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2015年06月30日 イイね!

7thスカイライン1800の話

7thスカイライン1800の話ハイソカー全盛時代の隠れた(?)お買い得グレード、7thスカイライン編をやってみます。

スカイラインの取扱店であるプリンス店は、チェイサーの取扱店であるトヨタオート店同様に、1500級にはラングレーを持つものの、ミドルサイズセダンを持たないという事情を抱えていました。

従って、その穴を埋めるべく、スカイラインのお買い得グレード兼廉価グレードに力を入れていたという事情も同じだったりします。

チェイサー同様に、日産のプレスリリースから7thスカイラインの1800に関する部分だけを抜粋しながら、カタログ画像で補完してみます。


19 Aug. 1985 フルモデルチェンジ

画像は1985年9月発行の簡易カタログからとなります。



新たに追加された4ドアハードトップ 1800 パサージュ
モデルチェンジを契機に、それまでのTIというグレード名称は外されています。
ちなみに、簡易カタログだからということではなく、本カタログでも1800だけの見開きページが用意されていました。





グレード一覧から1800シリーズのみを抜粋してみます。
従来型同様、GTシリーズの丸型テールランプに対して、1800シリーズは角型テールランプを採用していました。
当時の東京地区の価格(MT/AT)は、

 ・ハードトップ 1800 エクセル : 1,544千円/1,617千円
 ・ハードトップ 1800 パサージュ : 1,656千円/1,729千円
 ・セダン 1800 エクセル : 1,494千円/1,567千円

となります。

この他に

 ・セダン 1800 G : 1,234千円/1,307千円

が設定されていました。

若干価格は前後しますが、GがチェイサーXLに、エクセルが同XGに、パサージュが同XGエクストラに対応する形となります。





主要装備一覧と主要諸元表です
GTエクセルは外されていますが、エクセル・パサージュ共に、2000シングルカムのGTシリーズよりも高級なシートが設定されていました。

先代にあったCA18Eエンジンは落とされていますが、ATは3速から4速に進化しています。



28 Aug. 1986 「4ドアセダン1800エクストラG」を追加

28 May 1987 「4ドアセダン1800Gリミテッド」、「4ドアセダン1800エクストラGリミテッド」を追加


21 Aug. 1987 マイナーチェンジ

1987年8月の本カタログから1800関連の部分だけを抜粋してみます。



マイナーチェンジを契機に、GTシリーズはスポーティ色を強めますが、1800シリーズはシリーズ内でも好調だったため、前後意匠の変更ぐらいに留められ、方向性を変えることはありませんでした。





主要装備一覧と主要諸元表です
マイナーチェンジでエンジンの出力表示がグロスからネットに変わっています。



24 May 1988 スカイラインの特別仕様限定車「GTサルーン」「エクセルサルーン」を発売









次期モデルの仕様模索を感じさせるような特別仕様となっています。
「エクセルサルーン」に関しては、ミドルサルーンの新型が続々登場する中で、それらにお買い得で対抗できるような設定ですね。



26 Sep. 1988 スカイラインの特別仕様車「Vシリーズ」を発売

詳細は不明ですが、プレスリリースの内容からすると・・・
GTはスポーティな方に仕様変更されていますが、「エクセル-V」と「エクセルサルーン」の相違点は、

新設定装備
 ・スポットランプ
 ・エアコン

レス装備
 ・プロジェクターヘッドランプ+コーナリングランプのオプション設定
 ・カセット(ドルビーメタル対応)一体式AM/FMマルチ電子チューナー
 ・FMダイバーシティ
 ・4スピーカー
 ・リヤパーセルシェルフカーペット張り
 ・3本スポークステアリング
 ・燃料残量ワーニングランプ

となって、大きな違いとはならなかったようです。



21 Nov. 1988 スカイラインに「4ドアセダン1800リミテッド」を追加


・・・といった変遷を歩んでいます。
さらに、この他にもお買い得車がいくつかあったようです。

1.前期1800G Limited









2.後期1800 G Limited 1800 G High Saloon





どちらも、プレスリリースには該当の仕様がないため、販売店特仕と推測されます。
特に後期のGリミテッドは、末期に追加された1800リミテッドの先駆けと言えそうです。

ちなみにGハイ・サルーンの1,313千円という本体価格は、ブルーバード1800SEサルーンの1,358千円よりも安くて、サニー1500スーパーサルーンの1,290千円(ただしこちらはP/W付)や1500SXサルーンの1,220千円との競合も可能な価格だったのです。


