サバンナ・ＲＸ－３・・・ＧＴＲの連勝をとめた、最大のライバル

私には、昔のクルマで
好きなものが多いですが、
その中でも好きな１台が、
スカイライン・ファンには
申し訳ないですが、
ＧＴＲの最大のライバル、

「マツダ・サバンナＲＸ－３」があります。

もっとも、サバンナＲＸ－３には前期、中期、後期型がありますが、
私が好きなのは、後期型になります。

１９７１年９月にデビューした、サバンナＲＸ－３は、
言うまでもなく、日産スカイラインの最大のライバルとして知られていますが、

この当時、マツダはミドルクラスの「カペラ」、カローラのライバルであったファミリアと、
それぞれにロータリーエンジン車を設定していましたが、
このサバンナとともに「打倒！ＧＴＲ」を目指していたのも有名な話です。

サバンナは、ボディこそ２ドアＨＴ、４ドア、翌年１月にに追加された５ドアワゴンと
設定がありましたが、

エンジンは全車ロータリーエンジン車のみというのが特徴でした。

また、ワゴン車と同時に、ロータリー車用にオートマチック車もデビューしています。







ヘッドレストは全車一体型のフロントシートを装備。

フロントグリルは丸目４灯式のヘッドライトに、
ハニカム・デザインのグリルを装着。
グリル中央部に、ロータリーの形をイメージしたエンブレムを装着しています。

ワゴン車以外のテールライトも丸型で、レンズ枠のデザインも、
ロータリーの形をイメージしたものになっています。

２ドアはともかく、４ドア、ワゴンのフェンダーミラーは、ペラペラのミラーで、
見た目にしょぼいのに、ロータリーエンジン車であるのは不思議です。

当時はRE10A型（４９１ｃｃ×２ローター）を搭載していました。

実はこのサバンナのホットモデル、「サバンナＧＴ」が登場するのは１９７２年の９月で、
レースでスカイラインＧＴＲの連勝をストップしたのは、デビュー時にホットモデルだった、
「クーペ・ＧＳⅡ」というのがベースになっていたと思われます。

７２年の９月にデビューした「ＧＴ」は、１０Ａよりもパワーアップした
ＲＥ１２Ａ型（５７３ｃｃ×２ローター）を搭載しています。

７３年の６月にマイナーチェンジを受け、フロントグリル、テールライトなどが
デザイン変更になっています。


●中期型・サバンナＲＸ－３です。

エンジンは昭和５０年・排ガス規制適合のために、マツダの排ガス浄化システム「ＡＰ」を装着した
「ＲＥ・ＡＰ１２Ａ型」を搭載しています。
テールライトは初期型と違って、６角形のハニカム・デザインになっているのが特徴です。

マフラーも初期型の丸型1本出しだったのに対し、長方形のオーバルタイプになっています。

１９７５年の１０月に、昭和５１年の排ガス規制をクリアするためにＡＰを進化させた
「ＡＰＳ５」を装着した「ＲＥ・ＡＰＳ５・１２Ａ」型ロータリーエンジンを搭載し、
同時に３度目のマイナーチェンジを受けています。

このモデルが、私が気に入っているサバンナＲＸ－３です。







特に大きな変更はありませんが、フロントグリル中央のロータリーエンブレムが廃止され、
右上上部に「mazda」のロゴおごられています。

ボディのフロント正面部分の下の方が
微妙にスポイラ-風なデザインになっています。

また、４ドア、ワゴン車の一部グレードのシートが、ヘッドレスト分離型に変更されています。

マフラーも「ＡＰ」装着のため、更に大きな長方形のオーバルタイプに変更されています。

この形状は、前にも書いた、「ルーチェ・レガート」等、当時のロータリー車が
全車装着していたものと同じです。



国内レースでの、サバンナＲＸ－３の活躍は、
１９７２年にスカイラインＧＴＲが姿を消して以降、
トヨタ・セリカ等とともに、知られるところですが、
トップの画像にもあるように、マツダ車使いで知られる、片山　義美氏のドライブした、
片山カラーのＲＸ－３もお気に入りです。

後、意外なところでは、１９７５年のル・マン２４時間耐久レースに、
海外のプライベート・チームが、サバンナＲＸ－３で出場しており、
予選５５台中５０位通過、決勝は約１３時間後にリタイアしています。

１９７８年に、サバンナＲＸ－３はサバンナＲＸ－７として、
純・スポーツカーとして生まれ変わります。

スポーツカーとして有名なサバンナは、
２ドアのみならず４ドア、５ドア・ワゴン全車が
ロータリーエンジンを搭載していた、今では珍しいモデルです。