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2020年11月04日 イイね!

おしゃれなクラウンの話

おしゃれなクラウンの話前回の話、PV数で反響の大きさが伝わってきました。
コメントには同感的な内容のものをいただいていますが、読み手によって様々な受け取られ方があろうことは承知しています。

現行型をお乗りの方、賛同されている方にとっては全く納得できない内容かもしれません。それでも、長年憧れたブランドに対する思い入れがあり、現状に対して批判一辺倒にしていない点は、ご理解いただけるとありがたく存じます。


さて、反響の大きさもありますので、前回の続き的内容を余談半分でやってみることにします。

クラウンは購買年齢が年々上がり、存続の危機に立たされつつあるということは私も理解するところです。朧げな記憶ですが、1990年代半ばの時点で40歳代後半だか50歳代前半だったかで、しかも毎年0.9歳ずつ上がっているという内容を主査が語られていた記事を覚えています。

今は70歳前後とかだった筈で、高齢で降りられた方・亡くなられた方を除けば、ファンと共に歳を重ねたとなるのでしょう。クラウンのユーザー層を広げたい、そのためにも若い方を、というのは、近年に始まったことではなく昔からの課題の一つでもありましたから、若返りの必要性は理解するのです。

でも、若返り=スポーティという言葉しか出てこないことには、私は納得できません。スポーティは若者の特権?そんなことはないでしょう。

大体にして、そのスポーティとやらの表現方法だって、判で押したかのように同じ内容ばかりで。

エクステリアは、大きめのエアダムスポイラー、大径&幅広のタイヤ&ホイール、存在感を主張するマフラー、メッキモールのブラックアウト等。インテリアはモノトーン(大抵黒一色)で塗り潰し、ステッチでアクセントが主だったところでしょうか。

起源を遡るとAMGやアルピナ辺りに辿りつき、セドリック/グロリアのグランツーリスモあるいはメルセデスのアバンギャルドが普及させた手法ということになるかと思います。前回取り上げたアスリートも、もちろんこの中に含まれますね。

確かに30年以上続いている表現方法ではあります。

一連のGRシリーズにおける変更箇所も上記で大体共通していますし、話題になったセンチュリーのGRMN仕様だって、その例外ではありませんでしたから、トヨタの考えるスポーティもここに結実するとなるのでしょう。

本当にこのような表現方法しかないのか。私は決してそうは思いません。

少々嫌味っぽい書き方かもしれませんが。
クラウンの、ロイヤルサルーンの、伝統を壊すことが若返りに繋がるなら、170アスリートから20年以上固執するスポーティの表現方法だって壊したらいいんじゃないでしょうか。


一例として、クラウンの長い歴史の中では、タイトル画像の通り「おしゃれなクラウン」と銘打たれたリーフレットが作られていたりします。


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40年前に作られたものです。
当時の標準的な仕様に対して、パーソナル・カジュアル等、思い浮かぶ言葉は色々あるかと思いますが、ここにスポーティを当てはめても見当違いではないと思うのです。

また、”おしゃれ”というキーワードからは、5代目のデラックス・カスタム・エディションや9代目のロイヤルツーリングも思い出します。

デラックス・カスタム・エディションは以前に紹介していますので、ここではロイヤルツーリングの画像を掲載してみます。

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仕様的には、215/60R15サイズのタイヤ・TEMS・5速AT等、やや走り重視の方向に振られています。でも、最大の見所は、専用設定となるダークターコイズのボディカラー、グリーンガラス、ブルーグレーのエクセーヌ(=アルカンターラ)生地のシートによるコーディネートにあったと思います。

当時の売れ筋となる、ツートンを含むホワイト系のボディカラー&ベージュのジャガードモケットのロイヤルサルーンと比較すると、一目で判る違いはなかったものの、知る人ぞ知る的な、さり気なくさり気ある仕様だったと言えます。

カタログの並びも明らかに意識したものでしたので、掲載してみます。

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左がロイヤルサルーン、右がロイヤルツーリングとなります。

売れ筋とは異なるロイヤルツーリングは、あまり注目されることはなく、バブル崩壊も重なって、ややシンプルな”S”仕様が追加されると共に仕様統合が進んでいってしまいます。
そんな史実は知っていても、個人的には140ロイヤルで表現したかった事を一番具現化したかのように映るロイヤルツーリング、特に最初期型はとても魅力的に映ります。


時代も環境も異なりますから、同じ手法を取ればいいなんて言いません。意欲的な取り組みと感じたジャパンカラーセレクションも継続できなかった状況にあります。
それでも、これらの背景にあるキーワードは、最早固定観念に束縛されている感の強い現状から脱するためのヒントがある気がして仕方がないのです。

ロイヤルツーリングの画像の出展
FavCars.comより
Posted at 2020/11/04 19:27:29 | コメント(10) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ

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