かくして、7thスカイラインの最多量販は1800シリーズとなったのですが、ご存じのとおり、次世代では1800GXiのみに絞られることとなってしまいます。

結構な台数が出ていたシリーズを縮小したことは、引き続き1800に力を入れ続けたチェイサーとは違う選択となった訳でして、スカイラインのイメージを再構築することには成功したものの、果たして商売的に正解だったのかは見解が分かれるかもしれませんね。

プリンス店は、次世代スカイラインの登場から1年近くの時間を経た後、P10プリメーラという強力なミドルサルーンの持ち駒を得ることとなります。
Posted at 2015/06/30 22:24:16 | コメント(7) | トラックバック(0) | カタログ話(雑談編) | クルマ
2015年06月28日 イイね!

小松・金沢・能登旅行

小松・金沢・能登旅行昨日まで、前回予告のとおり、小松・金沢・能登と主に石川県を巡ってきました。

個人的な目的は、あくまでも19年前に訪れたきりの小松にある「自動車博物館」だったのですが、かと言って同行者の意向は無視できず、観光の体裁を整えてみた次第です。


同様の理由から、クルマで行くことも可能な距離にも関わらず、今回も自車は羽田でお留守番。
飛行機で小松に飛んで、現地で後述するレンタカーを借りることにしました。


以下は、数少ない現地の写真等を掲載しつつのブログです。

小松空港から金沢市内に向かい、近江市場で昼食後に向かったのは、兼六園



園内の霞ヶ池と内橋亭





同じく園内の眺望台から、奥卯辰山健民公園方面を撮影





東山ひがし茶屋街を散策の後に訪れたのは「金沢21世紀美術館」。唯一撮影の許された、レアンドロ・エルリッヒ作のスイミング・プールの床面から撮影。

この後、竪町周辺を散策後、市内に宿泊。
この日は、画像のとおり、天気に恵まれたのですが、その分気温も高くて暑さ負けしそうでした。



明けての2日目。
この日は昨日から一変して、雨が降ったり止んだり、時折大雨という残念な天候となってしまいました。
クルマでの移動予定だったのがせめてもの幸い。

市内から、国道8号線 → 国道159号線 → のと里山海道で千里浜なぎさドライブウェイを走破の後、和倉温泉を目指します。
この経路は、29年前に一度家族で訪れたきりだったのです。



和倉温泉を代表する宿を撮影。
前回もこうして外から眺めた記憶アリ(笑)。今回も縁はありませんでしたが、いずれ宿泊客として再訪したいと思います。





近くにあった足湯。
「飲める温泉」を本当に飲んだところ、あまりの塩味に、しばらく水分を欲することとなりました(笑)

氷見で昼食をはさみながら、能越自動車道で南下して時間を稼ぎます。先の「のと里山海道」といい無料ながらも、とても恵まれた道でありまして、日頃道路環境の不備を嘆く身としては実に羨ましく思います。もっとも冬に訪れると印象が一変するのでしょうが。

再び金沢市内に戻って、長町武家屋敷周辺を雨の中散策。
その後、県道22号線から国道8号線で南西へ進み、山代温泉に到着した頃には、悪くなる一方の天候のせいもあり、だいぶ暗くなっていました。



最終日の3日目。
この日も前日同様の雨。
朝から博物館に浸りたいところですが、「急いては事をし損じる」という言葉もありますから、山代温泉の市街を散策。





上が、山代温泉の公衆浴場「古総湯」で
下が、山代温泉総湯
解説によると、古総湯は明治40年代に建てられた建物を再現したようです。

こうして各所を訪問した後、訪れた自動車博物館については、フォトアルバムにありますので、よろしければご参照くださいませ。
館内は、週末ということもあってか、入館者数も多く、日頃大人しそうなお父さんやお兄さんが饒舌に解説して、それを聞き流される連れの方という構図がそこかしこに見られました。もちろん、うちもその中の一組なのですが(笑)



最後に、今回の旅の友を紹介。(撮影は千里浜にて)





2012年1月登録、走行65,000kmの先代アクセラ15C。
オートA/C、オートライト、レインセンサー、プライバシーガラスが装備されていましたので、ベーシックグレードながらも若干オプションが追加されていたようです。


今回、距離を乗りそうなことから、1500セダンを借り出すことにして、200万円セダンのブログの如く迷った末に、アクセラが来るであろうタイムズレンタカーの指名と相成りました。
予想通り、アクセラセダンは来たものの先代だったという訳です。

