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2014年10月28日 イイね!

60系マークIIのオプションカタログの話

さて、3姉妹を交えながら81→71→90と掲載を続けたオプションカタログですが、今回は61を掲載いたします。これで、4世代揃った形。この3兄弟の手持ちはこれが最古ですし、100系以降はカタログに折り込まれることが多くなったため、比較的流通量が多く入手も容易かと思いますので、あえてここで掲載しなくても良いかなぁなどと。


それでは、後期マークIIのオプションカタログを紹介していきます。
2015/5/30 画像を全て更新すると共に一部追加をしました。



先ずは用品設定一覧表からです。





左頁はエアコンとオーディオ関係
エアコンの冷房能力、3,400kcal/Hは現在目線だと能力不足に見えるかもしれません。当時はこれでも十分だったのですけれどね。
デッキはもちろんCDの登場前ですからカセットのみ。黒パネルは2アンプラジオ用でメタル調パネルは4アンプラジオ用。黒パネルは同時期のカローラ系にも設定があったものですが、上級機種はこのクラスならではの豪華版です。

右頁はパーソナル無線やテレビ等
”クリーンエース”や”トランザム”は懐かしく聞こえる方がいるのではないでしょうか。この辺りが車載テレビがオプション設定され始めた初期だと記憶しています。





左頁はフロアマットとシートカバー
シャギー等、豪華マットが設定され始めていますが、主流は掃除が簡単なビニールマット。DX-Rなら豪華マットと言えた時代。シートカバーもシンプルなデザイン。この辺りは80年代中頃から後半にかけて一気に豪華方向に進んだことがわかります。

右頁はバイザーやモール等の外装部品
エアロパーツの認可前ですから、純正部品としてはこの辺りの設定で限界でした。樹脂Mのサイドバイザーは、視認性を配慮してピラー部分を透明としているのが珍しいですね。





その他部品等の頁
この内、サンシールドストライプとクォーターシェードはセダン用、バックバイザーはHT用となります。サンシールドストライプにはTWINCAM24の文字がありますが、一応全グレードに設定あり(笑)

オプションに凝り始めるのは次世代以降の感が強いですね。この時期、エアロパーツ・60タイヤ・ドアミラーと一気に規制が緩むのですが、純正部品はその波に追い付いていないようにも見えます。
もっとも新車購入層は主に中年以降でしたから、これで十分でもあったのです。何だか裕福な若者も買っていく?と気付き始めたくらいですよね。

毎回書いていますが、オプションはその時代の反映でもありますので、そういった見方をしていただけると、また違った楽しみとなるのではないでしょうか。



さて、これを掲載した私は、明後日早朝から週末にかけて、(国内の)南方向に旅立ちます。今回は現地の足として未試乗の車を借りていますので、そちらも楽しみだったりです。(あ、車種はあまり期待されませんように)

本ブログの更新はしばらく止まりますが、ご容赦くださいませ。
2014年10月26日 イイね!

93年式190Eを50時間かけてレストアした話題から

つらつらと眺めていて気になったニュースなので、話題にしてみましょう。


carview!からの転載-------------------------------------------------------------------------------------------
メルセデス・ベンツ日本は、およそ300点の部品を交換してレストアした1993年式『190E』を、このほど習志野事業所で報道陣に公開した。



アフターセールス営業部のゲルティンガー剛部長は「今回300種類の部品を交換し、作業には約50時間を要した。とくに変えた部分は足回り、メンテナンス部品、ブッシュ、エクゾーストで、ペイントも行い、乗り味としては当時の、ローンチの時の乗り味になっていると思う」と述べた。

さらに「交換した部品のうち約260種類に関しては習志野事業所の倉庫在庫から補給することができた。残りの40種類はドイツ本社から調達した。どの輸入車をみてもこれだけの供給体制があるところは少ないと思う。これは我々が長年、このマーケットで輸入車を扱わせて頂いているバックグラウンドがあるからと思っている」と強調した。

交換した部品の価格は約300万円で、これに工賃や塗装代などを加えると「金額としては新型『Cクラス』並み」になるという。

今回のレストアについてゲルティンガー部長は「初度登録から3年間は、(サービスプログラムの)『メルセデス・ベンツケア』でカバーされるので、ほぼ100%が正規販売店に整備入庫頂いている。しかし5~7年経つと(入庫率が」落ちて、我々とお客様との接点が若干薄くなり始める。ここに向けて再度、正規販売店に来て頂けるようなきっかけづくりができないかと思い、今回の190Eリフレッシュ企画をスタートした」と説明した。

