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2012年12月30日 イイね!

to the beginning / 梶浦由記 2012

「to the beginningは、Kalafinaだろぉ?」 と思われる方は、
この先多分に不愉快な話が続く予定ですので早々にお引き取り願います。(苦笑)

同時期にリリースされた“Non stop road”を、「今年一番の不朽の名作」としました。
敢えてこちらを取り上げなかったのは、パンピーには難解である事と、或る意味『反則技』であるからです。
言うなれば『裏の名作』 (`・ω・´) b

まずKalafinaですが、そもそも始まりは梶浦由記プロジェクトの一端を担うボーカルユニット。
「空の境界」に始まり、「黒執事」を経て、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」辺りで一般の知名度も上がり、去年の「まどマギ」でブレイクして、『Kalafinaって何かいいよね?』みたいに言われるようになったかと。
しかし私に言わせれば所詮梶浦由記作品の一端でしかなく、未だに構成する個々人は知りません。(苦笑)

車に例えればタイヤのようなもの。ピレリを履いてるからってフェラーリが賞賛されますか?
勿論タイヤは車を構成する重要な部品ですが、一つのパーツとしてそこに在るだけで、それ以上でも以下でもなく、むしろこの曲に関しては『歌いきれていない』と私は認識しています。

そこまで酷評する背景には、梶浦由記の楽曲そのものが非常に高度である事と、冒頭に述べた『反則技』
アニメしか見ていない人は知る由もないでしょうが、この曲は最初から最後までクラシックの手法に沿って構成された、アニソンなんてジャンルを逸脱した禁じ手が確信的に使われているからです。


日本国民なら小中学校で音楽を学び、カラオケ(笑)でも「リピート」の概念は御存知と思います。
しかしこの曲にはそれがありません。( ̄□ ̄;
勿論古典的な楽曲にもリピートは使われているのですが、それらはあくまでも歌唱曲を前提としており
音楽の素養が乏しい人でも無理なく付いて行けるように、曲そのものも簡易な造りとするのが普通です。

少しでもクラシックに手を染めた方なら分かると思いますが、クラシックの曲は同じフレーズを数十小節に渡って使い回したりしませんし、楽譜も独奏からオーケストラに至るまで逆にめくる事をしません。
クラシックだけでなくジャズでも同様な形態をとる曲が多いのですが、出自は勿論クラシック。
主題を次々と展開しつつ表現を変え、新たな響きを奏でるのが高度な楽曲の常であります。

故に、反則と評します。(笑)


再び車に例えますと、演奏する側からすれば曲というのはサーキットのようなもの。
幾つものコーナーの攻略を考えつつも、全体としてのラップを念頭に置かねば良い成績が出せないように
一度演奏が始まれば、常にリアルタイムの緊張感を強いられるものです。

そういう意味では、昔のアニソンというのは精々筑波程度。
近年技巧を凝らしたものが増えましたが、よくて鈴鹿か世間一般のコースくらい。
この曲を例えるならばニュルでしょう。
50km/hを下回るタイトなコーナーから、200km/h後半で駆け抜ける高速ラインまで様々な要素が盛り込まれ、一見同じRに見えてもμが違う、カントが違う、同じアクションでは回れない。
クラシックの曲は普通にそんなものですが、歌伴にそこまで拘った曲というのもそうありません。

加えて歌唱部にも相当なスキルを要求しています。
ソロパート以外は全体的に二声+1のメロディラインを保っており、本来なら四声のハーモニーで行くところを-1でもたせている所も多々あり、ユニットの味を生かす為にパートチェンジも煩雑ですから、ちょっとやそっとでは歌いこなせません。
クラシック畑の歌い手ならいざ知らず。
簡略化したアレンジを施さない限り、ライブではちょっと無理ですね。ヽ(´ー`)ノ

それに呼応する訳ではありませんが、梶浦由記楽曲というのは基本的にはアコースティック。
これまではエスニックなパーカッションが多用されてきましたが、この曲は実にクラシカル。
中ではギターやドラム等の現代楽器も普通に使われていますけれど、それはビートを利かせる為の一つのパートであり全体を支えるのは弦とピアノで、これがボーカルラインとは全く違う独自のコーラスを持っている。

つくづくアニソンには勿体無い出来なんですが、「Fate/Zeroの為に奢られた」と見るのが妥当でしょう。

Posted at 2012/12/30 23:59:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | 今日の音楽 | 日記
2012年12月30日 イイね!