トルクに余裕のない2,000rpm以下に押しとどめようとするCVTのセッティングは、市街地や登坂路では力不足で直ぐに回転を上下させることにもなり、最初違和感が拭えませんでしたが、マニュアルモードで使用すればそんな印象も一変。
1速・2速と3,000rpmで変速させれば、ギヤ比が近いため、パワーバンドの範囲内の加速が可能。さらに不要な変速もしなくなるので、途中からは常にマニュアルモードで使用していました。要は使い方次第ということなのですね(笑)

結局3日間で300km余り乗った最終的な燃費は14km/Lを割り込み、道路状況からするともう一つという感想。先に書いた乗り方が燃費に影響した可能性もありますが、前半の数値からしても、元々あまり燃費が伸びる方ではなさそう。この辺りが、エンジン・ミッション共々新世代に切り替わった理由ということなのでありましょう。

シート・ボディ剛性・足回り等は結構好印象であり、選択自体は正解だったかもと思うに至りました。

それにしても、旧型がこれだけ良いなら、新型はもっと良いはずで、このクラスのベストバイという思いは、より強くなったのです。

空港で乗り換えた自車は、贔屓目もあってか、やっぱりこっちがいいなぁと思ったのですけれどね。
Posted at 2015/06/28 14:48:39 | コメント(2) | トラックバック(0) | お出かけ日記 | クルマ
2015年06月24日 イイね!

思い出のクルマをカタログで振り返る26(2代目 シャルマン)

思い出のクルマをカタログで振り返る26(2代目 シャルマン)思い出のクルマ第26回です。

シャルマンというクルマ、一般世間的にはマイナーなはずですが、そのあまりのマイナーぶりが、クルマ趣味人界では却って有名車にしているかもしれません。

そもそも初代シャルマンは、30カローラ登場後も20カローラを継続生産することになり、ダイハツに生産設備を移したことが、大半の部品を共用する兄弟車として登場するきっかけとなったようです。ところが2代目に関しては、70カローラのモデルライフ途中、しかも初代と違って、エクステリア&インテリアはほぼ別部品でのモデルチェンジとなりました。

初代シャレード&初代ミラが成功していて、財務的に余裕があったのだろうか、というのはあくまでも推測です(笑)。


有名車のカタログではあるのですが、後の話に繋げるためにも、先ずは登場当初のカタログから抜粋して掲載します。







最上級となる1500アルティアのエクステリア
初代とは違って、外観からはカローラの兄弟車とは装いとなりました。

このサイズで6ライトとしたため、リヤドアの長さやリヤピラーの位置はやや苦しいデザインに思えます。リヤビューからの眺めは、上級車感が出せていたと見ますが。

以前掲載した70カローラのブログはこちら







1500アルティアのインテリア
インパネも外観同様に70カローラの兄弟車とは思えない仕立てです。
空調吹き出し口やヒーター&ラジオの位置も違っていますから、内部構造から変えたと推測します。

ルースクッションのシートは、充実した装備と共にシャルマン&アルティアの最大の売りでした。
シートの豪華さだけなら、2クラス上となる同時期のマークIIグランデにも見劣りしません。





セカンドグレードとなるLGX
カローラの上級グレードだったSEに近い仕様で、おそらく最多量販の見立てだったと思われます。





クラスを超えた豊富さと言い切れる豪華装備群です。
アルティアなら、パワーステ・パワーウィンドー・電磁ロックが標準。その他にもティンテッドガラス・後席スポットランプ・ステップランプまで標準という具合。カセットとオートエアコンをオプションで選べば、1500でもフル装備が可能だったのです。





登場時のグレード一覧です。
装備は若干異なりますが、
 ・1300 LD (4MT:861千円) : カローラ 1300 DX (4MT:855千円)
 ・1300 LC (4MT:981千円) : カローラ 1300 GL (4MT:912千円)
 ・1300 LE (5MT:1,092千円) : カローラ 1300 SE (5MT:1,043千円)
 ・1500 LGF (5MT:1,106千円) : カローラ 1500 SX (5MT:1,035千円)
 ・1500 LGX (5MT:1,176千円) : カローラ 1500 SE (5MT:1,114千円)
に相当すると分類できます。(()内は東京地区標準価格)
下級グレードこそ、カローラに近い価格であるものの、上級グレードほどその差が開く価格設定だったようです。