記事URL:http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20141025-10212922-carview/
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習志野の3桁ナンバーが付いていますので、新車ワンオーナーということではなさそうですが、一般ユーザーの保有車なのであれば、これだけ直そうという心意気に大拍手なのです。

あとは、前車を補修部品の製廃で放出した身としては、こういう供給体制があるということですよね。同サイズの1993年式GX81、あるいは価格帯が同じだったUCF10で同じことをやろうとしたら、さて部品の何割が揃うやら。


もっとも電子部品が大幅に増加しているW204を20年後に同じように直せるのかなぁ?とも思いますね。その時点で直そうと思わせる評価がされているかについても。名車と呼ばれるW201であれば、これだけかけて直すのも分かる気がするのですが、直系子孫であるW204の20年後の評価は如何に(笑)



もう一つcarview!からの転載-------------------------------------------------------------------------------------------

メルセデス・ベンツ日本は、車齢20~30年を経過したモデル向け再生部品の価格を11月から20%引き下げる。部品交換や修理の際に正規ディーラーへの整備入庫を促進するのが狙い。

値下げの対象となるのは1986~96年に販売された『190E』、『Eクラス』、『Sクラス』、『SLクラス』、『Gクラス』の再生部品で、ウォータ―ポンプ、オートマチック・トランスミッション、トルクコンバーター、オルタネーター、スターターなど700品番におよぶという。

アフターセールス営業部のゲルティンガー剛部長は「我々は再生部品をリマン部品と呼んでいるが、世界中で取り外しされた部品を回収して、ドイツで再生するという意味合い。簡単な再生というよりは、部品のコンポーネント自体を新品に変えるということも行っている。利点としては環境負荷が少なく、新品に比べて最大30%安いという内容になっている」と説明。

その上で「今回、日本で低年式車両をご愛用頂いているお客様に、さらに正規販売店に来やすくするために車齢20~30歳のリマン部品に関しては11月からさらに20%値下げする。今まで交換部品が高いなと感じている方々にも、是非足を運んで頂ければと思っている」と値下げの背景を述べた。




記事URL:http://carview.yahoo.co.jp/news/market/20141025-10212923-carview/
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この話に限らず、挙げられているモデルのディーラーへの入庫促進策は随時案内されていたりします。

これも本来、維持費用を低減して欲しいのは、もう一世代新しい10年~15年前辺りのモデルだと思うので、見方は分かれるかもしれません。ここではリマン部品の発生年数の関係と好意的に見ておきましょう。


いずれにせよ、新車を売ることしか考えていないと思われるメーカーや制度所管官庁には煎じて飲ませたいニュースではあります。
Posted at 2014/10/26 08:55:35 | コメント(4) | トラックバック(0) | 気になったニュース | クルマ
2014年10月23日 イイね!

Y31セダンの画像を比べてみる話

Y31セダンの画像を比べてみる話少し前に予告したとおり、Y31セダンのカタログ画像を並べて、モデル期中で行われた大幅マイナーの検証をしてみようという企画です。

自分自身こうして比較したことはないので、楽しく眺めつつ書いてみようかと思います。

つい先日27年(!)に及ぶ長い歴史の幕を閉じた訳ですが、その間の変遷を記すとそれだけで膨大な文章量になりますので、ここでは省略。wikiにある内容でほぼ問題はなさそうなので、歴史に興味のある方は、「セドリックセダン」「セドリック営業車」の項をご参照いただければと。


今回の抜粋は、紺が1990年、シルバーが1998年、共にセダン最上級のブロアムVIPになります。抜粋が3ナンバーなのは、小型車枠の全長の制約を受けていないこちらがオリジナルデザインだと思うためということで。ついでにこちらの方が変更点が多くて書き易いということもあります(笑)


2015/5/19 画像を全て更新しました。
それでは、前置きはこのくらいで、フロントビューから検証をしてみます。



Y31登場時には、ボンネットラインをかなり前下がりにして話題となったのですが、91年の変更時にはボンネットの傾斜を緩めてフロントマスクの厚みを15mm増す形としています。
ボンネットを下げる=車格が下に見えるに直結しやすい(120クラウンではこの点が憂慮されて、役員審査が通常の倍になったそうです)のですが、初期は思い切っていますね。