【今時の音楽事情】 “サウンド・トラック”をジャンルだと信じ込んでいる無知蒙昧な人口が増加している件

私は専ら iPodに代表される Apple製品を使用していますが、
他メーカーの製品であっても「ミュージック・データベース」は共通されているかと思います。
代表的なサービスプロバイダーとして“grassnote”^等があり、
通信機能を持つデジタルプレイヤーやナビ等でCDを再生しようとすると、
固有の識別子(主に製品番号)を手掛かりとして、アルバム名やアーティスト名・曲名を取得する。
そんな仕組みが確立していますが、そのデータベースは主にユーザからの投稿で成り立っています。

近年きちんとジャンル分けが出来ない底辺層がどっと流入した事により
何でもかんでも“サウンド・トラック”とする事象が多発しております。( ̄~ ̄;


主旨としては「そもそもサウンド・トラックとは何ぞや?」という命題に行き着く訳ですが、
悲しい哉、これをきちんと認識して説明できる人も割と少ないのが現代の音楽事情。(笑)
幼少から音楽に慣れ親しんだ自分は別物…と、個人的事情を差し引いても
一般的な層の音楽に対する認識がその程度であるならば、既に芸術とは言えない時代かな?と。
勿論『芸術』なんて大仰に捉えず『娯楽』で構わないし、そこまで高尚な出来栄えの曲も少ないのですが、
それにしても認識度の低さと、それを良しとする風潮は誠に嘆かわしいものがあります。

車に例えれば、乗用車もトラックもユンボも“車”と。(笑)
クーペもセダンもロードスターも軽も”乗用車”と。(更笑)
これじゃ話になりませんわよね?ヽ(´ー`)ノ
“ミニバン”って車の事だと思い込んでる奴にかかったら、フェラーリもミニバンですぜ?www

そこまでは個人的な価値観ですから、他人に嘲笑されても「どうぞ御随意に」で済むのですが、
上述した「ミュージック・データベース」は、私も含め不特定多数の人々が利用するものであり、
そこに無知な奴が誤ったデータを投稿するもんだから始末が悪い。(苦笑)
「大衆化」というのは、利用の普及に伴い誰もが手にできる良き時代を象徴する言葉ですが、
同時に質の低下を進める原動力であるという事を、まざまざと見せつけられた感があります。


具体例として挙げるのは、

【自作曲を作って、YouTubeに投稿したい!】

> 自分で自作の曲を作って、YouTubeに投稿したいです。また、出来ればCDなどに出来ればと思っています。

>作りたい曲のジャンルは、アジカンのような

>ロックと久石譲のようなサウンドトラックです。

投稿者は高校生のようで、そもそも日本語そのものが突っ込み所満載なのですが、(笑)
略称も含め言葉の意味が判っておらず、こういう手合いがそのままのレベルで世に出てくれば
当然ながら会話・コミュニケーションに於いて齟齬を生じるでしょうし、余計なトラブルも発生します。

言葉というのは霊長類である人類が、他者との意思疎通に用いる手段として発達したものですが、
それを満足に使えないとなると、「人未満」として扱うのも致し方ないかな?と。w
無論コミュニケーションに於いては、言葉の選び方や知識量よりも『伝える』という意思を尊重しますが、
分かったような気になって意味の通じない言葉を並べられては、真意を計り兼ねます。

このような受け手に支えられているのが今の日本の実情ですから、
近代ミュージック・シーンの低落振りも言わずもがな。
それでも当人は「音楽やってる」と御満悦なんでしょうねぇ…(苦笑)
Posted at 2012/12/30 18:50:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | ちえぶくろ | 日記

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何シテル?   01/06 14:44
やっぱりメインは音楽でしょ。 車のblogなのにねぇ? (笑) そもそも自前の車ネタなんて そう滅多に出ないと思うのは私だけ? PVはお友達のイイ...
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