ちなみにアルティアは、5MTで1,358千円という価格含めて、同クラスで比較対象となるクルマは存在しませんでした。





主要装備一覧と主要諸元表です。



本カタログとは違って、こちらは珍しいのではなかろうか、ということでアクセサリーカタログも掲載してみます。








当時よく見られた用品が並んでいるのですが、当時としては高級なフロアカーペット・アルミホイールが用品設定・カーコンポの種類多数かつクラリオンの設定あり、辺りはトヨタとは違うダイハツならではの設定と言えそうです。



このモデルチェンジ、先代からのあまりの変容ぶりが驚かれた、ということで先代後期(この後にも一部変更があるのですが、都合によりこちらで代用)の画像を掲載してみます。





1600のスポーティグレードだった、SC(Sporty Custom)。
エンジンは、当初1400でしたが、53年規制適合時にトヨタの12T-Uが搭載されています。









1600のラグジュアリーグレードだった、GC(Grand Custom)
SCとは、両並びのトップグレードとされていました。


一部自動車雑誌では、この変わりようを「みにくいアヒルの子」の例えから、「白鳥に化けた」と表現したのも、ご理解いただけるかと思います。
元々は1970年に登場した20カローラの部品を残しつつのアップデート、しかもその間にカローラは30&50 → 70と2世代進化しているのですから、大きな進化となったのは、当然の話ではあります。実際のところ、初代シャルマンが何とか競争力を保てていたのは、カローラが50だった時まで(当時のカタログはこちらに掲載しています)でしたね。


こうして2代目が登場した直後こそ、それなりの話題となり、月販1,500台前後まで伸びたものの、直ぐに販売台数は3桁に落ち込んでしまいます(昭和57年の年間販売台数:8,032台、同58年:4,365台、同59年:3,363台)。

基本コンポーネンツこそ、カローラの流用でしたが、その他はダイハツ独自の開発ですから、多少の輸出があったとしても、この台数で果たしてペイできたのかは謎であります。
もっとも、70カローラの回で書いたとおり、当時の大衆車市場は、乱売の極みのような状態でしたから、元々のベースマーケットや豊富な販売支援金を持たないシャルマンが大量に販売できる余地がなかったのは、間違いがないところだったのですが。



ここまでなら、雑談編に類するところですが、思い出のクルマ編に類したのは、もちろん理由がありまして、実は登場直後に父がかなり買う気になった事実があります。

当時フェローMAXの購入以来、紹介含めてかなり懇意にしていたセールス氏に勧められたというのが最大の理由。あとは、内外装の豪華な仕立てに魅かれたというのが、理由でありましょう。クラスを超えた豊富なアクセサリーに酔っぱらったという言い方でも良いかもしれません(笑)。

当然狙いは、最上級のアルティアでありまして、カタログに大きく掲載されていたベージュのツートンカラーが気に入ったようでありました。



私自身も、ちょっといいかもと思いつつも、この時期のお気に入り&お勧めは、同時期に新型となったこちらだったのです。



カリーナ 1800 SE
パワーウィンドーと電磁ロックこそオプションとなるものの、その他装備はアルティアに劣らず。新開発の1800が搭載された5MTが1,378千円。





カリーナ 1800EFI ST
装備は、パワステがオプションとなる他、SEよりもさらにシンプルになるものの、実用上は十分。こちらは旧式のT型ながらEFI付で、足回りは4輪独立懸架。5MTで1,318千円。


ところが、こちらは父が全く気に入らずでして、親子で意見の一致を見ることはありませんでした。(どうやら若向けの成り立ちが、初代から苦手だった様子)


そうこうする内に、親子共々たとえ中古でも6気筒(もちろん狙いはMX41マークIIグランデ)に回帰していく(当時のブログはこちら)のですが、2代目シャルマンというと、もしかすると車庫に収まっていたかもしれないクルマということを思い出します。

3代目マークII購入後に、1500を新車で購入することも考えたんだよねと話すのを聞いたことがありますので、結構本気だったのは間違いないはずです。

ちなみに、80カローラ購入時(当時のブログはこちら)には、一時の情熱はどこへやら、シャルマンは候補にはなりませんでした。この時点では、これからはFFでしょ、という思いが強かったですね。



以下、私連絡
これを掲載した私は、明日早朝から週末にかけて、石川県に旅立ちます。現地の足として、200万円未満のセダンのどれかが借りられるはずですので、そちらも楽しみだったりです。


ブログの更新並びにコメントへの返信はしばらく止まりますが、ご了承くださいませ。
2015年06月22日 イイね!