Y30後期からHT・ワゴンと異なりセダンはフォグなしだったため、Y31でもこれを踏襲。その分フロントグリルの横幅を拡げてワイド感を強調しています。最下級のオリジナルのみ丸4灯ヘッドランプだったのですが、そちらとの共用の制約があったかもしれません。一方で91年ではフォグ付異形ヘッドランプに統一されています。この厚みでは丸4灯との共用は難しいでしょうね。その後95年の変更では、3ナンバー専用のヘッドランプ、フロントグリルの採用、3ナンバー用バンパーのデザイン変更が行われています。91年の変更では上半分のボリューム増加により下半分が痩せた印象となりましたが、この変更によりバランスが取れた印象ですね。

2009年には改正保安基準への適合のため、ボンネットやフロントフェンダーが形状変更されていますが、純粋にデザインだけで言えば、ここまでのラインが自然に思います。



続いてサイドビューです。





発表当時はY30からの変容振りに驚きました。
当時のルーチェセダン、あるいはランチアテーマの印象にも通ずるどことなくヨーロッパ臭のするスタイリング。基本ディメンションを5ナンバー枠に縛られる制約を受けながらも、伸びやかな印象を受けました。プレスドア並びに430以来連綿と続いた6ライトウィンドーを特徴とします。205/65R15という、これまでの同クラスより一回り大きいタイヤ&ホイールもちょっと違う印象でしたね。

91年の変更では100mm屋根が延ばされると共にオペラウィンドー部分が廃されています。本当は、リヤドアの上半分も拡大して乗降性の改善を図りたかったが、プレスドアのため叶わなかったのではないかというのは推測。ただ実現していたら、130クラウンの改良後のようにホイールベースが相対的に短く見えていたかもというのがスタイリングの難しいところです。

初期型で特徴的だったCピラー後端からリヤウィンドーへの折込は、処理が弱められましたが、この処理を同様に続けていたら、リヤデッキの長さが強調されてもう少し古典的なフォルムに見えていたかもしれません。

それにしても、しばらく続いていた6ライトを廃して、厚いCピラーへの変更は、先に初代シーマで市場に問うていたとしても、思い切った変更だと思います。

同じく初代シーマから流用されたアルミホイールは、後期のデザインを慎重に彩っていますね。ちょっと古めかしい印象を受けるナットを露出させたディッシュタイプのデザインは、ボディスタイルにマッチしていると思います。



ということでダラダラと書いてきたのですが、基本デザインが崩れたものであれば、モディファイも上手くはいかなかったでしょうし、逆に手の入れ方を間違えていたら、基本デザインを台無しにしていたとも言えます。

私自身は登場時のインパクトの大きさや思い切りの良さを買って、初期型を支持しますが、押し出しの強くなった後期型も悪くないと思いますし、支持される理由が分かる気もします。その後登場した新世代セダンでは求め得ない世界観がここには残っていたのです。それだけに、生産中止は実に残念とも。(クラウンコンフォート系は屋根の高さが80年代風味を遠ざけていますね)

参考までに同時期のクラウンの画像も貼っておきます。書いてきた箇所を比較されつつで、古き良き時代の和風セダンを愛おしく想っていただければと想う次第です。

Posted at 2014/10/23 21:13:03 | コメント(2) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ
2014年10月20日 イイね!

クジラクラウンSLの話

クジラクラウンSLの話この記事は、続・こんなの出てくるんだなぁ・・・クジラクラウンの、ディーラー販売(笑)について書いています。

せっかくなので、トラックバックをさせていただいて、カタログ画像を引用しつつの解説してしまおうかと。講釈師気取りだと感じられるかもしれませんので、気に障る方は読み飛ばしてくださいませ。

2015/5/29 画像を全て更新しました。


さて、話の種になっているクラウンセダンSLですが、どうやら維持の過程でフロントグリルとホイールキャップをスーパーサルーンから移植しているようです。一瞬見誤るのですが、内装画像を見ると希少SLに間違いないですね。



標準状態については、下の画像をご確認ください。
SLの標準は、スーパーサルーン以外のグリル並びにHT系ではスーパーデラックス以上に標準だった飾りホイールとなります。(このホイールは3代目HTから始まって5代目までは通年で設定、6代目では当初設定廃止となりつつもターボ追加時に復活した伝統の一品ですね)



ちなみに右頁の画像は話の本筋とは関係ないのですが、下級グレードを愛する方及び初期の「太陽にほえろ!」を見ていた方に贈ります(笑)
スタンダードのボディカラーは、伝統のミズリナグリーン。



