この企画、お題の推移が早過ぎ(笑)
理由を構築する間に、次々ですからね。
それでも、比較的、直球勝負のクルマが多いので理由を軽くして、何とか追い付いてみます。
先ずは、トヨタのセダン以外編
○初代ソアラ
80年代トヨタの総仕上げがセルシオなら、こちらは80年代の序曲。
デビュー当時の衝撃は、今でも鮮烈です。
高級パーソナルクーペ、ハイソカー、デートカー、そのどれもがこのクルマがムーブメントに関わっていました。
○初代タウンエース
ミニバンブームの元祖はやはりここかと。
バンベースの多人数乗車グレードは、この以前からありましたが、ファミリーカーとして認識されたのは、このクルマが最初と言っていいと思います。
○初代ハリアー
タウンエースと同じく、新ジャンルの開拓者的存在。
最初出た時は、これほどのブームは想像もできませんでした。
間違いなく、企画が秀逸です。
○現行ハイエース
歴代全てでもいいと思いますが、一応現行で。
標準ボディは小型商業車の究極パッケージング。流通の一角を担う重要なクルマです。それだけに留まらず、カスタムカーブームの新たな地平を切り開いてもいます。
あと書かねばならないのは、海を渡った後の大活躍ぶりですね。
○ランドクルーザー70
これも歴代全てでいいと思いますが、長寿を買って70を挙げます。
「らんくる ななまる」でなければ務まらないお役目が、この地球上には絶えず存在するのです。
ハイエース共々、トヨタの驚異的な耐久性を立証する存在であることに異論はないと思います。
○クラウン コンフォート
90年代以降、日本の風景の一部となった存在です。
上2台の高耐久性は、ここにも反映されています。
スポーティーカーから悩みつつで厳選の1台、新ジャンルの開拓を評価して2台、ビジネスカーから3台を挙げてみました。
トヨタは、この他にプロボックスも含めたかったくらいでして、ビジネスカーを見逃してはいけないと思います。
続いては、日産編です。あまり悩まず、すらすらと挙がりました。
○R32スカイライン
新たな主査の元、新生となったスカイラインを挙げます。
明確なキャラクターという衣に包まれた高性能は、ストリート・レース共に新たな伝説を築きました。さらにチューンアップの歴史を変えたことも特筆したいと思います。
25年の時を超えて、海外から熱い視線が注がれるのも当然と思ったりも。
○S13シルビア
年齢・性別問わず人気を集めたクーペの筆頭では、ないでしょうか。
FRからFFへの転換期にFRのままで問えたのは、当時の日産の企画力ならではですね。
内外装の流麗なデザインは、それまでの日産のイメージを変えたとも思っています。
○Y31セドリック
初代シーマと悩みましたが、このグランツーリスモの大成功がなければ、初代シーマは違う形だったろうなということで、こちらを挙げます。
クラウンから離れたことで、新たな魅力を構築した意欲作。
豪華さを競っていたフルサイズサルーン界に、パーソナルやスポーティという概念を持ち込んで、成功を収めた功績には、称賛を惜しみません。
○P10プリメーラ
誰が乗っても似合うクーペが13シルビアなら、こちらはそのミドルセダン版。
パッケージングという言葉を一般化したのは、プリメーラですね。
競争の激しいセダンにあって、尻上がりに人気を伸ばしたことやモデルチェンジイヤーを過ぎても好評だったことが、その実力を物語ります。
○Z32フェアレディZ
実は、J30マキシマ、K11マーチと迷ったのですが、初見の時のインパクトを買ってこれを挙げます。
北米では大好評で迎えられつつも、保険料の高騰等、外的要因でそれが阻まれたのは残念でありました。
このスタイリングは、今でも古いとは思えません。
日産といえば、自分の年齢的にも901世代が筆頭に来ます。
もっとも、60年代に遡った歴代も名車に挙げたいところです。間違いなく言えるのは、トヨタから離れたキャラクターのクルマに名車が多いということでしょうか。
フェアレディ以外は、以前にブログで取り上げていますので、車名にリンクを貼っておきます。
最後はホンダ編です
○初代シティ
ホンダ版80年代快進撃の狼煙
CMのコピーどおり、ニュースに溢れているクルマでありました。
お安いクルマでありながら、安さを感じさせない企画の勝利。
今に続く背高パッケージングは、今見ても新鮮です。
○2代目プレリュード
男が熱狂するのが71マークIIなら、女性が熱狂するのはこのプレリュードと書いたのは、故徳大寺氏です。
スポーティ=ハイパワーではないという問いかけは、パワーウォーズが繰り広げられた時代の中では、清涼剤のようでありました。
輸出仕様化という、ドレスアップの手法を生み出したクルマでもあります。
○3代目シビック
ホンダの快進撃は止まりません。
バラードスポーツCR-Xも含めた、各ボディをコンセプトに沿って作り分けただけでなく、各々のデザインも新鮮でした。多品種少量生産は、この辺りから始まったと言っていいと思います。
久方ぶりのDOHCへの復帰作、Siもその速さが熱狂をもって迎えられたのも、忘れられないところです。
○3代目アコード
ハイソカー大流行の時代に、サラッとこういうセダンを出せたのは、当時のホンダならではでした。
先代からの大変身ぶりに驚かされたクルマです。
前に
ビガーを取り上げた時にも書きましたが、ホンダ全体でも筆頭に挙げたいくらいに称えたいクルマです。
○初代トゥデイ
シティに影響されたかのように、軽自動車が背の高さを生かした室内空間を競う中、ホンダが放ったのは、一転して低全高のこれでした。
一度だけ660を運転したことがありますが、フロントスクリーンからの眺めが実に印象的で記憶に残っています。決して大きいクルマではないのに、せせこましい感覚がないんですよね。
小型車の縮小版ではないという主張は、今再び問うて欲しいと思います。
直球が多過ぎて、意外性はないかもと思いつつも、自分の中では、日産とホンダの名車の多くが、自然と一定の時期に集まるんですよね。
こうして改めて考えてみると、80年代が好きな理由を納得してみたりもして。
以上、駆け足ではありますが、私からの回答ということにて。