも一足早いロングノーズ。







ワゴン同等となる2000GL
こちらも21Rを搭載。内装の仕上げは国内の1800GL同等に見えますが、外観はメッキドアサッシやGLE同様の国内グランデ(風)樹脂キャップとなっています。







最後は1800LS
1800のエンジンは1Sではなくて2Y
外観は、60系前期までの国内廉価グレードを髣髴させるキャップレス・スチールホイール、ドアサッシのブラックアウトに加えてフロントスポイラーがスポーティでもあります。
内装は、リモコンミラー、タコメーター、間欠ワイパーの省略が確認できます。





最後は諸元表を掲載
ディーゼル仕様があっても良さそうですが、ガソリン仕様のみとなります。


ということでいかがだったでしょうか。
北米仕様に共通するロングノーズでありながら、国内の前期HT&クレスタと共通するバンパーの組み合わせはちょっといいよなぁと思わせます。
国内セダンもこの組み合わせだったら販売比率がもう少し上がったかも、というのは穿った見方でしょうか。
Posted at 2014/11/25 19:46:32 | コメント(3) | トラックバック(0) | カタログ話(輸出仕様編) | クルマ
2014年09月01日 イイね!

70系クレシーダほかの話

70系クレシーダほかの話久方ぶりに「高速有鉛デラックス」を購入してきました。
目的はもちろん70系クレシーダでも特に珍しいHTのGULF輸出仕様のカタログ。コレ、所蔵元を見て、いたく納得した次第。(・・・と軽く触れておきましょう)


その他地区のクレシーダの掲載もあったのですが、その中で触れられていなかった地区がありましたので、ここに掲載してみようかと。
2015/5/7 画像を全て更新すると共に一部追加をしました。

地域としては南アフリカとなります。
ここ、以下に紹介する5M-GEを搭載した2.8以外にも、1G-E搭載のGLi-6、21R(後期は22R)搭載の2000GLE&GL、2Y(!)搭載の1800LSとグレードも豊富だったりします。





最上級グレードとなる 2.8i TWIN CAMの外装
前期に見えるんですが、これでも後期。(前期はRSiの設定なし)
前期型の部品が多数に見える理由は後述。





2.8i TWIN CAMの室内
最上級グレードだけにデジパネ・フルオートエアコン等を備えた豪華な室内
本皮革シートは、北米クレシーダにもありますが、こちらは縫製が異なります。





87年5月に追加された2.8RSiの外装
チェイサー前期にあったGT-TWINturbo・Sを連想させるスポーティグレードとなります。
スーパーレッドと思われる外装色にあえてカラード化されていない外装がスポーティ。国内や北米とは明確にユーザー層が異なっていたのでしょうね。





2.8RSiの室内
インパネ形状等は国内仕様とほぼ共通ですが、シート地等は国内仕様と異なります。メーターは2.8iのみ240km/hスケール。シートベルトは赤。





最終頁には品質等について記載されています。



後期なのに前期部品の多い理由ですが、どうやらこの地区については、現地生産を行っていたようです。

その関係か、他地区が80系にモデルチェンジ後もこの地区はワゴンだけでなくセダンも70系のままで残されていたりします。モデルライフは、88-12 ~ 92-05

エンジンだけは、5M-GE → 7M-GE、1G-E → 1G-FE、2Y → 3Y に進化しているのですが。カタログを持っていないため詳細は不明ながら、フル装備に7M-GEを搭載した右ハンドルの71セダンということで、見逃されがちでありながら実に魅力的な仕様なのです。



○Yellow Labelの話
続いては、本日発表のこちらの話

先ずはプレスリリースを引用します。

----------------------------------------------------
 TOYOTAは、マークXを一部改良するとともに、特別仕様車250G“Yellow Label(イエローレーベル)”、250G Four“Yellow Label”、250G“Sパッケージ・Yellow
Label”を設定し、全国のトヨペット店(東京地区は東京トヨタでも販売)を通じて、9月1日に発売した。

 今回の一部改良では、PREMIUM、PREMIUM Fourの内装色・シート表皮にスタイリッシュなブラックを追加したほか、インテリジェントパーキングアシスト(イージーセット機能&駐車空間認識機能付)のオプション設定を250G、250G Fourにも拡大した。

 特別仕様車は、250G、250G Fourをベースに、上質感とインパクトをあわせ持つカラーデザインをテーマとしている。外板色には特別設定のアウェイクンイエローを含む全4色を設定。内装色にはイエローとブラックの2色を設定したほか、シート表皮(専用ファブリック*1)や本革巻きステアリングホイールなどにイエローステッチをあしらい、上質でスポーティな仕様とした。

----------------------------------------------------
引用ここまで。


何より目立つ黄色のボディカラーは賛否両論がありそうですが、ちょっと違った視点から話をしてみます。

実は旧3兄弟時代やその前まで遡りますと、意外や(?)イエローのボディカラーって設定された回数は多かったりするのです。

1.2代目マークII(4気筒HT)
 ・カームイエロー(528) 73-08 ~ 74-08(GSSのみ75-10まで)

2.初代チェイサー(セダンDXとXLを除く全車)
 ・ラディアントイエロー(534) 77-06 ~ 78-08

3.初代クレスタ(全車)
 ・マンハッタンイエロー(534) 80-03 ~ 81-03

4.4代目マークII(HT全車)、2代目チェイサー(HT全車)
 ・スキッピングイエロー(551) 80-10 ~ 81-05

この他にも、初代マークIIHTSL限定のイエロートパーズというのもあります。意外と親和性があるように見えるのですが、マークIIGSSを除けば全て短期間の設定に終わっていたりします。今回も特別仕様ということなので、きっと短期間決戦なのでしょう。

内装に関しても、各所へのイエローステッチやストライプ柄まで入れたピアノブラック調パネルに変更する辺り、実に凝っています。

あまり書くと筆が滑りそうなので、一先ず「個性的ですね」という言葉で話を終わりたいと思います。
Posted at 2014/09/01 21:08:44 | コメント(4) | トラックバック(0) | カタログ話(輸出仕様編) | クルマ

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「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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