2020年09月22日
連休に帰省している息子は、よく話すようになってきた。
まだ、CMのバイトをやってる。
チョコ父「まだ、バイト続けてるの?」
息子「やってるよ。でも、ちょっと飽きてきた。」
チョコ父「本(脚本)は書かせてもらえるの?」
息子「本は書けない。筋はできていて、それを撮影した素材を受け取って編集して、テロップ入れての作業なんだ。筋は企画会社が決めるんだけど依頼してきた社長との打ち合わせで決まっちゃったものなんだ。いいもの作っても社長が、それを気に入らなければボツ。」
チョコ父「そうか、そうだよなぁ。お金を払ってるもんなぁ。」
息子「CMって基本単位は15秒なんだ。それを整数倍した時間にまとめる。最短が15秒。前後の0.5秒は音を入れちゃダメだから、14秒の中に音を入れていく。かなり制約が多いんだ。例えば運送会社のCMでは運送会社に勤めている社員の子供が内緒で訪ねてくる。それが社長に見つかっちゃう。子供は「叱られるかな」と心配しているのがけど、トラックに乗せてもらって「良かったね。」みたいな。それに、合うように素材を編集して、テロップ入れて、音を乗っける。」
チョコ父「・・・よくあるパターンやな・・・。」
息子「そうなんだ。CMってのもコンテストみたいなのがあって、それは3分放映されないと、審査対象にはならないんだ。」
チョコ父「たまに長いCMを見ることがある。」
息子「そう、1回でも放送されればいいから、スポンサーにお願いして3分流してもらうんだ。そのあとはユーチューブに流す。3分で完成する話を15秒や30秒に切り詰めちゃうから、変になっちゃうんだよ。やっぱり、商品とかは切れないでしょ。」
チョコ父「そんな事情があるのか。商品とか会社名とかは必須だもんなぁ。」
息子「だからユーチューブの方には面白いCMが転がっているんだ。」
チョコ父「編集は下宿の部屋でやってるの?」
息子「そうだよ。」
チョコ父「あの部屋でCMは作られてるのかぁ。誰も知らんやろうな。機材はどうするの?」
息子「パソコンでやってる。編集ソフトは会社がライセンスを持っていて、
そのIDを渡されて、使ってる。できたものはネットで送るんた。」
チョコ父「究極の在宅勤務だなぁ。そうゆう働き方もあるんやねぇ。コピーは、まだ作ってる?あれは割のいい仕事のようだが。『そうだ京都に行こう』って短い言葉だけでお金がもらえるだろ。」
息子「あれは、『電車に乗って旅に行こう』って筋があって映像も用意されていたものに都合よく合う言葉を探す作業なんだな。言葉が先じゃないんだ。」
チョコ父「そうか。筋を書くのは道のりが長いな。脚本は書いてるの?」
息子「書いてるよ。」
チョコ父「コンテストに応募してるの?」
息子「出してるよ。ふう。」
どうやら結果は芳しくないようだ。
チョコ父「まあ、飲むか。」
息子「うん。」
Posted at 2020/09/22 10:52:22 | |
トラックバック(0) |
日常 | 日記