1984年の70マークIIのオプションカタログ

1984年の70マークIIのオプションカタログ珍しく(?)、2回連続でオプションカタログをやってみます。

頁数が少ないため都合がよい・・・という話は後にするとして、人気車ですから軽く取り上げるのもよかろうと思いまして。

こちらは一般向けに配布されたカタログのようですが、後期クレスタの部品商向けと比較してみるのも一興かと思います。


本カタログの発行は、登場直後の1984年8月。
表紙は、この時点のトップグレードである、ハードトップ グランデ ツインカム24に各種オプションを装着した姿が掲載されています。

当時のコピーである「美しき正統。」を捩った「美しき変貌。」が謳われていますね。




中を開いた状態です。

オートエアピュリは、トヨタ初の用品となります。初期モデルは、煙感知センサーが天井に設置されていました。

最高級フロアマット(シャギー)は、後期よりも小さいように見えますね。





上の右頁を開いた状態です。

オーディオは、グランデ以外用となりますが、この時期の用品オーディオとしては珍しくシルバーボディとなっています。

セダン用として、自動開閉式フォグランプの設定もありました。

ドアエッジモールは、この時に初めてエッジに両面テープで接着するタイプが採用されています。それまでは、木槌で打ち込んでいて、装着の際にエッジの塗装を却って痛めやすかったので、この変更は大きな改善でした。





裏表紙となります。
一般向けということで全品は掲載されていないようですが、一般的な用品はほぼ網羅されていますね。




カタログ話は軽く流して、たまには身の上話を少し。
諸事情により、今週まとまった時間が取れたため、手始めに今月が命日となる母のお墓参りに出かけてきました。

時の経つのは早いもので、不治の病により亡くなってから、今年でちょうど20年になります。それでも亡くなった当時の記憶は、今でも鮮明でありまして、亡くなる直前に病院に呼ばれたのは、ちょうど今日みたいな、梅雨の最中ながらも初夏を思わせる天気のいい日だったなとか思い出したりしました。

さすがに、これだけの年月が経ちますと、家族は皆それぞれの道を歩んでいますし、母方の親族が集まる機会だった法事も、数年前にほぼ終わると、こちらも会う機会はすっかり減ってしまいました。

そんな状況ではあるのですが、娘の後を追うかのように、翌年に病気で亡くなった祖父以外は、何のかんの言いながらも、皆なんとかやっていけているあたり、ありがたい話ではあります。


それにしても、そろそろ私の年齢も、亡くなった母の年齢に近付きつつあるわけでして、若くして亡くなった故人の無念に思いを馳せると共に、悔いの無いように日々を過ごさねばいかんなぁと、改めて見つめ直したりするのです。



最近は、取り上げる機会が減ってしまいましたので、たまには愛車近影を掲載。
今日の墓参から帰る途中で、走行距離は1.9万キロを超えました。次は大台の2.0万キロですね。
2015年06月19日 イイね!

1996年のシーマのオプションカタログ

1996年のシーマのオプションカタログオプションカタログ、数少ない日産車の2冊目です。

あまり古いという感じはしないクルマですが、来年で登場して20年となるのですから、時間の経過を感じずにはいられません。

セドリック/グロリア、そしてシーマと、20世紀に綿々と築き上げられた日産高級車の特徴を伝承した最後のクルマの感が強くて、その分熱心なファンが多い気がしますね。

まぁ諸考察は最後にして、先にカタログを紹介してしまいましょう。

発行はフルモデルチェンジ直後の1996年6月となります。



最初の見開きは、次頁から始まるセレクション他のオプションをフル装備した41LXの画像です。





お勧めセットオプションに近いプレステージセレクションが紹介されています。
このセレクションは、基準車と呼ばれる、グランドツーリングシリーズ以外に設定されていました。41と30ではV8エンブレムのみ異なります。
もっとも装着自体は、全車可能のようです。

輸出流用らしきフロントグリルとレース白のリヤカーテンの組合せが特別感を醸し出しています。





こちらは同じく基準車のみに設定された、スポーティセレクションの紹介です。
グランドツーリングのみに標準設定されていたフロントプロテクターとリヤスポイラーを基準車にもいかが? という提案ですね。





EXTERIORの各種オプションです。

バイザー・マッドガード・ドアエッジモールといったベーシックな物の他に、ゴールドエンブレムが揃えられています。ブライトタイプのフードオーナメントは珍しいように思います。