何故かクジラ後期は本カタログにも関わらずグレード別のインパネ画像が省略されているので、見開き画像で代用。
上がセダンスーパーサルーン、下がHTSLのインパネ。セダンSLもHTSLと共通です。





計器盤及びステアリングホイールは、グレードの違いというよりはセダンとHTの違いとご理解くださいませ。
これまた余談ですが、画像でお気付きかもしれませんが、今回の主役はリモコンミラーも移植されているようですね。



さらに詳細が気になる方に向けて、主要装備一覧と主要諸元表も貼っておきましょう。





こうしてクジラ後期になってグレード追加となったセダンSL。パーソナル&スポーティセダンとしては、2代目の6気筒追加時から3代目のHT追加時まであったセダンSの再来となるのですが、この種の需要が根強かったということはなくて、ライバルに押されていたクジラクラウンの救済策の一つの感が強いですね。

当時のカローラやコロナでは、SLは豪華版を兼ねていましたが、クラウンには豪華グレードとしてスーパーサルーン(こちらにもツインキャブ仕様あり)があったため、SLの性格は今一つ定まらないものがありました。このクラスのセダンをパーソナルに乗りこなすという概念はあまり無かったようです。HTSLこそ一定台数が出たようですが、セダンSLは新車当時から少数派だったように記憶しています。

結局SLは間近に迫った排ガス規制への対応もあってツインキャブと共に、5代目で消えることとなりますが、(カタログ謳い文句の)ヤングスピリットに向けては5代目後期のデラックス・カスタムエディション、あるいはライバル車430のターボSという形で引き継がれていくこととなります。



最後にクジラクラウン後期の珍しい装備をご紹介



セダンスーパーデラックス及びスーパーサルーンに注文設定のあった後席パワーシートです。
画像のとおり、4人乗りとなります。プレジデントやセドリックの後席は2人がけを想定したシート形状でしたが、こちらはそれを発展させた形。ただし、時期尚早だったようで、5代目では3人がけの一体型パワーシートが新設定のロイヤルサルーンに装備されることとなります。

先代マジェスタにあったFパッケージは、これの発展系と言えるかもしれませんね。
Posted at 2014/10/20 20:52:05 | コメント(3) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ
2014年10月16日 イイね!

スタンザFXのセールスマニュアルの話

スタンザFXのセールスマニュアルの話またまた、珍しい資料で話をつなぐことにします。

スタンザFXは、「思い出のクルマをカタログで振り返る5」の中で概要含めて取り上げているのですが、こんな資料が出てきたのであれば、再度取り上げるのも悪くは無かろうということで。

何せ、普通のフルモデルチェンジではなくて、スタイルはもちろんエンジン・シャシーも含めたフルモデルチェンジ。日産の長い歴史の中でも、これだけの変更は無かったであろうと思います。当然セールスポイントも沢山あるわけで、セールスマニュアルも力作となっているのです。



2015/4/9 画像を全て更新しました。
それでは早速紹介していきます。



左頁はもくじとなります。今回は抜粋ではなく全て掲載しています。

右頁はFF車の占有率の推移と予測。
この時期、日産は「将来は、セドリックとフェアレディ以外全てFF化する」とぶち上げて、特にスカイラインファンから反発されています。結果は、もう少しFR車が残ることとなりました。
1983年・1985年の予測は、殆ど外れていないように見えますね。





左頁は発売の背景とねらいです。
GMのXカー、Jカーに影響されていることが読み取れると思います。本家の結果を以って”日本のXカー”の意味を裏読みするのは禁則事項です(笑)

右頁は5つの基本セリングポイントが上げられています。
ここでは、ボルトとバッテリー以外は全て新しいと謳われています。





左頁は新開発CAエンジンの解説です。
性能曲線のとおり、従来型のZエンジンより低回転型としたのですが、その結果、最高出力自体は低下しています。比較対象としてコロナのT型エンジン系が並べられていますが、この時期既に末期となっていたエンジンとの比較はあまり意味が無かったかもしれません。当時のT型、特にキャブレター仕様は過渡期の希薄燃焼に触媒を組み合わせた、排ガス規制の悪癖を残すものでしたし。

右頁はストラット式4輪独立懸架の解説です。
ネガティブスクラブのため、ブルーバードのゼロスクラブよりさらに直進性が良いと書かれています。





左頁はスタイリングの紹介です。
今の目線ではプロポーションは悪くないと思いますが、市場評価からすると、進みすぎたスタイリングですかね。
当時は、空気抵抗係数が謳われることが多くて、0.4を切れば十分セールスポイントになっていました。4ドアはもう少し数値がよさそうなものですが、少し意外。