BBSアルミは、Z32以降のオープンタイプのデザインとなりました。
お値段は、41TR-Xと30TRに設定された目の細かい鍛造メッシュと同じだったりします。





INTERIORのうち、フロアカーペットとシートカバーの紹介です。

バブル崩壊後ながらも最高級の上にダンツーカーペットの設定があるのは、高級車ならではかと。

シートカバーも高級品多数。サイドエアバッグを避けているのが少し惜しい気はします。





INTERIORの続きです

木目”調”であることが評価が分かれそうですが、テーブルやパッド、その他にもフットレスト等、リヤシート重視のオプションが揃っていました。

先代にあった間接照明も用品として用意されていました。





SAFETYに類される装備群です。

80年代と比べると、リバースギヤ連動の電動格納式ネオンコントロールやコーナーセンサー等に進化を見ることが出来ます。

この時代特有の装備としては、ヘッドライト減光システムとホログラフィックマーカーが挙げられます。前者はキセノンやLEDバルブの登場により、後者はカメラの進化により、どちらも現在では見られない装備となってしまいました。









AUDIO&VISUALということで、主にナビゲーションが紹介されています。

ナビゲーションは、メーカー装着品の他にディーラー装着品にも、xanavi・clarion・PIONEERの3社が揃っていました。

clarionは、前々回に紹介した製品よりも一世代前のモデル、他社も初期製品ですから、機能は一長一短がありました。

後席専用テレビは、ようやく液晶になりましたが、まだアナログのため、ダイバシティアンテナをトランクに装着することとなります。このアンテナを伸ばした姿がイイんだということで結構人気だったりしましたね。





AMENITYに類される商品たちです。

フラッグポールと毛ばたきも、このクラスならでは設定。
毛ばたきは、オスがブラック、メスがグレーだそうです。日頃使っている私感としては、伸縮可能に便利さを感じます(笑)

スーパーサイルチェーンは、製造元が撤退して絶版品となってしまいました。

キャリアもこの時期になると、サイクルアタッチメントが追加となっていますね。シーマの屋根に実際に載せたのか?というのは、あえて触れずとしましょう。

その他オプションでは、100km/h警報装置が珍しいように思います。メーターの種類によって別品番だったのですね。



オプションカタログも、80年代を多数続けた後に90年代を取り上げてみると、時代の推移により設定が変わっていることが明確になります。クルマ本体同様、オプションもまた時代を映す鏡の一つなのです。



それでは最後に3代目シーマの雑感です。

実は登場当初は、あまり馴染めないクルマでありました。
初代の大ファンだったものですから、2代目まで継承されていたディテールやあくまでもオーナーカーを主張する佇まい等がここでリセットされたことが第一の理由。その他にも、それまでのマジェスタだけでなくセルシオとのライバル関係も成立する立場となりながら、全体の完成度が至っていないんじゃないかという思いが強かったのです。

今にして思えば、当時の日産はシーマに大きな投資が出来るような状態には既になかった見るのが妥当だと思います。
だからこそ、セルシオとの差は承知の上で違うキャラクターで対抗する。そのために、基準車の他にグランツーリスモの兄貴分のようなグランドツーリングシリーズをもう一つの柱にしたということなのでしょうね。
そこには、Y31(特にグランツーリスモ)でクラウンを押し返したことを再現したいという思いがきっとあったと想像するのです。

次世代以降は、開発環境の変化からか、もう少し見栄え重視の上品あるいはスタイリッシュな方向に進んだように映っていまして、冒頭で書いた、この代が20世紀型日産高級車の集大成という感想に至っている次第です。


もう一つ、この手のフルサイズ高級車って、新車時には、何かとギラギラした存在という印象が強くて、それが当人的には苦手だったりするのですが、時間の経過の中で脂分が抜けて、やがて枯れた風味が出てくると、何とも味わい深くなると思っています。(これの筆頭はメルセデスの歴代Sクラスですね)

シーマも初代や2代目は既にその領域に至ったと判断しているのですが、そろそろ3代目もその領域に近付いているよなぁと思うわけです。

そんなこんなで、最近自分の中で評価上昇中の1台なんですよね。

プロフィール

「12年目の1年点検に入庫 http://cvw.jp/b/1984303/48573850/
何シテル?   07/31 22:03
3台計で20年以上の長きに渡って乗り続けたX80系からW204への代替がみんカラを始める動機となりました。 最初はW204関連を主とするはずだったのですが...
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