右頁は軽量化とそれに伴う性能向上が謳われています。
65kgの重量低減はあまり大したことがないように見えますが、従来型も1トン前後の重量ですから、十分過ぎるほどの成果。反面剛性は犠牲になったようで、次世代はホワイトボディの剛性アップが課題となります。
0~400m加速は、当時18秒を切れば俊足と言えました。フェアレディZも2.0EGIだと同等の数字なのです。





左頁は直進安定性とコーナリング安定性の紹介
セールスマニュアルですから、FFで課題となるアンダーステアとかタックインは文言自体登場しません。
そして何故か水着姿の尾根遺産(笑)

右頁はハンドルの軽さ、きれ、回転半径の紹介
回転半径はFF車としては頑張った数値ですが、コロナとブルーバードよりホイールベースが短い点で救われていますね。
ハンドルのきれは、従来型・コロナはボールナットなので当然の結果。むしろラック&ピニオン式は、切れが良すぎて扱いにくいという評があったくらいの時代ではあります。(同時期の70カローラは1300のみ先行して1500は遅れての採用となりましたね)





左頁は燃費の比較
省エネルギーの世相を反映して燃費性能は重要な項目に位置づけられていた時代でした。モデルチェンジに伴って燃費性能は大幅向上。その数値はカローラやサニーすら凌ぐものでしたが、ギヤ比を高くして稼いだ面もあります。この時期、同じような思想でハイギヤード化が進みましたね。

右頁は室内の広さの比較
コロナとカリーナはほぼ同サイズでしたが、カリーナは一回り狭いことがわかります。またブルーバードはコロナを見た後の設計ということが判る数値です。スタンザFXは、そのブルーバードすらも凌いでいます。この辺はFFの利点ですね。





左頁はトランクルームの大きさの比較
ここでは、コロナの方がブルーバードよりも大きい数値となっています。ブルーバードは910にモデルチェンジの際、スタイリング優先でリヤデッキの高さを低くしたため、高さ方向の容量を犠牲にした結果です。そのコロナも凌ぐスタンザFX。この辺もFF・・・以下略(笑)

右頁は室内の静かさの比較
アコード・コロナ共に同クラスでは静かといわれていたがための登場でしょうね。スタンザFXは同レベルとなっていますが、むしろ従来型が劣っていた感もありますね。





左頁は運転席まわりの紹介
インパネ全体で見てもむだがなく合理的なデザインなのですが、計器盤配置と繋げられています。センターコンソールもなくて足元広々の部分は、質感のウィークポイントとして後年デザイン変更されることとなります。

右頁は視界の良さの紹介
ここでは従来型のみとの比較されています。フロントの視界拡大は、Fウィンドーの前出し&エンジンフードラインの下げが効いています。





左頁は小物入れの紹介
この時代、ランサーEX辺りを端緒にした小物入れの数の多さが競われていました。アームレストをポケットにするのはこの時代だけでしょうね。

右頁はさび対策等の紹介
ここも”中古車になったときの商品価値~”の部分は裏読み禁止です。
カラードウレタンバンパーはレパード・シルビア・セドリックに続いての採用ですが、このクラスでの採用は英断ですね。まだまだ鉄バンパーの採用車種が多かった時代なのです。





左頁は新空調システムとエアー式ランバーサポートの紹介
新空調は、使い易く操作ロジックも正しいと思うのですが、この後は続きませんでしたね。

右頁は車種体系と塗色の紹介





ボディタイプ別の車種間仕様差です
スタンザはグレードが順列で判り易かったと思います。これがバイオレットリベルタだと1600最上級の方が1800キャブより豪華だったりとか、オースターは1800EGIに装備が簡素なスポーティグレードを設けたりとか複雑になるんですよね。





この辺は不要かなと思いつつ掲載しました。
装備は標準段階で必要なものは揃えたのでラインオプションを減らしたというところでしょうか。





最終見開きは宣伝関係と各地方の販売トップの面々。
これだけの面々が協力すれば、立派なセールスマニュアルが出来上がるのですね。

期待を一身に背負った結果は、適当な言葉が見つからないくらいの惨状となるのですが、未来を知る由も無かった当時の熱意を汲み取っていただくのが、30年以上経過した現在の正しい見方だと思うのであります。
Posted at 2014/10/16 21:56:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | セールスマニュアル話 | 日記

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「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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